No.508825 神殺しの頂点と紅闇の皇と破界神の始まり その22012-11-16 15:10:21 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:708 閲覧ユーザー数:681 |
始まりはたった一人の少女だった。
神殺しの頂点と呼ばれる彼女は、世界の秩序を一瞬で壊すほどの猛毒を持っている。
自覚している人達もいるかもしれないが、この世界のほとんどは神と言う存在が常に監視している。
それは、人に憑依し世界を導く英雄となったり、自分の手下である悪魔などを放ち世界を混乱する者、勇者に使命を伝え運命を強制させる導き手、果てはただ傍観するだけの存在……人に個性があるように、神もまた星の数ほどの個性、考え方がある。
夜天 空……僕の神としての名は破壊神
破壊の概念は自然現象であり、時に人に文明を栄えさせ、時に人の生命を一瞬にして奪う災禍となり、世界をリセットさせたり……結構いろんな種類がある。
僕はまだ未熟だから、まだ災禍としての破壊しか使えない。
因果を知れば他のことも出来るようになるかもしれないが、まだ何も知らずどうすれば知ることが出来るのか分からないまま時は過ぎ去っていく。
微かにもどかしさを感じながら、僕は今を満足している。
零崎 紅夜ーーー十六の世界を殺戮した史上最悪の大罪人であり、元人間で最強の名を欲しいままにしているチート野郎、僕の親友でもある。
二つ名と紅夜の過去を見れば極悪人と思うかもしれないけど、今は自分の犯した罪を自覚してそれを償うために善行を積んでいる。
さて、ただ今僕は物凄く危ない、なぜなら僕の目の前には3000mある一種の
「第十二の獄定ーーー
紅夜が呼び出したのは錆色の木だ。
実も、枝も、茎も、全てが剣で構成された剣樹だ。
呼び出される前に罪人を切り裂いてきたと思わせる生々しい血が地面を汚して、その大きさはそこらの山より圧倒的にデカい。
意思をもっているかのように剣樹は動き、重なり合った剣は不気味すぎる不協和音を奏でる。
「飛ばすね!!」
「お前を相手にするこのぐらい呼ばないとな!!」
紅夜が裁断を決めた裁判官のように強く手を振ると、一斉に枝が龍の様に渦巻きながら迫り、葉は紅い軌跡を描きながら驟雨の如く降り注いできた!!。
「僕の
片手に破壊の概念を付加させ拳を突き上げる。
人間外れのパワーで降られた拳は破壊の概念と共に空を駆け、罪人を血だけにするような剣の嵐を破壊する。
「だろうな…!!」
召喚者である紅夜は遠くから分かるほどの舌を打ち、更に剣の枝を操作させ破壊の概念で造った真空破を押し切ろうと視界が全て剣で埋まるほどの物量で迫る。
僕は腕をクロスに構えて、意識を集中する。
黄金だった髪は、全てを拒絶するかのような銀色に、
銀色だった瞳は、何もかもから超越した汚れなき黄金色に、
「---
いつも掛けているリミッターを外した僕は腕を解いた衝撃で周囲が刹那に消滅する。
前だけじゃない、左右からも迫ってきた剣群を両手に更に強化した破壊の概念を放って消し飛ばす。
更に紅夜でも知覚不能のスピードで、紅夜の背後に生えた地獄の剣樹のバックを取る。
紅夜は直ぐに僕の気配に気づき、振り向かず剣樹を操作して剣の雨を降らせてくるが、この状態の僕にそんな鈍らな武器は通用しない!!
「消し飛べ……!」
大鎌を振るうように薙ぎ払った破壊の概念は剣の雨を全て破壊して、3000mはある剣樹を半分の部分は消滅した。
剣樹は支えを失った様に倒れ、特大の土煙と地震が起きた思わせるほど振動が大地を動かす。
「第十四の獄定、
土煙から紅夜の声が聞こえた時には僕は遥か上空に吹き飛ばされていた。
破壊の概念を纏っていたおかげで助かったけど、僕は地獄の熱風に飛ばされたんだ。
下を見るとそれなりにに広かった草原が火の海に変貌している。
紅夜が両手を広げ、僕に向かって拳打すると、火が支配していた大地は嘘のようになくなり紅夜を中心に超特大の火炎の竜巻となり飲み込もうと迫ってきた!。
「うひょ!?」
地獄二つの連携の技なんて初めて見た!。
紅夜は応答とか得意だから、いつかこんなすると思ったけど……!
空中で体を回しながら、火炎の竜巻に向かって破壊の概念を放ち、消しゴムが文字を消す様に集約された火炎の竜巻を消滅させた。
「---はぁぁ!!」
「ぐーーっ!!」
背中に走る衝撃、一気に接近する焦げた大地、直ぐに体制を整えて着地する。
かなり高いところから落とされた所為か、僕の周囲には大きいクレーターが出来ている。
「……やるね」
僕がいた場所を見上げるとそこに紅夜がいる。
あの火炎の竜巻をおとりにして僕より上に飛んでいて、急襲してきたんだろう。
微かに感じる背中の痛みは寧ろ、僕は滾らせる!。
そして、あの頭でっかちに勝ちたいと言う欲望が燃えてくる!!
「今度はこっちの……!」
足と腰を下ろして紅夜に向かって突撃しようとしたとき、地面から毒のような不気味な竜が現れて僕を縛るように巻きついてきた!。
「第三の獄定……
紅夜の地獄のオンパレードは相変わらずウザいね!。
螺旋を描く様に回転して、僕の骨や肉を摩擦で削ろうとする悪龍の尻尾を掴んで一気に体から引き離して地面に叩きつけその衝撃を利用して一気に紅夜との距離を縮める!!。
「地獄オタクさん、まだ手は残っていますか!?」
「まだ、まだだ…!!」
僕の飛びざ蹴りが直撃して紅夜は苦しそうに悶えるが、直ぐに僕の足を両手で抑えて動きを制限しようとするが、僕はあまり甘くない!
体を回転させ、紅夜の顔部に回し蹴りを決める。……が、紅夜はそれも耐えて、その場から微動もしなかった。
「第一の獄定、
一瞬、紅夜の腕から熱い者が流れてきたと感じた瞬間、僕の体が
発火しているのは僕自身だ。
体中を焼かれる痛みとこの火炎の能力で今まで後悔してきたことが頭の中に流れる。
しかし、そんなことをお構いなく、僕は紅夜をぶん殴る!!
「っーー!!」
反撃されると思ってなかったのか、一瞬だけ反応が遅れ紅夜は諸に拳を受ける。
流石に直撃した紅夜は思わず、僕の拘束を外す。
体から燃える後悔の炎を破壊して立場が逆になった僕は紅夜を見下ろす。
「紅夜、いつも言っているよーーーこれが現実だ。醜くて、汚くて、誰もが自分勝手な
………幻想を見ることはいいよ。でも、それが現実になることはない」
この喧嘩は、未意味だ。
いつも決着は付かない。
どっちが勝っても負けても互いの信念を折って屈服させることは出来ないんだ。
それは光と闇の様に、現実と理想は交わることない。
「ーーー下せ、極寒の獄定……!!」
ほら、僕が一体どれほどの言葉を言っても紅夜はその道を曲げない。
この世に
誰かが、何かをすればそれは絶対に誰かが否定する。
何をしても、それは考えた人が正しいと思っても批判される。
それは、摂理だ。
「全てを凍らせ砕いて……咲けよ紅の蓮華ーーー
理由は嫉妬や悪戯心だったり……批判は当然の様にある。
完璧な統制などは個性的な存在がいる時点で夢物語で、不可能だ。
ならば、この世界の中で何を思えばいいか……答えは簡単で、自分を見失いこと、その究極が紅夜だろう。
十六の世界を殺し尽くし、一度は自分の犯した罪に押し潰されて廃人となった紅夜には、闇がはっきりと理解している。
この世のどうしようもない『負』を見て、決意した。
それは自分の手の届く範囲でもいい。
ーーーただ、助けたい。
それが紅夜の根源だ。
「その
地獄を扱うヒーローは珍しいかもしれないけどね!。
なにもない空間を凍らせ、大地を凍らせ、天空すら凍りつく。
紅夜をバックに世界を浸食していく氷の地獄は、怨念が噴出される風穴のようだ。
「---ッ!」
流石に僕もあの氷に呑まれたらたたではすまない。
しかし、僕の足はただいま毒で
さっき巻きつかれた悪竜には体中に毒があるんだ。
普段は罪人を苦しめる拷問用の毒なんだけど、紅夜の罪遺物の力によって毒の濃度が数百倍まで上がっている、
象でも触れただけで即死、僕クラスだと体に微かな痺れがくるレベルか……!
「行けえぇぇぇぇ!!!」
さっきまで出していた十六小地獄ではない最も深く悍ましい無間地獄のが逆の深淵に位置する地獄、
紅夜の掛け声に一斉に恐ろしいほどに濃密な紅色をした氷は一斉に僕に向けて襲い掛かる。
速さ的に躱すことは容易だが、この足の痺れだと紅夜の足に追いつかれる。
そして、前の前の氷枝を直撃すれば、後々フルボッコされる。
直ぐに自分の置かれている状況と解決策を頭に提示して、却下、応用を繰り返し、看破策を導き出す!。
「破壊する……!」
両手に破壊を概念を込めて、大紅蓮地獄を
凄まじい轟音と共に、ガラスが砕けたように血色の氷は僕の両手に触れただけでバラバラになるが、次々と襲い掛かり押されていく。
空間から幾つか剣を取り出し、紅夜のいる方向に撃つ。
紅夜は血色の氷を広げ、僕の撃ちだした剣を凍らせて砕くが、その瞬間、砕いた光は太陽のように輝いた。
「遅延の閃光弾…!?」
一瞬、僕を見失ったことにより紅夜は微かに意識が逸れる。
そのおかげで僕はすぐさま、自分の体に入れられた毒を破壊して、血色の氷から離れて距離を取った。
紅夜も強烈な光で僕を見失っていたが、気配で僕を感じ槍のように鋭い形をさせた氷の枝が一斉に向かってくるのを僕は体を更に加速させ、
「相変わらず滅茶苦茶な、奴だ…!」
「お互いね…!」
流石にこの短距離なら無茶に紅氷を操作できないだろう!。
紅夜の懐に潜り込むことに成功し、一気に破壊の概念を纏った拳を振り上げようとするが、
「グっ……!」
「滅茶苦茶だから……予想が出来る!!」
地面から突如、生えた紅氷が胸を貫いた。
花が咲く様に急速に広がってくる氷、これに捉えられたら暫くは動けなくなる!その間は僕でも無防備になることは避けたい!
直ぐに破壊の概念を放出して紅夜ごと破壊しようとするが、氷は破壊できても紅夜は無傷だ。
「集約、……無間地獄…!!」
紅夜の肌が髪が赤黒く染まっている。
地獄を取り込んだのか!?そんなこと可能なのか!?
僕の放出した破壊では、破壊尽くせない質量を纏うことで僕の破壊から免れるなんて……!!
「ーーーらああぁぁぁ!!!」
「ぐ、ああぁぁぁぁ!!!」
顔面に叩き込められた拳により僕は遥か彼方、山を二、三個貫通したところでようやく止まった。
「あ、つぅうぅぅ……」
完全に陥没してしまった顔は見なくても血だらけなことが分かる。
僕は再生能力があるが、さすがに痛みまでは取れない。
血の詰まってしまった鼻を吐き出させつつ、深いため息をつく
「……いつの間にあんなスキルを……」
かなり強くなっている。
紅夜は精々、冥界の最上位神と引き分けするぐらいだと言っていたけど、これならアザトースの最下位の従者に勝てるぐらいまで成長してないか…?
流石にニャルラトホテプとか最上位クラスになると瞬殺されること間違いけど、少なくても何度も戦っていると言ってもここまで僕にダメージを与えるとは……。
まだ致命的なダメージはないけど……ふざけていたら痛い目にあるね。ーーー上空から殺気!!
ドゴォォォォン!!!
ミサイルでも落ちて爆発したような衝撃が走る。
「俺はこの方、自分が善と思ったことなぇよ……けどな、一人の少女が救われない世界を、生まれてずっと邪魔者扱いで、道具として生きらせてきて、そんな地獄から助け出せたのに殺せ…?。ふざけるなよ……誰にだって生きる価値はあるだろうが……!」
その中央には赤黒い、血のような色へと髪色が変わった紅夜がいた。
「例え、世界の猛毒でも、彼女は確かに今と言う現実を生きているんだ。なら、お前たちは神様はそれをバックアップするべきじゃないのか……!!」
「……神に天敵を守れろと言うのかい?……神殺しの頂点を守る神なんてよっぱどの気が狂った奴しかないと思うよ。それに神は人の為に存在しているんじゃない世界の為に存在しているんだ。都合のいい解釈はやめてよ」
紅夜は荒い呼吸だ……。
まだ未完成なのかなその地獄吸収は、負担がかかるみたいだね。
「気が狂った奴ね……アザトース達に頼んでみるのもいいかもな……」
「…………」
……何を代償にされるか分からないよ。
紅夜の覚悟は本物で瞳にはどんなことでも曲げない力強い光が灯っている。
対して僕は神として直線的な言葉だけを並べて、最終的に紅夜に負けたくないから戦っているだけ……なんてちっぽけの意思だと自分で思わず笑ってしまう。
「俺だけじゃ限界かもしれないが、お前の協力してくれると嬉しいな」
「おいおい、自分でもそれなりに狂っている自覚はあるけど、それは無理な相談だよ」
「俺に名前をくれたようにすればいいだろう」
名前……それは存在の示す名である。
それは誰にだってあるモノで、とても必要なものだ。
僕の目の前にいる彼、零崎 紅夜の名は本当は僕が付けた名前だ。
紅夜は大罪を犯した結果、得てしまったその強大な力は今の神殺しの頂点の様に恐れられた。
だが、紅夜は自分の罪を自覚して償おうとしたので、僕はある言霊をした。
絶対なる支配する言霊でそれを名前にすることで永遠に相手を縛ることが出来る禁忌の言霊だ。
「僕にあの娘に名前を……首輪を着けろと?」
「俺にも首輪を着けられているけど、超自由にさせてもらっているぞ?」
それは、君が僕の親友だから……
「……彼女を生かすことだけが、世界にとって混沌を招くことになるかもしれないよ?」
「俺のときも結構、いざこざ合ったけど何だかんだ穏便に済んだぞ?」
穏便ねぇ……それはかなり激しい肉体的な意味が込められているよね。
そして、僕はかなりの量の始末処理を追い込まれた苦い記憶が山ほどあるんだけど……
「ともかく、……僕はこれでも神様だよ。君には意地でも従ってもらうよ
「神様なんて、人より力が合って頭がいいだけだろう……俺は俺の信念のままにしか動かねぇぞ
ぐっと、互いに構えて力を込める。
僕から放出される魔力が周囲の風景を変えていき、紅夜からあふれていく地獄の波動が一瞬にして周囲を枯れさせ燃やす。
『ッ---!!!!』
そして僕たちは今までと同じように光速で動きながら、舌戦を繰り返して朝日が昇るまで存分に殴り合った。
「俺の方が有効打11億と152発と多かったぞ」
「はっ、いくら数が多くても倒せないんじゃ意味なんてないよ」
互いにボロボロになって結局、状況維持と言う形に話は終わってしまった僕は敗北感を覚えながら紅夜を言う皮肉に向きになって言い返す。
「それに僕の方がパワーあるし、しかも僕は再生能力あるし」
「俺は生と死の概念がないから、ぶっちゃけ精神攻撃しか効かないぞ?」
確かにそうだけど、君は人間に必要最低限の五感は残っているからそれを攻めまくれば精神攻撃しなくても勝てるもん。というよりほんどそれで勝ってきたし
「………とりあえず、あの娘のことを頼むよ」
「自分の天敵に名前付けるとか……はぁ」
何だかんだ紅夜の意思に流れる僕は憂鬱な気分を思いながらため息をしながら土煙や、血だらけで汚れてしまった元は純白のコートの穢れを”破壊”して僕は屋敷に向かう。
「それ、便利だよな。風呂要らずだ」
「気分で入るけどね、因みに君にはやらないよ」
「なんでだよーー?いつもの嫌がらせか?」
「その通りだよ」
ブーイングを立てる紅夜を無視ながら周囲の地形を見る。
凄まじいほどの綺麗な荒野だ。
まさか、ここが少し前までは
「それにしても……地獄を一時的とは言え吸収するなんて、君は本当に規則外だね」
「ん?あぁ、ニャルラトホテプさんから貰った魔導書に書いてあったことを色々と自己研究して昨日なんとか実証できたんだ」
「魔導書…ねぇ。因みに何を読んだの?」
「かなり読んだな。ネクロノミコンとかいろいろ読んだ」
一応、それらってかなりの精神の硬さが無いと発狂するけど…大丈夫なのか。こいつ……
「何度か吐いたが、精神的に異常はないぞ」
僕の半分心配(半分は呆れ)の視線に気づき紅夜は元気よく胸を叩いた。
それにしても力に対しての強欲さはとにかく見届けるしかないね。
僕は紅夜に武術を教えたけど、紅夜には紅夜の戦い方があるから僕の戦術理論を全部教えても理解してくれないし、元は人間から紅夜には人間らしく考えて、苦悩して強くなっているから……
「無理はしない様にね」
「おう」
僕は見守っているだけでいいか、向けられた拳に軽く自分の拳を当て僕はそう思っていた。
さて、そんな何気ない会話をしながら屋敷に戻った僕達はさっそく神殺しの頂点の元へ向かった。
ティシフォネは相変わらず餓えた獣のような獰猛差を感じる眼光でこちらを睨んできた。
紅夜には大好きなご主人様を見つけたペットのように害のない無垢な可愛らしい顔で微笑んでいる。
「ティシフォネ」
「はい♪我が恋しき愛しきご主人様(ハート)」
ティシフォネから一方的に放たれるラブラブの空気に僕も紅夜も眉を細めている。
それなりに広い客室の椅子に座っている神殺しの頂点は先ほど見た時と指すら動かせていない……一夜その姿勢を保っていたとは驚きだね。
「紅夜、この子をお風呂入れてくるね」
こんな空気で長くいたら、ティシフォネはこっちを襲い掛かってくることがあるので、僕は颯爽と神殺しの頂点の手を握って部屋を出ようとする。
「えっ?いいのか」
意外そうに紅夜が呟いた。
「だって君はペドフィリアだし、中身はともかくこんな幼女と同じ空間にいたら何をするか……」
「ペドフィリア言うな!俺はロリコンだ!!」
どっちでも危ないことは変わりないよ。
それに………
「ご主人様、私がどれだけ貴方と離れていたんだと思います?人間界で言えば10時間、分に直せば600分、更に秒に直せば36000秒ですよ?その間は私にっと苦痛、地獄のような想いなのです。あなたの息遣い、あなたの高貴なお姿、あなたの魂魄がそこにあるだけで私の存在価値は十分にあるのですよ。それなのになんで私はその大切な物を削って地獄の孤独を味わいました。あ、誤解を招きそうなので仰いますが私の全ては、貴方様だけのもの貴方の命令に別に嫌という訳ではありませんでしたが、私の瞳はご主人様を映すだけの鏡なのですよ?それもあんなお人形を見たとき、私の中は抉られるような思いでしたなぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?私は最愛なるご主人様のためにしている行い、なのにこんなことをしなければいけない更に帰ってみればご主人さまの服に土煙が血が付いています。あぁ、誰がこんなことしたのでしょう?破壊神なのですね?ですのね!!殺したいあいつの贓物を全て引きずり出し焼いて口に突っ込ませてやりたい。あいつの大事な物を目の前に一つ一つ壊して絶望の深淵に叩き込みたい。ぶっ殺したい……ご主人様以外の存在なんていらないのです。あぁ、ご主人様お許しくださいこんなことを言っても、ご主人様がお困りなるのを分かっていますがそれでも貴方に全てを捧げた私ことティシフォネは悔しいのです。貴方の契約、約束があるとしてもこの薄汚い光と闇の上で、ご主人様が立っていると思っただけで私は思わず全てを染めたいのです。貴方と私だけが存在する世界を……!!」
そこの病んでる奴をどうにかして、じゃないと僕は今夜から恐くて寝れなくなる。
命は大事だと僕は身に迫る恐怖から逃げようと神殺しの頂点と共に移動した。
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やっぱり長い……後編でちゃんと終わらせるのかな……