俺と青春と召喚獣 プロローグ
僕はバカだ。
勉強も碌にできないバカだ。
そんな僕でも周りのみんなは一緒に居てくれた。
僕は一人の女の子が泣いているのを見かけた。
彼女に手を差し伸べた。
彼女は涙を止めた。
けれど一人の男の子を見るとまた泣き出した。
その男の子は泣いている女の子を見て笑っていた。
それが許せなかった。
僕は笑うなと言った。
彼は笑うのをやめなかった。
だから殴った。
彼はそのことを自分の親に言いつけた。
暴力問題だと学校の会議にまでなった。
みんなのお父さんやお母さんは僕が悪いと言った。
でもみんなや先生達は男の子が悪いと言った。
お父さんもお母さんもお姉ちゃんも僕を信じてくれた。
みんなが僕を信じてくれた。
だからこそ僕はみんなに迷惑をかけるのが嫌になった。
僕はなんとなく殴ったと言った。
家族や友達や先生達は信じなかった。
だけどみんなの家族は信じた。
僕は問題児ということになった。
彼は勉強ができて運動もできた。
だからみんなの家族は彼が何かをするとは思わなかったんだ。
でも僕は諦めたわけじゃない。
女の子を守るために僕は強くなることを決めたから。
賢くて強いのが偉いというのなら僕はそうなってやる。
死ぬ気で勉強をした。
お姉ちゃんにもたくさん教えてもらった。
体も鍛えた。
喧嘩が強くなった。
そうしたら誰も何も言わなくなった。
これでいい。
だけど周りのみんなは僕に近づかなくなった。
あの問題児の僕に関わると家族に怒られるからだと聞いた。
それでいい。
僕に近づかなければみんなの迷惑になることはない。
女の子も泣かなくなった。
けれど女の子も近づかなくなった。
どちらかというと近づけなくなっただと思う。
周りがそうした方がいいと言っていたから。
でも僕はそれでいいと思う。
僕は問題児だ。
なら問題児は問題児らしくなってやろう。
僕だけが非を受ければいいんだから。
だから『僕』は……『俺』になることを決めた。
後書きです。
主人公・明久の語りです。
明久チート+性格改変ものです。
しかも中学時代の明久は不良という設定です。
続けるかもしれませんが基本的には『黒戦』が主体ですので、気分で投稿することになります。
こちらの作品は期待しないでください。
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バカテスの二次創作です。お試し版ですので、連載するかは分かりません。
なんとなく暇な時に書くかもしれませんが・・・。