No.501044

新訳 真紅の鬼神 第十七鬼 ~鬼の怒り 後編~

リンドウさん

10月15日に18歳になりました!!
大学無事に合格!!!

皆祝って~~~!!!!

2012-10-27 22:02:44 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:5272   閲覧ユーザー数:4173

 

「よぉ袁紹・・・死ぬ覚悟は出来てるかぁ~?」

 

異常・・・本当に人間なのだろうかと思わざるえない。

それ程迄に呂布の存在は他を圧倒していた。

その場にいた全ての人間の本能が死を覚悟した。

 

先程まで涙を流していた袁紹に近付き乱暴に髪を掴み立ち上がらせる。

 

「いっ、痛い!」

「ほぉ、貴様でも痛みを感じる事が出来るのだな・・・涙も出すことが出来るのだな」

「あ、当たり前ですわ!にに人間ですものッ」

 

その言葉に頭に血が上り、その綺麗な顔に拳を叩き込む。

 

「プギャァ!!」

「人間、ねぇ・・・そうだよな~お前も痛みや幸せを共感出来る人間だ」

「アァアアア」

 

鼻が折れたのか鼻血を流し蹲る袁紹に近付き再度髪を掴み顔を見る。

 

「なら、なんで殺した?」

「あぐぅ!!鼻がァ!!」

 

五月蝿い・・・

首を掴み上に上げる。

 

「か、カハッぐぅぅぅうう」

「答えろよ、なんで殺した?官軍である貴様がッ守るべき民を!!!」

「カヒュッ!ヒュウー!」

 

ドンドンと籠る力に息が出来なくなり白目を向いて失禁を始める。

 

「ぅうおおおお!!!!」

 

背後からの攻撃に冷静に対処し、蹴りを入れる。

 

「はぐぅッ!!!」

 

幾ら鍛えていると言えども、呂布の蹴りにはほぼ無意味に近かった。

 

「文ちゃん!!」

 

その時に手が離れ、袁紹は咳き込み酸素を求め大きく息をする。

 

「なぁ、どうして殺したんだよ?」

 

次は袁紹でなく、顔良に聞く

 

「あ、あぁ」

「なぁ?」

「なななんの事ですか?」

「はぁ?ここまで来てしらばっくれるのか?」

 

自然と鬼焔を握る力も強くなる。

 

「ほ、本当に知らないんです!!!」

「・・・・なら、教えてやるよ。数日前、併州の一つの村が貴様らの兵に襲われた。」

 

その事に一部の者が顔を顰める。

 

「そこは、俺の故郷でな、父さん母さん、そして呂姫の母さんも住んでた」

 

顔良は顔を顰めた者に顔を向ける。

 

「村の人達も凄く優しくてな・・・どうして殺されたんだろうな?まだ、賊なら分かるだが、何故官軍である貴様らに?」

「そ、それは」

「良い、言い訳は聴きたくも無い。どちらにせよ貴様らには死が待つのみだ」

 

その言葉を聞いて何人かにげだそうとしたが直ぐに鬼焔により斬られ血溜まりに沈む。

 

「わ、わたぐじは悪くありませんわ!!そそ、ぞんなのじりません!!」

「例え貴様が知らなくとも貴様の臣下がしたことだろぅ?」

「なら、ぞの者を殺せばッギャャァアア!!!」

 

近くに転がっていた剣を腕に突き刺す。

 

「臣下の恥は君主の恥・・・臣下の罪は君主の罪でもあるだろ?」

 

グリグリと剣を回す

 

「ギャァアア!!グゥゥ!!」

「お前みたいなお嬢様は分からないだろうな~今お前が受けてる痛みは村の人達や戦ってる兵士達の痛みに比べりゃ大したことないんだぜ?」

 

徐々に上へと切り裂いていく。

その度に叫ぶ声を上げる袁紹を見て顔良と文醜が再び襲いかかってくる。

 

「やめろぉぉお!!」

「あああああ!!!」

「・・・・・五月蝿い」

 

二人は咄嗟に防御をとるが、間に合わない。

 

ドシュゥゥ!!

 

 

「恋、来たのか」

「・・・お母さん達の仇」

 

振り向くと恋が立っていた。

顔良はどうやら左腕を切断されたようだ。

文醜は・・・胴体が真一文字に切断されてる。

 

「い、イヤァァアアアアア!!!!」

「ぶ、文ちゃん!!!!イヤアァアアアアア!!!」

「喧しい」

 

袁紹の顔面を殴り、顔良に近づく。

顔良は俺を睨みつけたが、何をするのか分かったのか、顔を恐怖に染める。

 

「や、止めて」

「袁紹、よぉく見とけ、自分の大切なものが壊れて消えていく様をな」

 

右足を持って膝に足をかける。

 

ベキッ

 

「――――――ッ」

「一本目~」

 

右足は変な方向へと向き完璧に折れていた。

無造作にそれを地面に投げ捨て更に踏み付ける

 

「あぁあああぁぁああああぁ!!!!!」

「・・・・二本目」

「あああああああ!!!!――――――」

 

余りの痛さに気を失ったが、右手の指を一本へし折ると、また痛みで目を覚ました。

 

「も、もうごろじてぇー!!!」

 

パキパキと5本の指を折り、手首も折る。

手首から骨が皮膚を破り、血が噴水のようにでる。

 

「もうこっちの腕もいらないだろ?」

 

恋が右腕を無言で切り落とす。

顔良はもう、悲鳴すら上げずにずっと袁紹を見ていた。

 

「最後だ・・・こんな君主の元に仕えたのが運のつきだったな・・・」

「アハ、ハハハッハハハハハハアハア!!!!」

 

壊れた様に笑い出した顔良に袁紹は只管謝り続けていた。

 

「死ね」

 

鬼焔が顔良の首を捉え斬り飛ばす。

首は袁紹の前で丁度止まった。

それを見た袁紹は壊れたように叫びだした。

完璧に壊れたのだろう。

 

ゆっくりと近付き、首に刃を当てる。

 

「本当なら貴様をトコトンいたぶってから殺すんだが、時間が惜しい。なにより、貴様のような者に触れたくもない・・・」

 

スパンッ

 

宙を舞い地面に落ちると、頭部を無くした身体が血を噴出しながら倒れる。

 

「恋、文醜の首も斬れ」

 

三人の首を袋の中に入れる。

 

「父上!!・・・もう終わってしまったのですか」

「あぁ、状況は?」

「ねねさんが全体の指揮を執ってるから大丈夫。騰はまだ、戦ってる」

 

一夜は自分も仇が取りたかったのか、下唇を噛み血を流している。

 

「直ぐに兵を集めろ、残党に用はない。」

 

 

散らばっていた兵は直ぐに集まった。

これは、ねねが全体の指揮を執っていた事が多いだろう。

 

「曹操の元に向かう。道を邪魔する者は斬り殺せ」

 

言下、一夜を先頭に魏続、候成、宋憲が続き道を作っていく。

 

恋や騰は手に袋を持っている。

その中には袁紹軍所属の将軍の首が入っていた。

 

袁紹軍は袁紹が討たれたことにより散り散りに逃げていった。

今も殺されているのは逃げ遅れたものだけだ。

 

「殿、曹操軍が見えてきました」

 

曹操軍は袁紹軍と距離を保って布陣していた。

 

「止まれ」

 

完璧に袁紹軍から抜け出し、曹操軍と真正面から向き合う。

後ろでは袁紹軍が悲鳴をあげて四方八方へ逃げていっている。

前から曹操と夏侯姉妹が出てきた。

 

「曹操、戦の邪魔をしたな」

「・・・・」

 

曹操は俺を睨んだまま何も喋らない。

ただ、他者を圧倒する覇気を俺に当ててくる。

 

「邪魔したついでだが・・・」

 

ブンッと袋を投げる。

恋も騰も投げる。

 

「ッ!!!」

「こ、これは・・・」

「貴様ァァアア!!!」

 

夏侯惇が激昂し焔に斬り掛る。

しかし、焔の一撃に吹き飛ばされ馬から落ちてしまう。

 

「姉者!!!」

 

曹操は袁紹等の首を見て少し表情を崩したが直ぐに元に戻し、此方を睨みつけてきた。

覇気が更に強くなった。

 

「呂布、貴様の目的はなんだ?」

「俺の目的?・・・・敵討ちだよ」

「なんだと」

「こいつらに両親を呂姫の母さんを村の人たちを殺された。その敵討ちだ。」

「そんな事で、我が戦を穢したのか」

「そんな事、だと?」

「なっ」

 

曹操の覇気を上から塗りつぶすように焔の殺気が溢れ出す。

 

「そういえば、お前等が其処のゴミ共と戦争とかおっぱじめなかったら、こんな事にならなくてすんだのかもな」

 

鬼焔を握り締め少し、前に進む。

 

「テメェらも殺しとくか?」

 

俺が鬼焔を構えようとした時、夏侯姉妹とは別に曹操を守るように数人の将らしき者が立ちはばかった。

その中には霞の姿もあった。

 

「焔、流石に華琳様を殺そうと言うんやったらウチも手加減せぇへんで」

「霞・・・」

 

どちらにしろ、俺一人では流石に不利だ。

しかもこいつらと戦うと言うことは、後ろにいる曹操軍とも戦うって事だ。

袁紹軍との戦いで疲労も溜まっている、それに袁紹軍を相手にするのとは訳が違う。

曹操軍は練度も高く精強、ここまで兵数に差があれば、全滅する。

 

「ふん。分かったよ、ここで曹操を殺しても良いことなんか一つもないからな」

 

鬼焔を下げる。

 

「俺達はこのまま、放浪する。運が良ければまた会うだろう」

 

バッと手を上げると騰が兵を率いて後方に向かって行軍を始める。

 

「一夜、こっちに来い」

「はいっ」

 

曹操達はまだ俺達の事を警戒しているが、俺はもう危害を加えようとは思ってない。

敵も討てたし、今は満足だ。

 

「霞、俺の息子だ」

「えっあの小さかったのが、こない大きくなったん!?」

「呂項。字を炎鳴と言います」

「堅いなぁ~ウチは張遼や、よろしゅうな」

「じゃぁ、俺は行くから霞も元気でな」

「焔もな、あんまし恋をほったらかしにするんやないで」

「分かってるよ、行くぞ一夜」

 

赤兎を走らせ、兵を追う。

一夜は一礼してから焔の後を追った。

 

曹操SIDE

 

呂布が視界から完璧に消えた瞬間、全身から汗が吹き出した。

心臓も激しく脈を打っており、呼吸を長い時間止めていた感じだ。

呂布を一度は欲したがアレを操れる人間は居ない。

私の前に現れた呂布は虎牢関の時よりも遥かに大きく見えた。

実際、戦いぶりも虎牢関以上の強さを見せている。

なにより、私の覇気を前に眉一つ動かさない。

 

何より、私を驚かせたのは、彼が投げてきた袋から出てきた生首だった。

 

「ッ!!!」

 

麗羽とその二枚看板として勇猛であった文醜と顔良の三人の首。

そして呂姫と高順らの投げた袋からは袁紹軍の主な将の首が入っていた。

 

春蘭が呂布に襲いかかったが軽くあしらわれる。

私は呂布を睨み、問いかけた。

 

「呂布、貴様の目的はなんだ?」

「俺の目的?・・・・敵討ちだよ」

「なんだと」

「こいつらに両親を呂姫の母さんを村の人たちを殺された。その敵討ちだ。」

「そんな事で、我が戦を穢したのか」

「そんな事、だと?」

「なっ」

 

呂布の顔が憤怒の表情になったと思えば、私の覇気を塗りつぶす程の殺気を溢れ出させた。

 

「そういえば、お前等が其処のゴミ共と戦争とかおっぱじめなかったら、こんな事にならなくてすんだのかもな」

 

そう言って得物を構える呂布を前に私は死を覚悟してしまった。

しかし、春蘭を初めとする将が私の前に立ち、呂布と対峙した。

その中で、呂布と唯一知り合いである霞が呂布に話しかけると、呂布は何かを考え直ぐに軍を退かせた。

 

そして霞と少し会話した後、去って行った。

 

「ふぅ・・・」

「大丈夫ですか、華琳様」

「えぇ・・・首を集めなさい。胴体を見つけ埋葬するわ」

「ハッ」

 

あれだけ、憤怒していたのだ。

果たして胴体は無事なのだろうか・・・

 

私の予想は的中しており、報告を聞いて顔を顰めた。

 

 

一刀SIDE

 

「なんだって?悪いもう一度頼むよ」

「その先日、官渡において曹操軍と袁紹軍が戦ってたの知ってますよね?」

「勿論だよ、なんせ有名だからね」

「え??」

「あ、いやなんでもないよ続けてくれ」

 

俺の世界じゃ有名だからなぁ~

 

「それが、そこに呂布さんが乱入して袁紹軍を惨殺したと」

 

一瞬、朱里が何を言ったのか分からなかったけど理解すると勢い良く立ち上がってしまった。

 

「ひゃう!」

「朱里、それは本当なのか?」

「ひゃ、ひゃい!本当でしゅぅ!」

 

なんで、そんな事を・・・・

 

「理由は?」

「それが・・・分からないんです」

 

椅子にどっかりと座って考える。

焔は意味もなくそんな事しない。

きっと何か理由があるはずだ。

 

「朱里、少しその事について調べてくれる?」

「あっはい!」

「宜しくね」

 

頭を撫でてあげる。

 

「はわわ~///」

「朱里は可愛いな~」

「ご主人様・・・」

「ヒッ・・・あ、愛紗?」

 

ギギギっと後ろを振り向くと凄い良い笑顔で愛紗が立っていた。

 

「何をしておられるのですか?」

「いや、俺は朱里から報告を聞いて」

「ほぅ、何処に朱里がいるのですか?」

「え?ここ・・・に」

 

居ない・・・・逃げたーー!?

 

「いや、これはだな愛紗」

「問答無用!!さっつぁと仕事をしてください!!!」

「ひえぇーー!!!」

 

あとがき

 

(n‘∀‘)η ヤァーッホォーー!!!!!

 

今月の10月15日に18歳となった★REN★です!!!

そして先日、大学の合格通知が!!!!

 

いや~早くも受験生活からの解放!!!

これで遊びまくれるぜ☆彡

 

と言うことで復讐終わりますた。

次回からは一刀メインになると思います。まぁ仮だからまだ、決まってないけどね!!www

 

それにしても、残酷な描写って書きにくい。

まじ、グロい表現できる小説家尊敬する・・・

 

最近は絵の練習もしてるんだが、もう趣味全開w

ハマってる獣耳やらヤンデレやら書きまくってたら先生に見られた。

 

先「あのな、書くのは別に良い、良いんだが・・・もう少し可愛げのある絵にしろ」

俺「はぁ、先生にはこの可愛さが分からないんですか?まず、獣耳についいてですが(ry」

 

10分後

 

先「分かった、分かったからもう良い!十分に分かった。好きな様に書きなさい」

俺「いや、まだ説明しきれて」

先「授業が始まる」

 

それだけ言って逃げるように去って行った。

まだ説明終わってないのに・・・(´・ω・`)ショボーン

まぁ今度また説明すれば良いか☆彡

 

ということで、コメント、支援よろしく~

 

んじゃまたね~

 

再見!!!

 

 

 

 


 
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