蘇った化石怪人 タルボナイト Cパート
そして翌日、目を覚ました朱里達は外の光景を見て驚いていた。
見たことのない大きさのヒルを次々仮面ライダーがつぶしていたのだから。
朱里
「はわわわっ!? なんなんでしゅかこれは!?」
雛里
「お、お化けヒル!?」
そして、一匹のヒルが朱里達に襲い掛かろうとしたとき
仮面ライダー一号
「トオッ!」
(ドゴンッ!)
雛里
「あわっ!?」
間一髪最後のヒルを殴り潰し、朱里達を守った。
朱里
「はわわ・・・はわわわ・・・」
彼が殴った地面は陥没しており、驚いた朱里は思わず腰を抜かしてしまう。
仮面ライダー一号
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・」
ずっとヒルを処分していたから、若干息が上がっていた。
そして、執務室。吸血ヒルの死骸を月と詠、兵士達が片付けていた頃
本郷、一文字は皆に今朝の事情を説明して、そして朱里、雛里に
土下座をして謝っていた。
本郷猛
「すまん朱里、雛里! 守るといっておきながらお前達の恩師をさらわれてしまった! 弁解の言葉もないっ!」
一文字隼人
「俺も謝る。 本当に申し訳ない!」
彼女達は彼らのしていることに動揺している。仮にも国で一番偉い立場の二人
が家臣である自分達に頭を下げたのだから。
朱里
「そ、そんな。 ご主人様、一文字様 頭を上げて下さい。貴方達を攻めるつもりはありません。それにご主人様達の判断は正しかったと思いますよ。もしその・・・吸血ヒルを処分しなかったら、誰かが死んでいたでしょう」
鈴々
「そうなのだ! 悪いのはそのヒルカメレオンって奴なのだ!」
雛里
「それに今は水鏡先生を助ける方が先だと思われます」
この時、夜、本郷の命で桃香を見張り、仕事を補助していた愛紗もこう
言う。
愛紗
「私達が知らないところでそんな事があったなんて・・・
何故一言相談してくれなかったんですかご主人様!」
本郷猛
「奴らが俺達の信頼している人間に化け、侵入してくる恐れがあった。
だから愛紗達にはあえて何も話さなかったんだ。」
その時、窓から何かが飛んでくるのに本郷が気づく。
本郷猛
「危ないっ!」
一文字隼人
「ふせろっ!」
すると外から窓に何かが飛び込んできて、その場にいた物は全員はとっさに避けた。
本郷は外から飛んできた物を見るとそれは紙がついたナイフであった。
本郷猛
「ナイフだ・・・」
桃香
「ないふ?」
本郷猛
「短剣の事だ・・・」
するとそのナイフから何か声が聞こえてくる。
死神博士の声
『諸葛亮孔明、鳳統士元に告ぐ・・・・・』
それは朱里、雛里に当てた死神博士からのメッセージだった。
本郷猛
「この声は死神博士っ!」
桃香
「えっ? それってご主人様が言っていたショッカーの大幹部の?」
本郷猛
「そうだ・・」
死神博士の声
『お前達の恩師水鏡は我々が預かっている。返してほしければ、龍の牙を夕方、益州の荒野まで持ってこい。持ってこなかった場合、水鏡先生の命は保証しない・・・』
死神からのメッセージはそれだけいうと、そのまま何も聞こえなくなってしまう。
一文字はとっさにナイフについていた紙をとると、それは龍の牙を持って行く
正確な場所が印された地図だった。
一文字隼人
「くそっ! 朱里ちゃん、雛里ちゃんの恩師の命と引き替えに『龍の牙
』を渡せってか? 悪魔め!」
本郷猛
「水鏡先生を見捨てるわけにはいかないが、『龍の牙』も渡すわけにはいかない。
そんな事をしたら、俺達も敵わない改造人間が作られ、そして龍の聖域にある化
石が奴らの物になってしまう」
朱里
「そ、そんな・・・・ではご主人様は水鏡先生を結局見捨てられるのですか!?」
本郷猛
「そうはいっていない。それに奴らは約束を守るような輩じゃない。
きっと利用価値がなくなったら、朱里、雛里、そして水鏡先生を殺す
気だ」
一文字隼人
「死神博士はショッカーの大幹部の中で最も残忍な奴だ 本当にやりかねん」
一文字がそういうと、その場は静かになる。
本郷猛
「とにかく、何か策があればな・・・・せめてタルボナイト・・奴の弱点が
分かれば・・・・」
一文字隼人
「そうだな・・・恐竜とアンモナイトの化石から改造された奴をどうすれば
・・・・・ん? 待てよ? 化石?・・・・・・そうだ!」
一文字は何か思いついたのか、突然大声を上げる。
本郷猛
「どうした一文字? 何か思いついたのか?」
一文字隼人
「ああっ・・・もしかしたら奴の弱点はアレかもしれない」
本郷猛
「アレ?」
一文字隼人
「前にもショッカーの改造人間にヒトデンジャーという化石怪人がいたんだが
奴の弱点はヒトデンジャーと同じかもしれない」
桃香
「あの~・・・・その弱点って何なんですか?」
一文字隼人
「ああっ・・・それはな・・・」
一文字はその弱点について話す。それは生物が生きる上で必要な物であった。
星
「それが弱点とは信じられませんな・・・・」
一文字隼人
「だが試してみる価値はある。もう夕方まで時間がない」
本郷猛
「それでだ・・・朱里、雛里には俺が昨日のうちに作ったこれをもって
奴らの所までいってもらう」
本郷猛は徐に机から何かを取り出してそれを置いた。
朱里
「はわわっ!? こ、これって・・・」
雛里
「これをもっていくんですか?」
本郷猛
「ああっ・・・そして桃香、愛紗、鈴々、星・・・」
桃香
「何でしょうか?」
本郷猛
「君達には奴の弱点かもしれないアレを用意してある地点で待機してもらう」
愛紗
「その地点とは?」
本郷猛
「ここだ・・・」
本郷は地図を指さした。そこは水鏡が捕らえられていると思われる場所からさほど
遠くはない場所であった。
愛紗
「分かりました。ではそこで待機します」
本郷猛
「よしっ! さっそく行動開始だ!」
桃香
「はいっ!」
愛紗
「御意!」
鈴々
「応なのだ!」
星
「はっ!」
朱里
「御意です♪」
雛里
「はいっ」
そして、夕方益州の荒野まできた朱里、雛里は例の物を持って水鏡がいる
と思われる地点まできた。
そこには誰もいないが、朱里はこう叫んだ。
朱里
「死神博士! 諸葛亮孔明と鳳統士元です! 要求通り『龍の牙』を持ってきました! 姿を見せて下さい!」
するとその場には見覚えのある老人とみたことのない服を着て、兜
をかぶり鞭を持った男が姿を見せたのだ。
そして、水鏡は十字架に縛り付けられていた。
死神博士
「フフフ・・・また・・会ったな・・お嬢さん方」
朱里
「はわわっ! あの時のお爺さん!」
雛里
「もしかして・・・あなたが・・・・」
死神博士
「その通り・・・儂が・・・死神博士だ」
ブラック将軍
「そして我が輩の名はブラック将軍だ 以後お見知りおきを・・」
水鏡
「朱里、雛里! 何で来たの!? 私の事はいいから早く逃げなさい!」
ブラック将軍
「黙れっ!」
(ビシッ!)
水鏡
「きゃあ!」
ブラック将軍は抵抗が出来ない状態の水郷を鞭ではたいた。
朱里
「水鏡先生っ!」
朱里は思わず、よりたくなるが、ブラック将軍に阻まれる。
ブラック将軍
「動くな! この女を返して欲しければ、『龍の牙』をそこにおけ!」
朱里
「じゃあこっちもお願いがあります。龍の牙を渡して欲しかったら水鏡先生を
自由にして下さい! 先生との交換で『龍の牙』を渡します。それができない
なら、『龍の牙』はここで破壊します!」
ブラック将軍
「何だと!?」
ブラックは彼女達のいう事に驚いていた。どうやらこちらの考えていること
はお見通しだったようである。
朱里
「どうしますか? 私達が『龍の牙』を破壊すれば、水鏡先生を助ける手段を失いますが貴方達も恐竜の改造人間を作れなくなりますよ!」
ブラック将軍
「くっ・・・!」
死神博士
「・・・・いいだろう・・」
ブラック将軍
「し、しかし・・・死神博士っ!」
死神博士
「かまわん・・・・水鏡先生を放してやれブラック将軍」
ブラック将軍
「はっ!」
ブラック将軍はそういうと十字架に縛られていた水鏡を解放し、そして少し手前
まで近づいた。
ブラック将軍
「要求通り水鏡は放したぞ。今度は貴様らの番だ!」
朱里
「分かってますよ」
朱里、雛里はそういうと手前まで近づき、朱里達は龍の牙を、ブラック将軍は
水鏡を差し出した。
ブラック将軍は『龍の牙?』を手に入れると、そこから離れそして朱里、雛里は
水鏡によって泣きじゃくる。
朱里
「水鏡先生~! 良かったです本当に良かったです~ うえええん! ひっく
ひっく!」
雛里
「水鏡先生~!」
水鏡
「朱里、雛里・・・・ゴメンね・・・私のために・・・」
水鏡は思わず彼女達を抱きしめる。本当は彼らが怖かったのだろう。
しかし、自分を助けるためにあえてそれを我慢していたのだ。
それを悟った彼女は二人を抱きしめる。その光景はまるで本当の親子のようにも
見えた。
そんな時ブラック将軍から龍の牙を受け取った死神博士はタルボナイトを呼ぶ。
死神博士
「・・・タルボナイト・・・」
死神に呼ばれると、タルボナイトが地面から姿を現した。
タルボナイト
「グオオオオオンッ!」
死神博士
「『龍の牙』は手に入れた。 奴らを殺せ!」
これを聞いた彼女達は驚く。
朱里
「!?・・・どういうことですか!? ちゃんと要求を呑んだのに・・・・」
死神博士
「儂は龍の牙を渡せば、水鏡を返すとはいった。だが・・・生きたまま
お前達をここから帰すとはいっていない・・・」
雛里
「そ、そんな・・・」
彼女達は本郷達の言っていた事が正しかったことをこの場で理解する。
ブラック将軍
「ふふふ・・・・龍の牙を手に入れた今、お前達にはもう用はない!
やれタルボナイトッ!」
タルボナイト
「グオオオオオッ!」
タルボナイトが彼女達に向かっていったその時
一文字隼人
「セアッ!」
タルボナイト
「グオオオオッ!?」
間一髪、一文字隼人が割って入ってきてタルボナイトを殴り飛ばした。
死神博士
「己ッ・・・一文字隼人! 邪魔をするか!」
一文字隼人
「俺だけじゃないぜ! そして死神博士! お前の持っている龍の牙を
よく見ろ!」
死神博士
「な、何ッ!?」
死神は龍の牙をよくみると、石と言うより金属のような感じがあり、そして中
からは・・・
(チクタク・・・チクタク・・・)
時計のような音も聞こえてくる。
死神博士
「ま、まさか・・・爆弾!?」
一文字隼人
「今だ本郷!」
本郷猛
「おおっ!」
本郷への合図を聞いた死神はとっさに危険を察知し、偽龍の牙を空に投
げ飛ばした。
死神博士
「くっ!」
(ブンッ!)
爆弾は空に投げ飛ばされたのと同時に
(ドドオン!)
爆発し、同時にその場に本郷猛も姿を見せ、水鏡、朱里、雛里の
前に立った。
本郷猛
「残念だったな。死神博士 今のは俺が昨日のうちに作り上げた偽物だ!
こんな事もあろうかと朱里達には偽物を持たせていたのだ!」
死神博士
「何だとっ!? なら本物の『龍の牙』はどうした!?」
一文字隼人
「本物は悪用できないように完全に破壊し、海に捨てた!」
ブラック将軍
「何ッ!?」
本郷猛
「悪の野望のために使われようとしたものなんか、最初からないほう
がいいんだ!」
死神博士
「己っ・・・こうなれば!」
(パチンッ!)
死神博士が指を鳴らすと、その場に戦闘員が姿を現し、本郷、一文字を取り囲んだ。
ブラック将軍
「行けっ!」
ゲルショッカー戦闘員
「ギイッ!」
戦闘員はブラック将軍の合図で本郷、一文字に向かっていくが
本郷猛
「行くぞ一文字ッ!」
一文字隼人
「おおっ!」
本郷の合図で本郷は朱里、雛里を一文字は水鏡を抱えると、高くジャンプ
して戦闘員の襲撃をかわした。
本郷猛、一文字隼人
『トオオッ!』
朱里
「はわわっ!?」
雛里
「あわわっ!?」
水鏡
「ええっ!?」
突然の事で彼女達は本郷があり得ない高さまでジャンプしたことに驚き
そして彼女達を安全な場所まで連れて行くと変身の為のポーズをはじめる。
本郷猛、一文字隼人
『フンッ!』
(ピュイイイン!)
本郷猛
「ライダー・・・・」
一文字隼人
「変身っ!」
本郷猛
「変身っ!」
彼らの腰にベルトが現れ、一文字のベルトのシャッターが開くと、二人は同時に
跳び上がる。
本郷猛、一文字隼人
『トオオオオオオオオオッ!』
それぞれベルトから発する凄まじい光が彼らを包み込み、本郷を仮面ライダー一号
に、そして一文字を仮面ライダー二号に変えて、変身した二人が着地してきた。
(ピュイイイイン!)
(ピュイイイイン!)
(挿入曲:レッツゴー! ライダーキック)
仮面ライダー一号
「朱里、雛里っ! 水鏡先生を連れて逃げろっ!」
朱里
「御意です!」
仮面ライダー二号
「行くぞ本郷ッ!」
仮面ライダー一号
「おおっ!」
二号の合図で、一号も戦闘員に向かっていく。
仮面ライダー一号
「トオッ! トオッ! トオッ!」
(バキッ! バキッ! ボゴッ!)
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイッ!」
一号に挑んだ戦闘員は連続で殴られ、そして蹴り飛ばされる。
仮面ライダー二号
「セアッ! セアッ! ハアッ!」
(バキッ! バキッ! ボゴッ!)
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイッ!」
一方、二号に挑んだ戦闘員はある者は蹴り飛ばされ、あるものは
仮面ライダー二号
「フンッ!」
(ドゴッ!)
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイッ!」
ひじうちをくらい、後方に飛ばされてしまう。
そして棒を持って一号に戦いを挑んだ戦闘員は
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイッ!」
仮面ライダー一号
「フンッ!」
棒を受け止められ、そして・・・
仮面ライダー一号
「トオッ!」
(ドカッ!)
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイッ!」
蹴り飛ばされ、棒を奪った仮面ライダー一号は次々と戦闘員をなぎ払っていった。
そして二号はある戦闘員から奪い取った短剣で次々と戦闘員を切り倒していく。
仮面ライダー二号
「ハッ! ハッ!」
(ズバッ! ズバッ!)
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイッ!」
そしてこの様子をみた死神とブラック将軍はここまでだと
判断し撤退を決意した。
死神博士
「ここまでか・・・退くぞ・・・ブラック将軍」
ブラック将軍
「はっ! 死神博士っ!」
そして二人は鞭を地面に叩き付けると
(フッ!)
あっという間に姿を消してしまう。
一方戦闘員を倒した一号、二号はタルボナイトに向かっていた。
タルボナイト
「ガアアアアッ・・・己ッ・・・仮面ライダーッ!」
仮面ライダー一号
「行くぞっ!タルボナイトッ!」
仮面ライダー二号
「俺達が相手だっ!」
タルボナイト
「ガアアアッ!」
タルボナイトはアンモナイトの触手を槍の様に伸ばして一号、二号を突き刺そうと
するが・・
仮面ライダー一号
「ハッ!」
仮面ライダー二号
「ハッ!」
一号は右に、二号は左に寄り、タルボナイトの攻撃を交わした。
タルボナイト
「次はこれだっ! グオオオオオッ!」
(ゴオオオオオオオッ!)
タルボナイトは口からの火炎放射でダブルライダーを攻撃しようとするが
仮面ライダー一号
「トオッ!」
仮面ライダー二号
「セアッ!」
この攻撃もかわされてしまう。
タルボナイト
「グオオオッ!」
タルボナイトは火炎攻撃中は他の攻撃が出来ないため、一定時間動けないのだ。
仮面ライダー二号
「今だッ! 本郷!」
仮面ライダー二号
「おおっ!」
二号の合図で一号はタルボナイトに近づき、一号がタルボナイトの右半身を
そして二号がタルボナイトの左半身を抑える。
タルボナイト
「グオオオッ!?」
火炎攻撃中で身動きがとれないタルボナイトはとっさに火炎攻撃を止めるが
ダブルライダーは高く跳び上がると、タルボナイトも跳び上がってしまう。
ダブルライダー
『トオオッ!』
タルボナイト
「グオオオオオッ!」
(ビュオオオオオオオン!)
そしてある地点まで連れてきた。
タルボナイト
「グオオオッ! こんな所まで連れてきて何のつもりだ!?」
(ブンッ!)
仮面ライダー一号
「うわっ!」
仮面ライダー二号
「うわあっ!」
タルボナイトはダブルライダーをふりほどくと
仮面ライダー一号
「今だ愛紗っ!」
愛紗
「分かりました!」
タルボナイト
「グオオッ!?」
一号が誰かに合図を出したのにタルボナイトは動揺し、上を見上げると
樽が三個、上から転がり落ちてくる。
タルボナイト
「ここに連れてきたのはこれが狙いか! だが甘い!
グオオオオッ!」
(ブンッ!)
タルボナイトはアンモナイトの触手を振り回して落ちてきた樽を壊す。
すると
(ブシャアア!)
樽の中から何かが出てそれがタルボナイトにかかってしまう。
(バシャ!)
タルボナイト
「グオオオオッ!? な、何だっ!?」
何かにかかったタルボナイトはずぶ濡れになり、かかってきた何かをみると
それは
タルボナイト
「み、水だとっ!?」
そしてそれと同時に自信の体の反応が鈍くなっているのを感じた。
タルボナイト
「グオオッ!? な、何だ!? 動きが段々鈍く・・・」
そして自身の体も柔らかくなってきているように感じた。
仮面ライダー二号
「やはり水が弱点だったか・・・」
仮面ライダー一号
「タルボナイトッ! お前は恐竜とアンモナイトの改造人間でも元は化石っ! 水を吸収した今、お前は無敵ではなくなった!」
タルボナイト
「グオオオッ!?」
仮面ライダー一号
「行くぞッ!」
仮面ライダー二号
「オオッ!」
そして最初に一号がタルボナイトに連続で殴りかかった。
仮面ライダー一号
「トオッ!トオッ!トオッ!」
(バキッ!バキッ!ボゴッ!)
タルボナイト
「グオオオオオンッ!」
今度は攻撃が効いている様である。
次は二号がタルボナイトに蹴りで攻撃を繰り出した。
仮面ライダー二号
「セアッ! セアッ! セアッ!」
(バシッ! バシッ! バシッ!)
タルボナイト
「グオオオッ!」
つづいて一号が
仮面ライダー一号
「トオッ!」
(バキッ!)
仮面ライダー二号
「セアッ!」
(バキッ!)
仮面ライダー一号
「トオッ!」
(バキッ!)
仮面ライダー二号
「セアッ!」
(バキッ!)
交互にタルボナイトにパンチで攻撃していく。
タルボナイト
「グオオオッ!」
そして最後に
ダブルライダー
『トオオオオオッ!』
(バキッ!)
タルボナイト
「グオオオオオンッ!」
二人同時に攻撃し、タルボナイトを殴り飛ばした。
そしてタルボナイトは立ち上がるともはや戦う力は残っていないようであった。
タルボナイト
「こ、この俺が・・・・負ける・・・だと?」
トドメを刺すときだと一号は判断し、二号に合図する。
仮面ライダー一号
「行くぞッ!」
仮面ライダー二号
「おおっ!」
(ピュイイイイイイン!)
そして二人の仮面ライダーは同時にポーズを取ると、同時に跳び上がる。
ダブルライダー
「トオオオオオオッ!」
そして・・・・・
ダブルライダー
『ライダアアアアアアアアアア・ダブルキイイイイイイイイイック!』
(ドゴンッ!)
タルボナイト
「グオオオオオンッ!」
タルボナイトはライダーダブルキックでかなり前まで蹴り飛ばされ、地面に
転がりこむとそのまま石化してしまう。
(ピキピキピキッ!)
仮面ライダー二号
「一体どうなったんだ!?」
仮面ライダー一号
「そうか・・・奴は化石から作られた改造人間。本来あるべき姿の
化石に戻ったのか・・・・」
そしてタルボナイトだった物にヒビが入り、一号はとっさに危険を察知する。
仮面ライダー一号
「危ないっ!爆発するぞ!」
二人はとっさにそこからジャンプで離れると
(ドオオオオオオオオオン!)
化石化したタルボナイトは爆発した。
(挿入曲:仮面ライダーのうた)
そして変身を解いた二人は自分達の帰りを待っていた朱里達の元へと駆け寄る。
朱里
「ご主人様! 勝ったんですね!」
本郷猛
「ああっ・・・仮面ライダーの勝利だ」
鈴々
「鈴々は絶対お兄ちゃん達が勝つって信じていたのだ・・・それにしても
お水が弱点だなんて変な怪人だったのだ・・・」
一文字隼人
「死神博士は化石から強力な改造人間を作れるが、弱点までは克服
できなかったようだな」
本郷猛
「だが、油断はできん。今回はお前が化石怪人の弱点の手がかりを思い出さなかったら
負けていたかもしれん。」
一文字隼人
「そうだな・・・それにしても、水鏡先生申し訳ありません。せっかくお守りとして頂いたという『龍の牙』を勝手に処分して・・・」
水鏡
「いえ、お守りとして頂いた物が悪いことに使われるくらいなら、あんなものない方がいいのです。それに私は『龍の牙』以上にこの子達が無事である方がよっぽど嬉しいです」
水鏡はそういうと朱里、雛里を抱きしめる。
朱里
「えへへっ・・」
雛里
「えへへっ♪」
桃香
「まるで本当の親子ですね♪」
これを見て本郷達はこの三人の笑顔と絆を守れたと理解する。
本郷猛
「ははは・・・さあ、帰ろう! 俺達の家へっ!」
愛紗
「はいっ!」
鈴々
「応なのだっ!」
本郷はこういうと自分のサイクロンに朱里、隼人は自分のサイクロンに鈴々
愛紗は自身の馬の後ろに雛里、星は馬の後ろに水鏡を乗せて、桃香はそのまま
馬に乗って城へと帰っていった。
ゲルショッカーの恐るべき改造人間『タルボナイト』はダブルライダーの
活躍で倒され、『龍の牙』奪取計画は失敗し及び龍の聖域制圧も未然に阻止された。
だが、この程度で諦めるゲルショッカーではない。また新たな強力な怪人を
送り込んでくるだろう。しかし、二人は決してゲルショッカーに屈することはない。
血の繋がりはなくとも、本当の親子と変わらない絆が確かにあったと理解したので
ある。
この絆を守る為にも二人はこれからも戦い続けなければならない。
戦え! 本郷猛! 戦えっ! 一文字隼人っ!
戦えッ! 我らの仮面ライダー!
つづく
Tweet |
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城へと逃げ帰った朱里達は本郷に事情を話し、水鏡を城で保護してもらうことになった。そして夜ゲルショッカーの怪人タルボナイトが兵士に化け水鏡をさらおうとしたが、そこには仮面ライダー一号が待ち伏せていた。そして一号を外に誘い出し死闘を繰り広げると今度は二号が現れ状況が逆転する。戦いが始まろうとした時謎の怪人ヒルカメレオンが現れ、水鏡をさらい吸血ヒルをばらまいて逃走するのであった。