一刀「ただいまー」
一刀の祖母「いらっしゃい、遠いところよく来たね」
一刀の祖父「一刀よ、鍛練はやっておったか」
一刀「まあ最低限にはね」
夏休みを利用して俺は家族で遠く離れた実家に訪れていた。これでも一応専門学校に行っているが頭はよくない。勉強はせず空いてる時間は及川と遊んでばっかいたので勉強は一夜漬けしかしていない。今年でようやく22歳になったといううのに彼女ができない。はぁ・・・リア充は爆発するか溶けたらいいのに。
3時間もの車の旅から解放された後少し休んでばあちゃんが思い出したかのようにお願いされた。
ばあちゃん「最近腰が痛くてね・・・蔵の掃除頼めるかしら?」
一刀「いいよ、ばあちゃんはゆっくりしてて」
昔からよく俺はおばあちゃんっ子だってことはよく言われた。蔵の掃除はばあちゃんと一緒にやったことがあるからやり方は分かる。
一度家から出て裏に回ると桜の木があり春には花見をしたこともある。その桜の木とすぐ横に蔵はある。さっき渡された蔵の鍵を使って中に入ると壺やら兜やらいろんなものがそこにはあって、何かとられても気付かないぐらいにものであふれてる。価値なんてわからないから子供のころ一度じいちゃんに聞いたことがあるが当の爺ちゃんも知らなかった。それでも蔵に置かれているだけの骨董品から発せられる雰囲気で高価なように思わせてくる。
一刀「夢なら~た~くさん見た~。さめ~た~ま~ま~でもまだ逢いた~い・・・・っと、ん?」
棚に置いてあった壺をどかして掃除しようとしていたらその後ろからひとつの手鏡が出てきた。と言っても古くいわゆる銅鏡みたいなものだが。こんなものもあったのかとその程度認識して壺と同じ場所に持って行った。
この蔵には扉とはまた別にひとつだけ日差しが入るとこがあってそこからの日差しとはまた別のところから光が注がれてきた。棚を掃除するために一時的に物を置いている俺から見て後ろの方向からだ。
一刀「あっ、ありがとう。ちょうど懐中電灯持ってこようか悩んでたんだよ」
俺の声に反応したのか光がさらに強くなった。それが際限なく上昇しつ続けるので次第に熱を感じるレベルになってきた。
一刀「いやもういいよ背中熱いよ!夏場頑張って掃除してるのにさらに熱くさせるなんてどんないぢめだよ!」
いい加減この悪戯をやめさせようと振り返ると俺は光に包まれた。
これが・・・・・・・・・・サテライトキャノンか・・・・・・・・・・・・。
居間では一刀以外の4人と一刀の掃除中に訪れた客2人とがしんみりとした空気の中何かを待っていた。
祖父「いったか・・・」
母「ちゃんと必要なもの持たせたんでしょうね?」
貂蝉「もちろん。ご主人様には頑張ってもらわないいといけないから飛ばされてすぐに餓死なんてことにはさせないわよん」
父「まあアイツならなんとかなるだろうし、なんとかするだろう」
祖父「お前のように戦国時代に飛ぶならマシじゃがワシみたいに元寇のときに飛ばされてしかもモンゴル側につくしまつ、さらにさらにフビライの元ならまだしも海沿いの民家で拾われるというどうしようもない状況に陥ることぐらい悲惨なことになってたら殺すぞ、貂蝉よ・・・」
貂蝉「こ、今回は大丈夫よ、ちゃんと他人の協力も得て目的地に飛ばしたから」
祖母「で、いつの時代にあの子はいったのかしら?」
卑弥呼「中国後漢末期181年じゃ」
父「三国志か・・・微妙だな」
母「最近では演義がいろいろとあるようですしあの子も少しは知っているでしょうけど」
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突然の二次創作、だが気にしないでください。
所詮素人のですから。
これでも頑張っているんです!!