「いままでご主人様が『観測』てきた外史、華琳ちゃんに桃香ちゃん、雪蓮ちゃん、蓮華ちゃんも全て消えてしまうわん・・・」
外史の消滅────。
それは、彼が最も危惧していたこと。そして、いずれくるだろうと予測していたことである。
度重なるループのなか、貂蝉からの話を聞く中でだんだんとわかってきたことがある。
それは・・・
外史を受け入れることのできる許容量───
無限に増え続けるからと言って、その許容量も無限、と言うわけではない。
様々な外史が集まるこの次元にも限界はあり、限界を越えれば当然壊れる。
次元が崩壊すると、他の次元にも影響がでかねない。
そのため、正史は次元が限界を迎える前に、この次元に対して最終処置をする。
それが、『外史の消滅』───内容物の消去。である。
何故、彼は繰り返す世界の中で壊れなかったのか。そこには二つの理由があった。
最初、彼の目的は、自らの望む外史へと帰還することであった。
しかし、彼は気付いてしまった。
『外史の消滅』の可能性に。
だからこそ、彼はここまできた。
自らが戻るためではなく・・・
────自らが愛したものを守るために。
「なぁ、貂蝉・・・」
彼が絶望しなかったもうひとつの理由。
「なにかしらん?」
あのとき刻み込まれた貂蝉の言葉。
「俺は『
愛する者たちの存在する世界を守るための術────
「えぇ。そうよん」
コイツが示してくれた唯一の手がかり。
「そうか・・・」
ただひたすらに、『
「ご主人様はすでにほぼ全ての可能性を観測しているわん。残る可能性は・・・」
「一つだけ・・・か?」
「あらん、鋭いのねん」
当たり前だ。何回繰り返したと思ってやがる。
「最後の外史・・・さしづめ、主人様は『
「なんだよ、それ」
中二全開の呼び名におもわず苦笑。
そうこうしているうちに目の前にたたずんでいたのは、扉。
「ご主人様・・・覚悟は・・・いい?」
「あぁ、問題は・・・ない」
「じゃあ、いってらっしゃい。ご主人様?」
さて、始めようか。
これが・・・俺の・・・『天の御遣い』としての、『北郷一刀』としての─────
「最後の大博打だ!」
さぁ・・・行こうか。
俺に・・・『最後の可能性』を『
あとがき
どうも、暇神です
「北郷一刀です。」
さて!長らくお待たせしていましたが・・・
ついに!次回!本編開始です!
「よっしゃぁ!セリフが多くなる!」
・・・・・めざといな・・・お前・・・
「それならば、まだ出ていない〇たちはどうなるのでしょう~?」
「セリフどころかでてすらいない私達はどうなんでしょうな?主?」
あ~はいはい、次回まで待っててください。必ず出しますから。
「約束なのですよ~?」
「では、失礼する。次回会いましょう。主」
「・・・・・・・・」
どうした?一刀
「いや、セリフだけでバレバレすぎるんじゃ・・・」
さ、さ~て次回も、
お楽しみに~♪
「お楽しみに~(誤魔化したなコイツ・・・)」
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来ました!プロローグ終了!次回からついに本編が始まります!
・・・が、先の展開もなにも考えてません。
投稿は遅くなるかもしれませんが、ご了承ください・・・
では、最後のプロローグ、どうぞ~♪