~ 第58話 †君を迎えに2† ~
その瞬発力は明らかに気を熟知している者だった
それなりに距離があったのに瞬き一つしただけで相手の武器の間合いだ
斜め上からの袈裟斬りがくる
左のトンファーで難なく弾く
それと同時に右側から俺の胴を薙ぐように剣が来る
それは後ろに引いて避けたつもりだったが
薄く胸の辺りの衣服を斬られる
その結果に俺は少し驚いた
ちゃんと剣は「見切って」いたつもりだったが
とう艾(とうがい)の武器は黒剣(こっけん)と呼ばれる
刀身が真っ黒なモノだ闇夜なら分かり難いが
生憎と今は日が出てる日中だ、間違うはずがないんだが
その後も上下からの攻撃
弾いた所にその反動をつけての回転斬りなど
ずっと俺を監視していただけあって俺の動きに対応している
俺もしっかりと見て避けてるはずなんだが
所々を薄く斬られてるという不思議な現象
頭の中で何故だ?と捻ってる間も休む事なく攻められる
今の所は防戦一方といった感じ
隙を見ては反撃をと思うが武器の攻撃範囲の違いで中々難しい
投げ技に持っていこうと思っても相手もわかってるので深く間合いに入らない
よし、それなら・・・
向こうが何度目かの袈裟斬りをしてきた所に
あえて前に踏み込みわざと肩を斬られる
それと同時に腹にトンファーを叩き込み
ぐらついたとこへ一本背負いで地面に叩きつける
口から「・・・ひゅうッ」と空気が漏れたとこに顔にトドメの拳を入れようとしたとこで
「そこまでですっ!!」
と大きな声で制止がかかる・・・やっと出てきたようだな司馬防(しばぼう)
ゆっくりと立ち上がり、地面に気絶しているとう艾の武器をよく見ると
黒剣の先が透明になってるのが分かった、避けたつもりで斬られたのは
こういうカラクリがあったわけか、納得納得
気絶してるとう艾を肩に担いで、声の主の所まで行く
血の繋がってない某○姉妹の姉みたいなキツイ人が長袖のチャイナ服の上に
毛皮を羽織っている
俺が近くまで行くと
「その者に手当てをと」
手を叩くと、門が開いて中から数人の人間が出てきて
とう艾を連れて行った
見事な手際だと感心していると俺にも声がかかる
「して、我が司馬家へ何用ですか?
白面の狩人殿」
「俺の用事はただ一つ・・・
司馬懿(しばい)仲達(ちゅうたつ)を
【奪いにきた】」
俺の言葉に司馬防は目を見開くが
すぐに目をキッと鋭くして俺を睨む
「司馬家に喧嘩を売るという事でしょうか?」
「司馬懿殿にすんなりと会わせてもらえるなら
こちらとしては何もしませんよ
ただ、言葉が悪くなったのは
問答無用で戦う事になったせいですよ?」
お互い無言で睨み合う
先に声をあげたのは司馬防だ
「ふぅ・・・分かりました
少なくともあの子が生きる活力を得たのは
貴殿のおかげですからね」
「俺は何もしてないが?」
「我が屋敷に大昔忍び込んでおいてよく言うわ」
「それが俺だっていう証拠は?」
「貴殿が仲達に会いに来た
それが答えではなくて?」
この時の司馬防の意地悪い笑みは忘れはしない
やっぱりこの大陸は女性が強いわ
「まいったよ」
「よろしい、司馬家へようこそ」
お互いさっきまでの探るような不穏な空気は無く
笑いながら屋敷の中へ入っていった
豪華な装飾がされたようは部屋ではなく
比較的広いけど落ち着いた質素な部屋に通された
そしてお互い座って自己紹介から始める
「それじゃ改めて、私が現司馬家当主を務める
司馬防(しばぼう)建公(けんこう)よ
仲達は今他の子が呼びにいってるわ」
「俺は姓は厳(げん)、名は白虎(はくこ)字は無い
特に地盤は持たない武人だよ」
「地盤を持たないねぇ・・・漢中のアレはなんなのかしらね?」
「そこまでお見通しってわけか」
「司馬家の情報網を甘くみないで頂戴」
「まっ俺を監視してたし、それ位は当然か」
「ウチで一番の子を倒されたのは予想外だったけれどね」
「いつも俺を監視させてたのもあの子だろう?」
「その通りよ、あの子以外だと撒かれてたようだし」
「「ふふふふふ」」
両者の不気味な笑い声が部屋に木霊する
「さて、本題に入ろうか
私としては仲達は国かもしくは袁紹(えんしょう)辺りの
力のあるモノに仕えてほしい・・・が
私も子には甘いからね、出来るならあの子が望んだ人物に仕えて欲しい
あの子の目は特殊だから・・・ね」
「ふぅ~ん・・・特殊な目ねぇ
(昔入り込んだ時、俺の目をじっとみて何かいってたっけか)」
「相手の心まで見通す力があるのよ
まぁどうせ貴殿もあの子のお眼鏡に適うと思うとは思わないが」
「まっそんときはそんときさ
どうやらお姫様がきたみたいだな」
扉の外で足音が聞こえて、この扉の前で止まった
どうやら久しぶりの再会?になるな
どんだけ美人になったか気になる所だが
昔の約束の為に、仮面は外しておくとしよう
俺が仮面を外すと同時に仲達は扉を開けた
「母・・・何用?」
あとがきっぽいもの
バトルシーンが全く描写できないorz
頭では想像できるんですけどね文字にできないというかなんというか
斬られる瞬間に踏み込んだのは一応どっかでみた漫画などで剣の根元だと
上手く斬られない描写があったからです、一応肩当はしてるんですけどね!
剣の先が透明ってのもどっかの漫画で見た知識でそういう武器が登場してたなぁという程度です
深く追求はしないでくださいっ
仲達ちゃんを満を持してお迎えにきました
ここで意外な事が判明させる予定です!
そんなこんなの行き当たりばったり駄文ですが次回もよろしくお願いしますm(_ _)m
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この物語はオリ主メインの外史です
基本オリ主視点で物語を書いています
他にもご都合主義・チート・独自ルートで書いています
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