No.488032

IS 世界を守る者 EP48 縁・日・真・実

ギアルさん

どうもギアルです。

次回から2学期編が始まります。

2012-09-24 17:09:00 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2147   閲覧ユーザー数:2010

篠ノ之神社。

 

そこの近くでは夏祭りが行なわれていた。

 

また、IS学園の生徒の姿もちらほら見えた。

 

そこにジンヤ達も居た。

 

アリスはたこ焼きを食べていて、ヨゴシュタイン、ヒラメキメデス、キタネイダス、ケガレシアは射的屋に挑戦していた。

 

なお、一夏と鈴は着物姿で綿飴や林檎飴の食べていた。

 

2人のラブラブさに何人か砂糖をはいている人が居た。

 

ジンヤの服装は黒い和服に師であるカブキから貰った月のマークがある旧式な傘を持っていた。

 

そして、ジンヤは箒と会った。

 

箒は髪をロングヘアにしていて、赤い着物を着ていた。

 

「む、ジンヤか」

 

「よ、箒。コレ」

 

ジンヤは箒の手に金と銀の鈴が一対になっている赤い紐を渡した。

 

「これは…」

 

「そう、キミのIS紅椿だよ。ちゃんと直したよ…今度は力に飲み込まれないでね」

 

そう言うと、ジンヤは後ろを向くと、歩き出した。

 

「ジンヤ!神社から少し離れた森からは花火が良く見えるぞ!」

 

箒はジンヤにそう言うと、ジンヤは右手を上げて去った。

 

そして、ジンヤは神社から少し離れた森へ向かった。

 

ジンヤは空を見上げた。

 

すると、森の奥からジンヤに向かって声がした。

 

「久し振りね、ジョン」

 

そして、森の奥から現れたのは金髪に黒のビジネススーツを着こなした美女だった。

 

「…シェリル・ライトニング」

 

「そう、愛しのシェリル・ライトニングよ♪」

 

シェリルは笑みを浮かべて言うと、ジンヤは音叉剣を取り出して、警戒した。

 

「財団X日本支部の実働部隊の隊長様が何のようだ?」

 

ジンヤがそう言うと、シェリルは笑いながら言った。

 

「元だよ…少し前に止めたんだよ。それにしても不思議だね…本来ならジョン、貴方は14歳しか生きられない筈なのに…」

 

シェリルの言葉にジンヤの脳裏にある映像が浮かんだ。

 

燃え盛る街、泣きわめく人々、死が降り注いでいく。

 

そして、失う大切な人。

 

「………今の僕は神崎ジンヤだ、ジョンじゃない」

 

「そっか…私と貴方は最強の兵士を生み出す『恐るべき子供達計画』で龍吉お父さんと真理子お母さんの血から生まれた姉弟。私は優性遺伝を貴方は劣性遺伝を受け継いだ…姉弟じゃなくて私は1人の男として愛するよ…ジョン」

 

シェリルはジンヤに近付くと、ジンヤにそっとキスをした。

 

すると、ジンヤはシェリルの額にデコピンした。

 

「いたっ!」

 

「嬉しいけど、ジョンじゃなくてジンヤだ」

 

「頑固ね〜気を付けて、織斑千冬がIS委員会と結託しているわ」

 

「それぐらい分かっている…」

 

ジンヤはそう言うと、シェリルは言った。

 

「イカれているわ…仮面ライダー以外にもアメリカのスーパーヒーロー達を捕獲する際に人質や殺人をしても許されるって…後、IS委員会にヒドラの残党が紛れているわ」

 

「ヒドラだって!ヒドラは第二次世界大戦でキャプテン・アメリカやアメリカ軍に壊滅されたんじゃ…」

 

ヒドラ。

 

それは第二次世界大戦で世界征服を目論んだ悪の組織。

 

組織名は神話に登場する水蛇の怪物から取られている。

 

何故ヒドラの名を組織名に使ったのか。

 

それは『頭を1つ切り落とされても、そこに2つの頭が生える』。

 

つまり、ヒドラという組織は不滅という意味で付けられた。

 

「…シェリル、お前はどうするんだ?財団Xから追われるぞ」

 

「お姉様と呼びなさい、財団Xから退職金を貰ったから生きるよ」

 

シェリルは右手にある指輪こと待機状態のISと左手にあるおとめ座のマークがあるホロスコープススイッチを見せた。

 

「それじゃあ、明日を行きなさい。お姉様との約束よ♪」

 

そう言うと、シェリルは去った。

 

そして、ジンヤは屋体へ向かった。

 

そして、屋体でお好み焼きを買って食べていると、セシリアとラウラに会った。

 

「あ、セシリアにラウラ」

 

「あ、ジンヤさん。大切な話がありますけどよろしいですか?」

 

「?良いけど…」

 

「嫁よ…誰かを好きになった事が有るか?」

 

ラウラの言葉にジンヤの頭の上に?マークが浮かんだ。

 

「なにそれ?」

 

「まあ、少し言葉を選ぶべきだったな…」

 

「要するに言いたかったのは…例え、戦場でも愛は芽生えますか?」

 

セシリアの言葉にジンヤは真剣に言った。

 

「例え、どんな状況でも、どんな時代でも人は…人を愛する事ができる筈だ。ただし…」

 

すると、上空に花火が破裂した。

 

「愛を享受したければその人を守り抜く事」

 

「それが貴方の人を愛する事ですか…」

 

「戦場でも愛は芽生えるか…確かにそうだな」

 

2人がそう言っていると、ジンヤは空を見た。

 

「明日から学校か…」

 

そこに一夏、鈴、アリスが来た。

 

「ジンヤ、どうしたの?」

 

「ああ、明日から学校と思ってな…」

 

「パパ、綿飴♪」

 

アリスはジンヤに綿飴を渡した。

 

「ありがと、アリス」

 

「どういたしまして♪」

 

すると、一夏は先程のジンヤと同じ様に空を見た。

 

「明日から学校か…」

 

そして、呟いた。

 

「俺の夏休み、終わっちゃったな…」

 

「なんかその台詞、一夏が言うと、物凄く哀愁漂うわ…」

 

「そうかもな…」

 

明日から学校が始まる。

 

そこで何が起きるのか…

 

それはその時、分かる。

 

 


 
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