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魔法少女リリカルなのは~原作介入する気は無かったのに~ 第四十二話 やっぱりほのぼのとした日常が一番だね

神様の手違いで死んでしまい、リリカルなのはの世界に転生した主人公。原作介入をする気は無く、平穏な毎日を過ごしていたがある日、家の前で倒れているマテリアル&ユーリを発見する。彼女達を助けた主人公は家族として四人を迎え入れ一緒に過ごすようになった。それから一年以上が過ぎ小学五年生になった主人公。マテリアル&ユーリも学校に通い始め「これからも家族全員で平和に過ごせますように」と願っていた矢先に原作キャラ達と関わり始め、主人公も望まないのに原作に関わっていく…。

2013-01-25 06:19:11 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:35117   閲覧ユーザー数:30952

 「いっくよー!ディアーチェ!!」

 

 「来るがよいレヴィ!!返り討ちにしてくれるわ!!」

 

 「うううう~~~~…っりゃああ~~~!!!」

 

 ゴオッ

 

 「ここだ!!!」

 

 ブンッ……カキーーーン

 

 「ファーーーール!!」

 

 「むむむ、まさか僕の投げた球に当てるとは…」

 

 「くっ!!流石はレヴィといったところか。まだ我の手が痺れておる」

 

 現在は体育の時間で授業内容はソフトボール。ピッチャーにはレヴィ、バッターボックスにはディアーチェが立っている。

 

 「二人共、気合十分ですね」

 

 「…はう~、どうして私はノーコンなんでしょうか?」

 

 現在打順待ちのシュテルとユーリ。そして…

 

 「レヴィーー!!打たせていこうぜーー!!」

 

 レフトを守る俺はレヴィに向かって大声を出す。

 担任(ロリコン)がいなくなり、新しい担任(今度はまともな先生)の監修の元、体育の授業に勤しむ俺達。

 男子達は担任(ロリコン)が逮捕された事を嘆き悲しんだ。彼等曰く

 

 『あの人は正に俺達の先導者(ヴァンガード)だった』と。

 随分と嫌な先導者だな。正直俺はあの人が逮捕されてホッとしてる。リインに対しての暴走具合がもうヤバかったからな。ルーテシアを見たら同じぐらい暴走するかもしれんし。よく運動会の時に遭遇しなかったものだ。あの人が医療テントで寝たきりになってくれてて良かったマジで。

 

 カキーーーーン

 

 また小気味良い音がグラウンドに響く。

 

 「ファーーーール!!」

 

 これで4回目のファールだ。ディアーチェも粘るねえ。

 

 「ていうかホントに暇だ…」

 

 実はソフトボールが始まってから一度も俺の所に打球が飛んでこない。ライトやセンターには飛んでいくのに。

 俺はただ、突っ立っているだけで時間だけが流れて行く。

 これが運動の苦手ななのはや現在打順待ちのユーリなら笑顔でここに居る事だろう。だけど俺はあの二人と違うんだ。折角身体を動かせるのだから思う存分に動かしたい。

 

 カキーーーーン

 

 おおっ!?ついにファールじゃなくなった!!

 …が、飛んでいったのはライトの方向。やっぱこっちに飛んで来ねえ。

 結局授業が終了するまで俺が守備についている間は一度も打球が飛んでこなかった………。

 

 

 

 放課後…。

 

 「じゃあ帰るか」

 

 「「「「はい(うん)(うむ)」」」」

 

 ランドセルを背負ってシュテル達が頷くのを確認する。

 このまえ月村邸のお茶会の際にリスティさんが言っていた殺人事件の犯人がまだ捕まっていないため、2学期一杯の間は『部活中止、即帰宅する事』と先生から言われた。また『夕方以降外出の際は保護者同伴で』とも釘を刺す様念入りに言われたのでこれからしばらくは外で遊ぶ事が出来ないも同然だった。

 他にも『人気の無い所には近寄らない』とか『怪しい人に着いて行かない』とか。

 

 「ぶう!!犯人のせいで僕は凄く不機嫌だ!!」

 

 我が家の元気っ娘、レヴィは不満タラタラである。放課後は大抵運動部に交じって身体を動かしているか友達と公園等で遊んでいるかのどっちかが多い。

 

 「我としては買い物に行けんのが不満だな。しかもタイムセールスには確実に参加出来ん」

 

 ディアーチェはすっかり主婦やってるね。しかも本人は家事好きだし。

 

 「私もディアーチェと同意見ですが家に帰れば読書したり掃除したりとやる事が意外にあるのでそこまで不満がある訳ではありません」

 

 そこまで不満は無い…か。シュテルらしいな。

 

 「私は普段からシュテルやディアーチェのお手伝いするぐらいですから」

 

 確かにユーリは誰かの補佐をしてるのが多いな。俺が料理する時も教えるついでに手伝って貰ってるし。

 

 「ま、外出の制限があるなら家でルーと遊べばいいだけだしな」

 

 ルーテシアは久遠と会えない事を不満に思うかもしれんが、その時は逆に久遠を家へ招待してやればいいか。

 とにかく、今後の買い物はメガーヌさん同伴かメガーヌさんだけに任せる事になりそうだ。

 

 「でも僕だったら殺人犯と出会っても負ける気しないけどなー。僕、強くてカッコ良いし」

 

 格好良いのはともかく強いのは確かだな。というかここに居る面子はまず大丈夫じゃないのか?

 いくら殺人犯と言っても相手は一般人だろうし。

 

 「まあ、それでも心配と言えば心配だけどな」

 

 「???何がだ?」

 

 「殺人犯と出会って怪我でもしないかって心配してるんだよディアーチェ」

 

 大っぴらに魔法は使えないし。

 

 「我等が一般人相手に後れを取るとでも?流石にそこまで弱いと思われるのは心外だぞユウキ」

 

 「そうですね。元『マテリアル』である私達と元『紫天の盟主』であるユーリはそこまで弱くありませんよ。ユーリだって戦闘になれば普段の運動音痴が信じられないと思うぐらいの動きを発揮しますから」

 

 「はい。それにこう見えても闇の書の防衛プログラム以上の防御力はありますから。殺人犯なんてへっちゃらです」

 

 グッと拳を握ってアピールするユーリ。その姿が微笑ましい。

 

 「お前等の実力は分かってるけど一般の人からすればそんな事は知らなくて当然なんだから今回は自重しててくれ」

 

 とっととリスティさんなり他の刑事さんなりが殺人犯を逮捕してくれるのを祈ろう………。

 

 

 

 …それからは特に何事も無く日々が過ぎて行く。

 殺人犯と思われる行方不明の女性は未だに見付かっていない様だ。もう警察は『ヨットから投身自殺を図ったのでは?』との見解に収まりつつある。

 それでも学校では先生が毎日口を酸っぱくして言うので皆ちゃんと言う事を聞いて、早めに帰宅している。

 

 「…で、進展は無いままだが勇紀、君はどう思う?」

 

 「わざわざ子供に意見を求めないで下さいリスティさん」

 

 今日は土曜日。朝から仕事がお休みのリスティさんに呼ばれてさざなみ寮にお邪魔している。

 

 「正直、捜査本部は行き詰っているよ。桂言葉の足取りが全く掴めないんだからね」

 

 「だから投身自殺したって方向で解決しようとしてるんでしょ?」

 

 「ボクは彼女がまだ生きてると思ってるんだよ」

 

 「その根拠は?」

 

 「無い。唯の勘だよ」

 

 勘ですか。

 

 「それに人手が足りなさすぎてね。猫の手を借りたいぐらいに」

 

 「人手不足ですか…」

 

 「まあ実際に猫達に手を借りてるんだけどね」

 

 「は?」

 

 「美緒から猫達に頼んでもらって街中を捜索してもらってるんだ」

 

 あー、美緒さんならそれも可能か。

 

 「で、勇紀。君には桂言葉の居場所を探知できる魔法なんて無いのかい?」

 

 「そんな個人を特定できる魔法なんてありませんよ。…するとしても街中にサーチャーを張り巡らせるぐらいですけど…」

 

 「サーチャー?」

 

 「探索魔法の一つですよ」

 

 「ふむ、ストーカー魔法か。勇紀、お姉ちゃんが捕まえに行く様な事はしないでくれよ?」

 

 「人聞き悪い事言わないでくれません!?」

 

 サーチャー使ってストーカーしそうな奴なんて俺の中じゃ三人しか知らねえよ。

 

 「何だ勇紀?ストーカーしそうな奴を知ってるのかい?」

 

 「なのは達の通う聖祥の生徒の中に心当たりがありますね」

 

 「…捕まえた方がいいか?」

 

 「まだやってないでしょうから捕まえるのは待って貰って良いですか?」

 

 やった時はガチで通報しよう。

 

 「そうしてくれ。後、勇紀。ボクが許可するからそのサーチャーと言うのを設置してくれないか?」

 

 「良いですけど、設置範囲はどうするんです?榊野市まで伸ばすとなると結構大変なんですけど…」

 

 「海鳴市だけで良い。榊野市に関してはボク達警察でしっかり捜索するよ。後、美緒の猫達ともね」

 

 「分かりました」

 

 シュテル達やなのは達にも言っておかないとな。俺が『ストーカーや覗き目的でサーチャー設置した』なんて勘違いされたら嫌過ぎる。

 それからお昼前までリスティさんと話していざ帰ろうとした時に、起床したゆうひ姉さんに捕まりそのまま夜までさざなみ寮に居る羽目になった。夕食もさざなみ寮で食べた後、帰りは耕介さんに送ってもらって今日は終わりを迎えた…。

 ゆうひ姉さん、流石に寝過ぎだと思います………。

 

 

 

 …日曜日は一日家でのんびり過ごして今日は月曜日。

 しかし今日俺達は普段の制服ではなく私服で登校している。

 

 「~~♪~~♪」

 

 家を出た時から上機嫌でスキップして学校に向かうレヴィ。

 

 「レヴィ、本当に嬉しそうですね?」

 

 「そりゃそうだよユーリ。今日は待ちに待った遠足だよ」

 

 レヴィの言う通り。今日俺達海小の5年生は遠足だったりする。

 

 「ふんっ。遠足ごときではしゃぐとはレヴィはまだまだ子供だな」

 

 「まあまあ、良いではないですか」

 

 「…というよりも俺の王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)をお菓子の宝物庫にしないでほしい」

 

 昨日、昼に買い物に出掛けていたレヴィとディアーチェだがレヴィの奴、お菓子を大量に買ってきやがった。

 文句を言おうにも自分の小遣いで買ってるのでそれ程強くは言えない。

 レヴィが自分の背中に背負っているリュックサックに入りきらない分のお菓子は現在宝物庫に収納中である。

 

 「えー!?便利じゃん王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)。どうせ日常品ぐらいしか収納して無いでしょ?」

 

 いや、お前等が知らないだけで宝物庫には『宝具』っつーのがわんさかあるから。

 まあまだまだ余裕で収納出来るスペースあるから良いっちゃー良いんだけどさ。

 

 「言っとくけど人前で王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)は使えないから、出してほしい時は周りの目が無い時に言えよ」

 

 「分かってるよ♪」

 

 上機嫌なレヴィを見ながら俺達は学校に向かう。

 

 

 

 「それではここでお昼ご飯を食べて下さい。それから2時間は自由時間ですので友達と遊ぶなりゆっくり過ごすなり自由にしてください。ただし、この広場からは出ない様に。迷子になったら皆に迷惑が掛かりますから。いいですね?」

 

 『はーい!』と元気に返事する生徒達を確認した先生は大きく頷いて俺達を解放してくれる。

 ここは海小からバスで2時間弱程来た所にあるとある山で、駐車場から少しばかり登った山の頂上にある広場である。

 広場と言っても少し離れた所にはアスレチックや迷路なんかが設置されており、退屈はしなくて済みそうだ。

 …一応王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)の中に遊ぶための道具も入れてるんだけどな。バレーボールとかフリスピーとか。

 

 「ユウキ。何処で食べましょうか?」

 

 「んー…あの辺でいいんじゃないか?」

 

 適当な場所を指差し、俺のリュックサックに入れておいたブルーシートを取り出す。

 シートを引いて靴を脱ぎ各々が座ると亮太と椿姫がやってきた。

 

 「「僕(私)もお昼一緒にいいかな?(いいかしら?)」」

 

 「いーよいーよ」

 

 レヴィが許可を出し、二人も靴を脱いでシートの上に座る。

 

 「「「「「「「頂きます」」」」」」」

 

 皆で弁当を食べ始める。

 

 「ハグハグハグ…」

 

 レヴィは凄い勢いで弁当を食べている。

 

 「レヴィ、しっかり噛んでゆっくり食べぬか」

 

 「ムグムグムグ…」

 

 コクコクと頷くがあまり食べる速度は変わらない。

 

 「ムグムグ…ングッ!?ン~~~~ッ!!」

 

 どうやら喉に詰まった様だ。ディアーチェの言う様にゆっくり食べないから…。

 

 「レヴィ、どうぞ」

 

 シュテルが水筒のお茶をコップに注ぎ、レヴィに手渡す。

 

 「ゴクゴクゴク…プハーーーーッ!!ありがとうシュテるん、助かったよ」

 

 「どう致しまして。それよりもう少し落ち着いて食べたらどうですか?」

 

 「だってゆっくり食べてたら遊ぶ時間減っちゃうじゃん!!」

 

 さっきからアスレチックや迷路の方を見て瞳をキラキラと輝かせていたからもしかしてと思っていたが。

 

 「勇紀勇紀」

 

 「ん?」

 

 「あーん」

 

 「「「「っ!!?」」」」

 

 隣に座っている椿姫が自分の箸でおかず(から揚げ)を摘まんで俺の口元に持ってくる。

 

 「何だいきなり?」

 

 「何って…コレ食べて味の感想がほしいな」

 

 「そういう事か。でも言ってくれれば自分で取ったのに」

 

 「私がしたくてしてるだけだから。それよりもあーん…」

 

 「「「「……………………」」」」

 

 何か四人の視線が痛い。亮太は苦笑してるだけ。

 

 「(ハア~…)…あむっ」

 

 「「「「っ!!!」」」」

 

 ゆっくり噛んで味を堪能する。

 

 「ムグムグ…」

 

 「どう?どう?」

 

 「…悪くは無いな」

 

 「そうでしょうそうでしょう」

 

 満足気な表情の椿姫。

 

 「ユウキ。これもどうぞ」

 

 正面に座っているユーリが箸にタコさんウィンナーを摘まんで俺の口元に持ってきた。

 …ユーリ、お前もか。

 

 「ユ、ユウキ!この玉子焼き美味しいですよ!!」

 

 「ユウはミートボール好きだよね!?」

 

 「それよりこの白身フライはどうだ!?」

 

 シュテル、レヴィ、ディアーチェも箸におかずを摘まんで差し出してくる。

 

 「お、落ち着けお前等!!そんな一気には食えんから!!」

 

 しかしこちらの言う事を聞かずグイグイと口に押し付けてくる。

 

 「「「「はい!あーん!!」」」」

 

 「ムググッ!!?」

 

 強引に口の中に詰め込まれる。

 

 「「「「美味しいですか!?(美味しい!?)(美味いか!?)」」」」

 

 「ムグッ!ムググーーーーッ!!!」(おいっ!押し込もうとするなーーー!!!)

 

 感想なんか言える訳ないだろ!!

 …あと、隣にいる椿姫(バカ)!!声を殺して笑ってるヒマあったらコイツ等止めろよ!!

 亮太は……見て見ぬフリされた!!

 

 「「「「次はこれを食べて下さい!!(これ食べて!!)(これを食え!!)」」」」

 

 「ムーーーーーッッ!!!」(止めてーーーーっっ!!!)

 

 この後四人が止めてくれるまで30分近くの時間を要した………。

 

 

 

 「ふっ」(パシッ)

 

 「せいっ」(パシッ)

 

 「はっ」(パシッ)

 

 シュテルとディアーチェは現在俺が宝物庫(人目に着かない所で使用した)から取り出したラケットとシャトルを用いてバドミントンをやっている。

 亮太、椿姫は他の友達の所に行き、レヴィは直博とアスレチックの方へ遊びに行った。誠悟は弁当を食べ終えてから俺達の所へ来て現在読書中。それで俺は

 

 「~~♪~~♪//////」

 

 ユーリの頭を膝に乗せ座っている。早い話が膝枕している。

 

 「ユーリ、もう疲れは取れたか?」

 

 「いえ、まだ疲労感があるのでもう少しこのままで(はうう…幸せです)//////」

 

 ユーリは最初、ディアーチェとバドミントンをやっていたのだがいつもの如く運動音痴っぷりを発揮し、意味も無く無駄に動き回ったりラケットではなく、自分の顔でシャトルを受けたりと散々な目に遭っていた。

 で、目を回し疲れ切った様子でブルーシートの上でのんびりしてる俺の元に戻って来たので横になった際に

 

 『膝枕でもしてやろうか?』

 

 と冗談のつもりで言ったところ

 

 『是非お願いします!!』

 

 と即答された。自分から言った手前、取り消す訳にもいかないのでユーリに膝枕してやっている。

 でも女の子が男の子に膝枕してもらって嬉しいもんなのかねえ?

 そう思いながらシュテルとディアーチェのラリー合戦を見る。

 

 「あの二人はまだラリーを続けてるな」

 

 「二人は運動神経良いですからね(ラリーに熱中していてこっちに気付いていませんね♪ユウキを独り占めです♪)//////」

 

 周りで遊んでいる生徒も何人かはシュテル、ディアーチェそれぞれを応援している。

 中にはバドミントンをやりたそうな目で見ている者もいる。

 

 「はあっ!」(バシッ)

 

 「なんのっ!」(バシッ)

 

 二人共、少しずつヒートアップしてきたな。

 

 「「「シュテルさん、頑張れー!!」」」

 

 「「「ディアーチェさん、負けるなー!!」」」

 

 周りの応援にも熱が入ってきている。でも二人は応援されてる事に気付かず、試合に集中している。

 

 「でえいっ!!」(ドゴッ!)

 

 「だああっ!!」(ドゴッ!)

 

 ……凄く集中している。

 

 「このっ!!」(ボゴオッ!!)

 

 「しぶといっ!!」(ボゴオッ!!)

 

 …何かシャトルを打ち合う音が可笑しく聞こえるのは俺の気のせいか?

 

 「ルシフェリオーン…スマーッシュ!!」(ズゴオオオオッッッ!!!!)

 

 「ジャガーノート…レシーブ!!」(ドゴオオオオッッッ!!!!)

 

 「いや!バドミントンじゃそんな音絶対に出ねえよ!!」

 

 思わず声を荒げて突っ込んだけど誰も聞いちゃくれず、シュテルとディアーチェはひたすら打ち合い、周りの生徒はどんどん盛り上がっている。

 ルシフェリオンにジャガーノートってお前等の魔法の名前じゃねーかよ。

 

 「この調子だといつ決着つくか分からんな」

 

 「そうですね(むしろずっと打ち合ってて下さい二人共)//////」

 

 呆れた表情しか出来ない俺と気持ち良さそうに目を細めて横になっているユーリ。

 

 「なあ勇紀」

 

 「ん?」

 

 不意に呼ばれたので俺はシュテル達に向けていた視線を俺を呼んだ奴…誠悟の方へ向けた。誠吾は本を持ったまま顔を上げこっちを向いていた。

 

 「お前今日はヴァ〇ガー〇持ってきてないのか?」

 

 「あー…今デッキをいじってる最中だから持ってきてないな」

 

 「…そうか。もしアレなら一戦付き合って貰いたかったんだが」

 

 「すまんな」

 

 「いいよ」

 

 再び本に視線を戻す誠悟。確かに『持ってきたら良かったかなあ?』と少し後悔。

 …まあそんな事言っても無い物ねだりしても仕方ないし。

 視線をシュテル達の方に戻すとちょうど、二人もバドミントンを終えた様だった。

 

 「ハア…ハア…。ディアーチェ、やりますね」

 

 「ゼエ…ゼエ…。と、当然であろう」

 

 息がかなり上がってるな。どんだけ頑張ってたんだよ。

 

 「この決着はまたいずれ」

 

 「うむ。次こそは我が勝つぞシュテル」

 

 二人共、良い笑顔を浮かべこちらを向いた……途端に固まった。

 

 「二人共お疲れー」

 

 「「……………………」」

 

 声を掛けるが反応が無い。

 二人の目線はとある場所に固定されている。俺……の膝の上に頭を置いているユーリに。

 シュテルとディアーチェは無言のままツカツカとこちらにやって来る。

 …何だか無言で近付いてくる二人のプレッシャーが半端無い。

 

 「ユウキ、貴様何をしておる?」

 

 「見ての通り膝枕なんだが?」

 

 「何故そんな事をしているのですか?」

 

 「ユーリがバドミントンやり終えて戻って来た時に疲れたらしくて」

 

 物凄く不機嫌そうなお二人さん。

 

 「あー、楽しかったー♪」

 

 そこへアスレチックで遊んでたはずのレヴィの声が聞こえる。

 

 「あれ?どったのシュテるん?ディアーチェ?」

 

 二人の様子に疑問符を浮かべたレヴィ。シュテルは無言のまま俺の方を指差す。

 

 「んんー?ユウが何……って何してんのさユウ!?」

 

 シュテルに示されたまま俺の方を見たレヴィも驚き、すぐさま表情が不機嫌なものへと変わっていく。

 

 「スウー…スウー…」(プルプル)

 

 膝枕されているユーリは目を閉じ、寝息を立てているが若干震えているのが俺には分かる。

 ……これは確実に狸寝入りだなユーリ。

 

 「「「むう~~……」」」

 

 三人は俺とユーリを交互に鋭い視線で見る。

 

 「…とりあえず機嫌直して下さい」

 

 俺は頭を下げ、三人のご機嫌取りに必死だった………。

 

 

 

 「ふう~…これは確かに心地良いな(我とシュテルがバドミントンに興じてる間にこんな良い思いをユーリはしておったのか)//////」

 

 あれから三人にも『膝枕をしてほしい』とお願いされ、それを了承する事でようやくプレッシャーを収めてくれた。

 現在はディアーチェが横になり、シュテルとレヴィは羨ましそうにこちらを見る。

 …後でお前等にもするんだからそんな目で見るなよ。

 ユーリは引きずられ少し離れた所でO☆HA☆NA☆SHIされ(狸寝入りだとバレた瞬間に刑が執行された)、現在はシートの端っこで目を回したまま気絶中。誠悟は読書を終え、別の友達の所へ行った。

 

 「はふう…//////」

 

 満足気な表情してるなあ。

 

 「ディアーチェ、そろそろ代わって下さい」

 

 「僕達も待ってるんだからさ」

 

 「ま、まだだ!まだもう少し時間はあるのだぞ」

 

 ディアーチェがそう言うから携帯で現在の時刻を見たが、自由時間が終わるまでもう10分を切っていた。

 この事を目の前で言い合ってる三人に言うべきなのだろうか?

 このままだとシュテルとレヴィには出来ないかも…。

 

 「10分前でーす。そろそろ集合の準備をしておいて下さーい。トイレに行きたい人はちゃんと済ませておくようにー」

 

 無慈悲にも先生の声が響き渡る。

 

 「「……………………」」

 

 あーあ…見るからに二人共落ち込んでるよ。

 

 「…ディアーチェ、とりあえずシートとか片付けるからもうどいてくれないか?後、端っこで気絶してるユーリ起こしといて」

 

 「むっ…そ、そうだな(もう少し堪能したかったのだが致し方あるまい)」

 

 膝の上から頭をどけ、起き上がる。

 

 「ユーリ、起きろ。もうそろそろ自由時間は終わるのだぞ」(ユサユサ)

 

 「…ん…うう……ん……?」

 

 揺すられて目を開くユーリ。

 後は…

 

 「なあ二人共、リュック背負ってシートの上からどいてくれ」

 

 「「膝枕…」」

 

 そこまでしてほしかったのか?

 

 「膝枕ぐらい家に帰っても出来るんだし、何なら家でしてやるから」

 

 「「本当ですか!?(本当!?)」」

 

 一瞬で元気になった。

 

 「まあ…減るもんじゃないしな」

 

 「「ユウキ(ユウ)の膝枕…うふふふふ(えへへへへ)////」」

 

 何か妄想し出したよ。するのは勝手だけど早くシートの上からどいてくれ。

 

 「ディアーチェさん、これありがとうございました」

 

 さっきまで遊んでいたクラスメイトがラケットとシャトルをディアーチェに手渡している。

 

 「うむ、確かに」

 

 「…何だかユウキに膝枕してもらってしばらくしてからの記憶が無いんですが?」

 

 ラケットとシャトルをディアーチェが受け取る一方でユーリは軽く記憶を失っている様だ。

 …無理に思い出そうとするなユーリ。人間思い出さない方が幸せな事だってあるんだ。

 

 「「うふふふふふふふ(えへへへへへへへ)//////」」

 

 未だに妄想中のお二人さん。

 

 「おりゃっ」

 

 パチンッ×2

 

 「「ひゃっ!?(にゃわっ!?)」」

 

 二人にデコピンかまして目を覚まさせる。

 

 「早くシートからどいてくれ。片付けたいから」

 

 「そうでした」

 

 「ゴメンね」

 

 妄想の中から意識が戻った二人はシートからどいて靴を履く。

 俺はシートを折り畳み、自分のリュックサックに仕舞う。で、ディアーチェからラケットとシャトルを受け取り、トイレに行くフリをして人気の無い所で宝物庫に収納する。

 再び戻ってくると既に皆が集合場所に集まり始めていたので俺も皆に続く様に自分のクラスの列に並ぶ。

 程無くして先生達もやって来た。

 

 「これから点呼を取りまーす」

 

 先生達が自分のクラスの生徒の確認を始める。

 

 「これで遠足も終わりだなあ…」

 

 後は駐車場のある所まで下山してバスに乗り、学校へ戻って解散という流れだ。

 

 「僕、お菓子全部食べられなかった」

 

 「帰ってから食え」

 

 「そうするよ」

 

 宝物庫にはまだレヴィの買ったお菓子が残っている。俺も少し分けて貰おう。

 

 「それではこれから下山しますのではぐれない様に先生の後に着いて来て下さいね」

 

 「「「「「「「「「「はーい」」」」」」」」」」

 

 先生は先頭に立って歩き出す。その後ろを着いて行く俺達。

 山を下りて行き、駐車場に着くとバスがあり、皆バスに乗り込んでいく。

 こうして遠足は無事に終え、俺は海鳴市に着くまでの間、バスの中で心地良い揺れに身を任せながらゆっくりと眠りについた………。

 

 

 

 学校に着き、そのまま家まで帰ってきた俺達。

 

 「~~♪//////」

 

 現在はリビングのソファーで約束通りに膝枕をしています。

 最初はシュテルから。レヴィはジーっとこっちの様子を見ながら順番を待ち、ディアーチェはメガーヌさんと夕食の支度、ユーリはそんな二人のお手伝い中だ。

 

 「しゅてるおねーちゃんいいなあ」

 

 「ユウキと約束してたんですよルー////」

 

 「おにーちゃん、つぎわたしにもしてほしい」

 

 「あっ、駄目だよルー。次は僕の番だから」

 

 「えー?わたしもしてほしいー!」

 

 「ルーは後でな。レヴィとも約束してるから順番は守ってあげないと」

 

 「むう~…。じゃああとでぜったいひざまくらしてよ?おにーちゃん」

 

 「約束するよ」

 

 「ところでシュテるん?少し長すぎるんじゃない?もう僕に代わってくれてもいいと思うよ?」

 

 「まだです//////」

 

 「ぶう~」

 

 頬を膨らませシュテルを見るレヴィ。

 

 「お楽しみの所悪いけど、晩ご飯出来たわよ」

 

 そこへメガーヌさんがリビングに姿を現す。お盆の上にはおかずが乗せられている。

 

 「わあ、美味しそうだー」

 

 目をキラキラさせ、先程まで不機嫌な表情だったレヴィだが夕食のおかずを見て笑顔になった。

 

 「シュテル、どいてくれるか?」

 

 「…仕方ないですね(まあディアーチェとユーリよりは長く堪能出来ましたし、これで良しとしましょうか)」

 

 頭をどけ、俺の隣に座って夕食が運ばれてくるのを待つ。

 ディアーチェとユーリもキッチンから夕食を運んできて全員が揃った所で

 

 「「「「「「「いただきます」」」」」」」

 

 皆で夕食を食べ、一家団欒の時間を満喫するのだった………。

 

 

 

 その後、夕食の後片付けと皿洗いを俺が行い、皆はリビングでくつろいでいる。

 

 「ユウキ、先にお風呂に入って下さい」

 

 「ん?何でだ?俺は最後でかまわないけど?」

 

 洗った皿を拭いているとリビングから顔を出したシュテルが言う。

 

 「今、見てるドラマが中々面白い展開になってるんです。皆ドラマを見終えるまではリビングから離れそうにありませんので。ドラマも終わるまであと1時間かかりますから」

 

 「そうなのか?……分かった。じゃあ先に入るわ」

 

 最後の皿を拭き終え、俺は部屋に戻り自分の着替えと下着を持って風呂に向かう。

 風呂は予め誰かが入るだろうと思い、沸かしておいたのだが自分が一番風呂になるとは…。

 

 「はふう~」

 

 頭と身体を洗った後、浴槽に浸かり心地良い温度を堪能する。

 基本、うちの女性陣に順番は譲るので俺は大抵最後に入るのだが一番風呂ってのも悪くはないねえ。

 

 「む~~……」

 

 あまりにも気持ち良すぎて眠気が襲ってきた。

 

 「いかんいかん」

 

 頭を振って眠気を飛ばす。

 風呂で眠って溺れたらシャレにならんな。

 

 「もう上がって部屋で寝るか」

 

 風呂場から出て、バスタオルで身体を拭く。それから新しい下着とパジャマを着て部屋に戻る。

 自室に来る前にリビングに顔を出したが皆ドラマに意識がいってる様でこっちには全く気付かなかった。

 

 ボフッ

 

 「今日は…疲れたー」

 

 ベッドに飛び込み、布団の中に入ると一気に疲労感が襲い掛かってきて俺はすぐさま眠りについた。

 結局、レヴィとルーテシアに膝枕する事無かったな………。

 

 

 

 ~~レヴィ視点~~

 

 ドラマを見終えた僕達は順番にお風呂に入り、再びリビングに戻ってきて雑談していた。

 

 「あれ?そう言えばユウは?」

 

 ふと気付いたけどさっきからユウの姿が見当たらない。

 

 「ユウキなら先にお風呂に入った筈ですから、今は自分の部屋に戻っているんじゃないでしょうか?」

 

 え?そうなの?

 

 「わたし、おにーちゃんにひざまくらしてもらってない」

 

 ルーが言う通り僕もまだだ。

 

 「ルー、ユウの部屋に行って僕達にも膝枕してもらおう」

 

 シュテるん、ディアーチェ、ユーリにはしたのに僕にだけしてくれないなんて不公平だもん。

 僕はルーと手を繋いでユウの部屋の前に行く。そしてドアノブを回し

 

 「たのもーーっっ!!」

 

 勢いよく扉を開けてユウの部屋に突撃する。部屋の電気は消えてたからとりあえず電気を点ける。

 

 「たのもー!」

 

 ルーも僕の真似をして入ってくる。

 で、当の本人、ユウは

 

 「~~zzz…~~zzz…」

 

 寝てるし!!

 これじゃあ僕に膝枕してくれないじゃん!!

 

 「おにーちゃん、おきてー」

 

 ユサユサ…

 

 「ん……」

 

 ルーは必死に揺すってユウを起こそうとしてるけどユウの眠りは深いのか起きる気配が無い。

 このままだと僕だけが仲間外れだよ!

 

 「おにーちゃーん、ひざまくらー」

 

 「~~zzz…~~zzz…」

 

 僕もルー同様に起こそうとしたが、ここで一つ閃いた。

 

 「ちょっと待ってルー。ユウは多分起きないと思うよ」

 

 「ぶうー、わたしひざまくらしてもらってないー」

 

 「だね。だから膝枕じゃなく、別の事をしてもらおう」

 

 「べつのことー?」

 

 「うん。……ねえルー、このままユウと一緒の布団で寝たいと思わない?」

 

 「おにーちゃんと?ねたい!いっしょにねたい!」

 

 フッフッフ。そうだよ。膝枕なんかよりもこっちの方が断然良い思い出来るじゃん!

 シュテるんも以前ユウと一緒に寝てたし(第五話)、僕もユウと一緒に寝たいと思った事が何度だってあるんだ。今日がそのチャンスじゃないか。

 

 「ルー、僕はメガーヌに言ってくるから先にユウの布団に潜り込んでいなよ」

 

 「うん!!」

 

 そのままベッドによじ登りユウの左手を枕代わりにして布団に潜り込む。

 僕は一旦、ユウの部屋を出てリビングに行く。

 でもメガーヌは居なかった。部屋に戻ったのかな?

 次にメガーヌの部屋に行くとメガーヌは居た。ドライヤーを使って自分の髪を乾かしている最中だった。

 

 「あら?レヴィちゃん、どうしたの?」

 

 「あのね、ルーがユウと一緒に寝たいって言ってるんだけどいいかな?」

 

 「あらあら、ルーはホントに勇紀君が好きなのね♪」

 

 「そうだね。凄く懐いてるよ。それで一緒に寝るのはいいのかな?」

 

 「別に構わないわよ。わざわざ教えてくれてありがとうね」

 

 「ううん、気にしないで。それじゃあおやすみー」

 

 「おやすみなさいレヴィちゃん」

 

 僕はメガーヌに挨拶して再びユウの部屋に戻る。

 ルーはもうスヤスヤ寝息を立て、ユウと一緒に寝ていた。

 僕もユウの部屋の電気を消してからルーとは反対側、ユウの右手を枕にして布団に潜り込み、ユウを抱き枕代わりに抱き着く。

 

 「(あううう…)////////」

 

 何だか凄く今になって恥ずかしくなってきちゃった。

 僕はユウのすぐ横で一緒に寝てる。そう思うだけで顔が熱くなってきちゃうよ。

 ユウ、すっごく温かいや。

 

 「(ふあ~…ユウの匂いだ。何だか安心する様な良い匂い)////////」

 

 大好きな人が側にいると凄く心地良いや。それに気持ち良くて……こんなの癖になっちゃうかも。

 …毎日一緒に寝てくれないかなあ。

 

 「(今日は何だか良い夢を見れそうだね♪)////////」

 

 ユウを引き寄せる様に僕はギュッと抱きしめる力を強めてゆっくりと意識を闇に沈めていった。

 おやすみなさい、ユウ………。

 

 

 

 ~~レヴィ視点終了~~

 

 朝…。

 いつもの時間に目を覚ました俺は非常に困惑していた。

 可笑しい……。昨日は確かに一人で寝た筈。なのに何故レヴィとルーテシアが俺のベッドに潜り込んでいるんだ?俺は許可した覚えは無いんだが?

 

 「「~~zzz…~~zzz…」」

 

 そんな俺の事などおかまいなしに二人は気持ち良さそうに寝ている。

 

 「しかもベッドから抜け出せん」

 

 服の裾を握っているルーテシアはともかく、レヴィは俺を抱き枕代わりにして密着している。

 流石元『力』のマテリアルだな。

 無理に振り解こうとすれば脱出出来なくも無いが…

 

 「「~~zzz…~~zzz…」」

 

 「(こんな気持ち良さそうな寝顔見せられたら起こすのを憚られるな)」

 

 俺の左右で寝ている二人の寝顔を見て若干頬が緩む。枕代わりにされている両手をそっと抜いて二人の頭を優しく撫でると

 

 「「…ふみゅ~……~~zzz」」

 

 可愛らしい鳴き声を上げ返事をする。結構和むが

 

 「とりあえず起きますか」

 

 服を掴んでいるルーテシアと俺を抱きしめているレヴィの腕を解き、出来るだけ二人の眠りを妨げない様にゆっくりとベッドから這い出る。

 窓を開け、朝の新鮮な空気を部屋に取り込んで『ん~っ!』と身体を伸ばす。

 二人が寝ている間に着替えを済ませ、リビングに降りてまたいつも通りの日常を迎える。

 …やっぱり平和っていいよね。

 テレビを点け、ニュースをBGM代わりに聞きながら朝食の準備をする。

 今日も良い事ありますように………。

 

 

 

 

 

 その後、皆が起きて朝食の最中にご機嫌なルーテシアを見て『何か良い事でもあったのかルー?』とディアーチェが聞いた所

 

 『うん!!きのう、おにーちゃんとれびぃおねーちゃんといっしょのおふとんでねたの』

 

 と正直に答え、学校に登校する前に一騒動あったのはここだけのお話………。

 

 ~~あとがき~~

 前回のあとがきで書き忘れてましたが実は勇紀の友人の一人である誠悟君も他作品のキャラクターであり、その原作においては主人公です。彼が出演する原作をこの作品で出すか出さないか現状ちょっと迷っています。

 出せばSts原作に入るのが若干遅くなるだけなので正直、どっちでも良いんですけどね。

 


 
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