No.543102

魔法少女リリカルなのはAfter ダメ人間の覚悟

makeさん

第27話  文化祭・・・・後半!!

2013-02-11 22:13:50 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:7103   閲覧ユーザー数:6255

ハルカ(語り部)『さて一行は呪いで眠った姫の下へ向かう道中でありました』

 

ここまではなんか知らんけど色んな奴等の乱入があってからに、もう何がしたいのか演者本人の俺がわからんようになってきた。

 

ヴィータ『よぉ透、大丈夫かよ?あんま無理すんじゃねぇぞ?』

 

俺の疲れた感じを読み取ってくれたんか知らんけど、ヴィータが俺に念話で声を掛けてくれた。

 

シン王子(透)『すまんね』「さぁ!あともう少しだ、呪いを解くかは我々にかかっているのだ!」

 

ヴィータ『い、いやいいんだよ別に』「おう!」/////////////

 

???「おらぁ!!このクソ野郎、ヴィータに近付くんじゃねェよ!!」

 

???「シグナム達に触んじゃねぇよ!!モブ野郎がぁ!!」

 

いきなり舞台袖から罵声が聴こえて来たんでそっちに顔を向けると、何故か違うクラスの緋村と榊がおった・・・・・・・・しかもバリアジャケットを着ての登場。

 

ハルカ(語り部)『なんと一行の前に現れたのはシン王子の友人にして、シン王子の隣国の王子のアホンダーラ王子(緋村)とバッカターレ王子(榊)でありました』

 

マジか、違うクラスのアイツ等も出演させるとか・・・ってかアイツ等の名前明らかに馬鹿にしとる名前にしか聞こえんのんじゃけど・・・・しかもアイツ等デバイス展開しちょるじゃろぉが!?

 

ハルカ(語り部)『更に不幸な事に王子たちは悪い魔法使いによって、自らの欲望の為に姫を我が物とする心を持ってしまい、その為にシン王子と敵対してしまいました』

 

ハァ!?何そのマジでありそうなアホ設定!?!?

 

俺が心の中でハルカにツッコミを入れとると、その当のハルカが念話で俺に言ってきた。

 

ハルカ『ほら透、アイツ等が攻撃してきたらデバイスを展開しなさい!そんでマジで戦うの』

 

透『アホか!?そんなん出来るか!!こがな所でそんなんしたら客とかクラスの奴等に俺等が魔導師じゃってことがバレるじゃろうが!!?』

 

ハルカ『大丈夫だって、そこら辺抜かりないわ!!』

 

透『抜かりないて・・・・それに戦闘中客に命中したらどうするんじゃ?!』

 

ハルカ『そこは・・・・・・・頑張って防いで!!!』

 

透『お前マジでブッ飛ばすよ!!??』

 

俺はとりあえず役になりきらんにゃぁいけんけぇ、その場に合った感じのセリフで聞いてみた。

 

シン王子(透)「ど、どーしたというのだ、ア、アホンダーラ王子・・・バ・・バ、バッカターレ王子よ!!」/////////////

 

言ってなんかアホらしいし、恥ず過ぎるわコレ。

 

アホンダーラ王子(緋村)「あぁ!?何言ってんだテメェ・・・・それより俺のシグナム達に近付くんじゃねェよ!!!」

 

バッカターレ王子(榊)「俺の女達に色目使ってんじゃねぇよ!!!」

 

あぁ・・・・・コイツ等に正常な判断なんか出来るわけねぇわな・・・まぁなんとなく予想はしとったけど。

 

ハルカ(語り部)『なんということでしょう、両王子は魔法の所為でシン王子の事を忘れてしまい刃を向けている・・・・・しかし王子は諦めずに声を掛け続けます』

 

ハルカがそんなナレーションをしとるけど、一応観客から・・・主に女性客から歓声っぽいのが聴こえて来ちょる。

 

客1(女)「きゃーーっ!緋村様ぁ!!」////////////

 

客2(女)「榊くぅん!!」////////////

 

客3(女)「でもやっぱりぃ・・・・」

 

女性客全員「井上君、素敵ぃーーー!!!」//////////////

 

いや・・・・俺の事は数か月は放っておいてや・・・・・・。

 

バッカターレ王子(榊)「余所見なんかしてんじゃねぇよモブが!!」

 

いきなり俺に向かって榊が攻撃してきた、なんとかセウシルで防いだんじゃけど、爆風みたいんなんで辺りが見えんようになった。

 

俺はこの隙にデバイスを展開し、死覇装を身に纏った・・・・・・・もうこの劇の時代観が分からんようになってきた。

 

ハルカ(語り部)『突然の攻撃で巻き起こった爆風!その中から突然現れた漆黒の着物を身に纏った男、その正体はシン王子・・・・この姿が彼の本当の姿、この姿の時こそシン王子の力が発揮されるのです』

 

俺はハルカのナレーションでなんとなくGOサインのように聞こえた。

 

シン王子(透)「もう私の言葉も貴公等には届かぬのか・・・・・ならば私の手で!!」

 

デバイスをヤクモ、斬魄刀にし、斬魄刀を抜き戦闘モードに入った。

 

アホンダーラ王子(緋村)「テメェみてーな野郎がオリ主の俺に敵うわけねぇだろーがぁ!!!」

 

シグナム「アイツ等・・・・シン王子!片方は我々が相手を致します!王子はもう一人の方を!!」

 

シン王子(透)「頼む!!」

 

ハルカ(語り部)『さぁ!両王子VSシン王子&ヴォルケンリッターの戦いが始まりました!・・・・・・ここでお知らせをします、時々爆発等様々な現象が起こりますが全て演出ですのでご安心ください』

 

シン王子(透)「行くぞ!・・・咆えろ『蛇尾丸』!!」

 

ハルカ(語り部)『いきなり出ました!実はシン王子は特殊な力を有しており、その力は絶大です!』

 

いや、そんな適当な解説でええんか?・・・・てゆーか俺もいきなり『蛇尾丸』だしてもうたけど、ここに来とる俺等の関係者以外の客とかクラスの奴等にどーやって誤魔化そうか?

 

客1(男)「スゲェ今の見たか?!刀の形がいきなり変わったぞ!」

 

客2(男)「それになんか跳躍力ハンパねぇよ・・・・ワイヤーか?」

 

・・・・・・・意外にいけるかもしれん、コレ。

 

アホンダーラ王子(緋村)「ハッ!こんな攻撃が俺に効くと思ってんのか!?所詮雑魚は雑魚だな?!俺の攻撃でさっさと倒れやがれや!!」

 

緋村が俺に向かって前のような魔力砲を撃ってくると、俺は同じ魔力で相殺するとバク中で観客の方まで飛んだ。

 

アホンダーラ王子(緋村)「終わりだ!死ねやモブ野郎!!!」

 

シン王子(透)「散れ、『千本桜』」(あんの馬鹿!!)

 

飛んで来た魔法を今度は『千本桜』で観客に飛ばんように防ぐと、そのまま緋村の方に『千本桜』を飛ばした。じゃけどこーも加減して戦うとこっちがジリ貧になってまうわ・・・・なんか向こうは客のことなんかお構いなしに戦いおるけど。

 

客2(子供)「ママ見て!あのお兄ちゃんが持ってるの、なんか消えたよ!」

 

客2(母親)「あらホントね、それにとっても綺麗ね、どーやってやったのかしらね?」

 

客はそんなこと気にもせんで『千本桜』事に感動しとるって感じ。

 

シグナム等もその事を考慮してか、今一つ決め手に欠けるようで上手く攻めきれちょらんかった。

 

ハルカ『透、卍解しても別にいいわよ』

 

透『軽っ!!そんな軽く言うなや!?こんな所でそがぁなもん使ぉたら被害が出まくるわ!!』

 

ハルカ『だから限定するんじゃない・・・・そーねぇ、『天鎖斬月』と『千本桜景厳』くらいでいいんじゃない?それに万一にも備えて、私達で結界とか張ってあるから大丈夫よ』

 

透『くらいって十分大きいわ!!しかも結界って・・・おい!聞いとんのか!?おいっ!!』

 

美由希(語り部)『さて、やはり親友の両王子を手に掛けるのは忍びないのか?・・・・・・だがシン王子には使命があった、今も眠りし姫の下へ駆け付けねばならない!!』

 

あれぇ!?なんかいきなりナレーションの人変わってね?!なんかスンゲェ聞きなれた人の声な気がするんじゃけど、何でハルカじゃないん!?

 

アホンダーラ王子(緋村)「余所見なんかすんじゃねぇって言ってんだろーがぁ!!ゲート・オブ・バビロン!!」

 

突然緋村の背後に無数の剣等の武具が出始めた、アイツのレアスキルの『ゲート・オブ・バビロン』・・・・何でこがな所で使うんかなぁ?しゃーない。

 

シン王子(透)「卍解・・・・・『千本桜景厳』」

 

客1(男)「おわっ!!なんだぁ?!地面からいきなりデケェ刀が何本も出てきたぞ!?」

 

客2(女)「すごぉい、最近のCGってこんなことまで出来るのね」

 

俺は『千本桜景厳』を発動させ、大半を出てきた武具の破壊をさせた・・・・・・なんか客は勝手にCGって思い込んどる用じゃけど・・・。

 

一応目標としては全部やるはずなんじゃけど流石に全部をやる事が出来ず、何本かは俺の方に飛んで来た、客も悲鳴を上げとる・・・・コレも使うしかないんかのぉ、俺は『輪廻眼』を発動させた。

 

シン王子(透)「『神羅天征』!!」

 

俺は咄嗟に『神羅天征』を放った、まずは客の安全を考慮してのことじゃったんじゃけど・・・・・体育館の安全を考慮しとらんかった。

 

じゃけど、緋村のレアスキルの『ゲート・オブ・バビロン』は術者本人にダメージを与えるか、武具自体を一回弾いたり防いだりすると自然消滅するようになっちょるようで、客席に飛んでいく前に霧散していった。

 

シン王子(透)「やはり目を覚まさぬか・・・・ならば致し方無し!!」

 

『千本桜景厳』を緋村本人の周りに展開させ、緋村を中心に球状のようにして捉えた。

 

アホンダーラ王子(緋村)「ケッ!!こんなショボイもんで俺を捉えたと思ってんじゃ「すまぬ」あ?何言ってんだテメェ?」

 

シン王子(透)「すまぬ・・・・貴公等を救えぬことが私にとっても耐えられぬ者だ・・・・・・本当にすまぬ・・・・・『吭景・千本桜景厳』!!」

 

『吭景・千本桜景厳』・・・俺は緋村に向けて放った、まぁアイツ等みたいな奴等は多少の事では早々に死なんじゃろ?

 

アホンダーラ王子(緋村)「こぉんなもんすぐに破って・・・・なっ!全然きかねぇ!?どーゆーことだこれは!?クソッ!!こんなもんで俺は・・・俺はぁ・・・!!」

 

そして緋村がおった場所から小さいけど爆発が起こり、緋村自身は黒コゲになって倒れた・・・・・・結構しぶといのぉ。

 

シン王子(透)「貴公を殺めた私を恨んでくれ・・・・ヴォルケンリッターは?・・・・・ん?」

 

俺はすぐにシグナム達の下に駆け付けようとしたんじゃけど、既に榊の奴を皆でフルボッコにしとった・・・・・・まぁ言うなりゃぁ集団リンチじゃね。

 

美由希(語り部)『なんとなんと、すでにバッカターレ王子はヴォルケンリッターの勇士達が華麗に倒していたのです!流石は国の英雄達!』

 

シグナム「王子!こちらは終わりましたが、そちらの方は?」

 

シン王子(透)「え?あーあぁ、終わったぞ・・・・彼等には大変酷い事をしてしまった」

 

シャマル「何をおっしゃいますか!?彼等は王子の事を忘れ、刃を向けたのですよ!」

 

シャマルはこの劇を楽しんどるんか知らんけど、なんか役になりきっとるように感じるんよなぁ。

 

ヴィータ「アタシ等は王子を信じて付いて来てんだ、その王子がヘタレた事いうなよ!」

 

ザフィーラ「何があろうと見捨てたりはしない!」

 

シン王子(透)「お前達・・・・・すまぬ、弱音はこれで最後とする!では行くぞ!!」

 

ヴォルケンリッター「おう!(うむ)」

 

美由希(語り部)『一行は深い眠りについている姫の下へと足を進めました・・・・・この先に大いなる試練がある事も知らずに』

 

何それ?!また俺の知らん設定やら何やらがあるんかい!?そーいやぁ結局姫役が誰かってのは知らされとらんし、いきなりナレーションが美由希さんに代わった事も教えてもろぉとらんし。

 

ちなみに死体(笑)になっとる緋村と榊は黒子の佐藤達が舞台袖に運んで外に出したらしい。

 

美由希(語り部)『そして一行は姫が眠る城へと到着し、姫の下へ駆け付けるとそこに居たのは!?』

 

シン王子(透)「なっ!・・・・なんdっ・・・~~~っ!なんということだ!」

 

 

 

 

 

俺の目の前には棺に入った姫が『7人』もおった。

 

 

 

 

美由希(語り部)『呪いで覚めることの無い眠りについてしまった7人の姫達の姿でした!』

 

ひ・・・・1人じゃ無かったんか・・・・・確かに1人とは言ってなかったけどさぁ・・・・・・それでもこれは無いやろ・・・・・ってちょい待てや、眠りを覚ますのって確か・・・・。

 

美由希(語り部)『姫達の眠りを覚ますには先程の泉の水を姫達に飲ませなければいけません!しかし残念ながら姫達は眠ってしまっているので飲むことはできません!シン王子は考えました!そして王子は閃きました、姫達に『口移し』で飲ませると!!』

 

ゲゲンチョ!!??やっぱりそこは元の脚本通りやるんかい!?しかもよぉ見てみたら、なのは達の顔が若干赤い気がする・・・・・ってーかハルカさんよぉ、オメェさん何シレッとそん中で眠っとんじゃワレ?

 

それにはやてとアリサにすずかも、元々役に入ってなかったこいつ等も何でお姫様役で出とるんじゃ!?

 

美由希(語り部)『さぁシン王子ぃ♪いっちゃいなよぉ♪YOUいっちゃいなよ~♪』

 

完全に美由希さん楽しんでやっとるな、そんな煽らんでくださいよぉ・・・・・美由希さんがおるってことは恭也さん達も来とるんでしょ?

 

ギロギロッ!!

 

客席からの(主に男性からの)殺気の籠った視線の中に、一際濃い殺気を放ってくるのが感じられた・・・・・まぁ士郎さんと恭也さん辺りじゃろぉな。

 

ってかマジでこの状況どーするよぉ?1人ならまだやり様はあるんよ?あるんじゃけど、あぁ~マジでどーしよぉ~!!!!

 

シャマル(こ、このままじゃなのはちゃん達と・・・・ズルいわ!)「うっ!!・・・・お、王子・・・・」

 

ドサッ!

 

いきなりシャマルが倒れだした・・・え?何で?何でいきなり倒れるん?・・・・・おい、まさかシャマルまでとも言わんよな?それはマジで勘弁してや!!

 

シグナム「(むっ!)・・・・・ぐっ、うぅ~」

 

ドサッ!

 

ヴィータ「(チィッ!)・・・・あぁっ!」

 

ドサッ!

 

アルフ「わぁっ!」

 

ドサッ!

 

はるか「あぁ!ズルい!!私も!」

 

ドサッ!

 

響「わ・・・・わぁぁぁ・・・・」

 

ドサッ!

 

逢「きゃぁぁ・・・・」

 

ドサッ!

 

シャルル「ぅぅぅぅっ!・・・・・えへへ」

 

ドサッ!

 

響子「お・・・・お兄様ぁ~~・・・・・・」ジュルリッ

 

ドサッ!

 

もぉなんか舞台上ではザフィーラと俺以外の奴等が倒れるとか、一種のなんかのテロみたいなことになっとる状態じゃ今。

 

美由希(語り部)『なんと城に着き姫達の下に辿り着いたと思いきや、ここにきてヴォルケンリッターや他の女性陣までもが姫達同様の呪いにかかってしまったようです!王子は決意しました!皆を救うと!!』

 

ザフィーラ(・・・・・我は・・・一体どーすれば)

 

透『ザフィーラ、お前もう帰っていいよ・・・・・なんかもう疲れたじゃろぉ?』

 

ザフィーラ『・・・・・すまないな』

 

ザフィーラは音も無く舞台上・・・・いんや、体育館から消えた。そらぁこんなカオスな空間におりたくもないじゃろぉよ、俺じゃっておりたくもねェもんよぉ!しかも美由希さん・・・・体よく逃げられんようにしやがったし。

 

透(どーするや?マジで!・・・『清虫』の卍解の『清虫終式・閻魔蟋蟀』使うか?!・・・・・いやいやあれでも、確か目が見えんだけじゃなくて他の感覚も無くすけぇなぁ、仮にそれをやってもどーせ美由希さん辺りとかが「ちゃんとやってくれ」みたいな事言ってくるじゃろぉけぇな・・・腹・・・・・・・括るか?)

 

俺は色んな事を頭ん中で決め、なのは達の棺に足を向けた。なんかどっかから悲鳴みたいな声が聞こえてきた気がするんじゃけど。

 

 

 

 

そして・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

恭也 Side

 

 

俺は今なのは達の学校の校舎を走り回っている、理由は先程のなのは達の劇の事だ。

 

忍「ちょっと恭也!待ちなさいよ!」

 

俺の後ろから忍が追いかけて来る、流石は忍だ・・・俺の脚について来るとはな。そしてその後ろから親父やお袋、美由希も来た。

 

恭也「何だ忍、俺は急いで透達を見つけないといけないんだ」

 

美由希「恭ちゃん、透君達見つけてどーする気?」

 

恭也「決まっているそんなこと・・・・先程の演劇の事で透に引導を「やめなさい!」うぐっ・・・・」

 

美由希「そーだよ恭ちゃん、忍さんの言う通りそんなことしても何にもならないよ」

 

恭也「だが「恭也」・・・父さん」

 

美由希「お父さんもなんか言ってやってよ」

 

すると親父は俺の前に出て来てこー言った。

 

士郎「恭也・・・・早くなのは達を探すぞ!」

 

恭也「っ!・・・あぁ!!」

 

忍「だから待ちなさいって!」

 

俺と親父は忍と美由希の制止を振り切ろうとすると、後ろから別の人物に止められた。

 

桃子「あら士郎さん、どちらへ行かれるのかしら?」

 

士郎「どこって恭也と一緒に透君達を「ダメですよ?」だが桃子「ダメですよ?」いや「ダメですよ?」い「ダメですよ?」・・・はい」

 

忍「恭也も少しは落ち着きなさいよ、そんなに焦っても見つけられるものも見つけられないわよ」

 

恭也「だが!」

 

忍「大丈夫だって、少し前にすずかから皆屋上にいるって送られてきたわ、なんか透君に呼び出し喰らってって」

 

恭也「透だとっ!」

 

俺は急いで屋上へと向かった、後ろから忍たちの声が聴こえた気がするが気にする暇はない!今はなのは達の事が優先される!なんと言ってもあの透に呼び出しを喰らったのだから!

 

あの演劇のラストは透がなのは達全員にキスをして終わった、アレを見た瞬間透をこの手で葬ると決めた!絶対に!

 

俺は屋上への扉に手を掛け思いっ切り開いた、そしていつでも透を斬れるように木刀を持って乗り込んだ・・・・・・どこから出したかって?そんなことどーでもいい!!

 

だが俺の目の前には透となのは達が確かにいたのだが、おかしな光景が広がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

透以外「・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故かなのは達が透の前に正座をさせられていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザフィーラ「むっ、恭也殿か」

 

屋上の扉のすぐ横に獣状態のザフィーラがいた、何故か妙に気疲れしているように見えるのは俺の気のせいか?

 

そして俺の後に親父達とプレシアさん達がも入ってきて先程の俺とまったく同じような顔をしていた。

 

忍「え・・・・っと、これは一体何事?」

 

ザフィーラ「むぅ・・・話すと長い・・・というか、酷かった」

 

ザフィーラの話はこーだった、あの演劇自体は当初は姫役であるなのはとフェイトを透が(キスをせずに)救うとゆーものだったらしいが、いきなりハルカが脚本担当であるはやてとすずかに相談し急遽大きく作り変えるという話になったそうだ。

 

プレシア「しかし、あのシグナム達が何故出るようになったの?それに学年違いの子達もいるようだけど」

 

ザフィーラ「そこもハルカの仕業らしい、突然数日前に我らを呼び演劇の内容を話し、出てくれないかと言ってきてな」

 

士郎「それであーなったと、じゃぁ最後のアレもシグナム達は知っていたのかい?」

 

ザフィーラ「いや、まったく聞かされてなかった」

 

リニス「おそらくシグナム達だけでなく他の方々も同じように眠るという事にすれば透にキスをしてもらえるんですからね」

 

忍「でも榊君達は?アレもお願いしたの?」

 

ザフィーラ「いや、そもそもアイツ等を倒すのがこの演劇の真の狙いだったとハルカは前に言っていたな」

 

・・・・・・確かにアイツ等のあの行動は目に余る事があるのだが、しかしそれで透とキスとは・・・。

 

プレシア「一応体育館中に結界を張ってあったけど、あまり感心しないわねェ」

 

美由希「そこは大丈夫ですよぉ!最後の方で私がナレーションで『この演劇は、バニングスカンパニーと月村重工、デュノア社の提供で御送りいたしました』って言いましたから!」

 

恭也「そーいえばお前後半辺り席に居なかったが、まさかハルカがやるナレーションをやっていたとはな」

 

美由希「いやぁ一昨日ハルカちゃんから電話で頼まれてさぁ、面白そうだったからねぇ「へぇ・・・そーっすかぁ」・・・・へ?」

 

いきなり俺達の前になのは達の所に居るはずの透が美由希の背後に立っていた・・・・これは『瞬歩』か!

 

透「美由きちさ~ん、ちょいとこっちに来ましょうか?」

 

美由希「えっ!ちょっ!?美由きちって誰?!てか何で私も!?ねぇちょっとやーだ「黙りぃや・・・」・・・・・・はい、ごめんなさい」

 

忍「・・・・・・・透君、何だが怖いね・・・・・・・・てか恐ろしかったね」

 

ザフィーラ「あぁ、だから我も止めることが出来なかったんだ」

 

プレシア「まぁある意味あの子達の自業自得でしょうからね、終わるまで待ちましょうか」

 

リニス「そーですね」

 

俺達はプレシアさんの言う通り透の説教を待つことにした、先程連れて行かれた美由希は最初は泣いていたが、すぐに魂の籠ってない人になってしまった。あとで美由希を見てみると

 

美由希「ぁぁぁぁぁ、般若が・・・・・九本の尻尾の狐がくるよぉ・・・・」

 

と訳の分からない事を呟いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ

 

ハルカ「いきなり出ました!実はシン王子は特殊な力を有しており、その力は絶大です!・・・・・っと」

 

クラス男子1「あ、あのぉ中村さん・・・・・アイツ等まで出して大丈夫なのかなぁ?」

 

ハルカ「何言ってんのよ!アイツ等を叩きのめす絶好のチャンスじゃない!それにこーゆーのは透に任せて大丈夫なのよ」

 

クラス女子3「で、でもそんなことしたら体育館とか目茶苦茶になるんじゃ・・・・・」

 

ハルカ「そこも大丈夫!もしもの時のアリサとすずか、シャルルがいるもの!」

 

クラス女子1「まぁ・・・・・そーなんだけども・・・・」

 

クラス男子2「なんか違う気が・・・・」

 

ハルカ「あーもぉーうだうだ言ってないで!黙って私について来なさい!!」デデンッ!!!

 

クラス男子3「・・・・・あ・・・・・あ・・・・あっ!」

 

 

 

 

 

クラス全員「姐御ぉぉぉーーーーーーー(姐さーーーーーーーん)!!!」

 

 

この瞬間から中村 ハルカは全生徒から姐御又は姐さん、と呼ばれるようになった。

 

 


 
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