生徒会長の言葉に学園全体の生徒はどよめいていた。
「ねね、今の本当。」「でも生徒会長の言葉だから・・」「やろうと思えば出来るし。」「織斑君のマッサージ。」「ねえ、チーム組まない?」「あの子達に取られる前に・・・」
学園の生徒はいろんな意味で闘志を燃やしていた。
一方あの代表候補生達のところでは・・・・
「ねえ、チーム組まない?」
「確か生徒会長はチームを組んでもいいと言ってたしな。」
「ですがそれでは少し問題がありますわ。」
「何が問題なの、セシリア。」
「いいですか、あの少年を捕まえたとして誰が最初に一夏さんのマッサージを受けるのですか?」
「それは夫であるこの私が・・・」
「「「「絶対ダメ。」」」」
「む~。」
一夏のマッサージを誰が最初に受けるかで考え込む代表候補生達。箒が解決策を思いつく。
「そうだ。こんなのはどうだ。」
「何だ、箒。」
「本物のあの少年を最初に見つけた人が一番最初に受けれるというのはどうだ。」
「本物?」
「ああ。あいつの偽者を私は勝負した。勝負としては勝ったが結果としては負けた。あいつの偽者はこれだった。」
そう言って箒は式神を4人に見せる。
「箒さん、これはなんですの?」
「私にもわからん。」
「これってよく映画出てくる式神じゃないの。」
「式神って?」
「たしか陰陽師とかが使う紙じゃないのか。」
「大体あってるはわね。」
「つまりあの少年はこれで私達をかく乱してると。」
「ああ。だから1人では確実に無理だ。だからチームを・・・」
「どうしたの箒?」
「おかしいと思わないか。なぜ生徒会長はチームを組むことを許可したのか?」
「それはあいつが複数いるから・・・・・・・あ!」
5人は気付いた。コンが複数いることはあの場にいなければわからないことだかれである。
「なるほど。だからチームを組ませたと。」
「相変わらず恐ろしいな、生徒会長は。」
「ええ。」
「でも生徒のことを考えている点では・・・」
「しかし方法が・・」
「まあそこは大目に見て。」
「で、さっきの話の続きだが後の4人はじゃんけんで決めるということでいいな。」
4人はコクンと頷いた。ここにある意味不発弾だらけの最強チームが生まれた。
ところ変わって千冬と山田先生のところ・・・・
「織斑先生!」
「はあ~、あのバカ・・・」
「どうしますか。」
「今更聞くような生徒達ではないし・・・・・しかたない、このままやらせよう。」
「ですが・・」
「ほう、つまり山田先生は織斑のマッサージが受けたいと。」
「ち、違います。一番恐れているのはあの子達のことです。」
「あの5人か。確かにな。」
「それに大勢が狭い部屋に入ると・・・・・」
「うむ、山田先生の言い分はわかった。で、1つ提案なんだが2人で組まないか。」
「(ああ、織斑君のことが心配の前に受けたいんですね、マッサージ。)」
「山田先生、今何か失礼なこと考えなかったか?」
「いえいえ、何も。」
「ならいい。」
ここでも最強コンビが誕生した。
学園全体が総力を挙げてコンの身柄確保を行うが、本物は捕まらず、既に夕方になった。生徒達が苦戦する中、ただ1人一夏だけが偽者のコンに手をつけなかった。というのも、偽者と会ったとき、何故か知らないが違う気がするからであった。
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一夏のマッサージの為にチームを組む5人。そんなとき箒があることに気付く。