その週の土曜日、私はアリサちゃんとすずかちゃんの二人と一緒にまたしても第124管理外世界にきます。
今日は別に二人を連れて来る理由はなかったのですが、二人に念のため伝えたら行くと言われましたので。
まぁ、暇があったら魔法の練習をすればいいだけの話ですし、今回に関してはアリシアちゃんのデバイスの事についてでしたからね。
昨日の夜、突然プレシアから私に連絡がきて驚いたのですが、アリシアちゃんのデバイスの最終確認を私に頼みたいらしいです。そういう事でしたので私は翌日行くと伝えて、今日来た感じなのです。
ちなみに『時の庭園』についてですが、大半の作業は終わったらしいです。どのように変わったのかは実は楽しみであったりするのですが、それは使用する時になるまで待ってましょうか。
「それで、どんな感じになりました?」
ってなわけで私は洋館の地下にプレシアと二人っきりで居ます。アリサちゃんとすずかちゃんには自由にしてていいと言っていますので多分遊んでいるとは思いますが。
「一応、フェイトと似たような感じにしたのだけど、アリシアがどんな魔法を使えるかにもよっては作り直す必要があるから」
「なるほど」
要するに魔法の練習を見ていた私から見てどうすればいいのか聞きたかったのですね。まぁ、デバイスは個人に合わせてモードを変えてくれますからそこまで修正する必要はないと思いますが。
どちらかと言えば、単にデバイスが普通に稼働できるか確認したいだけなんでしょうね。
とりあえず私はプレシアが作ったデバイスのプログラムを見る事にして、何かおかしなところがないか確認します。これと言って特に問題なく、アリシアちゃんにはちょうどいいとは思いますね。
「問題的なところは特にありませんし、このままでいいと思います。だがまぁ、ちょっと付け加えるとしたら……」
そう言って私はプログラムを少し追加していきます。って言っても追加したプログラムは一つだけですし、それほど変えるところはありませんでしたね。
「こちらの方が私には良いかと思ますね」
「……なるほどね。元々アリシアは魔法が使えないに近かったから、そのプログラムはあった方が良いのかもしれないわね」
これは少し前に聞いた話だったのですが、アリシアちゃんって元々魔力総量って無いに等しかったらしいですね。だからこそ今魔力があることが不思議であり、プレシアも私も気になっていたことなのです。
まぁ、ジュエルシードのエネルギーを使ったからという理由もあるかもしれませんが、アリサちゃんやすずかちゃんと同じように結論までには至ってません。その辺りも調べないといけませんね……
「それにしても、アリシアちゃんのデバイスの形ですがフェイトちゃんと結構似ていますね」
「えぇ、その辺りに関しては変える必要もないと思ったから」
アリシアちゃんのデバイスですが、簡単に言えばフェイトちゃんのバルディッシュの待機モードの形に少し水色っぽく色が付いた形です。それ以外はあまり変わっていませんね。
アリシアちゃんの魔力光の色って水色なんですよね。正直水色の魔力光とフェイトちゃんと似ているという事だけを見てしまうと、どうしてもあの子の事を思い出しますが。
とりあえず、アリシアちゃんのデバイスについてはこのくらいで良いでしょう。特に変更する点はありませんし、何か問題があったならばプログラムなどを追加すればいいだけですからね。
「それじゃあ、アリシアちゃんにデバイスを渡して貰ってもいいですか? 私はここで別の事をやらないといけませんので」
「分かったわ。それじゃあ今すぐ渡してくる」
プレシアはアリシアのデバイスを持って地下室にあるこの部屋から出ていき、地下室には私一人だけとなりました。
やらないといけない事と言うのはすずかちゃんのデバイス作りです。アリサちゃんも作ったのですからすずかちゃんの分も作らないといけませんからね。
そういえば、すずかちゃんの魔力光の色って珍しいですよね。ワインレッドっぽい色でしたし、夜の一族と何か関係があるのでしょうか?
ちなみにですが、すずかちゃんの魔力総量は見た感じ今の私ぐらいあるのではないかと思います。昨日どのくらいの魔力があるかすずかちゃんに頼んでもらい、大まかですけど調べてもらいまして、見た感じ私に近いぐらいある感じでした。吸血するだけでそこまで魔力総量が上がるのか分かりませんけど、すずかちゃんが現にそうなっているのでそのようにしか今は思えませんでしたね。
……そういえば、あれからすずかちゃんは私に吸血を求めてきませんけど、大丈夫なんでしょうかね? 一度吸血したらその血の味を忘れないとは思うのですが、同性という事もありますからどうなるのか分かりませんし、もしかしたら求めなくて平気なのかなと思いましたね。
「……まぁ、それについては今度すずかちゃんに聞くとして、さっさとデバイス作ってアリシアちゃんとの魔法練習をしませんとね」
今は目の前にあるデバイス作りを優先しなくてはと思った私は、取りあえず脳内ですずかちゃんに合いそうなデバイスの形を思い浮かべ、それから自分が想像した通りにデバイスを作ることにしました。
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新暦85年、高町なのははある任務の途中で死亡する。
任務は全て嘘であり、全てはなのはを殺害するための一部の管理局員による計画だった。
なのははその計画通りに殺されるが、その任務に向かう途中に偶然何故か落ちていた拾ったジュエルシードによって、なのははタイムリープをするのだった!!
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