No.517480

魔法少女リリカルなのは DevilStrikerS ーそれぞれの戦いー

DevilStrikerさん

三十五話目です。

2012-12-11 21:54:49 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1287   閲覧ユーザー数:1281

「邪魔だぁ!どけぇ!!」 

 

「道を空けろ…散れ!」 

 

バルダとギルバーは悪魔を蹴散らしながら、テメンニグルをただひたすらに駆けていた。 

 

「くそ!頂上はまだかよ!!」 

 

「焦るなバルダ。冷静さを欠いたら足下をすくわれるぞ」 

 

焦るバルダを宥めるギルバー。

バルダが無茶な行動をするとギルバーが止める…かといって、ギルバーが危なくなったらバルダが助ける。その助け合いが続いていた。 

 

「悪魔はどうでもいいが、この塔はどんだけ高いんだよ!おまけにいろいろ仕掛けも解かなきゃ行けない所もあるし…」 

 

バルダがヘル・ラストをソル&ルナで打ち抜きながら悪態をついた。 

 

「確かにな。これは流石に俺も、イライラしてきたぞ!」 

 

ギルバーも悪態をつきながらエニグマを切り裂く。そんなこんなで二人は順調に上に上がっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――そして遂に… 

 

 

 

 

「はあ、はあ…やっとたどり着いた」 

 

「ふう、やっとだな」 

 

頂上にたどり着いた。

 

「よし、早く行こう「待て、バルダ」何だよ兄さん…」

 

バルダは直ぐに行こうとするがギルバーが引き止める。

 

「少し体力を回復した方がいい。今は休憩しよう」 

 

ギルバーはバルダに休憩することを勧める。 

 

「何でだ?それに早くしないとみんなが危ないじゃねぇか!」 

 

バルダは尚も先を急ごうとする。

ギルバーはそんな バルダにため息を吐く。 

 

「いつぞやに言ったが冷静になれ。今の調子で行ったらムンドゥスにたどり着く前に俺達はくたばってしまうだろう…休憩も大切だということも頭に入れておけ」 

 

ギルバーの物言いに何も言えないバルダ。

 

「…わかったよ」 

 

バルダは渋々だがその場に腰掛けた。 

 

「だけど五分だ。五分後には行動を再開する」 

 

「ふっ。ああ、わかった」 

 

ギルバーはそんなバルダを見て、少し微笑んだ。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方なのは達は…… 

 

 

「「はああああ!!」」 

 

 

 

 

―ドガアアアアン!!― ―グギャアアアアア!― 

 

 

 

 

力による暴力が行われていた。

 

「「「はああああ!!」」」 

 

まず、スバル、ギンガ、シグナム、ヴィータが突撃し、 

 

「アクセルシューター!」

 

「クロスファイアー…シュート!!」 

 

なのはとティアナがそれを援護し、 

 

〈ソニックムーブ〉 

 

 

 

 

――ズバババババ!―― 

 

 

 

 

フェイトとエリオが戦地を駆ける。

そして最後は 

 

「みんな!大きいのいくから離れてなーー!!」 

 

〈デアボリックエミッション〉 

 

 

 

 

―ズドドドオオオン!― 

 

 

 

 

はやての広域魔法による殲滅。戦況は此方が有利である。

 

因みに、ザフィーラ達はというと…… 

 

 

 

 

「うむ、戦況は今のところ我らが有利…か。ッ! 悪魔共はここから先には行かさん!!鋼の軛!!」

 

なのは達がしとめ損ねた悪魔の殲滅だった。

 

「前線に出るなんて久し振りね」 

 

更に後方にはシャマルがいた。 

 

「まあ仕方なかろう。私は普段ヴィヴィオや主の護衛で、お前は怪我や体調を崩した者達の世話をしてきたのだからな」 

 

「まあね、私はサポート専門で医者だもの。前線に立つことは少ないわ」

 

「だが私達は私達でやることがある……主から命じられた事を全うするのみ…」

 

「ええ、[悪魔を一匹たりとも通すな]…だったわね」

 

「ああ、気を抜くなよ。シャマル」 

 

「わかってるわ。貴方も無茶しないでね」

 

「心得た。来るぞ!シャマル!」 

 

「了解!」 

 

二人の戦いは、まだ始まったばかりである…… 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、なかなかやるではないか…人間共」 

 

魔界の最深部…そこから地上の様子を見ている者がいた。 

 

 

 

 

―――ムンドゥスである 

 

 

 

 

「ムンドゥス様。いかが致しましょう」 

 

ムンドゥスの残りの腹心……ファントムが聞いてきた。ムンドゥスは少し考える素振りを見せ、 

 

「お前の好きにするがよい」 

 

と言った。 

 

「御意!」 

 

すると直ぐにファントムは動き始めた。 

 

「(ひゃはははは…久々に暴れられるぜ。待ってな…人間共!!)」 

 

その目は戦いの狂気に染まっていた。

 


 
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