~ 第59話 †君を迎えに3† ~
「母・・・何用?」
そういって中に入ってきたのは
服装は昔見た真っ黒の巫女服だが身長が伸び、出る所はキッチリと出て、
さらに髪の長さが背中程度だったのが
膝裏まで伸びた真っ黒の髪の毛
そして何より俺を惹きつけたのは以前よりも力強い気だった
「仲達(ちゅうたつ)貴方にお客さんですよ」
司馬防(しばぼう)の言葉に眉を少し動かし
こちらに一瞬だけ視線をやり、再び司馬防に眼を向け
「分かった、こっち」
それだけ言うと、すぐに部屋から出て行った
俺はついていけばいいのか?そういった視線で司馬防を見ると頷いてくれた
承諾は得たし、さっさと追いつかないとな
立ち上がって部屋を出ようとすると後ろから司馬防が
「娘を・・・よろしくお願いします」
と言ってくれた
前を向いてるので分からないがきっと頭を下げてるに違いない
俺はそれに対して
「身命を賭して・・・生きて返しますよ」
扉に手をかけて外に出て、周りを見ると少し行った所で
こちらに背を向けて止まってる司馬懿(しばい)が居た
くるのを待ってくれてるらしい、急いでいかないとな
俺が追いつくと司馬懿はスタスタと歩き出して
昔忍び込んだ倉庫っぽい所に入っていったので俺もすぐに入る
夜だったし暗かったので分かりにくかったが
どうやら普通に部屋だったようだ
あんまりジロジロ見るのもいかんだろうなぁと思ったが
棚の端っこに俺は見つけてしまった・・・
口から血を流し、凶悪な爪にも血の痕があるけど
円らな瞳のパンダの人形に!!(ぐ○~み○人形のパンダ版みたいな感じです)
俺の視線に気づいたのか、その人形を抱きかかえて椅子に座る司馬懿
眼で俺にも座れと言ってるので、対面に座る
そして数秒お互い見つめあった状態で無言だった
この沈黙耐えれん・・・!
「まどろっこしいことは苦手だから単刀直入に言わせてもらう
俺の名前は厳白虎(げんはくこ)
司馬懿仲達殿・・・俺に力を貸してほしい」
頭を下げて御願いをしてみる・・・が
「貴方・・・違うの?」
何が違うんだろうか?
意味が分からないので顔をあげると
いつの間にか俺の傍にきており
俺の目をじ~っと見つめてくる
「貴方も見えない・・・あの人と同じ不思議」
その言葉でなんとなく分かった
昔会った俺と今の俺を別人だと思ってるのか
ってことはアレを聞けば同じ人物だと分かってくれるか?
「天下三分・・・答えを聞きにきたよ」
俺の目を覗き込んでた司馬懿の動きが止まる
そこでまた少し沈黙が流れ
「名前・・・違う」
ちょっとしょんぼりと言った感じの声だった
顔はずっと無表情なんだけど
「名前?」
「百(ひゃく)じゃない」
「百?」
俺の言葉にこくりと頷く
確かあの時俺名乗ったはずだがー・・・
そういや邪魔が入ってドタバタしたから聞き間違えか?
きっと、そうに違いない!
「多分だが、昔会った時に途中で司馬防さんがきて
聞き間違えたんじゃないかな?あの時俺はまだ白(はく)と名乗ってたし
百と白って字も言い方も似てるからね」
そんなこと言いながら俺は一つ考えてた
1本線があるかないかだしな、百から1引いたら九十九だけど
九十九(つくも)とも・・・言え
その時不思議な事に俺の中で【九十九】という言葉に電流が走った気がした
初めてこの世界に俺という存在正式に認められたというかなんというか
本当に不思議な感覚でこれが俺の真名なんだなと確信した
そんな俺を司馬懿はじ~っと見て
「黒烏(こくう)」
とポツリと言った、多分真名だろう
真名を預けてくれるということは
「司馬懿一緒に来てくれるのか?」
俺の言葉に首をフルフルと振って
「黒烏」
昔も似たような事があったなと心の中で苦笑いしたが
「黒烏、俺と一緒にきてくれるか?」
俺の言葉に頷いてくれた
俺もようやく見つけた真名を教えないとな
「俺の真名は【九十九】だ百になる為に、俺に力を貸して欲しい」
俺は笑顔で手を差し出すと
司馬懿は胸に抱いていたパンダのヌイグルミの手を出して
初めて無表情だった子がハニカミながら
「うん」
と言ってくれた
まさに我が子房がきたってな・・・
あとがきっぽいもの~
ここでようやく・・・ようやく白ちゃんの真名が出てきます
もちろんこの真名はアルヤさん提供です、大変ありがとうございますm(_ _)m
もうちょっと色々と書けたかなぁと思いましたがこれが今の自分の限界ですねorz
少しでも上達していけるように妄想しないといけないですね
さて、これで仲達ちゃんも仲間になったし・・・
次はどうしたらいいんだろう・・・一気に原作入りさせるのもありか!?
そんなぶっ飛んだ妄想している駄文ですが次回もよろしくお願いしますm(_ _)m
Tweet |
|
|
28
|
4
|
追加するフォルダを選択
この物語はオリ主メインの外史です
基本オリ主視点で物語を書いています
他にもご都合主義・チート・独自ルートで書いています
苦手な人はご遠慮ください
大丈夫な人は駄文にお付き合いください
続きを表示