No.497856

真・残念†無双 第12話

システマさん

趙雲さん行かないで→だがな・・・→秘蔵の酒とメンマが1週間後に届きます→まぁもう1週間くらいなら

これで1ヶ月は持つ気がします

他の軍の方々は原作的な動きをしていると想像していただければ幸いです。

2012-10-19 18:56:10 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2315   閲覧ユーザー数:2031

「フハハハハ、この公孫軍こそ大陸一の軍、この公孫伯珪こそ大陸の覇者となるのだ」

 

まずい。まずいぞこの状況は。誰か助けて。

 

「ふむ、やはり覇者となるには人材を登用さねばならないな。ちょうど今この地には

 多くの人材が集まっておる。っくく、ちょうどよい。おい北郷、才ある者を他の軍から10人ばかし引き抜いて来い」

 

「いや、伯珪様そんなことしたら斬り殺されますって!」

 

「私の部下という者がその程度で斬り殺される訳がないだろう。そこは軽く揉んでやって骨がありそうだったら軍に入れてやれ」

 

「いやいや、俺基本文官ですから戦闘は無理ですよ。せめて元直にさせましょうよ。・・・あー、元直は駄目でした。

 あいつはちょっと用事で出ています。ある意味才ある者を連れてくる為に」

 

「ん?まぁよい。じゃあ行って来い」

 

「いやいやいや、行かないですよ!!というか早く正気に戻ってください!」

 

「何を言っている私は正気だぞ。今までより頭が冴え、力が満ち溢れ、心が高ぶり、

 北郷の隣に赤と青と黄三色の新種の馬が見えるぞ。ん?それはお前の愛馬だったか?」

 

「いませんから!!俺の隣には誰もいませんから!!それにそんな派手な馬目立ちすぎですよ!」

 

「ふむ、お前には会わないということか、だが私には既に白馬がいるしな。

 よし、お前の馬に合わせて色馬義従を作ることを許してやろう」

 

「やめて!!なんか色馬とか種馬とか言われたことないけどすごい嫌な予感がするのでやめて下さい。

 というか話通じてない・・・。このままだと死亡フラグが・・・」

 

伯珪様がご乱心遊ばれてしまい、俺の心労は既にマックスを越え、ストレス値はカンストしてしまっている。

幸いこの天幕の中には俺と伯珪様しか居らず騒ぎにはなっていないがそれも時間の問題だ。

 

「ふむ、ではどんな名ならいいと言うのだ。まぁ私の白馬義従に勝る名はないがな、っふふ。

 しかたない、超強戦馬隊とかどうだ?」

 

センスなさすぎですよ、伯珪様・・・。

 

 

 

「こんなこともあろうかと!!」

 

そもそも悪いのは俺なのだが・・・、いや俺か?・・・まぁ運が悪かったのだろう。

決して責任のすべてが俺にあるのかといったらそうでない方が高いはず・・・。

 

「こんなこともあろうかとぉ!!」

 

「おお、元直!いつの間に!?」

 

いつの間にか元直が天幕の中に入ってきており往年の名セリフを放っていた。

お前そのセリフは科学者キャラ以外使っちゃいけないんだぞ。

 

「さっきからいたがな、どこかのアホは気づかなかったが」

 

「この忙しいのにどいつだそのアホは!とにかく例の件はどうなった?」

 

「・・・はぁ、まぁいい。連れてきたよ。外に待たしてある」

 

「ふぅ、わかった。伯珪様少し席を外させて頂きます。すぐに戻りますので」

 

「うむ、早速優秀な人材を探しに行くのか全力を尽くして来い」

 

違いますよ。この状況を打開する為に外で待っている人物のところへ向かうんですよ。あなた様を正気に戻すために。

 

 

 

そこに待っていたのは頼れる天才幼女だった。

 

「はわわ、お久しぶりです。先生」

 

「あわわ、お久しぶりです」

 

「よく来てくれた、孔明、士元。実はかくかくしかじかで・・・」

 

稀代の天才軍師幼女諸葛孔明と龐統士元だ。

水鏡先生の同塾生だった元直に頼み連れて来て貰ったのだ。今は劉備軍にいるのだからこうした場に来るのは警戒が必要な筈だが

そこは公孫讃の処ということで大丈夫だったらしい。俺は心強い2人の協力を得るためこうなった顛末を話す。

 

 

 

 

 

伯珪様を元直に任せ、俺は2人と天幕から少し離れた場所へと向かう。

兵士達が集まっている場所を抜け、少し開けた場所へ出た。ここなら大丈夫だろう。

顛末を話し終えたのでここから先の解決策を話し合わなくては。

 

 

 

「先生、かくかくしかじかじゃ意味わからないんですけど?」

 

「なにぃ?お約束を無視するというのかこの幼女は!?なんと恐ろしいっ!世界を敵に回すぞ」

 

「しょ、しょんなにですか?今ので分かる人がいるんですか?」

 

「いるとも!全世界の約9割の人は今の説明で分かるぞ。とにかく今は時間がない。

 つまりかくかくしかじかってことで・・・」

 

 

 

「つまり反董卓連合に参加するためにここに来たのですが先ほどの総大将を決める会議で心労が溜まり、それを癒そうと

 先生が調理したこの料理を食べたら公孫讃様がおかしくなられたのですか」

 

「あぁ状況説明ありがとう。よくかくかくしかじかでわかったな、やればできるじゃないか」

 

「いや、さっき元直さんに聞いたんですけど、先生は話してくれなさそうだったんで」

 

「・・・っふ、それはまだボウヤだからさ。とにかくこのキノコを大胆かつ繊細に使った北郷流季節の山菜鍋を食べたら

 伯珪様があんな感じになったんだ。孔明と士元の知恵でなんとかしてください。お願いします」

 

俺は2人に頭を下げる。伯珪様がこのままだと壮絶な嫌な予感がする。死の危険を感じるのだ頭を下げるの等安いものだ。

 

「と、というかもうその説明で大体の予想はつきました。そのキノコを見してもらえますか?」

 

キノコ?キノコはちゃんと食べれそうなのを選んだつもりだが・・・。

このエリンギに似たのとかマツタケに見えなくもないのとか椎茸っていわれれば、あぁ椎茸かな?って思えるのとか

それらを肉や野菜と一緒に煮込み出来たものを伯珪様に献上したのだが。何かおかしいとこでもあったか?

 

 

「こ、このキノコは!?」

 

「どうした孔明!まさか毒キノコか!?」

 

「毒ではありませんが・・・このキノコは『野望が燃え上がるダケ』でさらにこちらは『とにかく無茶をするダケ』、

 『自信が無駄につくダケ』等など精神に影響を与えるものが大胆かつ繊細に使われていますね」

 

「あわわ、朱理ちゃんすごい」

 

「なんだよその新種のキノコは!?」

 

「ちなみにこれらは『~ダケ』なので精神的に影響はありますが実力が決してついてこないことで有名です」

 

「悲しいなそれ!!しかもどの範囲で有名なんだよ!!よくある『ごく限られた濃いマニアの中では知名度が高くなりつつある』

 とかか?それ全然有名じゃないからね!!」

 

「一刀、ちょっとこっちにこようか」

 

元直が静かな怒りを秘めながらこちらを見つめる。あれ怒ってる?なんでだろう。

 

「いや、遠慮しとくよ。あ、そうだ。俺武具の点検しないといけないんだった。悪い、後は任せた」

 

ッガシ

 

「この状況をほっといて逃げていいと思っているのか?」

 

「いや~、思ってないんですが身の危険を感じまして・・・」

 

 

ッゴットガシン・・・ダッ

 

 

「それで孔明、なにか解毒薬的なものは作れるのか?」

 

「えっと元直さん、先生の関節がおかしい方向に曲がっていますが・・・」

 

「気にするな。で、どうなんだ?」

 

「それが・・・、解毒薬を作るのには時間も材料も・・・、ですが時間が経てば効果も薄れてくると思います」

 

「ふむ、そうか。仕方ないか、時間に任せるしかないか。おい、そこの死体もどき」

 

「酷いな・・・。まだ生きているのに」

 

「まだ・・・な」

 

「何その俺が一子相伝の暗殺拳を受けて既に死んでいます的な発言は!?あと3秒で死んだりしないよねっ!」

 

「お前は既に死んでいる・・・・人として」

 

「人として!?肉体的ではなく社会的に死んでいると!?もっと酷いなそれ!

 と、とにかく今考えないといけないのは俺の人間性ではなく伯珪様の対処だ。

 このままにしておくと何かとんでもないことをしでかす気が・・・」

 

 

「え、えっと一刀さん、元直さん大変です!!」

 

俺達が今後のことについて考えようとした時、慌しい様子で田豫ちゃんがやってきた。

息を切らしながら報告する田豫ちゃんを見て俺は悪い予感が当たったことを確信した。

 

 

 

 

 

 

「つまり公孫軍が栄えある虎牢関攻めの先陣に選ばれたって訳か・・・。

 公孫軍の精鋭部隊は騎馬隊。攻城戦には向かないし、うちには攻城兵器もない。

 よし、手詰まりだ。幽州に帰ろう。帰って仕事しなきゃ」

 

「ふむ、そうだな。よし兵達には私から伝えておこう。まずは兵と武具、食料をまとめないとな。戻ってまた仕事か」

 

「あぁ、仕事も大変だが幽州はいい街だからな。元直は伯珪様を連れ戻してきてくれ」

 

「いやいや、たまには雑用も私がやろう。兵達の所には私が行くよ。伯珪様のトコには一刀が行ってくれ」

 

「まぁそう言うな。そういう仕事は俺がやるって。元直さんが!伯珪様のトコに行ってくれよ」

 

 

ギシギシ

 

「何を言っている?お前は伯珪様の秘書だろ?秘書の仕事とは常に主のそばにいることだ。お前が行け」

 

「いやいや、主の見えないところで主の為に働くことこそ秘書の仕事だよ、元直さんが行ってください」

 

「嫌だ!」

 

「直球だな!!俺だって嫌だよ!!」

 

「・・・お前の部屋の机の引き出しの2重底の中・・・」

 

「・・・・はい、俺が行きます」

 

 

 

「え、えっと一刀さん!元直さん!」

 

「あぁ、田豫ちゃん、俺が伯珪様を連れてくるから、田豫ちゃんは元直と一緒に帰る準備をしてくれ」

 

「え、えっと今帰ったら他の軍の人に裏切りだと追われてしまうのでは」

 

 

 

「・・・元直よ、現実逃避はこのくらいにするか。他の誰でもない田豫ちゃんが困っているんだ、

 ここは男として見過ごせるだろうか、いや、見過ごせない」

 

「そうか。そうだな。では一刀に田豫よ、後は任せた。幽州に着いたらそなたらは立派に活躍したと皆に伝えておくよ」

 

 

そうか。俺の活躍が幽州の人々の記憶に残るのか・・・、俺の勇姿は後世にきっと伝わるであろう。それなら、

 

 

「っておいいいいい、違うだろ!!こんな時にどうにかするのが軍師の役目だろ!!というかどうにかして下さい」

 

「どうにかするといってもな、正直勝ち目はないと思うぞ。董卓軍は普通に篭城していれば連合軍がいずれ内部から崩壊して

 いくのは明快だ。公孫軍だけで虎牢関を落とすのは難しい。奇策でも使うか?」

 

「何だ、やっぱり何か策があるんじゃないか、さすが元直。よっ!大陸一の軍師様」

 

「そうかそうか。そこまで私の力を認めてくれるか」

 

「ええ、もちろんですよ軍師様。ささっその策を繰して董卓軍を蹴散らしてしまいましょう」

 

「っくく、では一刀よ、公孫軍の軍師として命じる。敵本拠地に単身で侵入しその内部から敵戦力を崩壊してこい!!」

 

 

 

 

 

 

 

っは?

 

 

 

「いやぁ、すいません軍師様、ちょっと耳が遠くてよく聞こえなかったのでもう1度言ってもらえます?

 あ、やっぱりホントは聞こえてたんでいいです。ごめんな、田豫ちゃんお兄ちゃんはここまでだ。

 どうか俺のお墓には綺麗な花を毎年捧げてくれ」

 

「そんな一刀さん、死んじゃ嫌ですよ!」

 

「すまんな、俺はここまでのようだ。性悪軍師のせいで俺の寿命は終わってしまったよ。あぁなんて人生は儚いんだろうな」

 

「一刀さん、え、えっといなくなっちゃたら寂しいです」

 

「ありがとう、田豫ちゃん。でももう仕方ないんだ。これが俺の宿命だったんだよ」

 

「宿命かどうかは知らんが、私は別にお前に死んでもらうつもりはないぞ。

 1番生き残れる可能性がお前という結論を出しただけだ。機転が利き、そこそこ力があり、逃げが早く、女に弱く、だらしなく、

 人として最低だが悪運が強い。我が軍には斥候はいても密偵はいないからな、お前が1番適任だ」

 

「最後の方ほめてないよね!!確かに公孫軍には密偵はいないけどそれを俺にやれっていうのは・・・」

 

「ぐだぐだと女々しいやつだな、さっさと行けばいいものを・・・、田豫、ちょっと来い」

 

「は、はい」

 

「・・・ごにょごにょ」

 

「え、・・・ごにょごにょですか、それなら・・・」

 

「ちょ、ちょっと田豫ちゃん納得しないで!田豫ちゃんは俺の味方だよね」

 

「そ、そうですけど、今は軍全体のことも考えないといけないですから」

 

「っぐ、こやつできる」

 

「まぁまぁ、大丈夫大丈夫、お前ならきっと出来るよ。間違いないよ。私を信じろ」

 

「そんな詐欺師の常套手段の言葉みたいなので騙されないよっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

騙されたよ・・・。騙されたというかはぐらされたよ。結局俺が行くことになったよ。

まぁ軍全体のことを仕方ないと言えば仕方ないんだが・・・。

なんだかんだで放りだされてしまいました。しかもほぼ無装備で。

何が敵軍に潜入するには商人の振りをすればバレないだよ。戦場に来る商人がどこにいるってんだよ。

俺ここで死ぬのか、最後にステーキ食いたいなぁ・・・。

連合軍は正面から虎牢関に向いていたので、虎牢関をぐるっと馬で回り込み洛陽側から向かう。

これ全然策じゃなくね?俺に対してのただの嫌がらせじゃん。

危なくなったら一瞬で逃げよう。でも逃げれるかな・・・?

 

 

 

「ちわー、流れの商人ですが何か要らないっすかねー」

 

「ん?なんだお前はここは商人なんかが来る所じゃないぞ。帰れ帰れっ!!」

 

ですよねー。でもここで帰ってもお仕置きされちゃうんですよー。

 

「ぐへへ、いやいや旦那様いいものが揃ってますよ。まぁまぁこれは通行料と思ってくだせぇ。

 なんなら持ってるもの見てもらっていいですよ。危ないものはもってませんよ」

 

「ん?そ、そうか。まぁこれは貰っておこう。まぁちょうど戦場で物資も減ってきたしな。

 1人くらいならいいだろう。一応検査はさせてもらうがな」

 

あれ?簡単じゃね?俺できる子じゃん。余裕余裕。このまま軍内部にさりげなく入り、少しづつこの虎牢関を落としてやるよ。

 

「ん~、まぁ一応張遼様に報告するか。よしお前ついて来い」

 

「え?」

 

 

 

 

 

ジャラジャランジャラン

 

 

張遼が現れた

呂布が現れた

華雄が現れた

陳宮が現れた

 

 

一刀は戸惑っている

 

一刀は逃げ出した

 

 

「おいおい、いきなり来て逃げ出すとかなんやこいつ、おい、止めや」

 

一刀の前に兵士が立ちふさがった

 

一刀は逃げれない

 

 

 

 

 

っくそ、俺が何をしたって言うんだよ。なんだこのラスボス戦は?まだレベルあげてないのにどう戦えと

俺は今までそんなに悪いことをしたことがないっていうのに。

近所でも北郷家の一刀君は良い子だねって小学生の時までは言われてたかもしれないのに、いや言われていたに違いない。

聞いたことないけど。中学過ぎてからはじいちゃんのインパクトが凄すぎて逆に暖かい眼差しで見守られていた。

あれか?電車で疲れているサラリーマンに席をゆずらなかったからか?

近所のゲームセンターのエアホッケーで小学生相手に本気を出したからか?

しかも本気だしたのに負けてそれをクラスの女子に見られて笑われからか?

だがこうなってはやるしかない。見せてやるぜ、裏ボスをソロプレイで倒した実力を!!

 

 

一刀は敵を見つめている

 

数多の女性を見つめ続けていた一刀の勘が冴え渡る

 

 

 

一刀は秘蔵の日本酒もどきを取り出した

 

張遼は酒を飲んでいる

 

 

一刀は大量の食料を取り出した

 

呂布は食料を食べている

 

 

一刀は華雄を褒め称えた

 

「いや~、大陸に名高い華雄将軍にお会いできて光栄です。その武は大陸でも屈指との評判で

 相手側の兵はその名を聞くだけで逃げ出すほどと有名ですよ」

 

「そ、そうか?お前なかなか分かっているじゃないか」

 

華雄はふんぞり返っている

 

 

呂布が食事を終えた

 

一刀は最後の食料を取り出した

 

呂布は食料を食べている

 

 

一刀は陳宮を褒め称えた

 

「いや~、董卓軍一の軍師と名高い陳宮殿がこのような可憐な少女だったとは、その智謀の深さはまさに神算鬼謀。

 この戦もその智により董卓軍の勝利は間違いないと評判ですよ」

 

しかし陳宮には効かなかった

 

「こいつ怪しいです。兵ども捕らえるのですぞ」

 

一刀は捕まってしまった

 

 

 

GAME OVER

 

 

チャララン チャラン ラン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ねね、こいつ悪いやつじゃない」

 

「恋殿~、しかしですね。この状況で流れの商人と名乗る者は怪しいとしかいい様がありませんぞ」

 

「・・・でも、ご飯おいしい」

 

「それとこれとは関係がありませんぞ」

 

「・・・ご飯のおいしいやつに悪いやついない」

 

「恋どの~~、・・っぐそんな目で見つめないでください」

 

「まぁまぁいいやないか。なんや怪しい動きしたら斬るってことで。実際長い戦になりそうやし、物資は必要やろ」

 

「ぐぐぐ、霞どのまでそんなこと言うのですか、むむむ、仕方ないのです。

 おい、お前!!変な真似したら即刻切り落としてやるから覚悟するです!!」

 

 

 

 

 

 

 

・・・、・・・っふ、ま、まぁ俺にかかかれればこんな状況なんでもなかったぜ。

大丈夫、まだあわてるような時間じゃない。結果オーライだ。

あとはここで商売をしつつ情報を収集すればいいんだろう、簡単だ。

 

 

 

 

「はいはーい、どうもありがとうございました」

 

「おう、なかなか面白いモンが揃ってんな。また来るよ、生きてたらな、ガハハハハ」

 

いや、おっさん戦場でそれは笑えないっすよ・・・。

ま、まぁ売れ行きも順調だな、この様子だと明日の売り上げも見込めるし、良い売り上げがでればいずれ洛陽に店でも構えて・・・、

・・・って俺は偵察に来たんだった!妄想で大商会のトップまで昇りつめていたのに、現実に戻りたくない。

しかしある程度の情報は聞けた。

どうやら董卓は可憐な女の子で優しく人望ある君主だそうだ、だが最近はその姿を見たものはいないらしい。

朝廷にきな臭い動きがあるやら、宦官らが董卓軍の軍師賈詡の元を訪れているのをよく目にしたり等々

怪しすぎるだろってぐらい色々聞いてしまった。大丈夫か?この軍。

商売兼情報収集もひと段落したので俺は与えられた敷地の端っこ辺りで休憩を取っていた。

 

「っふぅ、結構稼げたな・・・、ひい、ふう、みい・・・、

 

 

ッドサ、ッタタ

 

ん?なんの音だ?猫かなんかか?

 

 

キラリ

 

いや、違う、あれは某体は子供、頭脳は大人な名探偵でよく出る全身黒タイツの人。

っは、ということは俺はここで殺されてしまうのか?

 

 

シュタッ ドサッ   

 

 

アッー!

 

 

ッガシ ッタッタッタ・・・

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、ここまでくれば大丈夫でしょう、ちょっと、起きて下さい!」

 

 

 


 
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