No.462422

真・恋姫無双~科学無双 第11話

1週間ぶりです。
これだけかかってもクオリティーは低いままです。
ほんと申し訳ない。

2012-07-30 18:16:17 投稿 / 全15ページ    総閲覧数:2429   閲覧ユーザー数:2208

この作品は真・恋姫無双の二次創作です。

 

原作とかけ離れるかも知れませんが

 

大目に見てください。

 

やがて旅立ちの時が訪れると桔梗と焔耶が別れの言葉を交わしている。

 

桔「陸殿についていき見聞を広げるが良い、焔耶お主のこれからを期待しているぞ」

 

焔「はい、桔梗様、かならずやこの焔耶、期待に答えられるよう行って参ります」

 

桔「では陸殿頼みましたぞ」

 

「任せてくれ」

 

桔梗に一礼し今度こそ荊州に向け出発した。

 

しばらく荒野を走ると陸は焔耶にコインを渡した。

 

「それやるよ」

 

焔耶が渡されたコインを見ると、同じ絵柄が裏表にあった。

 

真桜はそれを覗き見る。

 

真「それどっちも表やんか、焔耶はんそれでいいん?」

 

すると焔耶は薄く笑って、

 

焔「いいんだ、今までのワタシはまさに井の中の蛙だったのだ。益州の外に出る絶好の機会だ」

 

そう言った。

 

真「うーんうーん」

 

焔「どうしたさっきからうなって」

 

真「ああ焔耶はんさっきから腹が痛いんや」

 

巴郡を出発し、数日後真桜が腹痛を訴え始めた。揺れていると痛がるので途中で止まっていると、一人の女性が話しかけてきた。

 

?「どうしました?」

 

「どうやら腹が痛いらしい、どこかに休む所はないでしょうか?」

 

陸が尋ねる。

 

?「ここから次の街までかなりかかりますよ、いろいろ薬がありますので私の所に来てはいかがでしょうか」

 

「いいんですか?」

 

?「ええ、困った時はお互い様ですから」

 

このままここにいてはどうにもならないので陸はその申し出に甘え、付いていく事に決めた。

 

焔「おい真桜しっかりしろ」

 

真「うーんもう駄目や、焔耶はん、後は頼むで、ガクッ」

 

「ほら馬鹿やってないで行くぞ」

 

真「へーい、あいたたた」

 

車を再び迷彩布で覆い、真桜には多少我慢をしてもらって焔耶の背にのせ歩いていく。しばらく行くと、割と大きめな建物の前に着いた。

 

?「どうぞこちらです。どうかご遠慮なさらずにゆっくりしていってください、申し遅れました、私はここで私塾を開いている司馬薇といいます」

 

その名を聞いて 陸が答える。

 

「あなたがかの有名な水鏡先生でしたか、あっ申し訳ない俺は河内陸、腹痛を起こしてるのが李典、そしてもう一人が魏延といいます、俺の事は河内でも陸でも好きなように呼んでください、この度は本当にありがとうございます」

 

水「いえいえ、いいのですよ」

 

そして空き部屋に案内され薬を貰うとそれを真桜に飲ませしばらく様子を見ることにした。

 

水「それではごゆっくりどうぞ」

 

と水鏡は部屋を辞した。

 

 

?視点

 

?「先生今帰りました」

 

水「あっ樹里、お帰りなさい。今ちょうどお客様がお見えになってるから二人分のお茶をお出ししておいてね」

 

「そうですか分かりました」

 

どんな人が来たのかな?とお茶を持ちワクワクしながら

 

空き部屋の扉を開ける。

 

ガチャ

 

部屋に入ると寝台にいる女性そしてその横に立つ男女が目に入り、そして一人の男性と目が合った。

 

陸「ん?誰だ?」

 

樹「あの~先生に言われてお茶を持ってきたんですが」

 

「そっか悪いな」

 

樹「いえ、そんなことないです」

 

そう言ってお茶を卓の上に置いた。お茶を飲むと焔耶は少し散歩してくると言い残し部屋を出ていった。しばらく無言の時間がたち、おずおずと少女が口を開く。

 

樹「あの~、その白い服は、もしかして天の御使いさまですか?」

 

「まぁそう言われた事もあるな」

 

樹「かかかか感激です、あたしの名前は徐庶字は元直、真名は樹里といいます」

 

「真名をいいのか?」

 

樹「はいもちろんです、あたしの母が天水にいて、お世話になったって手紙が届いたんです。くるまいすと言う物を貰ったって言ってました、他にも色々書いて有って、だから一度お会いしてみたかったんです、あと、あと、あー何言おうと思ったんだっけ」

 

「ああ、あのご婦人か(月の所で客将を始めたばかりの頃だな)そう言えば娘がいると言っていたな、その子が君か?」

 

はいと返事をして再び樹里が話しかける。

 

樹「あの…御遣い様」

 

「御遣い様はやめてくれないか?河内か陸と呼んでくれないか、どうもその呼び名は俺にはしっくりこない」

 

樹「はい分かりました。陸さん、いえ陸先生、一度でいいですから天の知識をすこしだけでも教えてくれませんか」

 

「う~ん、でもなぁ」

 

陸は渋るが樹里は尚も食い下がる。

 

樹「本当に少しだけでもいいんです、お願いします」

 

いつの間にか部屋に入ってきていた水鏡の言葉で決定的になる。

 

水「私も聞きたいですわ 。生徒たちには通達しておきますから講義をしていただけませんか?」

 

水鏡が樹里に助け船をだしたので陸はそれを了承した。

 

「ふぅ。まぁ世話になってますからね少しならいいですよ」

水「皆席につきなさい」

 

生徒たち「はーい、水鏡先生今日はなにをするんですか」

 

水「うふふ、今日は、とても素敵な先生が来ていらっしゃっていますよ、それではどうぞ」

 

水鏡に促され陸は部屋に入る。

 

(教壇に立つのも、教育実習以来だな)

 

(※陸は飛び級をしているのですでに15歳の時に実習を終わらせています)

 

「今日だけ臨時で講義することになった河内陸だ、よろしく頼む」

 

簡素な自己紹介すると女生徒から質問が飛ぶ。

 

女生徒1「あの先生、恋人はいるんですか?」

 

「いや別にいないが」

 

女生徒2「じゃあ私が立候補してもいいですか?」

 

女生徒3「きゃあ~だいた~ん」

 

ここは女子高かよと思いつつそういえばこんな光景前にもあったなぁと思い出している陸だった。

 

水「皆さん陸先生が困っているのでもうやめなさい」

 

女生徒全員「はぁ~い」

 

陸は体験談や現代知識をここで話した、無論すべてではないが。

 

真「いや~全快や~」

 

あれから三日ほど経ち寝台から起き上がった真桜がそう声をあげた。

 

焔「まったくただの食あたりとは鍛え方がたりないんじゃないか」

 

真「う~そやかて、腹ん中までは鍛えられへんやろ」

 

そう話している横で陸を樹里が追いかけ回していた。

 

「ええい、しつこいな。もう教えただろが」

 

樹「まだまだ知りたいんだもん天の知識」

 

「だ・か・らもうこれ以上は教えられないと言ってるだろ」

 

二人のやり取りをみて、真桜は笑い、焔耶は同情の目を向ける。

 

真「アハハ、はかせまた追いかけられとるで」

 

焔「さすがにあそこまで追い回されるとワタシでも気が滅入るな」

 

水「あらあら」

 

水鏡もこの光景を見て笑っていた。すると樹里が石につまづいて転ぶ。

 

樹「痛っ!」

 

「お、おい大丈夫か?」と樹里に近づくとぴょんと起き上がり陸に飛び付いた。

 

樹「えへへ捕まえた」

 

「まったく」

 

樹「ねえ陸せんせ、ちょっと近くの邑まで付き合ってもらえませんか、水鏡先生から頼まれているものがあるんです」

 

「わかったよ、どうせ車に乗ってみたいんだろ」

 

樹「あはっ、わかっちゃいました?」

 

はぁぁ~と陸は盛大なため息をつくと車の所まで行き乗り込んだ。

 

樹「はや~い!!」

 

樹里は車の中ではしゃいでいた。

 

少し回り道しつつ邑に到着したがその時、賊がくるぞーと声があがった、どうやらこの邑を荒らしにやってくるようだ。

 

邑人達はどんどん邑の外れの方に逃げていく。

 

樹里は陸に早く戦える人を集めましょうと促す。

 

どうやら策があるようだ。

 

「待て、とりあえず長老のところに行くぞ」

 

樹「はい」

 

と長老の所へ向かった。

 

長「最近荊州牧の劉表様が近々呉の孫堅と言う方と戦がある言うて、戦える男衆を徴兵してしまったんじゃ、だからここには戦える者がほとんどおらんのです」

 

それを聞いた樹里の顔がみるみる青ざめていく。

 

(あたしの考えてた策が、どうしよう)

 

「居ないんじゃしょうがないな賊は俺が押さえる、だからお前は真桜と焔耶を呼んできてくれないか?」

 

樹「そんなあたしも戦えます」

 

食い下がる樹里。

 

「今のお前じゃ足手纏いにしかならん。早く行け」

 

樹「………はい」

 

ぎりっと樹里は悔しげに唇を噛み走っていった。

 

「さてとそれじゃ長老も早く避難した方がいいぞ」

 

長「はい、わかっておりますが、本当にあなた様お一人で大丈夫ですかの?」

 

心配は要らんと一言言い残し、賊の来襲に備えるためこの場所を離れた。

 

来た来たそれじゃ

 

「ロケット花火点火!」

 

ピューピューピュー

 

頭「なんだ?……ガッ」

 

飛んできたロケット花火を見てそう言うと

 

ズキューン

 

陸が発砲した弾丸が命中し絶命した。

 

黄1「なんだ頭がいきなりやられたぞ」

 

再びロケット花火が打ち込まれ、それに驚く賊に陸はタナトスで再び撃ちこむ。

 

次々との餌食になる賊達。

 

するとどこからともなく黄巾の一人から、うわ~妖術士がいるぞと声があがり恐慌に陥った。

 

黄2「ぎゃあ」

 

黄3「またひとりやられたぞ、どうなってんだ」

 

そしてしばらくすると真桜、焔耶と合流、三人の活躍により賊は壊滅した。

 

長「ありがどうございますじゃ」

 

長老らに感謝され四人は水鏡女学院に戻った。

 

樹里はなにも出来なかった悔しさから水鏡の授業には出ているが、それ以外は部屋に引きこもっている。

 

そしてある日の事、樹里が部屋に戻る途中、女生徒達に囲まれる。

 

生徒「ちょっとあなた最近、陸先生にくっついてばかりいて陸先生が迷惑しているのに気付かないの?この間だって、全く役に立てなかったじゃない。所詮あんたは孔明と士元のおまけでしょ」

 

生徒「そうよそうよ」

 

他の女生徒が囃し立てる。

 

「うぅ……ぐすっ…そんなこと……ひっく。」

 

「あはは泣いたって事実は変わらないのよ。わかったら金輪際、陸先生に付きまとうのはやめなさい」

 

樹里はしばらく泣いていたが、何かを決意すると、焔耶の所に向かった。

 

樹「焔耶さん、あたしに武術を教えて下さい、お願いします」

 

焔「うん?なんだ唐突にだいたいお前は軍師志望だろう、何故武術が必要なんだ?」

 

樹「あたしは強くなりたいんです、陸先生を守れるくらいに」

 

焔「しかしあいつは別に守ってもらわなくても強いぞ」

 

樹「それでも!もう足手纏いにはなりたくないんです!!それに学問も今まで以上にがんばります」

 

樹里の熱意に焔耶はついに折れる。

 

焔「わかった、そこまで言うのなら教えてやろう、ただしワタシは、すぱるただぞ」

 

樹「すぱるた?」

 

「ああ天の言葉でええと、まぁビシビシいくって事だ」

 

樹「はい、お願いします、焔耶さん!」

 

この日から樹里の武術の修行が始まった。

 

焔「それじゃかかって来い!!」

 

樹「やあっ」

 

樹里は掛け声をあげて、焔耶に木刀を振り下ろす。

 

ガッガッガキッ

 

焔「むっ、お前素質があるぞ武術をやったことがあるのか?」

 

樹「昔やってましたが強くなれないと思って諦めました」

 

焔「そんなことはないぞこのままやれば並の武将以上にはなるぞ」

 

樹「ホントですか、ありがどうございます」

 

しかしここから何度も何度も倒されたが弱音は吐くことなく焔耶に立ち向かった。

 

それを陸はなにも言わずそれを見守っていた。

 

武の修行と共に本来の明るさを取り戻し成績もどんどん上がり、修行の合間には再び陸に付きまとう日々を送っていた。しかしそんなある日の事、樹里は再び女生徒らに囲まれていた。

 

生徒「ちょっと、陸先生や魏延さん達には近づくなってあれほど言ったじゃない。まだわからないの?どうやら口で言ってもわからないようね、 あなたたち元直を捕まえなさい」

 

リーダー格の女生徒がそう言うと他の女生徒達は樹里を取り押さえようとするしかし樹理は抵抗せず無言でリーダー格の女生徒を睨みつけると

 

「あたしはおまけなんかじゃない!!あんたたちの暴力にはには絶対屈しない!!」

 

そう反抗する。

 

リ「なんですって!!もういいわ、思い知りなさい。」

 

ついに女生徒らが手をだそうとしたその時、

 

焔「そこまでだ!」

 

焔耶がそこに現れた。

 

リ「えっ、ぎ、魏延さん…」

 

樹「焔耶さん……」

 

魏「よく言った、樹里。そしてそこのお前たち、大勢で一人の人間をよってたかって責め立てるとは、言語道断!ワタシは絶対に許さんぞ!!」

 

焔耶の一喝で女生徒達は、はへなへなとその場にへたり込んだ。

 

そして焔耶と樹里はこの場所を後にした。

 

焔「しかし樹里なぜあの時抵抗しなかったんだ?

 

樹「えっと、こっちも力を使ったら大怪我させてしまうじゃないですか。そうしたら水鏡先生に破門されちゃいますよ、アハ」といたずらっぽく笑った。

「あの陸先生、あの、えっとお願いがあるんだけど…… 」

 

「何だ?」

 

樹里は言い辛らそうにしているが、やがて意を決したように口を開いた。

 

樹「あの……お兄ちゃんて呼んでいいかな?」

 

「うっ、えっと…ずいぶん唐突だな……別に構わんぞ 」(そんな上目遣いで言われたら断れるわけないだろ)

 

樹「あとあたしの修行の成果を見てくれないかな?」

 

「いいぞ、得物はどうする?」

 

樹「あたしはこの木刀で」

 

「そうか、なら来い!」

 

樹里は陸に向かって行ったが軽くあしらわれた」

 

樹「はぁ~やっぱり全然敵わないなぁ……」

 

そう言って樹里はうなだれた、それを見てこれをやるよと陸は拳銃を取り出し樹理に持たせた。

 

樹「これってお兄ちゃんの拳銃じゃないの?」

 

「馬鹿、さすがにそれはやらねえよ、それはヒュプノスと言う。殺傷能力はないが当たった相手を眠らせることが出来るやつだ」

 

樹「ぐすっ…お兄ちゃん。ありがとう」

 

樹理は大事そうにヒュプノスを抱えた。

 

水鏡女学院から出発するその日、水鏡と話していると樹里が荷物を抱えて息を御切らせ陸の元に走ってきた。

 

「ハァ、ハァ。あのあたしも連れて行ってくれないかな?」

 

「…………」

 

焔「おい河内あれをやったらどうだ? 」

 

にやりと笑った。

 

「ん?コインのことか?」

 

焔「そうだ」

 

「わかった……。樹理これを見ろ、これが表か裏かでどうするか決める。表なら連れて行ってやろう、裏ならまだお前はここに残ってやるまだことがあるということだ」

 

樹「……わかったよ」

 

ごくりと樹里の喉が鳴る。

 

ピィンとコインをはじくと陸が水鏡に尋ねた。

 

「表だ。水鏡さん、どうしますか?」

 

水「樹里、いいでしょう、少し早いですがこの水鏡女学院からの卒業を認めます、行きなさい 」

 

樹「水鏡先生ありがとうございます、先生の名を汚さぬよう、頑張ります」

 

水「気をつけるのですよ 」

 

樹「はい!! 」

 

「えっと、あたしはどこに乗れば?それに真桜さんは?最近見ないけど」

 

「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃん、こんな事もあろうかと予めはかせたちには内緒で新しい車をつくったんやで」

 

ちょうどその時真桜が乗ってきた戦車の様な物から顔を出した。。

 

(何故そのフレーズを知ってんだ?……それにあれはM1エイブラムスのミニチュア版?あーもういいや、何でも。考えるのはよそう)

 

陸は心の中でそう思った。

 

焔「ここ最近見ないと思ったらそれを作っていたのか?でも動くのか?へんてこなそれは」

 

「へんてこ?失礼やな。それにちゃんと動くに決まってるやないか。今も乗ってきたしな、それでみんなを吃驚させよう思ってん」

 

どや顔で回りを見回す。

 

「これは中々だな、砲台は可動してなおかつ弾は出るようになっているのか?」

 

真「せやろ、ウチ天才やし、ん?動かへんよ、弾が出る?なんやそれ?」

 

「いや、いい」(ただ走るだけか)

 

陸は首を振った。

 

焔「しかし今さらだが、お前もし樹里が一緒に来なかったらどうしたんだこれ」

 

焔耶からツッコミが入る

 

「あっ……えっとそんときはこれが活躍する時までここで預かってもらうっていうのは?」

 

「誰が取りに行くんだよ?それに得体が知れないから不気味だろ」

 

真桜は涙目になる。

 

真「………みんなイジメカッコ悪いで…」

 

アハハハハ樹里は笑い始めそれにつられて皆笑った。

 

そして樹里を加えた一行は水鏡に別れを告げ呉へ向かっていった

 

 

 

 


 
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