No.525052

超次元ゲイムネプテューヌmk2BURST

レオさん

今回からラステイション編となります。
また、今回は短いです。

2012-12-30 08:26:55 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:727   閲覧ユーザー数:615

シンヤ一行は長い電車の旅を終え、此処ラステイションに到着した。

此処ラステイションは『重厚なる黒の大地』と呼ばれており、ゲイムギョウ界の貿易の中核を担っている。また、他の四国家同様マジェコンヌの脅威にさらされてはいるものの、早朝からしっかりとした対策がされており、四国家の中では受けている被害が最も少ない。

そして、何故か其処に着いてからネプギアは…

 

「わぁ…ここがラステイション…本当に機械だらけの街ですね!」

 

…ご覧の通り、何故か目をキラキラ輝かせ、妙にハイテンションであった。

そんなネプギアにコンパが声を掛けた。

 

「ギアちゃんは来るの初めてですか?」

 

「はい、話には聞いてたんですけど、お姉ちゃんが、たまにラステイションの機械を買ってきてくれたりして」

 

すると、また目を輝かせながらこんな事を言い始めた。

 

「ああ、楽しそうだなあ、色々見て回りたいなあ…」

そんな事を言っているネプギアの脳天に、手刀が振り下ろされる。

 

「いたっ!?」

それが当たり、可愛らしい悲鳴を挙げる。その手刀を振り下ろした主を確かめる為

後ろを振り向く。其処にはシンヤが立っていた。

そんなネプギアにこう声を掛けた。

 

「確かに色々見て回りたい気持ちも分かるさ。でも、今やるべき事は他にあるだろ?」

言われ、冷静さを取り戻したのか、本来の目的に戻った。

 

「そ、そうですよね。私達ががんばらなくちゃ、ラステイションもなくなっちゃうんだし…よし、今日は、ガマン、ガマン…」そんなネプギアに冷静に現実を突きつけた。

 

「『今日は』じゃなくて、此処での目的を終わらせなきゃ駄目だ」

 

「ううっ…」

 

その言葉にネプギアは大分落ち込んでいた。そんなネプギアに苦笑交じりで声を掛ける。

 

「ま、此処での目的が終われば見て回れる時間くらい取れると思うから、頑張ろう」

 

「は、はい」と、返事を返した所で、今後の予定についての話に変わった。

 

「あいちゃん、これから行くアテはあるんですか?」

 

「まずはギルドかしら。情報収集も出来るし、クエストでシェアの回復もしないといけないしね」

 

と、言った所でシンヤが質問してきた。

 

「なぁ、『ギルド』って何だ?」

 

それに思い出したかのようにアイエフが答え始める。

 

「あぁ。そういえばまだあの時にはアンタはまだ居なかったわよね。じゃ、知らないのも無理ないわね。ギルドって言うのは、ゲイムギョウ界中からのいろんな情報が集まる場所なの。で、そこで依頼を受けてきちんと依頼内容をこなせば、報酬がもらえるのよ」

 

「その中にシェアも含まれていると言う訳か」

 

「そういうこと。ま、口で言うより見た方が早いわね。ほら、行きましょ」

 

そう言ってアイエフ達はギルドに向かって行き、シンヤもそれに着いて行った。

 

「あんまり人が居ないですね」

 

ギルドの中は受付カウンター、依頼掲示板、情報掲示板、シェアマップ、ベンチなどが置いてあったが、その設備とは裏腹に、人は殆ど居なかった。そんなギルドを見てアイエフはこう呟いた。

 

「それだけこの国も、マジェコンヌに支配されてるって事でしょうね」

そう言ってアイエフは情報掲示板を見始めた。

 

「んー、まともな情報が集まるといいんだけど…」

 

「あ、それじゃその間に、私お仕事もらってきますね」

 

「俺も行かせてもらう。依頼の受け方なんかを教えてもらうぞ」

言うと、ネプギアは嬉しそうな表情になった。

 

「あ、はい! 任せてください!」

と、言ったのでとりあえず任せても大丈夫だろうと判断した。そして、依頼掲示板の前に到着すると、ネプギアが説明を開始した。

 

「これが、依頼掲示板です。この中から依頼を選んで、それを達成するんです。

えーっと…何か良い依頼は…」

ネプギアが以来を探し始めたのでそれに釣られシンヤも探し始める。そして、一つの依頼に目が行った。

その依頼とは『リビートリゾート』という所に出現するモンスターの一掃という依頼だった。それを見たシンヤはネプギアに提案してみた。

 

「なぁネプギア、これなんかどうだ?『リビートリゾートに出現するモンスターの一掃』って言う物なんだが…」

それをじっくりと見て、少しの間考える動作をした後、答えを出した。

 

「はい。これにしましょう!」どうやら、受けても良いらしい。

 

「で、これを受付に持っていけば良いのか?」

 

「はい。そうです。じゃあ、早速行きましょう」

 

受付の前に到着し、クエストの受諾を宣言する。

 

「「すいません、クエストをもらいに来たんですけど」」

と、同じ内容だが、ネプギアとは違う声が右方向から聞こえてきた。

それに驚いたネプギアとシンヤが声のした方に顔を向ける。

 

「え?」

 

「ん?」

 

「む?」

 

見ると其処には、黒い髪をツインテールにし、黒いワンピースの様な服を着た

ネプギアと同年代くらいの少女が居た。するとその少女から此方に話しかけてきた。

 

「アンタもクエスト受けにきたの?」

 

「え?う、うん。そうだけど…」

 

「ふーん…」そう言ってシンヤとネプギアをまじまじと観察してから

 

「…大丈夫なの?まだ子供なのに」と、明らかに挑発的な言葉を掛けてきた。

シンヤはそれをスルーするが、ネプギアはそれに反論する。

 

「ええ?そ、それを言ったら、あなただって子供じゃない」

それに少女も反論してくる。

 

「アタシはいいの。超強いし。それに、もっともっと強くなって、一日も早く追いつかないとね」

 

「追いつかなきゃ?」少女の最後の言葉に首を傾げた。

 

「あー、こっちの話。で、アンタは何でクエストなんて?」

 

「一応クエストをこなして、シェアの回復が目的だな」それを聞いた少女は驚いた表情になる。

 

「うわ、優等生発言。アンタ達真面目なのねえ」それにネプギアは

 

「えええ?そ、そんな。真面目で何が悪いの?」と、困り顔をしていたが、シンヤは

 

「別に俺は優等生でもないし真面目でもないさ。逆に面倒くさがりだ」少女の言葉に否定しながらも答えていた。そんなシンヤ達を見て少女は楽しそうな笑顔でこう返してきた。

 

「あはは。ごめんごめん。同じくらいの子と話すの久しぶりだから、つい口が軽くなっちゃって」それにネプギアが何かに気付いた様だ。

 

「そういえば私も久しぶり…っていうか初めてかも。周りは大人の人ばっかりだし」

 

「ふーん…ねえ、アタシはユニっていうの。アンタ達は?」

名前を聞かれてきたのでそれに答える。

 

「ネプギアだよ。よろしく、ユニちゃん」

 

「無月シンヤだ。よろしく」

 

「ネプギアとシンヤね。ねえ、せっかくだしさ、これから一緒にクエスト行かない?」

と、ユニがクエストの同行を願ってきた。

 

「一緒に?」

 

「そ、アタシいっつも一人で行ってるからさ。たまには誰かと行くのもいいかなーって」

要は淋しいので、誰かと一緒に行きたかっただけである。

そして、暫く考えた後、答えを出した。

 

「…うん、楽しそうかも。いいよ、一緒に行こう!シンヤさんも良いですよね?」どうやら、ネプギアはユニの同行に賛成のようだ。

 

「まぁ、別に人員が居る分には困らないからな」シンヤも同行を許可しているようだ。

 

それを聞いたユニは喜んでいた。

「決まりね! じゃあ、リビートリゾートに出発よ!」

 


 
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