No.543104

魔法少女リリカルなのはAfter ダメ人間の覚悟

makeさん

第28話 誕生日

2013-02-11 22:15:05 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:7373   閲覧ユーザー数:6478

フェイト Side

 

アリシア「・・・フェイト、大丈夫?」

 

フェイト「大丈夫だよ、姉さん」

 

私と姉さんは下校中の今、周りを見ながらある場所に行こうとしてる途中だった。

 

それはなのはのお家のお店『翠屋』に行こうとしてる、今からなのは達と集まる事になってるからなんだけど・・・透以外の皆と集まるから透に見つからないように来ないといけないってハルカの指示だった。

 

もちろん、修と凶夜に絶対見つかっちゃいけない!!

 

カランカラン♪

 

何とか誰にも見られずに『翠屋』に着くことが出来ました、中に入るとそこには皆がもういた。

 

アリシア「皆もう来てたんだ」

 

なのは「二人ともこっちこっち!」

 

アリサ「アンタ達遅いわよ!」

 

フェイト「ごめんね、透に見つからないように来なきゃいけなかったから」

 

ハルカ「いいわよ別に、アリサはあぁ言ってるけど私達もついさっき来たところだから」

 

シャマル「その通り、だから気にしないで」

 

すずか「はる先輩達はすぐ来るそうだから先に初めてって」

 

はやて「ほんなら皆来たところで、始めよか?」

 

はやての合図で今日集まった目的の事を話すことになった、それは・・・・。

 

ハルカ「”第1回透の誕生日を祝おう”の作戦会議を始めるわよ」

 

そう透の誕生日を皆で一緒にお祝いしようってゆー話をしに『翠屋』に集まったんです。

 

その理由は、はやてを助ける為に透はシグナム達と毎日無人世界に行って魔力蒐集をしてた「闇の書事件」でやる暇が無かった、それでその後も響子が加わったり私達が管理局入りして中々時間が作れずにいて忙しかったから。

 

それに透のお父さんとお母さんがいないから誰も祝ってあげることもなかったから、だから私達はせめて今年こそは透をお祝いしてあげようと思って皆で集まる事にした。

 

ハルカ「まず場所決めね、ここでいいかしら?」

 

なのは「たぶん大丈夫なの!・・・・だよね?お父さん、お母さん」

 

士郎「あぁ」

 

桃子「ええ大丈夫よ」

 

ハルカ「場所は決定ね、あとは料理ははやてと「私もやります!!」・・・響子」

 

何故か響子がこの場にいた、あまりに馴染んでいたから全然気付かなかった・・・・いつからいたんだろ?

 

響子「私だって料理できます、お母さんに教えてもらってますから!!」

 

ハルカ「ちょっと待って、そんなことより何でアンタがここにいるわけ?」

 

響子「何言ってるんですか?!透さんの誕生日を私が参加しないでどーするんですか!?」

 

ハルカ「参加しなきゃいけないってわけじゃないんだけど・・・・・とゆーかアンタ透の誕生日知ってるの?」

 

響子「当たり前じゃないですか、10月24日ですよね?」

 

アリサ「あ、当たってる・・・」

 

すずか「とゆーか、何で知ってるの?」

 

響子「自分の好きな人の誕生日くらい知ってて当然じゃないですか」

 

ヴィータ「いや、当然ったってそれは・・・」

 

ユーノ「どーやって調べたのか、気になるんだけど・・・・・」

 

ちなみにユーノも今日は仕事は休みだそうです・・・・・あと誕生日の日も。

 

なのは「何だか聞いちゃいけない気がするの・・・・」

 

なのはの言う通り何で透の誕生日を知ってるのかを聞いたら駄目な気がする・・・・・・何でかわからないけど。

 

ハルカ「・・・・・はぁ、まぁいいわ、じゃぁ料理ははやてと響子にお願いするわ、飾り付けとプレゼントはは各自でお願いね」

 

なのは「うん!」

 

シャルル「任せてよ!」

 

フェイト「わかった!」

 

ハルカ「プレゼントはあんまり豪華とか高いものじゃなくていいわよ、アイツの性格からしてそーゆーの送られると気が引けるとおもうし」

 

アリサ「分かってるわよ」

 

ハルカ「じゃぁ当日まで、透にバレることがないように皆お願いね!」

 

全員「オォォーーー!!!」

 

皆張り切ってるけど、私は何をプレゼントしようかなぁ・・・・・。

 

 

Side Out

 

 

 

~10月24日~

 

 

はてさてっと、今日は学校も休みじゃけぇなぁ・・・・・どーすっかなぁ、もうあの欠片の調査もし終わったし、そのメモも取ったしのぉ・・・・アイツ等のアレも今日は無いし。

 

ヤクモ『マスター』

 

透「んぉ?何じゃい?」

 

ヤクモ『今日はマスターのお誕生日ですよね?』

 

透「ん~?あぁそーやね」

 

ライラ『おめでとうございます』

 

リコ『おめでとうございます』

 

透「ん・・・てか・・・そーかぁ、俺もまた年を取ったわけなんじゃねぇ」

 

ヤクモ『そんな年寄り臭い事言わないでください』

 

リコ『そーですよ、もしかしたら今年は違うかもしれないじゃないですか』

 

透「何が違うん、てか俺は実年齢的にオッサンじゃ」

 

ライラ『例えば大人数で祝ってもらえるとか』

 

透「・・・・いやぁぁぁそれ無いじゃろーよ、アイツ等に誕生日言ってねぇもん」

 

ヤクモ『え、言いましたよ』

 

透「は?いつ」

 

白一護『何言ッテンダヨ、アノはやてッテ奴ト知リ合ッタ時ニ自分デ言ッタジャネェカ』

 

透「・・・・・・確かに言ったわ」

 

リコ『忘れてたんですか』

 

透「しゃぁーなくね?前はあんなんする暇無かったんじゃけぇ」

 

アシュロン『まぁそれは無理もないがな」

 

透「じゃーろぉー?じゃけぇ「透ぅーーー!!」・・・・アリシア?」

 

俺は皆との会話を中断してリビングに行くと、テスタロッサ一家が何やら出る準備をしとった。

 

透「何じゃいってか、皆してどっか行くん?」

 

リニス「はい、我々で少し『翠屋』に行ってこようかと」

 

透「はぁ、何しにとは聞かんけど、まぁ気ぃ付けんさい」

 

アリシア「うん!!」

 

プレシア「透君もお留守番お願いね」

 

透「あぁ、わかってます」

 

フェイト「じゃぁ透、行って来ます」

 

透「行ってらっしゃーい!」

 

俺は皆を見送ると、またヤクモ達と会話を再開しその日を過ごそうと思った。

 

透「・・・・・暇いなぁ・・・・あそーじゃっ!」

 

俺は携帯ではやての家に電話を掛けた、あることを聞くと了承してくれた。

 

そんで今はやての家の前、俺は呼び鈴を鳴らすと家の中におる住人に声を掛けた。

 

透「ウィっす!ザフィーラ」

 

ザフィーラ「む・・・何だ透、我に用とは」

 

そう俺はザフィーラに用があったんよ、まぁ理由としては前のクロノ達との飯食いに行った時ザフィーラが家の事をはやてに任されとったって聞いて誘えんかったけぇ、せめて散歩くらいは一緒に出来んもんかと思って来たしだいなわけ。

 

透「いやぁ前さぁ、一緒に飯食いに行けれんかったけぇと思っての、行かん?」

 

ザフィーラ「我は構わんぞ」

 

ザフィーラの了解も得たので俺とザフィーラは近くの公園に行くことになった、手近にあったベンチに適当に座る事にした。

 

ザフィーラ「そーいえば透よ、今日は誕生日だったな」

 

透「そーなんよ、まぁた1つ年食ったんよなぁ」

 

ザフィーラ「まだそんなことを言う年でもなかろう」

 

透「外見はの、中身はって意味じゃけぇ」

 

ザフィーラ「成程な、ところで今日は何の用だったのだ?」

 

透「あぁ、あのさぁ・・・前に俺とクロノとユーノでミッドに行った時の話したやん?」

 

ザフィーラ「あぁ」

 

透「じゃけどあん時お前さんはやてに頼まれて家の留守番任されとったじゃろ?じゃけぇ、まぁその代りじゃねェけど散歩でもって思ったんよ」

 

ザフィーラ「気にすることは無い、それに仮にそーゆー事でも誘ってくれるのはこちらとしても、とてもありがたい」

 

透「マジ?そー言ってもらえるとこっちもマジで嬉しいわ」

 

ザフィーラ「・・・・そんなに気にしていたのか?」

 

透「まぁの、ダチにはあんま悪ぃ事しとーないんよ」

 

ザフィーラ「ダチ・・・・つまり友と言うことか?・・・・我が?」

 

透「??そーじゃけど、あり?嫌じゃった?」

 

ザフィーラ「いや・・・・まさかお前も我の事を友と思っていてくれるとはな・・・思ってな」

 

透「そらそーじゃろ?それにお前だけじゃないで、クロノやユーノ、あとリンディさんやエイミィさん、それに年離れすぎとるけどグレアムさんと使い魔の姉妹、んで高町家と中村家と月村家・・・・・あと出来ればアイツ等、榊と緋村もって思っとるんよな」

 

ザフィーラ「何故アイツ等も?アイツ等がお前にどのような仕打ちをしてきたことか」

 

透「そりゃぁわかっとるんよ、じゃけどアイツ等性格があんなんじゃけぇって根っこの部分はそーじゃない気がするんよ・・・・まぁ完全に俺の一方的な考えじゃけどね、外れとるかもしれん」

 

ザフィーラ「・・・・・・そーか、お前が決めたことに我は口を挟むことではない」

 

透「スマンね」

 

それから2時間くらい経って、PrrrrrrPrrrrrrっと携帯が鳴ったので出ると、何と受話器の向こうはリニスじゃった。

 

リニス『もしもし、透ですか?』

 

透「もしもし、俺じゃけど」

 

リニス『やはり携帯でしたか、家の方の電話に掛けたんですが、出なかったのでもしやと思って掛けたんですけど・・・ビンゴですね』

 

透「んでどしたん?リニスから電話するなんぞ珍しいの」

 

リニス『申し訳ありません、少しこちらで作業をしてるのですが、中々終わらなくて』

 

透「マジか・・・」

 

リニス『それと透にお願いがあるのですが・・・』

 

透「俺に?・・・何なん?」

 

リニス『ちょっと私の財布を『翠屋』にまで届けていただけませんか?』

 

透「はぁ?財布?何でそんなもんが必要なん?」

 

リニス『その中に入ってるものが今日必要なんです、ですから・・・』

 

透「あ~あ~分かった分かったけぇ、そがぁに泣きそうな声だすまーや・・・・・持って行きゃぁええんじゃろ?」

 

リニス『はい♪お願いしますね・・・・急いで無いのでゆっくり来ても大丈夫ですからね♪』

 

透「あいよぉ」

 

俺は携帯を切ると立ち上がった。

 

ザフィーラ「どーしたんだ?」

 

透「ん?あぁ、なんかリニスがさぁ財布忘れたけぇ『翠屋』に直に持って来てくれって頼まれたんよ」

 

ザフィーラ「そーか・・・・なら我も付いて行こう」

 

透「はぁ?・・・まぁ別にええんじゃけどな」

 

俺はザフィーラと一緒に自宅に戻ってリニスに言われた通り、リニスの財布を持って『翠屋』に向かった。

 

『翠屋』ねぇ、な~にがいるんかねぇ・・・まったく。

 

そーこー考えとるうちに目的地である『翠屋』に着いた、まだ営業しとる筈なのに店からなんつーの?店員とかの声が聞こえてこんけど、たまたま客が入ってないだけなんかなぁ?

 

カランカラン♪

 

透「すいまっせぇーーん!透っすぅって暗っ!!何なんコレ!?」

 

俺は店の中に入ると電気が点いとらんで、真っ暗な空間となっとった。

 

するとパッ!と店の電気が点いたと思ったら、今度はパンパンと破裂音が響いた・・・・これって。

 

なのは「透君!お誕生日・・・」

 

全員「おめでとーーー!!!!」

 

俺はいきなり高町家やテスタロッサ一家、はやて家やアリサにすずかと響子やはる先輩達からおめでとうと言われて、若干気後れしてしまとった。

 

あ、成程ねさっきの破裂音ってクラッカーの音じゃったんじゃ。

 

透「あ・・・えっと・・・・とりあえず、ありがとうございます」///////////

 

美由希「さぁさぁ、主役がそんなとこに居ないでこっちに座りなよ」

 

俺は美由希さんに誘導されるままに行くと、店のド真ん中にテーブルとイスがあった。

 

透「ちょ!これマジ恥ずかしいんで勘弁してつかあさい!」

 

ユーノ「まぁいいじゃない」

 

ユーノオメェ!他人事じゃけぇって、そんな言い方アリ?!てか書庫の方の仕事はええんかい?!

 

俺は美由希さんに強制的にド真ん中に座らされ、晒しもんにされてしもうた。

 

美由希「さ!透君、お誕生日にすることと言えばこれだよね!?」

 

すると俺の目の前にドデカいケーキが置かれ、ケーキの上にはロウソクが年齢分刺さとった。これを消せってことなじゃろうけど、デカ過ぎね?

 

美由希「さ~皆行くよぉ~?サンハイ!」

 

 

 

全員「ハッピバースデー・トゥユー♪ハッピバースデー・トゥユー♪ハッピバースデー・ディア・透君~♪・・・ハッピバースデー・トゥユー♪・・・」

 

透「・・・ふぅっ!」////////////

 

全員「おめでとう!!」

 

まさかこの年になってロウソクの火を消すことになろうとはねぇ・・・・まぁ今、年相応のガキですけどね・・・中身がオッサンであろうが。

 

透「え・・・っと、あの・・・・・まぁなんて言うか、ありがとうございます」///////////

 

ハルカ「なーに恥ずかしがってんのよ、似合わないわよ」

 

透「うっさいねぇ!恥ずいもんは恥ずいんじゃけぇしゃーないじゃろう!?終いにゃぁド真ん中に座らされて晒しもんじゃぁわ!」

 

ハルカ「はいはい、それじゃぁ次!お待ちかねのプレゼント渡しよ!「おい聞けや!」誰から行く?」

 

なのは「私から渡す!」

 

ハルカ「じゃぁなのはから」

 

なのは「うん!えっと・・・・はい!透君、お誕生日おめでとう!」

 

透「あ、ありがと」

 

アリシア「次は私だよ!はい透!」

 

フェイト「わ、私も・・・はい、透」///////////

 

はやて「次私やね?はい透君、おめでとう」

 

透「悪ぃね」

 

アリサ「ありがたく受け取りなさい!」/////////////

 

すずか「お誕生日おめでとう透君」

 

透「あんがと」

 

シグナム「次は我々か・・・私からはこれだ、こういうのはやった事が無いからわからないが・・・・喜んでくれると嬉しい」/////////////

 

ヴィータ「じ、じゃぁアタシはコレやるよ」/////////////

 

シャマル「本当はお料理にしようと思ったんだけどねェ、しょうがないからこれにしたわ」

 

ザフィーラ「我も人に物を送るということをしたことが無いから自信がないんだが・・・・」

 

透「いや、送ってくれるだけでも嬉しいわ」

 

リインフォース「わ、私はコレを・・・・」/////////////

 

リインⅡ「リインなコレですぅ!!」

 

クロノ「僕からはこれだ」

 

ユーノ「僕からもこれをあげるよ」

 

透「おーおー、悪ぃね・・・・・てかお前等は仕事はええの?」

 

クロノ「そこは抜かりは無い」

 

ユーノ「僕もちゃんと休みを取って来たよ」

 

響子「私からは、その・・・・・これを!!」/////////////

 

はるか「私はコレを上げるね♪」

 

響「誕生日、おめでとう」

 

逢「気に入ってもらえると嬉しいです!」/////////////

 

シャルル「僕はねェ、コレを上げようと思ってね」

 

皆からそれぞれの贈り物を貰い、プレゼントの中身を確認した。

 

なのはからはペンダント、アリシアからはハンカチ、フェイトは剣のキーホルダー、はやてはハリセン、アリサは紅い勾玉の絵が入ったブレスレット、すずかは写真立てと皆多種多様なプレゼントをくれた。

 

透「・・・・・・・・・」

 

なのは「どーしたの透君?」

 

透「えっ?あぁいやぁ・・・」

 

響「・・・・嫌だったかしら?」

 

透「そ、そんなわけ無いっすよ!・・・・ただ・・・そのぉ、こーゆーの今までやった事無いんで気後れっていうか、なんか恥ずかしんすよ」/////////////

 

響「・・・・・・ぷっ!」

 

透以外「アッハハハハハ!」

 

透「ちょっ!そこ笑うんかい!!」

 

・・・・・・この世界に転生してから15年、今じゃぁこんなに変なダチが出来たわ・・・父さん、母さん・・・・・・俺は今ねぇ・・・・最っ高に幸せじゃけぇ!!

 

いつまでも・・・・・こんな馬鹿やって、皆で笑い合って生きてぇな・・・・・ってコレフラグってやつ?・・・・アホらし。

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
12
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択