ダブルデート(後編)
ジェットコースターに来ました、ここで問題点
移動速度は問題ない、あと高さも問題ない
ただ、問題が発生した、ジェットコースターの上で
それは・・・
「・・・ううう」
「大丈夫姫ちゃん!?」
姫ちゃんが酔った、通常乗り物で酔わない姫ちゃんがジェットコースターで酔ったのだ
まぁ俺からすると・・・よってっても可愛いよ姫ちゃん!
「速い・・・揺れる・・・気持ち悪いですぅ」
ここはジェットコースターの上一般人の前で降りたりは迷惑になる。
そして後ろの奴らは・・・
「やっほおおおおおおおおおお!!!」
「速い速い速いー!!!」
笑顔で楽しんでらっしゃいますはい
目の前の席で俺の姫ちゃんが酔ってることなどわかってない様子だ
ここは俺が何とかするしかない
「大丈夫、俺が何とかするからね?」
「ううう、はい」
「規則制限、姫ちゃんの酔いが消える」
はいこれで解決のはずっ・・・・って
「うええええええ!!」
「に、兄さん!?どうしたんですか!?」
こっちに酔いが来た!?なんで!?
誰が何をした!?ちょっと待て、酔い方が半端じゃない・・・
う・・・
「規則制限!俺の酔いがさめる!」
これで大丈夫・・・ほとぼりもさめ・・・
「うええええ!!」
「ええええ、創!?」
今度そっちですか!?
なに!?何があったの!?何が原因ですかー?
「大丈夫創!?お姉ちゃんが何とかするからね!」
「・・・ううう、ちょ、お願い・・・」
ん?今度はまた伝染しそうな気が・・・
今度はおそらく廻さんに・・・
「ちょ、廻さん待って!」
「えいっ」
間に合わなかった・・・
結果は・・・・
「・・・・!?・・・・う、うぐっ」
「ねーちゃん!?」
廻さんの顔が青になっていく・・・
目も涙目だ
「ちょ・・・まさかこれ能力で伝染する!?」
・・・通常と違って姫ちゃんが酔ったからちがうのか?
いや、能力で伝るならどうしようもないんじゃ・・・
「うう・・・」
「どうしよう・・・」
仕方ないこのまま降りのはいけないけど
降りないとおそらく能力での連鎖が発生しちまう・・・
「見つからなくて、なおかつ、自然に降りる方法・・・」
・・・何かないか・・・酔わない・・・ばれない
・・・人形!分身だ!・・・リアルなダミーを作るぞ!
「規則制限、俺達四人のリアルなダミーが出来・・・・」
「今助けるから・・・ほらっ」
あっ、創お前何やって・・・!!!
「る・・・・うええええええええ」
「兄さん!」
創コノヤロー!今いいとこだったのにってうえええええ
ダミー作れないじゃないか!
「そもそも暗がりじゃないとばれちゃいます!」
いや、先に、トンネルがあるから大丈夫だと思ったんだ
・・・いや、ちょっとまて、やばい、やばい
何か出る、口から、やばい、早くしないと
「規則・・・制・・・限・・・ダミー・・・作・・・成」
早く作らないと・・・
早く・・・・トンネルに・・・入って・・・
でき・・た・・・
「転・・・送・・・」
場所は・・・広場
――――――――――――――――――――――――――
「・・・うええええええええええええ」
「兄さん、大丈夫ですか?」
うん大丈夫じゃないよ、心配してくれてありがとう
君の顔だけでも俺は元気が出るからたぶん大丈夫・・・たぶん
「あー、大丈夫か零?すまん、能力で伝染するとは・・・」
うん、俺も予想外だった
伝染の原理も意味不明だ
そもそも姫ちゃんから酔った理由もね
「それにしても異常なほどの酔いね」
「よい自身は私の体質のようです、伝染は理由がわかりませんが・・・」
何だったんだろうね、まぁいいや気分直しに行こう
「気分直しにどっか行こうか」
「そうねーちょっと小腹がすいちゃったし
おなかの口直しもかねて夕方のおやつにしましょ」
「いいね、ねーちゃん、どこ行く?」
「そういえば近くにアイスクリーム屋さんがありましたよ」
「じゃあそこにしようか」
~少年少女移動中~
「いらっしゃい!」
気前のよさそうなオッチャン店員だ
この遊園地の制服を着てるのに、独特のオヤジ感がある
しかも口調が丁寧じゃなくても許せる独特のオッチャン・・・珍しい
「あ、こんにちわ」
「おうべっぴんの嬢ちゃんがたこんにちわ!」
ニコニコ笑顔がいい感じだな
「さて、後ろの坊主どもも今回は何にする?」
「ははは、坊主か・・・」
「初めて言われたよ・・・」
まぁなににするか・・・
色々あるな、オーソドックスなものからちょっと珍しいものまで
「私は普通の奴から行きましょうか・・・」
「じゃあ私はちょっと珍しいのから・・・」
「零、俺普通に行くけどお前は?」
「俺?ちょっと変わったのにしようか・・・」
んーどうしよう
「あんさんらカップルかい?」
「うん、そうだよ」
「そうかそうか、若いっていいねぇ
俺も若い時には嫁つれて色々行ったもんだ」
「おじさん、私はこの『醤油アイス』って言うのをもらうわ」
「あいよ、べっびんさんにはおまけで二つつけてやるよ」
「いいの?」
「もちろんだ」
「ありがとう!」
「ねーちゃん・・・美しいぜ・・・」
このバカは・・・
「じゃあ私はこのソーダのアイスをもらっていいですか?」
「いいとも、お嬢ちゃんも可愛いからもう一個乗っけてやろう!」
「いいんですか?ありがとうございます!」
「・・・可愛い・・・」
マジ女神です、鼻血が出そうになるぜ・・・
「おい、坊主ども、お前らはどうするんだ?
女を待たすほど悪いことはないぜ、それがその女に見とれていてのことでもな」
「「・・・はっ、それもそうだな」」
早く決めよう
うーん・・・・なんだこれは・・・これにしよう
「じゃあ俺はウニのアイスで・・・」
「俺は普通にバニラ」
「おう」
あっ、俺らはおまけないんですね
まぁいいや
「ほらよ」
「ん」
「ありがと」
「それとな」
「「なに?」」
「結婚したいなら早めに言っちまえよ」
「「今回そのつもりだ」」
「そうか」
さて・・・お味は・・・・・・・意外と・・・美味い?
よくわからないけど・・・まずくはない
「少し横の方で食べましょう
他の人の邪魔になってしまいます」
とまぁそうなふうに姫ちゃんが言ったので横に移動して食べる
・・・廻さんのアイスは美味かったらしい
「ん、じゃあ行こうか」
「そうですね」
「その前に早いけど夕飯にしないか?
アイス食ったら余計腹減ってきちまってさ」
「仕方ないわね、じゃあご飯にする?
ちょうどレストランもここにあるわけだし」
じゃあということでご飯に決まった
「おじさん、ご馳走様でした」
「ありがとうございました」
「いやいや、美人が見れたんだしありがとうはこっちだよ
はっはっは」
やっぱりこのオッチャンいい奴だ
「じゃあなオッチャン」
「おいしかったぜ」
「おうよ」
「さ、行こう姫ちゃん」
「ねーちゃんも」
「「うん」」
さーて、レストランは・・・あっちだな
「さて行こう・・・」
「おーい、坊主ども!!」
ん?なんだ?
「嫁は大切にしろよー!」
「「「「!?」」」」
あのオヤジ・・・・顔が・・・熱いじゃねぇかよ・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――
最終の乗り物はやっぱり観覧車ということで
長いカップルの列に並んだ
並んだのころはまだ日が暮れてなかったけど
異常なほど長い列に並んでいたら日も暮れていた
そして創たちとは別に乗った観覧車の籠の中
「姫ちゃん楽しかった?」
「それは楽しかったです、色々ありましたけど
楽しかったしどれもこれも兄さんのおかげです」
ありがたいね、こんな男が好きだなんて今思ってもありがたい
「そんなに良かったならまた来ようかな・・・」
「今度は二人だけもいいかもですね」
姫ちゃんがもたれかかってくる
密着度が上がって心臓がバクバクだ
いや本当、幸せとテンパりで死にそうです
「姫ちゃん、窓見て」
「なんですか・・・・わぁ!」
ここの観覧車は大きいからな、実は上まで行くと
この遊園地の明かり綺麗だ、そしてそれを見ている姫ちゃんも・・・
「綺麗だ・・・」
「へ?」
一瞬きょとんとした顔になった姫ちゃんはだんだん赤くなる
「あわ、あわわわわわ!
そんな、そんな、綺麗なんて・・・・」
そう、こんな姫ちゃんも・・・・可愛い
どうせだ、まだ十八じゃないけど先にやってしまおう
「姫ちゃん・・・」
「ひゃい!なんでしょう!?」
ははは可愛い
ぎゅっと抱きしめる
姫ちゃんは口があいたままフリーズしてる
「姫ちゃん、一回言ったかもだし何回も言ったかもだけどもう一回言う」
「・・・・」
うん、緊張する
男はこういう時緊張するものだ
何回言っても、飽きるほど言ってもだ
「愛してる」
いつもと
違うのはここから
「だから、俺と結婚してくれ」
「・・・・あう」
今度は姫ちゃん泣いたぁ!?
え!?俺何したの!?え、え、え!?
「兄さん、兄さん、兄さん!」
「うんうんうん、どうしたの!?」
「私も、兄さんを愛してます!だからにいさんと結婚します!
逃がさないです!離さないです!拘束します!絶対絶対別れてあげませんからね!!」
もちろんだドンッと来やがれ!
そのあと姫ちゃんとキスをした
観覧車が下りるまでの長ーいキス
因みに、皆が言うディープなキスだ
あ、そうそう、にゃんにゃんは卒業してからだぜ?
「じゃあ帰ろうか」
「はい」
「創、ありがと」
「ねーちゃんもね」
家に帰る道中
俺達はいつもより少しだけイチャイチャ度が少なかった
でもずっと手を繋いでいて、そこにもっと強い何かがあった
そして寝る時・・・
「ねぇ姫ちゃん」
「なんですか?」
「永遠だから」
「もちろんです」
いつまでもいつまでも続く
この恋は、この愛は、俺が惚れてしまった事実は
神にさえ変えられない、一つの結論だ・・・
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神様と転生した主人公が
めだかで原作に入るお話
※注意※
めだかボックスの二次創作です
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