とあるビル。
そこでそれぞれの階でスイッチで力を得るゾディアーツの幹部、ホロスコープス達がある仮面ライダーと戦っていた。
二階ではてんびん座のホロスコープス、リブラ・ゾディアーツが仮面ライダーギャレンと戦っていた。
なお、なぜか二人とも声が似ているのは別の話…
ギャレンは醒銃ギャレンラウザーでリブラを銃撃するがリブラは錫杖ディケで防いでいる。
『ならば…これはどうだ!』
そう言うと、リブラは得意の幻覚を応用した分身を作り出した。
『それじゃあ、無駄だ』
ギャレンはギャレンラウザーの後部にあるラウズカードを収納する部分を展開し、一枚のカードを取り、それを銃口部のリーダーにラウズした。
『SCOPE』
ギャレンは探索能力が強化するスコープを発動した。
『そこだ!』
『ぐわぁ!』
ギャレンは柱の影に隠れた本物のリブラを撃ち抜いた。
『化かし合いなら俺の方が上だ…』
そう言うと、ギャレンは更に一枚のカードをラウズした。
『THEIE』
一方、リブラはギャレンに奇襲を掛けようとしていると、向こうからおとめ座のホロスコープス、ヴァルゴ・ゾディアーツが現れた。
『ヴァルゴ?何のようだ…!まさか、ダークネビュラ送りは止めてくれ!!』
『いや、地獄行きだ』
すると、ヴァルゴがギャレンラウザーを取り出すと、リブラを銃撃した。
『ぐわぁぁぁぁ!?』
ヴァルゴの姿が揺らめくと、ヴァルゴがギャレンになった。
実はさっき、ギャレンが使ったカードは自分の姿を自由自在に変化させるシーフを使い、ヴァルゴに化けたのだ。
一方、三階ではしし座のホロスコープス、レオ・ゾディアーツが仮面ライダーレンゲルと戦っていた。
怒れる獅子の異名を持つ、レオは両腕に装備した手甲に備わる3本のクローの猛攻に押されていた。
『どうした?その程度か、若造?』
『くっ…強いな』
レンゲルはBSAAが新しく開発したラウズアブゾーバーにカテゴリーQをラウズ装填した。
『ABSORB QUEEN』
そして、カテゴリーJをラウズした。
『FUSION JACK』
ラウズアブゾーバーの電子音と共にレンゲルは強化変身した。
胸部には象のハイグレイドシンボルが刻印され、両肩にはオリハルコンタスクを装着、醒杖レンゲルラウザーの後端にディアマンテ・エッジが装着され、鉄球も装備し、レンゲルはジャックフォームになった。
『無駄だ!』
レオがレンゲルに掴み掛かるが、右手だけで止まられた。
『俺は、相川さんや橘さん…剣崎さんの様に大切な物を守る!!』
レオの腕を離すと、レンゲルラウザーと鉄球による打撃をレオにくらわせた。
『バカな…さっきより力が桁違いだと!?』
レンゲルのジャックフォームはカテゴリーJが攻撃力や守備力が秀でていたのでそれが反映した。
『調子に乗るな、若造がぁぁぁ!!』
『来い!俺は…負けない!』
一方、ビルの屋上ではおとめ座のホロスコープス、ヴァルゴ・ゾディアーツが仮面ライダーカリスと戦っていた。
ヴァルゴは先端が羽扇子と斧が融合したようになっている杖、ロディアをカリスは醒弓カリスアローを振るって戦っていた。
『貴様…なかなかやるな』
『お前は何故戦っている?俺にはお前が悪い奴には見えない…』
『私が悪い奴じゃない?気のせいだ!』
そして、戦いは続く。
一方、一階ではデルタがダスタードの部隊とそれを指揮するレオダスタードを倒し終わった。
『終わったか…橘さんと合流をするか…』
「待て!」
振り返ると、そこには暮桜を纏った千冬が居た。
『これはこれは織斑千冬様、なんのご用で?』
「仮面ライダー!貴様をIS委員会の命令で捕獲する!!」
『捕まったら、テレビも見れないから嫌だね』
「抵抗する気か!?」
千冬は雪片をデルタに突き付けた。
『…冗談はさておき、マトモな話が有る。それを下ろしてほしい、織斑千冬…いや、世界の女性の英雄、白騎士様』
「!」
千冬は驚愕して少し考えると、雪片を下ろした。
『いい気になっているな…たくさんの人を殺して、偉い地位を得てよ…』
「人殺しだと!?私は人殺しをしていない!!」
『白騎士事件でお前は白騎士としてミサイルを半数破壊したが残りのミサイルは街に直撃し、お前を捕まえようとした軍を壊滅させた…その時の死者は約一万人』
「待て、白騎士事件での死者は誰も居ないと…」
それを聞いたデルタは呆れた様にため息をして言った。
『考えてみろよ…ミサイルの半数を破壊し、世界中の派遣した軍を壊滅した奴を表立って批判するか?表では何もなかったが裏では隠すんだよ………返せよ』
「なに?」
『お前があの日に奪った人の夢を!人生を!命を!全て返せぇぇぇ!!』
デルタの脳裏には白騎士事件の出来事が浮かび、怒りも悲しみも込めて叫んだ。
「ふざけるな!白騎士事件で死者は居ない!例え居たとしても巻き込まれた方が悪いんだ!!」
その言葉を聞いたデルタは怒った。
『…許さない、殺してやる!織斑千冬!!』
デルタは怒りを露にして千冬に殴り掛かろうとすると、二人の間に煙幕が出た。
そして、煙幕が晴れるとそこにはデルタの姿はなかった。
「逃げられたか…(まずいな、アイツがさっきの事を言いふらしたら私は終わりだ…奴を殺す!)」
一方、ビルから離れた所でジンヤは橘朔也、相川始、上城睦月と話していた。
「アイツ…自分の罪を自覚してなかった…それどころか罪から逃れようと…」
「あの人、最低だよ…」
「彼処まで最低な人間を見たのは俺でも始めてだ…」
睦月と始がそう言うと、橘がジンヤにブレイバックルを渡した。
「これはブレイバックル!?何で橘さんが?これは剣崎さんが…」
「少し前、剣崎が戻ってブレイバックルの修理を頼んだ。剣崎に合ったら、渡してくれ」
橘がそう言うと、ジンヤは始の手を見た。
始の手にかすかに流れている血は赤に近い緑だった。
前までは緑色の血だった。
「少しずつだけど剣崎さんも相川さんもアンデットの宿命から解放していくんですね…」
「ああ、俺も剣崎とまた合いたいな…」
四人はその男の事を思った。
一方、アフリカの内線地にある研究所。
その研究所は財団Xの研究所で近くの村から人を拐う、人間狩りをおこなっていた。
それを知ったBSAAは西部アフリカ支部の部隊が研究所に突入した。
作戦は三つ。
一つ目は警備している怪人やISの殲滅。
二つ目は拐われた人達の救助。
三つ目はこの研究所で何がおこなわれたのかデータを回収する。
突入部隊の指揮を取るのはクリスとパートナーを組んだシェバ・アローマ。
「行くわよ!」
隊長であるシェバが研究所に突入すると、予想もしない光景だった。
研究者達、全員は拘束されていて、警備していた怪人やISが倒されていた。
拐われた人達はそれぞれ牢獄に閉じ込められていたが全員無事だった。
何が遇ったのかシェバは防犯カメラの記憶を見た。
そこにはジョーカーが怪人やIS相手に戦っている姿だった。
すると、別の部隊の指揮をしていたジョッシュが来た。
「コイツは…」
「何者かしら?財団Xの怪人じゃないらしいわ…」
「ああ、彼は世界を救ったんだ」
そう言うと、ジョッシュはジョーカーが壊した壁の穴の方に向いて敬礼した。
シェバやそこにいた隊員も敬礼した。
そして、研究所から離れた所に剣を持ったジョーカーが居た。
すると、ジョーカーは黒いスーツにサングラスをした男性の姿に戻った。
男性は手に流れる自分の血を見た。
その血は赤に近い緑だった。
「俺も始も人間に戻りつつあるな…」
かつて世界と友を守る為に究極の選択をした男が居た。
男性はサングラスを取って呟いた。
「虎太郎の奴、元気かな…」
その男の名は剣崎一真。
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どうもギアルです。
今回は剣の4人が登場します。
それでは、ゆっくりしていってね!