No.509080

NON・RIARU・WORLD#1【偽りの世界】

王華 燐さん

グダグダですが完成しました。気軽に感想やアドバイス大募集です。 11月30日 これはボツ

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2012-11-17 01:22:17 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:161   閲覧ユーザー数:161

「ハァハァ・・・・」

俺は剣を床に置き座り込んだ。もうかれこれ3日は迷宮に潜り込んでいる。俺は何もない空間に手のひらをかざし横に滑らせる。そうすると自分のステータスウィンドウが開いた。俺は自分のレベルを確認しアイテム画面から回復アイテムを出し、それを勢いよく飲み干した。HPバーは4分の1減っていたのだが、全快した。そして俺は迷宮区の最深部をマーキングし、その後勢いよく剣を床に突き刺した。そこから魔法陣が展開し「セイリルの町」と言うと、光に飲み込まれ消えた。

セイリルの町に着くとすぐに宿屋に行き、ベットに倒れこんだ。この偽りの世界では、寝ることは最大の楽しみといっていい。この世界に閉じ込められてもう1年が過ぎた。そして俺は1年前の出来事を思い返していた・・・・・・このセイヴワールドの始まりを・・・

 

 

ピピピピピピピ・・・・・カチ

いつもはあと1時間ほど寝るのだが今回は違った。勢いよくベットから飛び降り、そのままパソコンの前に座り、あらかじめセットしてあるヘッドギアを被り、俺は「リンク!」と一言叫ぶ。その瞬間俺は全身の力が抜け、頭が真っ白になった。そして眼を開けるとそこには[GAME名]と書かれた枠の下にホロキーボードがあった。俺はそのキーボードを慣れた手付きで叩き『RIN』と入力し、決定を押した。それから簡単な設定があり、最後の項目の武器選択には迷わず[片手直剣]を選択した。

そして終了をタッチするとまた、暗黒の世界に包まれた。

俺は目をこすりながら開けて見る。「うわぁ・・・」俺は町の中央に立っていた。「とうとう来たんだ・・・この世界に!」俺は勢いよく走り出した。そして町をでて草原にたどり着いた。そこにはゼリー状の生き物が跳ねながら移動していた。「よしっ!」俺は足元の小石を拾った。そしてゼリー状の生き物に狙いを定める。その瞬間に持っていた小石が青いエフェクトに包まれた。そして勢いよく小石を水平に投げた。「プギャッ!」小石に当たった生き物のHPバーがすこし減る。そしてこちらを向き突進してきた。それを背中にある初期武器【ショートソード】で受け流し、相手に勢いよく振りかざした。剣は炎を纏ながらモンスターを切った。[片手直剣]初期スキル、バーニングスラッシュを発動させた。モンスターの体には焼けた金属を押し付けたような焼け口が刻み込まれていた。そしてモンスターはポリゴンを撒き散らしながら、ガラスが割れたように、消えた。俺はその手の中にある感触をなんども感じ取り、そして何度もその剣技を放った。満足した俺はそろそろ朝ご飯を食べに戻ろうとステータスウインドウを開いた。「ん?・・あれ?」そこには、あるはずのログアウトボタンが消えていた。それに気づいた瞬間メールが届いた。GM『ゲームマスター』からだ。俺はログアウトボタンのことだろう、と思いメールを読んだ。その瞬間、俺は血の気が引いていくような感覚に、襲われた 内容は

【セイヴワールドをプレイ中の諸君、君たちはすでに気づいているだろうがこのゲームにはログアウトはない。そして君たちがこの偽りの世界からでるには、このゲームをクリアする以外方法はない。そして同時にこのゲームでの死は、現実世界での死を意味する。君たちに検討を祈ろう。 以上】

俺は呆然としていた。剣を落としそこで立ちすくした。俺は「このゲームはただのゲームじゃないこれは自分の命のかかったデス・ゲームだ!」そう考えると俺は全身が震えた。しかしゲーマーの血が騒ぎ出し、このゲームを絶対クリアしてやる と心の中で、言い放った。そして俺は急いで剣を取り草原を走っていった。

 

               #1【偽りの世界】終


 
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