No.485239

超次元ゲイムネプテューヌ 魔法を司るもの

ユキさん

協会に他の大陸の手続きをする為にネプテューヌ達。
それをつけるソウジ。
大陸の手続きをネプテューヌより速く済ませようとするが、現実そううまくはいかない。今回は手続きのお話だけです。

2012-09-17 17:49:20 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:688   閲覧ユーザー数:676

第2話 大陸手続き

 

さて、夜が明け俺はねぷねぷさん達の後をこっそりとついてクラムース協会に辿り着いた。

俺は相変わらず協会の近くの木の陰に隠れている。

協会の前ではねぷねぷさん御一向がなにやら話をしている。

 

「うわっ!ここが協会!?おっきーし、綺麗なトコだね!!

 .....でも、なんか人少ない?エコ??」

 

うむ、確かに少ない気がする。

はて、ねぷねぷさんの言ったとおりエコ?なのかな

....エコってなんだ?CO2がどうのこうのってやつだっけ

人間からCO2が出るから協会の人は少ない?....ダメだ、考えがごちゃごちゃになってきた。

 

「モンスターのせいよ、人をよく襲うから。

 でもプラネテューヌは、そこらへん顕著よね...他の大陸より疲弊が激しいっていうか」

 

....モンスターのせいか(汗)

さっき俺が考えたこと文字送りされちゃってるかな....

 

「それより、協会の人に渡島目的を話すの。

 そうすれば協会が接岸場の方へも話を通しておいてくれるわ」

 

アイエフさんの言葉を聞き、俺は考える。

目的?....世界を旅したいからじゃダメかな?

うーん、ここは適当にモンスター倒して世界中回りますでいいか。

それだけ、頭の中に詰め込むと俺はねぷねぷさんより先に協会の中へと入っていくのだった。

 

 

 

「大陸手続きはっと....あ、ここか」

 

俺は協会のカウンターらしきところに辿り着き、神父みたいな服を着ている男性に話をかけてみた。

 

「ごめんくださーい!他の大陸に渡りたいんですけど、いいですか?」

 

「すいません!他の大陸に渡ったりしたいんだけど!オッケーですか?」

 

誰かと声が被った。

恐る恐る横を見てみるとそこには先日俺にドロップキックを味わわせたねぷねぷさんだった。

ねぷねぷさんも気付いたらしく「あー!!この前の!」とか言いながら指を指してくる。

 

「ちまちま君だ!」

 

「うぐ...」

 

変な名前をつけられ、この前以上にへこむ俺。

そんな俺をよそに目の前にいた協会の方は話を進め始めた。

 

「はいはい。大陸移動の手続きにこられた方ですね。

 他の大陸へと移る目的とその期間を教えていただけますか?」

 

「期間か~(考えてなかったな)...期間無し!理由はモンスター倒して、世界を平和にする!!」

 

「期間は、よく分かんない。目的は....あ、モンスター退治!

 世界中を回ってモンスターと戦うの!!」

 

またまた声が被る。

しかも、何だかんだで内容が似ている。

 

「まだ若いのに、見上げた根性ですねぇ。分かりました....長期と不明。

 モンスターに関する被災地の支援が目的、と」

 

「それとも、もっとざっくんばらんに慈善事業とか、

 書いておきましょうか?あとあと履歴書にもかけますよ?」

 

「なんでもいいから早くっ!パーティーが待ってるの!!」

 

その言葉に協会の方が何故か首を傾げる。

そして俺のほうを見て

 

「この方はあなたのパーティーの方じゃないんですか?」

 

「ねぷ?違うよ。ただのちまちま君だよ!」

 

何この人。俺のこと虐めたいのか?

まぁいいか。

俺も協会の方の顔を見てきっぱりと告げた。

 

「彼女の言うとおりです。俺は一人で旅をするんです」

 

協会の方は「これは失礼」と言って、手に持っていた二枚の紙を俺たちの前に出してくる。

 

「では....ここに貴方がたとお友達の名前を。...はい。これで終了です」

 

俺は友達などいない為、一人分の名前をさらさらっと書き終えた。

対するねぷねぷさんは「あれ?あいちゃんの本名なんだっけ?」とか何とか言ってる始末。

悩んだ挙句、結局あいちゃんしかでてこなかったねぷねぷさんは

「あいちゃん」とまんま記していた。

協会の方が二枚分の適当に仕上がった書類を目に通し、その場を去ろうとしたところで

ねぷねぷさんことネプテューヌさん(書類に書いてあった)が引きとめた。

 

「待って待って!わたし協会って初めてなの!ここってどんなトコ?」

 

あ、俺も初めてだから聞いてみるか。

そのままネプテューヌさんの横に立ち、協会の方の説明に耳を傾ける。

 

「なるほど、協会初心者の方ですか....。

 分かりました、我々の起源や成り立ちについて少しお教えしましょう」

 

「....そもそも協会とは。遥か昔に女神様がご自身でお作りになられた唯一の組織です。

 大陸の管理の一切を任されています」

 

「一方で信仰者を増やすために広報活動なども行っているわけです。

 おおまかですが、分かりましたか?」

 

「んー.....目新しい情報はないかも。 

 でもダメかと思ってたけどわりとフツーに働いてる人たちなんだね?」

 

さらりと言いおったな。

ダメって.....天然なのか?

 

「んー....大陸によっては、やはりモノは違いますから中には

 ダメな協会もあるかもしれませんねぇ。今はあまり悪口も言えませんが....」

 

「そうかぁ、ダメなところもあるのか。人間と一緒だね!!」

 

「哲学的な返しですね、でも嫌いじゃないですよ?

 さて、そろそろお友達のほうへ戻られては。待たせたままなんでしょう?」

 

「分かった、ありがと!!」

 

と言うが如く目にも留まらぬスピードでネプテューヌさんは協会を後にしたのだった。

俺も「ありがとうございました」とだけ言いネプテューヌさん程では無いが走って協会を後にした。

 

「ネプテューヌ....なかなか、良い名前ですね」


 
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