No.508846 なんか神の不手際で転生するらしい博さん 2012-11-16 17:24:55 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:14830 閲覧ユーザー数:13659 |
夏休みが終わりついに学校が始まった。最後のニ週間は……いろいろあったな…うん。まあ、今日は始業式だけであと特に何もないのだが、そして下校時高町たちが一緒に帰ろうって言ってきたが、馬鹿2名が絡んできたため「にゃあああああ!!」っていいながら逃げてしまった。まあ……乙
「アイツ等も大変だな……(闇の書は?)」
「そうだね……帰りにゲーセンよってかない?(だいたい8、90ページくらい……)」
「いいぞ(残りの休み一週間で集めた割には意外と集まったな)」
と、まあ他愛ない雑談を交えていたのだが………
「あれ?あそこにいるのアリサとすずかじゃない?」
「そのようだな……息を切らしているみたいだが……」
おそらく、馬鹿二人に付け回されてここまで逃げてきたのだろう。
高町は……犠牲になったのだ……
もしくはシスコンと戦闘狂の巣窟である自宅か翠屋に逃げ切ったかだな。あいつ運動神経悪いからその確率低いけど……
そしてアリサが携帯で連絡をしようとした。おそらく執事の鮫島に迎えをよこそうとしているのだろう。確か、彼女たちの家はこことは反対方向だからな。てか、どんだけ逃げてきたんだよアイツ等。すると2人の近くに黒いポルシェが2台止まり、何かドラマとかで映画とか某神域の天才とかで見たことある『ざわ…ざわ…』しそうな黒服とサングラスの怪しい男がアリサ達を車の中に手際よく連れ込んだ………おいおい……まあとりあえず発信機つけとくか。お、刃ももう一台に着けたようだ。
「連れ去られたな……」
「どうやら知り合いというわけでもなさそうだし……」
「はぁ~仕方ない………いくか?」
「おk」
流石にあんな所を間近で見て何もしないほど薄情なつもりでもないんでな。
「……奴ら二手に分かれたみたいだな………俺達も別れるぞ。」
「わかった……」
Side:すずか
私は今、街から離れた所にある倉庫に連れてこられている。アリサちゃんと一緒に皇魔君と聖火君から逃げていたんだけど突然知らない男の人達に突然車に押し込まれ手足を縛られた。
誘拐…。
それが真っ先に私の頭の中に浮かんだ言葉だ。
私の家は一般家庭と比べると裕福で、仲の良い友達には「相変わらず大きい家だよね」と良く言われる。だからこういう事をする人達がいる事も理解していた。学校へ行く時はバスを使い、家に帰る時、塾や習い事から帰る時にはアリサちゃんの車で家まで送ってもらうかメイドのノエルに迎えにきてもらっている。
それなのに・・・・・
「おやおや?お目覚めですか?」
「………あなたは!?」
その顔には見覚えがあった。お姉ちゃんに注意しなさいと言われた人だ。そしてその目的も大体見当がついている。
「おや?前に会ったときは君がまだ四歳の時だというのに………ということは、私の目的がなんなのかだいたい見当はついているということだね。まあ、我々はただ当主の座を譲っていただきたいだけですからねぇ」
やっぱり……
「まぁ、もう一人の子を捕まえたのは保険ですがね、まぁ交渉材料としていてもらいますよぉ・・・別の場所に監禁していますがね。そうそうあんまり騒がないでくださいね。」
と、ここで紫髪の私達と同い年くらいの少年が現れた。見たことはないが、こんな小さな子まで関わっているなんて……
「なあ・・・・・俺・・・・ちょっとこの子ヤっていいか?」
「はぁ・・・・ほどほどにしてくださいよ?あまりヤり過ぎないようにお願いします。壊れてしまっては意味がありませんから」
「よっし!」
何らかの許可をもらって私に近付いてくる男の子。
「あいつから許可も出たことだし・・・少しの間、俺と楽しもうぜ」
私はこの時恐怖した。
「ヒィッ!!」
「怖くないよ~、オリ主である俺と楽しいことするだけだからね~」
そう言いながらあたし達に近付いてくるこの子の目は異常だった………そう、あの二人の眼とすごく似た眼なんだ。
嫌だ嫌だ嫌だ!怖い、怖いよ!!
私は手足を縛られながらも必死にもがく。逃げようとするがろくに動く事も立つことすらできずもうその子は目の前に来ていた。
「い…いや…!いやぁ!」
誰か!誰か助けて!!
必死に心の中で叫ぶ。そしてその子が私に触れようとした瞬間…
「ちぃーす、郵便屋デース。頼まれたものを引き取りに参りました。」
「……え?」
思わず目をパチクリさせた私。だってその声は聞き覚えのある声だったから。そして……
「よお……」
私の目の前には伸君がいました。
Side:伸
とりあえず声をかけてみたが、気が動転してるな。まぁこんなところに同級生がいるだなんて思わないわな。俺がコイツの立場でもそう思う。
「お~い、大丈夫か~?生きてるか~?」
「…あっ!は、はい。私は大丈夫です」
「ならよし」
「そ、そんなことよりなんで………」
「こ、このガキ。今どこから現れやがった!?」
突然の出来事に固まっていたチンピラ黒服達も意識が再起動したようだ。そしてポケットから折り畳み式のナイフやらサバイバルナイフを取り出す。とりあえず月村を安全な場所に移動させる。
「どこからって……扉からに決まっているだろ」
「ふざけんじゃねぇ!!」
そう言って襲い掛かってくるが……温いな……まだ修練の門にいる、ルバンダもどきや本田Lv100(刃命名)のほうがいくらかマシな動きをするぞ。野郎の攻撃を軽くいなしカウンターで鳩尾に拳を入れる。空気を吐き出され、酸欠状態になり野郎は気絶した。
その手際のいい動きに動揺した野郎どもに今度は近づき………
男の勲章を思いっきり蹴り上げた。蹴り上げられた男はそのまま悶絶して気絶した。多分その時の俺の顔はこんなん([∩∩])だったと思う。どうでもいいがへんな感触だった。
すると、今度は明らかに顔面蒼白になっていた。まあその隙を逃さずに主に鳩尾や金的に攻撃しノックダウンさせた。なんかテメエには情の欠片もねえのかとか言っているがこういう場でそんなことを求めること自体間違っている。だってこっちからしたらナイフで殺されようとしているんだ。なりふり構っていられない。
そしてあらかた掃討した後、いきなり魔力弾が襲ってきた。俺はそれを間一髪で避ける。
「へ!よく今のを避けたな!!」
見てみるとさっき月村を犯そうとしていた残念なイケメンオッドアイがいた。バリアジャケットを着て
おいおい、魔法をこんなところで…しかもこんなくだらないことで使うなよな……しかし予想外だ、相手が魔法を使うのならこちらも使わざるを得ない。月村にバレてしまうがこれは不可抗力だろう。だが、バリアジャケットを着ると変装しているときの自分がバレてしまいかねないからそれは着ない。今みたいに何が起きるかわからないからな……世の中。
とりあえず月村に被害が出ないように少し離れたところに立つ。
「だが次は外さねぇぜ!」
そう言って今度は大量の魔力弾を展開する。そしてそれが一斉に俺に降り注ぐ。
ズドドドドドドォォォォォォン!!
「まあ、オリ主である俺様にかかればこんなもの……」
「そうか、この程度か。」
「!?」
おそらく今の奴は非常に驚いているだろう。なんせ、殺ったと思った奴が無傷で立ちそして――――
「なんで……てめえが……ソイツを持ってんだ……」
右手に天鎖斬月を持っているのだからな。この世界にこんなものがあるわけない、と思っているのだろう。馬鹿が……この世界はお前が思っている以上にブッ飛んでいるんだよ。いくら次元世界でいくつもの世界があるからと言ってもな・・・・最初見たときは目を疑ったぞ。トリコの世界とか、ナルトの世界とかFFの世界とかシリーズ別にあったし英雄王の生きてる時代の次元見たときはびっくりしたね。テンション上がりまくって思わず会いに行っちゃったけど・・・・・・・因みにそこでの俺の名前は何故かエルキドゥです。英雄王の暴走を止めてた時期が懐かしいです。最も、どれも微妙に原作とは違ったけどな。
この天鎖斬月もオリジナルのソレとは見てくれは同じだけど中身は全く違う。最初は特典で具現化させたものを使おうと思ったけど使い物にならなかったし、そもそも持てないどころか見ることすらできなかったし。だって俺、死神でもなければ霊力とか霊圧持ってないから当然と言えば当然なんだよな・・・・同じ理由でチャクラを持たない俺に忍術は使えない。写輪眼系統は神の計らいでどうにかなったが・・・そんな二次小説?・・・・のように何でもかんでも思い通りにうまくいくわけがない。だから斬魄刀は全部俺の手造りだ。能力も魔力で再現させて今じゃ性能面だけで言うならオリジナルと大差ないし、むしろ改善された奴もあるくらいだ。破面の斬魄刀もある程度造れたしね……鏡花水月や
閑話休題
まあ、俺のこの刀は斬魄刀というより斬魔刀かな?……そして断言するがコイツは転生者だ。そうゆう雰囲気を持っている。なによりイケメンオッドアイだしオリ主って言ったし
「どうやって生き残ったのですか?」
見るとさっきの主犯格みたいな奴が驚いている。まああんなのバリアジャケット無しで食らったらひとたまりもないからな。間違いなくミンチより酷いことになる
「………全部叩き落とした」
「な!?そんな馬鹿なことが………」
「てめえも魔導師……いや、て―――」
主犯格の奴が呆然としているがそれは放っておき、俺は喚いている野郎に瞬歩もどきで移動し、峰打ちで思いっきり叩いた。危ない、危ない、転生者なんて言わせはしないよ。
「グワアアアアア!!!?………」
野郎は吹っ飛び、そのまま倉庫の扉を突き破った
峰打ちでも思いっきり叩けば普通に殺すことはできる……まあ今は月村がいる手前、死なない程度に加減はした………どのみちあとで処分はするが……さて…あとは――――
「おっと動かないでください」
見ると主犯格の男が月村に拳銃を向けている
なんというか………お決まりで月村を人質に取ったな。
「いやぁまさか君のような子供が大の大人と子供とはいえ魔導師を赤子同然にしてしまうとは驚きましたよ……もしかしてあなたも夜の一族ですか?」
「!?」
さっきあの糞転が魔導師って言っていただろう。それより今、気になる単語があったな……月村もその単語に反応していたし―――
「夜の一族?」
「おや、違うのですか?まあついでですから教えておきましょう。夜の一族とは普通の人間とは違うのですよ。人の生き血を吸い体の一部を再生したり相手の心を操る者……まぁ、平たく言えば吸血鬼もしくはヴァンパイアと言った方が分かりやすいですかね」
「や………やめて…」
月村が泣きながら犯人に止めるよう言う、しかし犯人は月村に構わず話し続ける。
「つまり、あなたが助けようとしている子の娘は生まれた時から化け物というわけですよ」
その言葉に月村は泣き崩れた。………まあそんなこと言ってもな……俺それよりヤバいやつ知っているし……地上最強の生物とかリアルマダラ(幻術内全盛期)とかアルティメット・本田Lv100(刃命名)とか……アレは非殺傷設定でも死ぬかと思った。特に地上最強。ん?何があったのかって?とある未開の世界で空を飛んでいたらソイツに会ってね。説明したら「面白い!じゃあ俺に撃ってこい!」ってなってね………信じられるか?SLB級の砲撃魔法を裏拳で弾き返したんだぜ?今じゃメル友だけどさ……敵対してたら間違いなく殺されてたね。
閑話休題
「ふーん、つまりあの伝承はお前たちが発端……と」
「そうゆうわけです。それにしてもずいぶんリアクションが薄いですね。」
「さっきまでの俺の行動を見て俺が普通の人間に見えるのなら眼科へ行くことをお勧めする。」
「……それもそうでしたね。さてどうします?こちらには人質がいます。下手な真似をすれば……「撃てば?」なに!?」
「いや、だから撃ちたければ撃てばいいじゃないか。その引き金を引いてさ……」
「………君はこの子の命が惜しいとは思わないのですか。」
「しないのか?まあ当然だよな。そんなことをすればいよいよ身を守る術が消えるし、そもそもお前の当初の目的から著しく逸脱してしまう。」
「貴様……」
この瞬間、俺は瞬歩もどきを使い主犯格の後ろに回った。
「な!?」
「覚えておけ、人質は時に己の最大の枷になることを。」
そう言って首筋に手刀を当て主犯格を気絶させた。
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第十五話:夏休みの終わり初端からこれかよ。