「乱世に乗じて平和を乱す賊どもめ、漢王室に変わって成敗よ」
「なんちゃって…はぁ」
華琳はこの世界の格好とはとても思えない奇抜な格好をしていた。
「天の世界では【まほうしょーじょ】が流行っているというけど」
華琳は自室で魔法少女の格好をしていた。
「魔法少女マジカルカリンちゃんってさすがにこれはないわね…誰!?」
「かっ一刀」
華琳が振り向いた先にいたのは一刀だった。
「や、やあ華琳。忙しいならまた今度に…」
「ってノックするのが天の世界の礼儀でしょうが!死・な・す!」
恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら華琳が持っていた魔法ステッキを振り回した。
「見てない、俺は何も見てないぞ~」
「う、うるさーい」
「ご、ごめんなさい~っていうかその格好はなんだ~」
一刀はあわてて華琳の部屋から飛び出した。
華琳も自分の格好も忘れて一刀を追いかけた。
「…って何で追いかけてくるんだよ」
「こ、この姿を見られたからには生かしてはっ…」
「だから、外にでてきたらみんなに見られるだろ~」
「へ?」
その言葉でわれに返った華琳は立ち止まり辺りを見回した。
そこには運悪く(運良く?)桂花がいた。
「か、華琳様どうしたんですかっ…ってその格好はー…」
さすがの桂花ですら華琳の魔法少女には声を失っているようだ。
「け・い・ふぁ~、見たわね…」
「い、いえ何も、何も見てません~」
「あっ逃げた」
桂花は赤兎馬かというくらいのスピードで視界から消えていった。
…
……
「いったいどうしたんだよその格好」
2人はこれ以上人目につかないようにこそこそと華琳の部屋に部屋に戻ってきた
「あなたが逃げたりするから桂花にまで見られちゃったじゃない」
「見られてまずかったのか、というか華琳てそんな趣味があったのか」
「ち、っ違うわよ。前に一刀が言ってたでしょ。天の世界ではまほうしょーじょが人気だって」
「あー、そういえばそんなこともいったような。でもなんで華琳が?」
「そ、そんなのあなたに見てもらいたいからにきまってるでしょ」
「でもさっきは怒ったじゃないか」
「そんなの急に見られたからにきまってるでしょ。まだ心の準備が」
「そ、そうなのか。でも似合ってる……よ」
(アニメとかで見た魔女っ子だよなこれ、マニアックな。というか時代を先取りすぎだ)
「なによ、その間は。」
「いや、改めてみるとこんな服がこの世界にあるのが驚きで。でも本当に似合ってるよ」
「天の世界の格好をして少しでも一刀にかわいいって思って欲しかったの」
(ってデレた~なんだこのフラグ)
「…?、どうしたの一刀?」
「KKDというか、急に華琳がデレたので」
「なに言ってるのよ、私はいつも一刀のことが…ちゅっ」
(なんだ、今日の華琳はおかしいぞ?変なものでも食ったのか)
「ねぇ一刀、早くこっちに来て」
気がつくと華琳は閨に腰掛けて俺に手招きしていた。
「なんかよくわからないけどこれは誘いに乗った方がいいのか」
「変なこといってないで、さぁ早く」
「か、華琳」
…
……
………
「…ずと、ねぇかず…、一刀ったら」
「って、いつまで寝てるんだーーーいい加減におきろ」
ボコッ
ボコッってありえない音しましたけど。
目の前には魔法少女の華琳が…あれ?いつもの格好
ていうか春蘭に秋蘭それに桂花もいる?
「ねぇ一刀、寝言でずいぶん私の名前を呼んでいたようだけど…お楽しみだったようね」
えーと華琳さん、目じりがぴくぴくしてますけど?
「きさま、夢の中で華琳さまになにを…うらやましい」
夢、夢なのか
「姉者は黙っていろ。話がややこしくなる」
夢だったのか~
「やっぱりこんなケダモノ殺しちゃえば良いんですよ華琳様」
て、さりげなく恐ろしいこと言ってませんか桂花さん?
「ま、魔法少女マジカルカリンちゃん助けて~」
「北郷一刀~」
「ご、ごめんなさい~~~~~~」
おしまい
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むちゃくちゃな展開
まさにひどい話だな