No.542523

酒!恋姫無双~鬼の御子使い~ 6話

イロハスさん

続きです!

2013-02-10 17:17:32 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:3973   閲覧ユーザー数:3574

董卓軍に客将として雇われたその夜、島津は焰耶と酒を飲んでいた。

 

島津「・・・・」

 

焰耶「・・・・」

 

 

互いに話すこともなく、たた杯を空にする・・・その空気を破ったのは焰耶。

 

 

焰耶「・・・お館、あれは本気なのか?」

 

島津「・・・あれとな?」

 

島津も感づいてはいる・・・だが、知らないふりをする。

 

焰耶「惚けないでください・・・私が董卓軍に正式に将となることです。」

 

島津「・・・・」

 

島津は答えない・・・ただ、満月を見上げながら杯に口を付ける。

 

 

焰耶「お館!答えてください!私の何がいけなかったのですか!」

 

焰耶すでに感極まっているのか涙を流している。

 

その大きな声も次第に闇夜に飲まれ、静けさが広がる。

 

島津はその焰耶の涙を見て、静かに語り始める。

 

島津「・・・多分の話じゃが、儂はここで大きな戦をしたあとに旅に出る。」

 

焰耶「なら、私も「ダメじゃ」・・・どうしてですか!」

 

島津「よいか、儂が旅に出れるということはその大きな戦に勝利したことになる。

   そして、董卓軍は乱世に身を投じることになるじゃろう。

   そんなご時世に、将が二人も抜けてみろ・・・董卓軍は一気に崩壊する。

   

   そして、儂は一つの軍に所属するつもりはない。

   一つの軍に所属してしまっては博打もできんし、なにより救える民が少なくなってしまう。

   すべての民を救うとは言わんが、平和な場所で儂が平穏と暮らすにはまだ早い。」

 

焰耶「卑怯です・・・お館は・・・・。そんな悲しそうな顔で言われたら断れないじゃないです     か・・・。」

 

島津「すまんのう・・・しかし、これ以外の生き方を今の儂は知らんのじゃ。」

 

そう、前の世界での島津ならすぐにでも民を見捨て、戦に酔いしれていたかもしれない。

しかし、この世界で民の笑顔や子どもの笑顔に触れてしまった優しい鬼にはそれができなかった。

 

 

焰耶「ただ、約束してください・・・平和になったら必ず私たちに会いに来てください。」

 

 

焰耶はまだ涙を溜めているが、それでも微笑んで見せた。

 

島津の教え、苦しい時こそ笑って見せろ!

      悲しい時こそ笑って見せろ!

      嬉しい時にはみんなで笑え!

 

この教えを焰耶は忘れていなかった。

 

島津「うむ!それでこそ我が愛弟子じゃ。」

 

そう言う島津もまた笑っていた。

 

 

翌日の玉座の間にて・・・

 

焰耶「私は董卓軍に正式に雇われることにしたよ。」

 

詠「そう、分かったわ。月、お願い」

 

月「うん、詠ちゃん。焰耶さん、どうか私たちを助けるために力をお貸しください。」

 

焰耶「御意!」

 

詠「それで、あんたは結局客将でいいの?」

 

島津「なんじゃ詠、儂にいてほしいのか?」

 

ニヤニヤと言う島津に顔を赤くする詠。

 

詠「なっ、あんたなんか居なくて勝てるわよ!」

 

島津「なら、いいじゃろう。」

 

恋「恋は・・・いてほしい。」

 

その視線が槍に注がれているのは言わずもがな。

 

霞「はぁー、あの槍そんなすごいんか?」

 

華雄「私に聞くな・・・だが、何かに包まれていて分からん。」

 

島津「あぁー、まだ鞘なんて風習はないのか。・・・ふむ、詠よ。」

 

詠「・・・・なによ?」

 

やっと収まったのか睨んでくる。

 

島津「儂らの力量も測るのを兼ねて、仕合できんか?」

 

霞「おっ、やるやる!」

 

華雄「ほぉ・・・面白そうだ。」

 

恋「!!」コクコクコク

 

詠「武官は聞くまでもないわね・・・月、いい?」

 

月「うん、いいよ。皆さん、怪我しないでくださいね?」

 

霞「分かっとる分かっとる。」

 

華雄「はい、董卓様!」

 

恋「ん・・・頑張る。」

 

恋だけは日本号を見ながら呟く・・・結局、仕合で貸すのを許してしまった島津であった。

 

そして一行は鍛練場に移動する。

 

つい先ほど、恋対焰耶の仕合が終了した・・・まぁ、恋とやらせろと言った焰耶が数合打ち合って手が痺れて、その隙に恋にぶっ飛ばされるという流れ・・・哀れ焰耶。

 

 

詠「まぁ、恋と打ち合えるだけでも凄いんだからそれなりよね。」

 

月「うん、焰耶さんお疲れ様でした。」

 

焰耶「手がまだ痺れてるよ~」

 

恋「ん・・・焰耶、結構強い。」

 

島津「さて・・・誰が儂とやる?」

 

霞「ウチや!」

 

華雄「私だ!」

 

恋「ん・・・恋」

 

詠「いや、恋は焰耶としたから最後ね・・・霞、相手して。」

 

霞「いよっしゃー、ウチが相手や!」

 

華雄「なっ、賈駆!なぜだ!」

 

詠「あんたが猪だからよ!相手の力量測るんだから手加減しないと!」

 

島津「・・・・」

 

手加減と聞いて島津の顔つきが変わる。

 

 

霞「よっしゃ!ほな、やろか!」

 

島津「あぁ・・・しかし、言っとくぞ?全力で来なければ、つい殺してしまうかもしれん。」

 

そして、島津の殺気が霞だけを対象に流れる。

 

霞「っ!?・・・詠すまん・・・手加減無理や。」

 

詠「はぁっ!?あんた何言って・・・」

 

 

そこで審判の合図がかかる。

 

審判「両者!始め!」

 

その言葉を皮切りに霞が突貫する。

 

霞「せやぁ!」

 

霞の突きが島津の首を狙うがそれを難なく躱す島津。

 

島津「・・・ほぉ、中々速いのぉ・・・だが、軽い。」

 

霞「なんやて!!・・・なら、これ受けてみぃ!!」

 

その縦斬りは一寸の油断もない神速の張遼としての本気・・・だが・・・

 

島津「ふむ・・・こんなもんかの。」

 

そう言って、背中から抜いたのは日本号、そしてそのまま霞の飛竜偃月刀とぶつかる。

 

 

ガキイィンと金属同士がぶつかった甲高い音が響く・・・そして、霞の手から得物が滑り落ちる。

 

霞「~~っ!!・・・・イッタアアアアア!」

 

そんな霞の声が上がる。

 

島津「ほぉ、その程度で済むか・・・うむ、いい勝負じゃった。」

 

霞「謙遜すな・・・それにても、あんたなんちゅう腕力しとるんや・・・」

 

霞が興味深げに腕を見つめる。

 

島津「なに、努力の賜物よ。」

 

そう言う島津にため息をつく霞。

 

霞「はぁ・・・ウチ、結構自信あったんやけどなぁ・・・自信なくすわぁ。」

 

島津「まぁ、お主が力で勝負した時点でお主の負けじゃな。そのまま速さで勝負しておれば、まだ長   引いただろうさ。」

 

霞「はぁ・・・そっちの挑発に乗ってしもうた訳か・・・完敗やわぁ。」

 

島津「まぁ、恋は除外しても男に力勝負は女には厳しいじゃろ。」

 

霞「ウチ今までそんな男に会ったことあらへんもん・・・ウチのこと女扱いするやつにも。」

 

そう言う霞の頬は赤い。

 

島津「はっはっは、儂にしてみればお主らなど小娘も同然よ。」

 

霞「・・・ははっ、勝てるわけあらへんやん・・・こんな、器のでかい男初めてやで。」

 

そう言う霞の顔に憂いはなく、ただ晴れ晴れしていた。

 

島津「次は華雄・・・お主か。」

 

正面に立つ華雄は満足気な顔をしている。

 

華雄「うむ、やはりお主は相当の武人のようだ・・・そして、そのような仕合に手加減など無粋。

   そうだろう、島津殿?」

 

そう言ってニヤッとする華雄にこちらも笑みが浮かぶ。

 

島津「お主とは良い酒が飲めそうじゃ。」

 

華雄「ほぉ・・・それは楽しみ・・・・だっ!」

 

華雄が駆け出す直前に審判の合図が聞こえる。

 

島津(ちっ!出遅れたか!)

 

そう言って背中から抜き、そのまま横薙ぎに振るったのは御手杵。

 

恋「!!」

 

霞「なんや、あの長さ!」

 

観客組にいた霞が声を上げる・・・恋は欲しいモノが増えた子供のような目。

 

華雄「ほぉ・・・その槍だいぶ長い、そして相当な業物と感じるがいかがかな?」

 

島津「うむ、これは長さ、切れ味、硬さ、どれを取っても最高の業物じゃよ。」

 

華雄「なるほどな・・・だが、なぜそれを張遼の時使わなかった。」

 

そう言う華雄は怒気が溢れている・・・手加減したとでも言いたげな。

 

島津「なに、神速相手にこれだとちと剣速が落ちるのでな。」

 

そう言われた霞は若干照れた顔をしている。

 

華雄「・・・なら何故私にそれを使う?」

 

それを聞いた島津は意地の悪い顔をする。

 

島津「なに簡単なこと・・・お主と打ち合うと手が痺れそうじゃから・・・な!」

 

その言葉を皮切りに島津の猛攻撃が始まる。

 

右から攻撃をすれば、防がれた同時に体を捻り遠心力を使って左側に攻撃。

相手が近づけば突きの連撃を喰らわせ、距離を取る。

 

さっきの言葉通り華雄は一方的に攻められていた。

 

詠「・・・霞、見える?」

 

詠が呆然としながら聞く・・・神速と言われた霞に・・・

 

霞「ギリギリってとこやなぁ・・・ありゃあ、華雄の負けは決まったもんやなぁ。」

 

その言葉を聞いて仕合に目を向ける詠・・・そこでは・・・

 

島津「ふっ!」

 

華雄「くっ!・・・しまった!」

 

島津の下段の振り払いに反射で飛んでしまった華雄は自身の行動を悔やむ。

 

島津「これでしまいじゃ!」

 

そのまま上段から叩きつけるように御手杵を振るう。

空中で踏ん張りの効かない華雄は背中から地面に落ちる。

 

華雄「ぐっ!・・・げほげほっ!」

 

背中から落ちて強制的に肺の中の空気が押し出され咳き込む・・・そして、首に当てられる刃。

 

島津「これで・・・ホントに終いじゃのう。」

 

審判「しょ、勝者!島津義弘!」

 

観客@兵士「ウォオオオオオオオオオォオ!」

 

 

島津「なっなんじゃ?」

 

詠「兵士たちに良い刺激になると思って見せたら・・・予想外に盛り上がったわ。」

 

そうは言うが顔は笑っている。

 

島津「ふむ、なら良かった・・・・ほれ、華雄立てるか?」

 

そう言って華雄に手を差し伸べる。

 

華雄「あぁ、すまん・・・のぁっ!」

 

立とうとしたが足に力が入らず後ろに倒れる。

 

華雄(まずい、受身がとれん!)

 

そしてぶつかると思い、目を瞑る・・・しかし、次の瞬間感じたのは引き戻される感覚と誰かに支えられてるという感覚。

 

華雄(ん?だれだ?さっきまで手を握っていたのは・・・・まさか!)

 

恐る恐る目を開けると・・・

 

島津「なんじゃお主、腰でも抜けたか?」

 

目の前にあったのは島津の顔・・・ボンッ!

 

華雄「し、失礼しましたーーー!」

 

 

そう言って華雄は顔を赤くして去ってしまった・・・あとに残るのはポカンとした島津。

 

島津「そんなに腰を抜かしたのが恥ずかしかったのかの・・・」

 

その言葉を聞いて、恋を除いた全員がため息をついたそうな。

 

 

恋「・・・?」

 

島津「さて・・・いよいいじゃなあ恋よ。」

 

恋「ん・・・やる。」

 

そして、いきなり日本号を寄越せという目で見てくる。

 

島津「いやいや、最初くらいは自分の武器でやらんか。」

 

恋「・・・・・・・・・・・分かった。」

 

渋々といった表情で方天画戟を握る・・・方天画戟が泣いてるぞ恋よ。

 

音々「恋殿ー!叩き潰してくださいですぞー!」

 

専属軍師の声を聞くが恋はフルフルと首を振る。

 

音々「れ、恋殿?」

 

恋「義弘・・・恋より、強い。」

 

その言葉を聞いて周りがざわつく。

 

兵士1「ま、まじかよ・・・」

兵士2「いやいや、そりゃねぇって・・・あの呂布だぜ?」

 

兵士3「それだったら男としては憧れだよなー」

兵士4「まぁ、この勝負でわかるだろ。」

 

など沢山の意見が飛び交う中、董卓軍のメンバーは・・・

 

霞「いやいや、恋。さすがにそれは無理やって。」

 

華雄「負けた私でもそれは・・・」

 

詠「流石に・・・ねぇ。」

 

月「・・・・」

 

音々「そ、そうですぞ!恋殿が最強なんですぞ!」

 

こちらも恋が勝つのを信じているようだ。

 

島津「ふむ・・・ならば博打をしようではないか。」

 

全員「ばくち?」

 

島津「なに賭け事よ・・・儂が勝てばそうじゃのう・・・一人一本自分が最高だと思う酒をもらおう   か。恋、お主は何がいい?」

 

恋「その槍・・・欲しい。」

 

恋が指すのは御手杵・・・まぁ、何となく予想はしてたが・・・

 

島津「よし、分かった・・・それでは観客が不満を持つじゃろうからのう・・・・儂が正式に将とし   て雇われるでどうじゃ?」

 

詠「恋!絶対勝って!」

 

その言葉を聞いた瞬間、詠が吠える!

 

島津「なんだ、儂にそんなにいてほしいのか?」

 

詠「あんたを敵に回すぐらいなら自軍に置くだけよ!」

 

なるほどのう・・・さすが軍師。

 

島津「なら、賭けの対象は儂自身と槍、そして全員が最高だと思おう酒じゃな。

   ・・・なら、恋が勝つと思うのは恋側、儂が勝つと思うものは儂側に別れろ。」

 

そう言うと、大体の者があっちに行くなか一人だけこちらに来た。

 

詠「ゆ、月!?」

 

月「へぅ、詠ちゃん・・・私は義弘さんが勝つと思うの。」

 

詠「うぅー月と意見が違うのは悔しいけど、恋!勝ちなさいよ!」

 

恋「ん・・・出来るだけ頑張る。」

 

恋は自分の得物に力を入れる。

 

島津「いいんですか?月様?」

 

月「月と呼んでください・・・私は義弘さんが勝つと信じてますから。」

 

島津「ふむ、分かった。君主に信じてもらったのならば応えるのが家来の役目。

   勝ってきましょう。」

 

その言葉と共に笑みを浮かべる島津に頬を赤く染める月。

 

島津「さて、恋よ・・・儂は負けるわけには行かなくなってしもうた。」

 

そう言う島津は笑っている。

 

恋「ん・・・恋も。」

 

そして恋も軽く微笑んでいる。

 

 

互いに得物を握る。

恋は方天画戟を・・・

そして、島津は・・・蜻蛉切を握った。

 

今ここに人中の呂布と呼ばれた恋と鬼島津とよばれた島津義弘の仕合が始まった。

 

審判「両者構え!始め!」

 

審判の声が掛かるがどちらも動かない。

 

恋「?・・・どうして槍抜かない?」

 

恋は首を傾げる・・・その間も隙がないのだから、流石は呂布である。

 

島津「・・・なに、びっくりさせようと思っての。」

 

そういってゆっくりと槍を鞘から引き抜く。

 

槍を見つめていた恋や兵士は反射に目を細め、島津の槍を抜く姿を見ていた者は、その姿に見惚れた。

 

そして、完全に刀身が晒し出されたとき、全員が言葉を失った。

 

恋「・・・きれい」

 

霞「なんや・・・・あれ。」

 

華雄「あのような槍が・・・」

 

詠「・・・・」

 

月「・・・・」

 

兵士「・・・・・・」

 

 

武の心得がない詠や月ですら、その姿に見惚れた。

 

 

島津「これは「蜻蛉切」。儂のいた国で最強と謳われた武人が使っていた槍でのう。

   名前の由来は、この槍先に止まったトンボがそのまま真っ二つになったことから付いたそうじ   ゃ。」

 

 

由来の説明をすると「おぉっ!」と関心の声が上がる。

 

 

恋「・・・それも欲しい。」

 

島津「流石にこれは譲れんのう・・・儂を殺せた者か儂が認めた武人に託すと決めておるからの     う。」

 

恋「なら・・・認めてもらう。」

 

島津「ほぅ・・・しかし、恋よ・・・それなら儂と並ばねばならんぞ?」

 

島津が纏う気のような者は恋よりも圧倒的に大きい。

 

恋「っ!」

 

恋はその気の大きさに戸惑う。

 

島津「いくぞ、恋よ・・・受けるなよ?」

 

その言葉を言うと突貫する島津、恋は戸惑いで反応が遅れそれを受けてしまう。

 

 

シュキン・・・そんな音が聞こえ全員が見るのは呂布の持っている方天画戟。

 

恋「・・・?」

 

恋はあまりの状況についていけていない。

 

詠「(゜д゜)」

 

霞「(゜д゜)」

 

華雄「(゚Д゚≡゚Д゚)?」

 

月「(;´д`)」

 

音々「(゚Д゚≡゚Д゚)?」

 

兵士「・゜・(ノД`)・゜・」

 

 

全員がなんとも言えない顔をしていた。

 

そう、島津が恋の方天画戟を真っ二つにしていた。

 

 

島津「はぁ・・・だから受けるなと言ったんじゃ・・・」

 

恋「・・・真っ二つ。」

 

恋は真っ二つにした蜻蛉切をキラキラした目で見つめ、いち早く現実に戻ってきた霞が聞いてくる。

 

霞「恋、悪いけどその槍見せてくれへん?」

 

恋「ん・・・」

 

恋が渡すとその切り口を見て「おぉー」と声を上げる霞・・・その言葉に全員が現実に戻ってきた。

 

華雄「どうした、張遼。」

 

霞「この切り口見てみぃ・・・こんな綺麗な切り口見たことないで。」

 

そう言って掲げて見せる切り口は水平になんの歪みもなく切られていた。

 

華雄「ほぉ、これは・・・切り口を合わせれば直りそうだな。」

 

霞「流石にそれは無理やろうけど・・・まぁ、修理は速攻で終わるやろな。」

 

そんな風に話していると一人の兵士が走ってくる。

 

兵士「すいません!城にこのような檄文が!?」

 

詠「それを見せて!」

 

それを渡してもらい、見るうちに青ざめる詠。

 

華雄「か、賈駆どうしたんだ?」

 

霞「え、詠?」

 

恋「・・・?」

 

恋ですら不安げな顔で見ている。

 

音々「な、なにかあったのですか?・・・」

 

焰耶「ど、どうしたんだ?」

 

その言葉を聞いた詠が一回ため息をつくと、こう言った・・・

 

詠「袁紹によって反董卓連合が組まれたわ。」

 

 

これからが本当の乱世の始まりである


 
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