篠ノ之神社。
そこの近くでは夏祭りが行なわれていた。
また、IS学園の生徒の姿もちらほら見えた。
そこにジンヤ達も居た。
アリスはたこ焼きを食べていて、ヨゴシュタイン、ヒラメキメデス、キタネイダス、ケガレシアは射的屋に挑戦していた。
なお、一夏と鈴は着物姿で綿飴や林檎飴の食べていた。
2人のラブラブさに何人か砂糖をはいている人が居た。
ジンヤの服装は黒い和服に師であるカブキから貰った月のマークがある旧式な傘を持っていた。
そして、ジンヤは箒と会った。
箒は髪をロングヘアにしていて、赤い着物を着ていた。
「む、ジンヤか」
「よ、箒。コレ」
ジンヤは箒の手に金と銀の鈴が一対になっている赤い紐を渡した。
「これは…」
「そう、キミのIS紅椿だよ。ちゃんと直したよ…今度は力に飲み込まれないでね」
そう言うと、ジンヤは後ろを向くと、歩き出した。
「ジンヤ!神社から少し離れた森からは花火が良く見えるぞ!」
箒はジンヤにそう言うと、ジンヤは右手を上げて去った。
そして、ジンヤは神社から少し離れた森へ向かった。
ジンヤは空を見上げた。
すると、森の奥からジンヤに向かって声がした。
「久し振りね、ジョン」
そして、森の奥から現れたのは金髪に黒のビジネススーツを着こなした美女だった。
「…シェリル・ライトニング」
「そう、愛しのシェリル・ライトニングよ♪」
シェリルは笑みを浮かべて言うと、ジンヤは音叉剣を取り出して、警戒した。
「財団X日本支部の実働部隊の隊長様が何のようだ?」
ジンヤがそう言うと、シェリルは笑いながら言った。
「元だよ…少し前に止めたんだよ。それにしても不思議だね…本来ならジョン、貴方は14歳しか生きられない筈なのに…」
シェリルの言葉にジンヤの脳裏にある映像が浮かんだ。
燃え盛る街、泣きわめく人々、死が降り注いでいく。
そして、失う大切な人。
「………今の僕は神崎ジンヤだ、ジョンじゃない」
「そっか…私と貴方は最強の兵士を生み出す『恐るべき子供達計画』で龍吉お父さんと真理子お母さんの血から生まれた姉弟。私は優性遺伝を貴方は劣性遺伝を受け継いだ…姉弟じゃなくて私は1人の男として愛するよ…ジョン」
シェリルはジンヤに近付くと、ジンヤにそっとキスをした。
すると、ジンヤはシェリルの額にデコピンした。
「いたっ!」
「嬉しいけど、ジョンじゃなくてジンヤだ」
「頑固ね〜気を付けて、織斑千冬がIS委員会と結託しているわ」
「それぐらい分かっている…」
ジンヤはそう言うと、シェリルは言った。
「イカれているわ…仮面ライダー以外にもアメリカのスーパーヒーロー達を捕獲する際に人質や殺人をしても許されるって…後、IS委員会にヒドラの残党が紛れているわ」
「ヒドラだって!ヒドラは第二次世界大戦でキャプテン・アメリカやアメリカ軍に壊滅されたんじゃ…」
ヒドラ。
それは第二次世界大戦で世界征服を目論んだ悪の組織。
組織名は神話に登場する水蛇の怪物から取られている。
何故ヒドラの名を組織名に使ったのか。
それは『頭を1つ切り落とされても、そこに2つの頭が生える』。
つまり、ヒドラという組織は不滅という意味で付けられた。
「…シェリル、お前はどうするんだ?財団Xから追われるぞ」
「お姉様と呼びなさい、財団Xから退職金を貰ったから生きるよ」
シェリルは右手にある指輪こと待機状態のISと左手にあるおとめ座のマークがあるホロスコープススイッチを見せた。
「それじゃあ、明日を行きなさい。お姉様との約束よ♪」
そう言うと、シェリルは去った。
そして、ジンヤは屋体へ向かった。
そして、屋体でお好み焼きを買って食べていると、セシリアとラウラに会った。
「あ、セシリアにラウラ」
「あ、ジンヤさん。大切な話がありますけどよろしいですか?」
「?良いけど…」
「嫁よ…誰かを好きになった事が有るか?」
ラウラの言葉にジンヤの頭の上に?マークが浮かんだ。
「なにそれ?」
「まあ、少し言葉を選ぶべきだったな…」
「要するに言いたかったのは…例え、戦場でも愛は芽生えますか?」
セシリアの言葉にジンヤは真剣に言った。
「例え、どんな状況でも、どんな時代でも人は…人を愛する事ができる筈だ。ただし…」
すると、上空に花火が破裂した。
「愛を享受したければその人を守り抜く事」
「それが貴方の人を愛する事ですか…」
「戦場でも愛は芽生えるか…確かにそうだな」
2人がそう言っていると、ジンヤは空を見た。
「明日から学校か…」
そこに一夏、鈴、アリスが来た。
「ジンヤ、どうしたの?」
「ああ、明日から学校と思ってな…」
「パパ、綿飴♪」
アリスはジンヤに綿飴を渡した。
「ありがと、アリス」
「どういたしまして♪」
すると、一夏は先程のジンヤと同じ様に空を見た。
「明日から学校か…」
そして、呟いた。
「俺の夏休み、終わっちゃったな…」
「なんかその台詞、一夏が言うと、物凄く哀愁漂うわ…」
「そうかもな…」
明日から学校が始まる。
そこで何が起きるのか…
それはその時、分かる。
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どうもギアルです。
次回から2学期編が始まります。