No.518359

【FF11】 姥捨て山

offeredさん

元ファイルを失ってから7年と少し探し、やっと見つけることができた一遍。
自分のSSを書き始める原点。

同スレからコピペ改編から始まったw

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2012-12-14 03:05:36 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:661   閲覧ユーザー数:661

ながくつづいた戦争がおわり、ようやく平和がやってきました。

けれども、世界中が戦いにつかれはて、みんながお腹をすかせていました。

 

 

ウィンダスのはじっこに、小さいミスラと、おばあさんのミスラが住んでいました。

おかあさんミスラは戦争で死んでしまい、おばあさんもまた、戦争のけがで目が見えませんでした。

おばあさんミスラは目が見えませんでしたが、かりをするのがうまかったため、なんとかふたりでくらしていけました。

しかし、たべものが少ないので、おなかをすかせてしんでしまうひとが、たくさんいました。

 

ある日、ウィンダスのえらい神子さまが、国中に立て札を出すようにいいました。

”はたらけないもの としをとったものは 山にすてるべし まもらないもの ウィンダスより追放する”

小さいミスラは字が読めなかったので、なんのことだかよくわかりませんでした。

 

 

ある日、ふたりのいえに守護戦士がやってきました。

おばあさんミスラとしばらく話しをして、守護戦士は帰っていきました。

 

次の日、ひとりでかりに行ってくる、ごはんは守護戦士さまの家で食べなさい、とおばあさんミスラはいいました。

小さいミスラをぎゅっと抱きしめると、おばあさんミスラは出かけていきました。

 

メリファト山地についたおばあさんミスラは、腰をかけ、しずかに風の音を聞いていました。

そうしているうち、聞きなれた、ちいさな足音が近づいてくるのが聞こえました。

おばあさん、みつけたにゃ。 そういうと、小さなミスラがおばあさんミスラに抱きつき、そのまま眠ってしまいました。

しかたがないので、おばあさんミスラは、小さいミスラをおんぶして、ウィンダスへかえりました。

 

次の日、おばあさんミスラが出かけようとすると、小さいミスラはおばあさんにしがみついて離れようとしませんでした。

困った子だねえ、と、おばあさんミスラはいいました。

 

実は、小さいミスラは、おばあさんミスラと、守護戦士の話を聞いていたのです。

 

 

その日からたびたび、おばあさんミスラのいる山の近くに、小さいミスラが遊びに行くようになりました。

 

 

それからしばらくたちましたが、まだみんなはお腹をすかせていました。

 

ある日、おばあさんミスラは、小さいミスラに小さな種を渡すと、こう言いました。

少し自然に逆らうことになってしまうけど、これを植えなさい。

 

やがて、小さいミスラが植えた種は、真っ赤な、栄養たっぷりのトマトになりました。

そのトマトのおかげで、おなかをすかせてしんでしまう人はいなくなりました。

 

 

しばらくたって、小さいミスラは、神子さまのうちへと呼ばれました。

 

この種を見つけたのはあなたですか? 神子さまは言いました。

 

 

小さいミスラは、答えていいました。

「この種はおばあさんがもってきて、そだてかたも教えてくれました。

おとしよりでも、目が見えなくても、おばあちゃんや、働けない人も、いろんなことを知っています。

わたしは、おばあちゃんを見捨てるような、そんなむごいことはできません。

体が弱くなっても、わかい人より物知りです。」

 

そういうと、神子さまは

「そのとおりです、私が間違っていたのですね。 もう年寄りを山に捨てるのはよしましょう。」

 

ウィンダスに、あたらしいお触れが出されることになりました。

”わかものは としよりをたいせつにし としよりは わかものにちえを かしなさい”

 

こうしてみんなのちからで、ウィンダスはふたたび栄えていきましたとさ。

 

おしまい。

 

 

やさしかったおばあちゃんが亡くなり、こんな私にも孫ができました。

そんな私が孫に与えるのはヴェ○タース・オリジナル。

なぜなら彼女もまた、特別な存在なのだから


 
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