一夏とコンは食堂で食事をしているのだが・・・・・
「いや~、ここのそばは美味いね。」
「だろ。」
さっきまで鬼ごっこして敵対していた者が今ここで共に食事している光景に生徒達は何も言えない状況にいた。その場を奪回するかのように5人と生徒会長が話しかける。
「「「「「「一夏(織村君・一夏さん)。」」」」」」
「ん?どうした皆?」
「どうしてこいつと食事してるの?」
「そうですわ。こんな・・・・」
「なんていうか・・・・」
「その・・・・・」
「どう言えばいい・・・・・」
「不思議なコンちゃんとでも言っておこうかな。」
「「「「「それだ(ですわ)。」」」」」
「おいおい、それはないだろ。第一コンは敵意があったら食事してないだろ。」
「それもそうだけど・・・・」
皆はテーブルの上に積み重ねられている大きい円状の蒸篭に目がいった。1人10段はあった。
「あんたら、どんだけ食うの。」
「「普通にこれくらい食うだろ。」」
「いやいやいやいやいや、流石にないからこれ。」
コンと一夏は鈴の言葉を聞きながらそばを啜る。そんなときコンが箸を置きポンと手を叩く。
「あ、大事なこと聞くの忘れてた。」
「なによ。」
「君達と眼鏡掛けた緑色の髪の子の名前を聞いてなかった。」
「ほう、私達を年下みたいに言うな貴様は。」
声のする方を振り向くとそこには千冬と山田先生の姿があった。
「おや、いつの間に。」
「ついさっきですよ。まったく、君には散々振り回されましたよ。」
「そら一生懸命でしたからね、2人とも。」
「でもその言い方やめた方がいいですよ。仮にも私達が君より年下なんですから。」
「いや・・・・・まいっか。どうせ言っても信じないだろうし。で名前は?」
「私は山田真耶です。」「篠ノ之箒だ。」「セシリア・オルコットですわ。」「凰鈴音。」「シャルロット・デュノア。」「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」「生徒会長の更識楯無よ。」
「真耶ちゃんに箒ちゃんにセシリアちゃんに鈴ちゃんにシャルロットちゃんにラウラちゃんに楯無ちゃんか。皆よく俺の分身を多く倒したね。」
「いきなり名前で・・・・まいいわ。」
「でももっとすごいのは君だよ。」
そう言ってコンは一夏の方を指差す。
「「「「「「「「え?」」」」」」」」
「だって君は偽者と本物の区別をしたんだから。」
「どういうことかな?」
「この子は分身を見つけても『違う。』て言ってよそへ行ったからね。」
「一夏君、どうしてそんなことしたのかな?」
「いや、どうしても言っても俺前にコンと会ってる気がして・・・」
「君もかい。実は俺もなんだよ。君とは昔にどこか出会ってる気がするんだけど名前は?」
「ああ、そいやまだだったな。俺は織村一夏だ、よろしくな。」
「・・・・・・・・・・・・・・え!織斑一夏。」
「ああ、どうかしたのか?」
「ふふふ、ふははは、あーはっははははははははははははははははははははははははははははは。」
「うお、急にどうした。」
「いや、こんなことあるんだなって・・」
「?なんなんだ?」
「俺は君に昔会ったことがあるんだ。」
「俺は会ったことがあるんだよ。と言ってもこの姿じゃなかったからね。」
「どういうことだ?」
コンは一気にそばを食べ終えて立ち上がる。
「こういうこと。コッコーン。」
ポンと白煙が舞う。白煙が晴れるとそこには白と紅の紐に大きな鈴を首に巻きつけ尻尾が9本ある白い狐がいた。そばには白い着物が落ちていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え。」
「久しぶりだね一夏君。」
「ど、どうなってんの?」
「俺の動物形態の姿だよ。でもあの時は自分でも驚いたよ。まさか働きすぎで変化できないほどとは思ってもみなかったよ。」
「いや俺もまさかあのときの狐が君とは思わなかったよ。」
「まあ普通はね。」
「一夏の話ほんとだったんだ。」「なんなのよ、これ。」「織村先生。」「こればかりは私も流石に。」
目の前のことに驚く皆であった。
「これで2度目だね。ありがとう。」
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食堂で食事をする一夏とコンだが・・・・・