No.491150

真・恋姫無双~白き牙を持つ者~ #33

tokkeyさん

この物語はオリ主メインの外史です
チート・ご都合主義・オリキャラ満載となっています
苦手な人はご遠慮下さい
大丈夫な人は駄文にお付き合い下さい

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2012-10-02 00:14:10 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:8035   閲覧ユーザー数:7114

~ 第32話 暫しの休息 ~

 

 

傷を負って早半年が過ぎた

なんとか杖をついての歩行が問題無い程度まで回復はした

少し位なら気を使っても大丈夫だが無茶はできない

後は少しずつ身体を慣らしていき

身体の気の巡りを正常化させれば晴れて全快なのだが

いかんせん、目の方はまだ見えない

多分虎気を使って無茶したせいらしいのだが華陀(かだ)も原因は分からんそうだ

額から両頬にかけて裂傷の傷痕が残ってるからかなり激しく損傷したんだろう

まぁここでじっくりと静養すれば回復すると思いたい

ちなみに華陀は今頃洛陽(らくよう)で手紙を渡してる頃だろう

あいつには口酸っぱくして何があってもあの二人を連れてくるなと言ったが

俺がこの先の戦乱で生き残るには必要不可欠だけど

俺の人生にあの二人を振り回すわけにはいかんしなー・・・

あの二人と司馬のあの子が居ればそりゃ嬉しいけどな

いかんね、人間病気の時は心が弱くなっちまうぜ

そんなことを思いながら俺はリハビリ兼巡回という散歩にきている

頭にミニ白虎ことミニ雪華(せつか)さんを乗せて

まだ力自体が弱いせいか人化することが無理らしい

どんなロリっこなのか楽しみにしてたんだが残念だな

大事な事なのでもう一度いうけど残念だよな

涎垂らしながら寝てるのでよっぽど良い夢見てるんだろうな

 

 

「よし、特に綻びは無いし問題はないな」

 

 

一通り見て回ると自分と反対方角に進入反応

 

 

「ってこの気は多分華陀か・・・意外に戻ってくるの早いな

 あいつめそんなに俺が心配かねー・・・ったく阿呆が」

 

 

そんな憎まれ口を叩いてみるが俺の顔から笑みが止まらない

なんだかんだいっても男の親友が居るってのは心強いし

何より誰かと話ができるってのは非常に心の清涼剤になるしな

 

 

「うん・・・?でも華陀ってこんなに気が強かったかな

 あいつも成長途中だし可能性はあるか・・・意外と貂蝉(ちょうせん)辺りと

 気が合って鍛錬でもしたのかもしれんなー」

 

 

なんて能天気な事を言ってた時期が俺にもありました・・・

 

 

「よぉ華陀御帰り、わざわざ洛陽まですまんかったな

 本当に助かった」

 

「お、おぅ今帰った・・・俺が行ってから身体に不都合は無いか?」

 

 

うん?気のせいか若干華陀の様子がおかしい気がするが

それに微妙に気の質が3つある・・・ような?

 

 

「んー・・・まだ杖無しじゃ思うように動けないし

 身体も感覚が鈍い後は目の方も見える気配は全くねぇ

 気長に動かして、気の巡りを自分で正常に戻すしかないと思うわ

 華陀の針がないともっと時間がかかると思うが

 お前もそろそろ一旦、漢中(かんちゅう)戻って報告してきたらどうだ?」

 

「あー報告の点は大丈夫だ洛陽に行くついでに少ししてきた

 師匠が近々来て見てくれるそうだ

 それにそんな状態のお前を放っていけるわけないだろ医者としても友としてもな」

 

「ったく・・・すまねぇな」

 

 

こいつはいつからこんなに素直になったかね

ちくしょう心の汗が出そうだわ

嬉しさで華陀に近づこうと足を踏み出すと散歩で思った以上に疲れてたのか

ガクンと膝から崩れそうになる

 

 

「「・・・・っっ!!」」

 

「っとすまねぇな華・・・陀・・・?」

 

 

倒れそうになる俺を両脇を掴んで支えてくれる二つの身体

あれ・・・?二つ・・・?

つうか、華陀は俺の前にいる気だよな?

じゃー俺の両脇の下から支えてくれてる人物は誰?

というか俺はこの気をよく知ってる

あー・・・そうかそりゃ華陀の気が大きくなるわけだよな

華陀に触れて一緒に入ってくれば一人と誤認しちまうわな

俺が渡した聖域に普通に入る為に必要な木の腕輪持ってるしな

これ着けてればここにいつでも出入り自由だし、渡した相手の気も分かるからな

くそっ・・・華陀めあれだけ言ったのに

まぁ後で泣かすとして、今は二人に声をかけておこう

 

 

「なんでここにいるんだ『子義嬢』に『高順(こうじゅん)』」

 

 

ちょっと大袈裟にため息をつきながら言ってみる

それにビクンと身体を震わせて反応する二人

正直な所、来てくれてかなり嬉しい

だけどこの今の姿は見せたくなかったわ

身体はボロボロだし、顔は傷がひどいし、頭から涎垂らしてる子虎乗せてるしな

 

 

「俺は書簡に書いてたはずだけどな、俺を信頼してるなら待っててほしいと」

 

 

その言葉に反応したのはやっぱり子義嬢だった

 

 

「馬鹿!大馬鹿!あんなこと書いてたら・・・

 書いてあったら・・・もう会えないとか・・・思っちゃう・・・じゃない

 僕にとっての『天命(てんめい)』は・・・

 『天命』は白(はく)が居ないと・・・意味がないんだから!」

 

 

きっと目が見えてたら涙をポロポロと零しながらだろうな

こういうとき思うように身体が動かないのが恨めしいぜ

それに続いて高順がはぁ~・・・とため息つきながら

 

 

「全く木通(あけび)ちゃんの言うとおりだな白(しろ)君は

 君が居なくなったこの大陸なんて私には色がかけた世界なんだよ

 そんな世界で私は何を生きがいで生きればいい?

 いいかい?この際はっきりともう一度いっておこう

 私、高順はあの助けられた日より我が主白殿に全てを捧げて生きる事

 それが私が果たすべき『天命』であると真名に誓います」

 

 

あー・・・くそっ

俺はこの二人の事をを知った気でいたんだろうな

全くこの二人の気持ちを分かろうとせずに解った気になってたんだ

 

 

「こんな・・・俺でもいいのか・・・?」

 

 

「白じゃなきゃ・・・僕は嫌だ!」

「白君じゃないともう満足できないのだよ私は」

 

 

「ありがとう・・・本当にありがとうっ!」

 

 

俺は泣き崩れて、二人に頭を抱きしめてもらった

この日より二人の真名をちゃんと預かった

そして俺からは今後の為の正式な名前『姓は厳(げん)名は白虎(はくこ)』を名乗った

後は雪華さんも紹介しておいた

華陀は勝手に連れてきて怒られると思ったのか逃げ出そうとしてたので

今度張魯(ちょうろ)が来た時に告げ口でもしておこう

飛んだドッキリになってしまったけど

本当の二人の心が解る日になったので良しとしよう

ただ、1日中説教をされたのは二度と体験したくないです・・・

 

 

あとがきっぽいもの

 

さて、ここでようやく白ちゃんの正式名を出しました

今後は厳白虎として活躍していく日々が増えていくでしょう!

そして話を振り返ってみると真名を預けたというのも出してなかったので

ここでようやく預けてます、長かったです・・・

次は白ちゃんの真名ですよねー・・・場面は決まってますので楽しみにしてくれると嬉しいです

 

ここから追記

コメント欄の指摘で気づいた条件!

大した事じゃないのですが

華陀の指示が無く勝手にしない事

今の白を見てもきちんと受け入れる事

この二つです、本文の最後の方に書く予定だったのに忘れてましたorz

 

 

こんな駄文ですが次回もよろしくお願いしますm(_ _)m


 
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