No.528498

超次元ゲイムネプテューヌmk2BURST

レオさん

遅くなりましたが、新年明けましておめでとう御座います。
今年も精一杯小説活動を頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。
また、今回かなり無茶苦茶です。

2013-01-06 13:52:55 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:558   閲覧ユーザー数:548

シンヤ達はクエストを達成させる為にリビートリゾートへ談笑しながら向かっていた。

 

「へえー。それでギルドでお友達になったんですね?」

コンパが言う。正確にはクエスト達成の為に一時的な物なのだが、どうやらコンパには友達と思われているらしいので、そういうことにする。

 

「まぁ、そう言う事になるな」

 

と、いきなりユニが残念そうにこう呟いた。

 

「…なーんだ。そっちは一人でクエストしてるわけじゃなかったのね…。

まあしょうがないか。アンタ超弱そうだし」と、またも挑発的な言葉を掛けてきた。

それにネプギアが反論する。

 

「そ、そんなこと…!まあ、たしかに強くはないけど…」

と、言葉に詰まっていると、アイエフが話に割って入ってきた。

 

「はーいはい。面倒くさいから落ち込まないの」と、話が一旦途切れた所で話の話題が変わった。

 

「まあ…五人がかりならこんなクエスト、楽勝よね。ぱぱっと終わらせちゃいましょう!」

そう言ってリビートリゾートの奥へと進んで行った。

 

そんな彼等を、背後から観察する人物が一人。

 

「…チッ! アイツ等、もう追いついてきやがったのかよ」

そう、下っ端である。コンゴウに散々な目にあわせられた後、ラステイションのゲイムキャラを破壊しにきたのだが、手がかりが見付からず途方に暮れていた所、シンヤ達を発見したのである。

 

「あんまりつけ回されてたら仕事にならネェ…よし。手っ取り早く此処で始末してやるか…」そう言ってシンヤ達を追い始めるのであった…。

 

 

リビートリゾートのモンスターも、プラネテューヌと同じく変な奴ばかりだった。

ダンボールを被ったかえるのような奴、鹿の角が生えた丸っこい奴、骨だけの魚みたいな奴、猫に某世紀末みたいなモヒカンがついている奴だったりと、様々である。

それらを片っ端から撃退しながら更に奥へと進んでいった。

シンヤはネプギア達の強さは何回か眼で見た事があるので分かっていたが、ユニもかなり出来るようである。ユニの使っている武器は大型の銃器である。それを一度牽制として撃ち、怯んだ所で一気に接近し、|接近攻撃《蹴り》を何度か入れた後、銃器で一気に止めを刺す、という物である。

それを見ていたシンヤは

 

(強いな…流石に自分の事を強いと自負しているだけの事はある)

と、感心すると同時に、ある事を思い出していた。

 

(……あの戦い方、アリサと少し似ているな……)

アリサ、と言うのは同じ部隊の仲間であり、シンヤと同じ新型神機使いの少女である。

彼女の戦い方もユニと少し似ているのだ。接近して攻撃する所は同じなのだが、違うのは的確に攻撃を当てているという所だ。まあ、ユニは近距離用武器が無いのでしょうがなくはあるのだが、それでも、似ている物は似ているのである。

と、考えているとリビートリゾートの最奥付近に到着してしまった。すると、ユニが喜びの声を上げる。

 

「よっし、終了! やっぱり楽勝だったわね!」

 

「うん。あっという間だった。ユニちゃん、本当に強いんだね」

 

「ネプギアこそ、思ってたよりやるじゃない。ま、アタシには遠く及ばないけどね」

 

「えー。そんなことないよー」

と、談笑している中、シンヤが話に入ってきた。

 

「なあ、まだ奥があるみたいだが、あそこには行かないのか?」

そう、此処は最奥『付近』であり『最奥』ではない。その証拠に置くへと続く道が伸びていた。それに対しユニは

 

「それなら心配ないわよ。この奥にはモンスターが居ないのよ」と、言ってきた。

 

「そうなのか?」

 

「ええ。何故だかは知らないけどね」

 

「成るほど…。なら、街に戻るとする……ん?」

と、シンヤは何か変な気配を最奥から感じた。それは、人間ではなく、モンスターでもない、化け物の気配だった。

 

「…………」

暫く無言で居ると、ネプギアが声を掛けてきた。

 

「シ、シンヤさん?どうしたんですか?」

すると、シンヤの口が開かれた。

 

「……悪い。俺はこの先に行ってみる」

すると、今度はユニが反応した。

 

「この先って…あそこにはモンスターは居ないわよ」

 

「確かにモンスターは居なくても、化け物は居るかもしれないだろ?」

 

「化け物?」

 

「あぁ。だからそいつを退治しに行ってくる。だからお前たちは先に戻っててくれ」

言うと、ユニが反論してきた。

 

「何でよ、そんな奴、一人で倒さなくても全員で倒せばいいじゃない」

 

「……(あぁ、そうだった。こいつにはまだ話してなかったんだ。今から話してたらかなり時間を食ってしまう。……しょうがない、連れて行くしかないか)分かった、だが、危険だと判断したら直に逃げるからな」と警告したが

 

「ふん。どんな奴が出てきても、アタシが倒してあげるわ」と、強気な態度を貫いていた。

その態度に少し不安感を抱きながら、最奥へと歩いていった。

 

 

 

 

「……アイツ等、まだ進むつもりか?」

本日二回目の登場、下っ端である。リビートリゾートに入る前、手っ取り早く始末する

と言っていた彼女であるが、中々そのタイミングが訪れず、結局、最奥付近まで来てしまったのだ。そこでシンヤ達が足を止めたのを見て

「チャンスだ!」と思ったのだが、また直に足を進めてしまい、そのチャンスを逃してしまったのだ。

 

「だが、この先は行き止まり…。そこで始末してやるか」

不気味に顔を歪めながら再度シンヤ達を追い始めるのであった。

 

 

奥に進んで行く度、貝殻をモチーフにした奇妙な建築物が幾つか建っていたが、どれも入り口にKEEP OUTの文字が書かれていた黄色いテープのような物が貼られていた。それが気になったので、ユニに聞いてみることにした。

 

「なあ、ユニ。何であそこにあんな物が貼られているんだ?」

聞くと、ユニは顔を俯かせる。

 

「……此処は元々観光地だったの。でも、最近モンスターが凶暴化しちゃって此処は封鎖されたの。だからあれも同時に封鎖されてしまったのよ」

それを聞いたシンヤは軽率な発言をしてしまった事を謝罪した。

 

「……そうか。悪かったな、変な事を聞いてしまって」

それにユニは首を横に振って答えた。

 

「ううん、だから私はこのクエストを受けたの。一体でも多くモンスターを倒して、封鎖を解きたいのよ」その目にはしっかりとした意思が宿っていた。それを見たシンヤは

 

「……そうか」と、短い返事をした。

 

 

 

 

そんなやり取りをしている内に最奥と思わしき所に到着した。其処は巨大な広場のような所であり、大きさとしては大体リビートリゾートの四分の一位の面積を誇っている。

だが、現在は……まるで虫にでも喰い散らかされたかの様に穴だらけになっていた。

 

「な、何よこれ……一体どうなってるの……?」

ユニが信じられないように呟く。ネプギア達も同じ様な表情をしている。だが、シンヤは特に変わった様子はない。それがいつもの光景であるかのように。

 

(……これは……)と考えていると、ネプギアが声を掛けてきた。

 

「シンヤさん、これって……」それに首を縦に振り肯定する。

 

「十中八九、アラガミだな」

それにユニが反応する。

 

「ねえ、アラガミって何?」

 

「言ったろ、化け物だって。その化け物が此処をこんなにした奴だ」

その言葉にユニの顔が怒りに染まる。

 

「何ですって!」シンヤに詰め掛ける。

 

「そいつは何処に居るの!? どんな奴!?」

 

「落ち着け」そんなユニに手刀が振り下ろされる。

 

「いたっ!?」それが脳天に直撃し、ネプギアと同じ様な可愛らしい悲鳴を上げる。

 

「多分、ここら辺に潜んでるだろうな。気を付けた方がいいだろう」

言い終えた瞬間、広場の奥から巨大な水飛沫が上がった。

そして、その頂上には巨大な影のようなものが見えた。

 

「「「「!?」」」」と、シンヤ以外はかなり驚いていたが、シンヤだけは冷静に武器を構えていた。

 

「噂をすれば、だな」

不敵な笑みを浮かべながら地面に着地した相手を見やる。

肥大化した巨大な頭部を持ち、その額には砲塔のような突起を持った鰐のようなアラガミ―――――グボロ・グボロが其処に居た。

 

「な、何よあれ!?」

 

「グボロ・グボロって言う奴だ。俺はアイツを倒さなきゃならないんでな。

悪いが、ここで待っててくれ」言うと、予想通りユニが反論してきた。

 

「何でよ! あんなのに一人で勝てるって言うの!?」

 

「いや、勝つつもりはないさ。ただ、死ぬつもりはないだけさ」

それだけ言うとグボロ・グボロに向かって走り出した。

 


 
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