「おぉおおお!!」
―――ガキン―――
ある森の中で剣と剣とのはじきあい。
ティラとの戦い。
俺は天照を消し、ハイマットを抜き出す。
それを分かっていたと言わんばかりにティラは俺に突っ込む。
俺はそれを左に軽く受け止め、はじき返す。
そこを俺が撃つ。
「天使の盾(ゲルヴァイア・エアー)!!」
ティラがだした盾にすべて拒まれる。
俺はその瞬間ニヤリと笑う。
その瞬間を待っていた
俺はさっきまで妖気こめていたもう片方のハイマットを照準つけ・・・
「『音速の弾(ソニック・ショット)』!!」
俺が撃った球は瞬間にティラに当たる。
ソニック・ショットは瞬間的に敵にあたる。
その時間は0,001秒!!
これなら避けられまい。
「ふ・・・」
「!!」
俺は瞬間的に後ろを振り向き、ハイマットをクロスに持ち、剣を受け止める。
「フフフ・・・さすがと言うべきでしょうか。」
そしてティラは腰からサバイバルナイフを取りだし、俺の首元を狙う。
俺は瞬時にバックステップをし、よける。
「意外だな。お前が普通の武器を持っているとはな」
「・・・私だって天使の武器ばっかじゃやっていけれませんので」
「誰の教えだろうな・・・」
「フフフ、誰でしょうね?」
たぶん・・・俺だな。
しかしこんなに長く戦っているとこっちが確実に負ける。
なら・・・短時間で決める!!
「『極限~エクストリーム~』起動!!来い、ゼロン!!」
俺はゼロンタイプにしてタキオンソードで斬りつける。
「エクストリーム・・・極限神からのもらい物ですか。やっかいですね・・・」
そう言うがティラは特に驚いていない。
「ささっと決めさせてもらうぜ?」
「出来るものなら・・・」
そう言って彼女は次元から黒い・・・破壊の剣だったけ。
それを取り出した。
「・・・」
俺はなんとも言えないプレッシャーを感じる。
それはそうか。
俺はどうやらあの剣は苦手らしいからな。
「さて行きますよ?」
ティラは剣を構え瞬間的に俺に突っ込んでくる。
「見えている!!」
俺は神眼でティラの攻撃を先読みし、タキオンソードで応戦する。
―――ギン!!―――
くっ、やはり重い!!
俺は一旦あいつの剣をはじき返し、距離を置いた。
しかし――
「させるとでも?」
ティラははじき返された剣をすぐに構えなおし、俺に追い討ちしてくる。
だが俺も甘くはない!!
「これで!!」
俺はプロテクターを装備し、火球を飛ばす。
しかし当たるわけでもなく・・・
「これで私の足止めしようと?」
すべて剣の餌食になった。
「なら、これでどうだ!!」
俺は今度は逆にタキオンソードを真正面に構え、ティラに突っ込む。
「なっ!?」
さすがにこれは予想外らしく、回避をした。
「・・・あなたは時々、とんでもないことをしますね」
「ソレは俺にとって『ほめ言葉』だぜ?」
「フフフフ、分かってますよ」
そう言って彼女は心底楽しそうに微笑んだ。
「さて楽しいお遊戯会はこれでおしまいにしましょう」
ティラは笑顔を消す。
「あぁ、ちょうど俺もそう思っていたところだ」
俺はタキオンソードを構えなおす。
ティラは剣を構える。
そして――――
―――ギン!!―――
鍔迫り合い。
俺は記憶を取り戻すために、あいつは俺に記憶を取り戻していいのかを見極めるために・・・・戦っている。
「動き鈍くなっていますよ?」
そう言って彼女は剣を縦に振る。
「『破壊の斬激波(ヴォルガイア・スラッシュ)』!!」
ソレはどす黒く、ばかでかい斬激波だった。
「『タキオンクラッシャー』!!」
俺も白い斬激波を出し、対立する。
―――ギャルルル―――
その音は獣の咆哮に似ていた。
そして斬激波は消滅する。
そして俺は無重力ダッシュを繰り出し、ティラに接近する。
そして一気に振り下ろす。
「見えています!!」
そう言ってティラは剣を上に構え、俺のタキオンソードを防ぐ。
ちっ、神眼は面倒なことなのは分かっていたが・・・
「――まさかここまでとは――」
「っ!!」
こいつ、俺の心を読みやがった!!
「当たり前ですよ。次にどんな行動するとか考えていたら、読まなくちゃ損ですよ?」
俺えのあてつけか?
「悪いが俺はお前達とは違って神眼はそんなに使えないんでな」
そう言って俺はタキオンソードをティラに投げつける。
それを当たり前のようによける。
そうそれでいい。
それは時間稼ぎに投げたものだ。
本命は――――
「極限進化ぁああああ!!」
俺はプロテクターを装備し、プロテクターは発光する。
「・・・極限進化!?しまった!!」
ティラは銃を俺に向けて撃つが、もう遅い。
「一足遅かったな。ティラ!!」
俺はそれを全てよけながら近づく。
「これが接近戦ゼロンの極限進化・・・タイプゼロンex(イクス)!!」
そう言って俺はクロスワイヤーを投げ、ティラを捕らえる。
「これで終わりだぁああああ!!」
そう言って俺は捕らえたティラを一気にこちらに引く。
「シャイニング・バンカァアアアアア!!」
俺はティラの頭を掴み、空に持ち上げる。
そして――――
「ばぁあああくはつ!!!」
そして俺は左手に強力なエネルギーを腰にあて、爆発させる。
「――――随分とひどいですね。あれが私だったらどうしていたんですか?」
「テメェごときがあんなワイヤーに捕まるわけねーからな。容赦なく叩き潰してやっただけだ」
「でも・・・これで私の勝ちですね。アナタは剣を持っていない。そして私はさっきのでこの破壊の剣に十分に神気をそそいだ。そしてここであなたが負けたと言わないと私はコレを振るいます」
それはいかにも俺が何も出来ないと言っているもんだった。
だが―――
「これで・・・終わりです!!」
そう言って彼女は振るった。
「トレース・オン!!」
俺は投影で『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』と『約束された勝利の剣(ルイン・エクスカリバー)』を創った。
「なっ!?」
「俺が武器を持っていない?なら創ればいい話だろうがぁあああああ!!」
そして俺は二つのエクスカリバーを構え・・・
「歯ぁ食いしばって受けてみろ!エクス・・・カリバァアアアアア!!!」
真正面に突っ込んできたティラにエクスカリバーをくらわせた。
―――ドゴーン!!―――
それは戦いが終わった瞬間の音だった。
「どうだ?これで俺を認めたか?」
「・・・不覚ながら」
ティラはムスッとした顔で応える。
「さて記憶・・・返してもらうぞ」
「わかりました・・・」
そう言って彼女は手を出してきた。
そこから淡い光が灯っている。
「・・・これが俺の記憶・・・・なのか?」
「そうです・・・これがあなたの『記憶』です」
「ふむ・・・」
俺も同じく手を出し、受け取る。
「確かに返してもらったぞ」
光は俺の手の中に入ってくる。
そして――――
俺の見ている景色が変わった
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第二十三話です
コラボの『XWorld』の方ばっかしか下書きしていない
そしてこの本説がなかなか進まない
そしていつ本説の終わりがくるのかな・・・