No.515810

真・恋姫†無双 倭√ 第九倭

乱世の始まり

2012-12-07 03:02:37 投稿 / 全18ページ    総閲覧数:2557   閲覧ユーザー数:2194

霊帝の死

 

それは大陸全土を揺るがした

 

とは言っても大陸を統べる霊帝が死んだのだそれは当たり前の反応である

 

が、しかし問題は他にあった

 

後継者問題である

 

どこの国もやはりこの問題に対しては避けて通れなく

 

勿論、ここも例外では無い

 

劉弁と劉協の後継者争い

 

要は何進率いる劉弁派と宦官率いる劉協派の権力争いである

 

今までは街の噂程度であり、そこまで表立った動きをしていた訳……では無いと言い切れないが

 

それが本格的に表立ってきた

 

一時、軍と言う実行部隊を持つ大将軍何進派が有利に立ち劉弁が少帝弁として即位したが、

 

その後すぐに何進は劉協派によって殺された

 

しかし何進派も黙ってはいられない、何進派の将軍たちが十常侍の数人を殺したのだ

 

それを予感していた張譲は董卓を味方として引き入れたのだが、

 

たかが文官が董卓を扱いきれる訳も無く、すぐさま裏切られ殺された

 

そして権力の中枢に居座った董卓は少帝弁を廃位し、次子であった劉協を玉座につける

 

 

 

 

 

と言うのが世間一般に広まっている洛陽の現状だが、実際の所張譲は生きており

 

董卓はただ矢面に立たされているだけであるのであった

 

それを俺はよく知っている

 

 

 

城内は騒がしかった

 

いつもの顔ぶれが張遼の部屋に集まっている、と言ってもここは城内なので北郷は居ない

 

居るのはボクと霞と華雄の3人である

 

月は恋とねねと張譲の所へ向かった、何か話があるらしい

 

「反董卓連合軍……ね……」

 

「せや、袁紹を盟主に集まったるらしいで……全く暇なもんやなぁ」

 

「このままじゃ月が……」

 

「ふ、勝てばいいのだろう勝てば、どれだけ集まろうと所詮烏合の衆、私の武を持ってすれば恐れる

 

に足らんわ」

 

「せやかて、曹操、孫策、劉備は黄巾の時も一緒やったみたいやし、そういう訳にも行かないやろ」

 

「張譲なんて月の首斬る準備しだしてるし……早いところ何とかしないと……」

 

蜥蜴の尻尾切りと言うのであろうか、使えなくなった月をアイツは殺すつもりなのだろう

 

「賈駆っち……」

 

「で、賈駆、作戦は?」

 

「作戦も何も汜水関と虎牢関で籠城、ただそれしか無いわ」

 

「籠城だと!? 私に籠城しろと言うのか」

 

「馬鹿は黙ってて!」

 

「なっ!? 賈駆! 貴様私を馬鹿と言ったな!」

 

「えぇ言ったわよ、何かあれば勝てば~私の武が~そんな簡単な問題じゃないって事も分からない

 

の!? 華雄、あんたが攻めて出てなんとかなる問題ならそう言ってるわよ!」

 

「貴様……言わせておけば……!」

 

「えぇかげんにせぇ!」

 

「……霞」

 

「あのなぁ、ここでこんな言い争いしてても奴さんは待ってくれへんねんで! 仲間割れしとる場合

 

か!」

 

「クッ……」

 

「お、おいどこ行くんや華雄!」

 

無言で部屋を出る華雄

 

「どうせ、北郷の所でしょ……」

 

そういえば……

 

「北郷はどうするんだろ……」

 

ふと出た疑問が口を動かす

 

「せやなぁ……ってよう考えたらウチなんにも北郷の事知らへん」

 

「……ボクもよ」

 

「アイツもこの事は知ってるやろうし、今度聞いてみよか」

 

「そうね、ボクも最後はあの6人で話したいな」

 

「せやなー、なら今日が見納めやろうし、最後に一杯交わしたいなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

「董卓よ、話によるとなんでも飯屋の男と仲が良いらしいではないか」

 

「……はい」

 

「まぁお前が誰と仲良くなろうが構わん、だがいいか? お前の行動次第ではそいつの命は無いと思

 

え、例えば洛陽から逃げるとか、な」

 

「……分かりました」

 

言いたいことを言うと去っていく張譲

 

「はぁ……」

 

「月殿……」

 

「大丈夫、ねねちゃん」

 

「それにしてもあの宦官、鼻につく奴です」

 

「……」

 

「どうしたのですか? 恋殿?」

 

「…………心配しなくていい」

 

「それはどういう……?」

 

「…………北郷、強い」

 

 

 

反董卓連合が結成され、ここ洛陽が戦場になる

 

という話で街は持ちっきりであり

 

おやっさんもこれからの事を話に家へと帰って行った

 

この話を聞いた時、俺が何か出来る事は無いのかと考えていたのだが

 

 

 

 

 

「と、いう訳で今日は飲み明かそうやないの」

 

店に張遼を始めとした5人が雪崩れ込んできた

 

華雄が賈駆を見て微妙な表情をする

 

先程言い争いがあったという話は華雄から聞いていた

 

と言ってもただ聞いていただけであるのだが

 

「良いけど、場所は?」

 

「城……は止めておいた方がいいと思います」

 

と董卓

 

陳宮の表情が暗くなるのを見逃さない

 

なにかあったのか?

 

「ここも……夜うるさくすると迷惑だしなぁ」

 

「……北郷の家」

 

「俺の家? 別に良いけど」

 

「お、北郷の家か~そういえば行ったこと無かったなぁ」

 

「迷惑では無いのですか?」

 

こんな時まで俺の心配をする董卓

 

一番辛い立場だろうに、その優しさを人に向けれるとは……

 

「構わないよ、一人暮らしだし、街外れだし」

 

「なら決定! じゃあウチと華雄は酒を買ってくるけど……場所はどこなん?」

 

「……恋知ってる」

 

「な!? れ、恋殿!? どうして北郷の家を知ってやがりますか!? ま、まさか……!? 北郷

 

に襲われて……!?」

 

「んな訳無いだろ」

 

「じゃあなんでなのです!?」

 

「ねねちゃん、落ち着いて」

 

今にも食って掛かろうとする陳宮を止める董卓

 

「そうよ、ねね、それも今日聞けばいいじゃないの」

 

「って事だから北郷、今日の夜予定空けといてな~」

 

嵐のように去っていく張遼、華雄、呂布の3人

 

酒屋へと向かったのだろう

 

「で、董卓達はどうするんだ? ここで待ってるか?」

 

と、そんな話をしているとおやっさんが家から戻った来た

 

「北郷、話がある」

 

 

 

神妙な表情のおやっさん

 

こんな暗い表情をしている所は見た事が無い

 

それ程の話なのだろう

 

3人には悪いが席を外してもらった

 

お茶を一口含み、意を決したように口を開く

 

「お前クビだ」

 

「そう……ですか……」

 

「昼は騒ぐはいい加減迷惑してたんだ、もうどこにでも行っちまえ、早く洛陽から居なくなれ」

 

「……」

 

感情がこみ上げてくる

 

おやっさんは洛陽にいる間、一番お世話になった人なのだ

 

おやっさんが居なければ、雇ってくれなければ、彼女らに出会う事も無かっただろう

 

「……おやっさん、今までありがとうございました」

 

礼をする、今までの感謝を込めての礼だ

 

「な、なにクビにされた相手に頭下げてやがるんだ! 恨み言の一つや二つ言え!」

 

「いえ、恨み言なんてありません」

 

「……」

 

「体に気を付けて、奥さんにもよろしく言っておいてください……それでは」

 

そう言って店を出る

 

……お前もな

 

そう聞こえたのは気のせいでは無いだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外で待っていた3人と合流する

 

「さぁ、じゃあ俺達も買い出し行くか」

 

「夜の部の仕事はどうしやがるんですか?」

 

「辞めて来た」

 

「……そう」

 

何かを察したような顔をする3人

 

これ以上は何も聞かれなかった

 

「それじゃ、まずは八百屋からだな」

 

 

 

酒を買って来た張遼が家に来た

 

料理をし、手が離せないために陳宮に出迎えてもらう

 

「おぉ、案外広いやないか」

 

「まぁ、借りてるんだけど」

 

店をクビになったのだ、早いうちここから去らなければ

 

そんな事を考えながら一品完成させる

 

「董卓、これ持って行ってくれるか」

 

「はい」

 

「賈駆、皿並べておいてくれ」

 

「分かったわ」

 

3人とも手伝ってくれるお蔭で難なく料理の準備は整った

 

 

 

「あ~え~っと」

 

この催しの主催者として挨拶をする張遼

 

こう言う事には慣れていないのか、言葉が進まない

 

こういう時、霞は駄目ね

 

早くしろ! 料理が冷めるぞ!

 

早くしやがれです~!

 

とか周りから様々な野次が飛んだり

 

呂布からは

 

“早く食わせろ”

 

的な目線が張遼へ向けられる

 

董卓は楽しそうに眺めているが、どこか元気が無い

 

「あぁぁもう! うるさいで! 乾杯!」

 

「「「「「かんぱーい!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

「あぁぁ! それはねねが狙ってた肉です!」

 

「はっはーん、早いもん勝ちやで~」

 

「ほら、まだあるから落ち着け」

 

「華雄ーそこの野菜炒め取って」

 

「ほら」

 

「ありがと」

 

わいわいと好調に進んでいるこの催し

 

しかし董卓だけは、一歩距離を置いているように見える

 

「董卓、食べてるか?」

 

「は、はい」

 

その割には箸が進んでいないようだ、小皿には最初によそった料理がまだ残っている

 

「そうか、なら良いんだけどな」

 

彼女はきっと自己嫌悪に陥っているのであろう

 

自分のせいで、戦が始まろうとしているのだ

 

自分にはかける言葉が見つからない、出来る事はこうして料理を作る事だけである

 

「でも、栄養は取らないと体壊すからな」

 

「そうですね……」

 

うーむ……どうしたものか……

 

「あ! 月殿! 杯が空でやがりますね! 華雄殿!」

 

「ふはは! 私の出番か!」

 

そういうと並々まで董卓の杯についでいく華雄

 

「え、えっと……」

 

「そんな暗い顔をしてれば戦が起こらない訳じゃないのだ! ならば騒いだ方が特に決まっているだ

 

ろ!」

 

「お、良いこと言うじゃん、華雄のくせに」

 

「くせにとは何だくせにとは、北郷」

 

「はは、冗談だよ」

 

「月殿の事はねね達も兵達もちゃんと分かってますです! だから気にしやがることはないので

 

す!」

 

「そうよ、月」

 

「詠ちゃん……」

 

「せやせや! 月のせいや無いのは皆知っとるからな、気にせんでええで」

 

「それさっきねねが言ったです」

 

「もう酔ってるのか、張遼」

 

「酔ってへん! これしきで酔うウチやない!」

 

「酔わずに同じことを言うとは……馬鹿だったか」

 

「な!? 華雄に馬鹿って……」

 

「華雄に言われたらお終いね」

 

「どういう意味だ!」

 

「そのまんまよ」

 

「く……呂布からも何か頼む」

 

「……?」

 

我関せずと言った感じで料理を食べている呂布

 

呂布らしいと言えば呂布らしい

 

「くっ……流石飛将軍」

 

「おい、酔ってるだろ華雄、今の意味わからんぞ」

 

「そんな事は無い! 分からんお前がアホなだけだ!」

 

「ふふ」

 

ようやく董卓に笑みが戻る

 

「やっぱ董卓は笑ってる方が可愛いな」

 

「ほ、北郷さん」

 

顔が真っ赤になる董卓

 

分かりやすい

 

「なに口説いてやがりますか!」

 

「月に手を出したら絶対に許さないんだから!」

 

「北郷は月みたいなんが好きなんか?」

 

三者三様の反応をされる

 

「それよりこの酒美味いな、どこのだ?」

 

「話を逸らすんやない!」

 

「白々しすぎるぞ!」

 

 

 

夜は始まったばかりだ、酒はまだまだたくさんある

 

 

 

 

「そういえば、どうして恋殿は北郷の家をしってやがったんですか?」

 

「せや! それウチも聞こうと思ってたんや」

 

大量にあった酒の3分の1が無くなった頃だろうか陳宮がそんなことを言い出した

 

「……」

 

呂布と目が合う、

 

“言ってもいい?”

 

“駄目”

 

一瞬の間にこんなコンタクトをとれた気がする

 

「…………内緒」

 

「恋殿!? 脅されてやがるんですか!」

 

ダンッ!

 

と机に杯を叩きつける陳宮、木製じゃなければ割れてた気がする

 

「落ち着いてねねちゃん」

 

「そうよ、そもそも恋が脅される訳ないじゃない」

 

あーだこーだ議論が始まるが、だんだん話はほかの所へ

 

その間にちょっと席を外させて貰おう

 

 

 

酒で火照った体を冷ますため、風に辺りに外に出た俺

 

「どうしたんや、北郷? 黄昏て」

 

「チョウ・チャンか」

 

振り向かなくても分かるその声

 

「その呼び方は恥ずかしいから止めて欲しいんやけど」

 

照れる張遼

 

「冗談だって」

 

肩を並べ空を見上げる

 

星が沢山あり分からないが、きっと見えている星は洛陽に来たころに比べて変わっているのだろう

 

こっちに来て、空を眺める時間が多くなったと我ながら思う

 

「なぁ北郷」

 

「うん?」

 

「気付いてると思うけど……ウチらはきっともうお前とは当分会えそうもない」

 

ポツポツと語り出す

 

張遼と目が合う 

 

「せやから、最後に思い出を作ろうと思ってな、皆普段言えないこともあるやろうし、こんな時ぐら

 

い酒の力を借りても文句は言われへんやろ」

 

杯を差し出される

 

それを受け取り、お互いに杯に酒を注ぐ

 

「乾杯」

 

「乾杯」

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ北郷」

 

「ん?」

 

「ウチら勝てるんかな」

 

「さぁ、俺には分からないよ」

 

勝てる、とは言えない

 

「嘘でも勝てるって言ってくれへんの?」

 

「負けるって決まった訳じゃないだろ?」

 

「せや、負けると思いながら戦をする馬鹿がいる訳無いもんな」

 

「そうそう、珍しいな張遼がそんな弱気だなんて」

 

「……ウチやって人や、弱気になることぐらいあるわ」

 

「知ってる」

 

「なぁ」

 

「ん?」

 

「料理、旨かったで」

 

「そうか」

 

「お菓子、旨かったで」

 

「そうか」

 

「毎日楽しかったで、今までありがとう」

 

「おう」

 

「……よっし! 言いたいことも言えたし、明日から頑張って来るわ!」

 

「頑張って来い」

 

「それじゃあ北郷、戻って飲み直すで!」

 

手を引っ張られる

 

「一つ、聞いていいか?」

 

「ん? なんや北郷」

 

「なんで逃げないんだ? 客将なんだろ? 別に辞めれば良いじゃないか」

 

「ん~なんでやろうな……ウチが武人やからかな? せやから戦いから逃げるなんてしたくな

 

い、それにウチを慕ってくれてる部下もおるし」

 

「成る程、ね」

 

「どうしたん? 急にそんな事聞いて」

 

「いや、何でも」

 

 

 

 

「ふん、なにしんみりしておる」

 

「華雄か」

 

「なんや、華雄」

 

「皆探していたぞ、なんでも北郷に言いたいことがあるんだとさ」

 

「言いたいこと?」

 

「あぁ、だから早く来い」

 

「……知ってるか? 張遼」

 

「なんでウチに聞くんや! 直接確かめたらええ」

 

「なんなんだろ」

 

 

 

 

 

 

「北郷さん、今までありがとうございました」

 

「ありがとね、北郷」

 

「感謝してやらない事もないで……」

 

呂布に睨まれる陳宮

 

「ありがとうです」

 

「…………ありがと」

 

それぞれお礼を言われる

 

「どういう事だ?」

 

「どういう事も、今までのお礼よ」

 

「お礼って……お礼されるような事したか? 俺」

 

「毎日あんたの所の仕事先に行って、わいわいやってたの忘れたの?」

 

「……そんなの俺が好きでやってたのに」

 

「よ、ようはアンタには感謝してるって事!」

 

「そうか、それを言うなら俺も皆と知り合えて良かったよ。ここに来て知り合いが一人も居なくてさ

 

不安だったんだけどさ、皆と知り合えて本当に良かった、本当にありがとな」

 

「ふん、ならば私も言わせてもらおう!」

 

酒を一気に煽り一言

 

「……ご飯、旨かったぞ」

 

「……ありがとな、華雄」

 

「やっと言えたんか、華雄」

 

「ふん、そうだったか? 不味いと言った覚えはないが」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺も、同じ気持ちみたいだ、張遼

 

大事な客……いや友達を見捨てる事なんて出来ないよ

 

 

 

 

 

 

 

酒も底をつき始め

 

陳宮や呂布は2人で色々話している

 

と言っても陳宮が一方的に話しているだけだが

 

華雄と張遼は飲み比べと言う事でラストスパートに入ってる

 

あっという間に酒が無くなってくのを横目で見ながら

 

俺は董卓、賈駆と共にチビチビやっている

 

「北郷さん」

 

「ん?」

 

「洛陽から逃げてください」

 

意を決したように口を開く董卓

 

「そりゃ……またどうして」

 

「私のせいで張譲さんから狙われてます」

 

「話ってそれだったの、月」

 

「うん、私が洛陽に居れば問題は無いみたい」

 

「へぇ」

 

「へぇって……あんた! 折角月が心配してるのよ! それに」

 

「それに?」

 

「それに私だってあんたに死なれたら目覚めが悪いと言うか……」

 

「はは、大丈夫だって」

 

「何がよ」

 

「ここだけの話、俺結構しぶといから」

 

 

 

 

「いやぁ、まさか詠もあんな素直になるなんて……酒は偉大やなぁ、華雄」

 

「ふん、酒は切っ掛けに過ぎない、最後に物を言うのは本人の気持ちだ」

 

「……ってことはさっきの言葉」

 

「あぁ、これで会うのが最後かもしれんからな、伝えたいことは伝えたつもりだ」

 

「……」

 

「どうした? 張遼」

 

「せやな、最後かも知れへんな」

 

「あぁ」

 

「ならウチも伝えたいこと伝えないとな」

 

「あぁ、そうしろ、張遼、貴様が後悔したくなければな」

 

「霞」

 

「ん?」

 

「霞って呼んでくれへん?」

 

「……紫蓮だ」

 

「……紫蓮……えぇ名前や」

 

「……」

 

「……」

 

「おーい! 北郷! ウチの事やけどこれから霞って呼んでくれへん!」

 

「私の事も紫蓮と呼べ!」

 

 

「恋」

 

「……うん」

 

「音々音」

 

「ねねでいいです」

 

「月」

 

「はい」

 

「詠」

 

「うん」

 

「霞」

 

「せや」

 

「紫蓮」

 

「うむ」

 

「皆……ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心に決める

 

絶対に皆を死なせはしない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書き

 

と言う事で始まりました反董卓連合編、あまり期待しないでください

 

ここ一刀君はどうしてくれるんですかね?

 

最後に

 

匿名で構いませんので、感想改善点アドバイス誤字脱字等々ありましたらよろしくお願いします

 

それでは


 
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