No.519088

真・恋姫†無双 ~桃始華のつぼみ~

ゆきなさん

 第二話になります。 

 今回までがプロローグ的な感じですかね。

 総閲覧数が多くて感動してます!

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2012-12-16 02:40:03 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1821   閲覧ユーザー数:1530

 

 

 

一刀「ははははは、やめろよくすぐったいだろー。ちょ、お前だからやめろってー」

 

 

 ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ

 

 

一刀「こいつめー。まったく、可愛いなーおい!」

 

 

 ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ

 

 

一刀「そーいえば俺って犬なんか飼ってないよな?じゃあコイツはいったい・・・」

 

 

 重たいまぶたをようやく開けた俺の視界に入ってきたのは茶色い毛並みの少し小さめの馬だった。起きたのを見て舐めるのをやめてしまったがまだ逃げてはいない、人が怖くないようだ。

 

 

一刀「そうか馬かー、確かに馬は舌があるから舐めれるもんなー。うん、馬なら納得・・・・・・なわきゃねえだろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 

 

 突然あげた大声で逃げてしまったがそんなことどうでもいい。周りを見渡したら見知らぬ光景がひらがっている、ザ・荒野って感じだ。遠くに山と森が見えるだけで家が見えない。確かばあちゃんの手伝いとして蔵を掃除してただけだよな?どうしてこんな訳の分からないことになってんだよ。俺がなにか悪いことしたのか、むしろ掃除という良い事してたよな。あれか、あの光のせいか?照射くらってリザレクしたのが荒野って・・・・・わけがわからないよ・・・。

 とりあえず現状確認をするために俺のそばに落ちていたから確実に俺のもののはずのものから漁ろうか。説明すると通学用のカバンと無銘の日本刀が5本。カバンの中身は筆箱とルーズリーフと雨具のみ。これ・・・普段の中身に雨具入れただけだな、つまり誰かがおいてったってわけか。雨具は膝まである黒のレインコートにピンクの上半身だけのフード付き防寒具。あとはグレーとブラウンの雨合羽と群青色の折りたたみ傘。最後に黄緑色の子供用ポンチョ。

 

 

一刀「ふむ、中身を考えた奴はよっぽど雨が嫌いと見た!・・・・・・・・・・・雨ぐらい気にすんなやボケええええええええええええええええ!!雨具だけで最大載積量の9割占めてるじゃねえか無理やり入れてるからパンパンになってて可愛そうだよ!それに最初はスルーしたけど刀5本も落ちてるなんてこともおかしいだろ!せめて1本・・・じゃねえよ落ちてる事自体間違ってるよ。いやまてまてまて・・・まずは・・・・・・・・ここどこだよ!!!」

 

 

 状況を言ってただけで全然冷静じゃなかった一刀が本来言うはずだった疑問を言えたのは目が覚めて30分も経った時だった。

 

 

 

 

 

 叫んでいてもしょうがないということに気付いた、むしろこのままだと確実に野垂れ死ぬからまずは水源を探すことにした。立ち上がり果てしなく続きそうな荒野と薄暗い森のどっちにありそうかなんて言わずもがな森を選択する。

 森に入るとあっさりと川を見つけ最上流まで行き必要ない雨合羽で屋根を作って拠点もどきを築いた。そんなこんなで腹が減ってきた。食料を探すにしても人がいないから魚か獣の二択だ。魚は探してみたが小魚しかいなくて鳥は難しい。野うさぎを一度見たがどこに肉がついているのか分からず断念、熊?ワロタwww普通勝てねえよwww

 

 

一刀「俺の人生はたった22年で終わるのか・・・。あ、あれは!?・・・イノシシだ!」

 

 

 豚は猪を品種改良して作られたんだぞ。そっと猪の後ろの茂みに隠れ様子を見る。どうやらヤツは水を飲んでいるようだ、飲んでる今しかやつを仕留めれない。そっと大きめの石を左手で持ち右手で小石を猪の向こう側に投げつける。音に反応し猪は向こう岸を注視する、その瞬間に一気に距離を詰め眉間を強襲するとヤツは絶命した。

 

 

一刀「ふふふふ・・・・ハーッハッハッハ、ヒャッホーイ!!」

 

 

 猪の捌き方なんて知るはずもなく一心不乱に引き裂く。猪に立ち向かう恐怖からの解放とようやくたどり着いた食料への感動で気がおかしくなっているが許して欲しい。だってファンゴだぞ?怖いよ!麒麟防具とか持ってねえんだぞ、あるのはレインコートだけだよ!

 調理方法は割愛したほうがいいので結果から言うといくつかの骨付き肉ができた。下手なりに頑張ったんだがロスした部分の方が圧倒的に多い。もちろん保存方法なんて知らないから今しか食べれないことになる。俺一人分には多いが無理矢理胃に押し込んだ、今後食料が手に入る可能性があるとは言い切れないから。

 

 

一刀「もうダメだ・・・・眠い・・・・あ・・・・・目が覚めてたら蔵の中でしたってオチが一番嬉しいよ・・・・・・・・・・・」

 

 

 まあそんなことは当然無いのでした。

 

 

 

 

 一刀が降ってきた日、とある占い師が占いをするために外に出て空を見ていた。

 

 

管路「さてとちょっと早いけど噂でも流しだしましょうか。これ大陸中回らないといけないからかなり疲れるのよね。ん?こんな真昼間から星?だんだん大きくなっている気が・・・・・えっ?もしかしてもしかしちゃうのこれ?。嘘!?まだ噂流してないよ?えっ、ちょっ、まっ、あー・・・・落ちちゃった・・・・・・。はぁ・・・今から流しても『なんか管路のうわさが広まってるな』『管路ってあれだろ?当たらない占い師で有名の』『今回は当てるために最近落ちた流れ星に沿って行ってるらしいぜ』『まじかよ、管路も必至だなwww』とか言われるよ・・・。まあどうせ先に流しても『出た管路www』とか『はいはい自演乙( ´_ゝ`)』とかいわれるし・・・。もう・・・どうしたらいいの?はあ・・・流すのやめようかな。でもそんなことしたらめんどくさくて犯罪級にグロテスクな筋肉ダルマ‘Sがががが。はぁ・・・ゆっくりとひろめよーっと・・・はぁ」

 

 『蒼天を切り裂く白き流星と共に現るは天の御遣いなり。かの者、乱れし世を照らす為の礎となるだろう。』

 

 

管路「これでいいかな、はぁ・・・。ため息したら幸せ逃げるなんて言った奴のせいで私にはもう不幸しか残ってないよ・・・」

 

 

 

 

 

【あとがきー】

 

 

 あとがきといってもあんまり書くと結末がバレちゃいそうなので言えませんがこの次から一気に恋姫らしくなります。

 

 今は一刀が初号機みたいに猪を引きちぎったりしてる程度ですが、次からはちゃんと皆出てきますので安心してください。

 

 狂った一刀は今回だけです、これからはまともにします。誰だって理解したくないことが起きたら現実逃避してしまうもんだんですよ・・・。

 

 ちょこちょこサイドストーリー放り込みながら完結目指したいと思います。

 

 あらかた方針と内容は固まっているんですけどね!


 
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