この作品は真・恋姫無双の二次創作です。
原作とかけ離れるかも知れませんが
大目に見てください。
呉にむかうまえに江夏では孫堅と劉表の軍が争っているとの情報を得た陸達一行は孫堅を支援するため、江夏に居た。
孫堅の軍五千、対する江夏太守黄祖の守る二万、数では孫堅の方がは劣勢。
陸たちは戦況を暫く見つめていたがどの時点で加勢するのが良いか機を見計らっていた。
そして劣勢を打開するため総大将の孫堅自ら突出しようとしている。
ここで陸たちが動いた。
「よし、行くぞ。俺は孫堅の方に向かう、お前たち三人は多分黄蓋だろう、黄の旗の方に向かってくれ、あちらの方がかなり損害が激しそうだからな」
真「はかせ本当一人で大丈夫なんか?」
樹「そうだよお兄ちゃん、焔耶さんもなんか言ってよ」
二人は心配するが焔耶は陸に向き直り問いかける
焔「お前がそう言うなら大丈夫なんだろう」
「ああ任せておけ」
そう返事をすると焔耶は頷き、尚も渋っている真桜と樹里を引きつれて行った。
孫「祭!あそこに黄祖が見えた、先に行く!!」
孫堅は数百のみの兵を引き連れ頂上を目指した。
黄「堅殿!くっ、おぬしら邪魔じゃ」
孫堅を追いかけようとするが、突如側面から現れた伏兵に分断されて思うように進めない、徐々に孫堅との差が開いて行く、そしてついに完全に二人の隊は真っ二つに分かれた、黄蓋は追うのを諦めて先に伏兵を倒す事に専念する、兵数が違うので大分押されていたが何故か敵兵が崩れ始めた。
兵「申し上げます、所属不明の三人組が敵を倒しながら、こちらに向かっております」
黄「誰じゃ?」
兵「いえそれはわかりませんが猛烈な勢いで倒しております」
黄「じゃがこれは好機、そやつらと合流するぞ」
兵「はっ」
真桜は螺旋槍で、焔耶は鈍砕骨で次々と敵を倒し、樹里はその後を付いていく、討ちもらした者はヒュプノスで敵を眠らせる、そして黄蓋の隊に合流後、協力して黄祖の部隊を追い払っていった。
一方陸のほうは
タナトスで迫る敵を倒しながら、孫堅の所に追いついた。
「おいあんた総大将だろ、そんな少ない兵だけで前に出るな」
孫「うるさい、誰だお前は?助太刀は感謝するが今、黄祖のやつが頂上に見えたのだ、やつを討てばこの戦は終わりだ」
孫堅はさらに敵陣の奥深くに入っていく。
山の頂上にいた黄祖がにやりと笑い、腕をさっと上げると巨大な岩が落ちてくる。
「ここで落石計だと。馬鹿なこんなところでそんなことしたら、味方まで巻き添えだぞ、不味い、罠だ!!」
陸は叫びながら、再び追いかけようとするが、孫堅は岩を避けながらさらに進む。
周りに居た黄祖の部隊は岩に潰されていく。陸も岩を避けながら孫堅に追い付いたが、次の瞬間、岩石の落下の衝撃で一気に地面が崩壊した。
ドガガガガガガッ ゴオオオーン
そして轟音が響き、陸と孫堅は崖下に落ちていった。
樹「お兄ちゃん~」
真「はかせ~」
それを遠目で見ていた真桜と樹里は敵を倒しながら大声で叫ぶが返事が返ってくることもなく、その声は虚空に消えていった。
祖「ははははは、孫堅はこの黄祖が討ち取った。やつがいなくなった今、残るは孫家の残党のみ、全軍突撃!!」
黄祖の軍が一気呵成に攻めてきた。
黄蓋達は迎撃を試みるがやはり総大将を失った兵の動揺は大きく、次々と黄祖の部隊に討ち取られていく、そして黄蓋は苦渋の決断をする。
黄「全軍撤退!!」
樹里はその言葉を聞いて沈黙した、このままここで応戦した所で結果は目に見えているからだ。
納得できない真桜
真「そんなーなんでや、なんとかならへんのか」
黄蓋に掴み掛からんばかりに詰め寄った。
見かねた焔耶が二人を引き離すそして、
パンッ
直後に乾いた音が響いた。
焔「あいつは絶対生きている。お前は短くない時間を一緒に過ごしたんだろう?お前が信じなくてどうする!!それに黄蓋殿は総大将を失ったのだぞ、本当は仇を討ちたいのを我慢しているのだ、おまえが取り乱してどうする」
焔耶はそう諭した。
真桜はその言葉に、はっとして俯いた。
黄「一度退却後、捜索隊を出すので今は耐えてくれ」
黄蓋は、やっとのことで声を絞り出した。
真桜は崩れた崖の方を見遣り呟いた
真「はかせ待っててや、必ず見つけたるさかい」
あれから一日が経過し捜索隊が組まれることになったが一向に見つからなかった、ただ現場には孫堅の腕らしき物があったと報告された。
あの後、真桜、焔耶、樹里は祭と話し合い、ともに建業についていった。戦車と車は無惨に潰されていたので馬で移動することにした。
策「母様の遺体はまだ見つからないの?」
兵「申し訳ありません、目下全力で捜索中ではありますが一向に手がかりがありません」
策「ふぅ。わかったわ下がりなさい」
兵「はっ」
兵は玉座の間を退出した。
策「ねぇ冥琳、母様は生きていると思う? 」
冥「わからないな、ただ祭殿の部隊の報告では今のままだと絶望的だろう」
再び別の兵が玉座の間に入ってきた。
兵「黄蓋様がお戻りになられました」
黄蓋は、玉座にいる孫策を前にひざまづいた。
黄「策殿本当に申し訳ない儂が副将で付いて行きながらの失態、申し開きもございませぬ。この黄蓋、如何様な罰も受ける所存じゃ………」
そして深々と頭を垂れた。
策「頭をあげなさい、祭。母様の事は残念だけど、勝敗は兵家の常、罰することはないわ。冥琳もそうでしょ?」
冥「ああそうだなこればっかりはどうにもならんからな。あと祭殿その者たちは?」
「ああこの者たちは儂らが黄祖と戦っているとき、助太刀してくれた者たちじゃ、実はもう一人いたんじゃが、堅殿と共に崖下に消えてしもうた」
真「ウチは李曼成、真名は真桜いいます」
焔「ワタシは魏文長、真名は焔耶だ」
樹「あたしは徐元直、真名は樹里です」
三人がそれぞれ自己紹介した後、真桜が代表して孫策に話しかけた。
真「ウチらは、はかせが見つかるまでここに居させてもらうことを祭さんと約束したんや。だから頼んます、どうか置いてくれまへんか?」
冥「わかった、しかし祭殿との約束はどういったものかはわからんが残念ながらただでここに居させるわけにはいかん。それでもいいのか?当面の間、客将でもかまわんが」
樹「わかりました。孫策様。雑用でもなんでもやりますのでお願いします」
雪「そうわかったわ。それから私は雪蓮よ、真桜、焔耶、樹里三人ともよろしくね」
冥「私は冥琳だ、よろしく頼む」
そしてとうとう捜索は打ち切られた。
真桜ら三人だけはあきらめきれず、仕事の合間を縫って陸の行方を探していた。
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遅くなりました、もっと早く更新しようとは思いましたが、
仕事が忙しいやら、お盆休み、そして高熱のため、ぜんぜん書き進めませんでした。
あと夏バテの為、ストーリーがおかしくなってるかも知れませんが
ご容赦のほど。