No.461548

テイルズオブエクシリア~転生者はイレギュラー

第66話 朝の不幸? 謎の男、楽しい一日

2012-07-29 01:12:44 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2364   閲覧ユーザー数:2328

~レオンSIDE~

 

 

光明の塔でミラに色々と搾り取られてから宿屋に戻り、俺たちは眠りについた。俺もかなり疲れていたので爆睡していた。

 

 

そして、次の日の朝……不幸が俺を襲った。

 

 

モゾモゾ……

 

 

ん?なんだ?俺の布団の中に何かが動いているな。ミラ……のわけないよな。

 

 

ガチャガチャ

 

 

!?ベルトを外そうとしていやがる!?

 

 

バサッ!

 

 

俺は嫌な予感がしたので、布団をどけるとそこには……

 

 

【ご主人様、おはようございます♪】

 

 

【マスター、おはようございます】

 

 

レムとセルシウスが何故かいた。

 

 

「お前らな……勝手に出てくるな!!ビックリしただろうが!」

 

 

心臓に悪いぞ!?もう少し起きるのが遅かったら俺、襲われていたぞ!?

 

 

【私はこの身をご主人様に捧げる準備はできています。ご主人さまの太く、長い剛槍で私を貫いてください】

 

 

【わ、私はレムに、その、誘われて///】

 

 

「おいおい!?レム、お前、マジで精霊なのか!?それにセルシウス!主を襲うのに協力するな!!って!?いつの間にかルナまで出て来ているし!?しかも、何で腕を拘束する!?」

 

 

わけわかんねえぞ!?うぐぐぐぐ!ダメだ!両腕を光のリングで拘束されているから壊せねえ!ルナまで俺にする気か!?

 

 

【はぁはぁ//////ご主人様の槍を私の中に//////】

 

 

【そ、その次は私だぞレム//////】

 

 

【で、ではセルシウスの後に私が//////】

 

 

くっ!幸い、ここの宿屋は一人部屋ずつでよかった。もし、これでジュード達がいたら大変な目にあっていたぞ!?って!

 

 

「だから、ベルトを取ろうとするな!」

 

 

ジタバタ俺は体を動かす。これで何とかベルトとズボンを取られまいとする。

 

 

だが、

 

 

ピカァン!

 

 

両足を今度はセルシウスの氷のリングで拘束された。

 

 

「うげえっ!?」

 

 

さすがにここまでされると動けないぞ!?

 

 

【はぁはぁ……ジュルルル……あら、いけない。よだれが】

 

 

【はぁはぁ//////】

 

 

【……ポッ//////】

 

 

3人の精霊に迫られる俺。両腕脚は拘束され、身動きが取れない。

 

 

「誰かヘルプミー――――――――!!!」

 

 

【フフフ……この部屋の鍵はかけてあります///さあ、ご主人様、私たちがあなたを別の意味での天国へ送って差し上げます】

 

 

ガチャガチャ……バサ!

 

 

「おいぃ!?」

 

 

ズボンを脱がされた。

 

 

【つ、次はパンツですね///はぁはぁ】

 

 

【これを取り除けば//////】

 

 

【ゴクリ//////】

 

 

3人が俺のパンツに手をかけようとした時であった!

 

 

ズドオォォォォン!バラ、バラ

 

 

扉を何かが破壊した。そこにいたのは、

 

 

「…………」

 

 

剣を構えたミラだった。

 

 

【マ、マクスウェル様(汗)】

 

 

【あわわわわわ……(汗)】

 

 

【ガクガクブルブル(汗)】

 

 

顔を真っ青にする3人。その3人に近づいていくミラ。俺が見てもかなり怖い(汗)

 

 

「昨日も言っただろう……人の男をとろうとしたら、どうなるかを……どうやら、教えないといけないようだな」

 

 

そういい、ミラは俺の手足を拘束していたリングを破壊する。

 

 

「レオン……私はこいつらに用がある。先に食事をして待っていてくれ」

 

 

「わ、わかった(汗)」

 

 

俺はそういい、部屋の外に出ようとすると、レム達と目が合う。

 

 

口ぱくで何かを言っている。何々?

 

 

タ・ス・ケ・テ・ク・ダ・サ・イ・ゴ・シュ・ジ・ン・サ・マ……だと?元々、お前たちが撒いた種じゃねえか。そう思い、俺はレムに口ぱくで言う。

 

 

自業自得って言葉……知っているかと。

 

 

そう、言うと目を逸らすレム。

 

 

「じゃあ、下で食事をとって待っているからな」

 

 

そういい、外に出る俺。

 

 

そして、

 

 

 

 

 

【【【いいぃぃぃぃぃぃやあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!】】】

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の部屋からレム達の悲鳴が響いてきたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミラはレム達へのお仕置きを終えて、食事の席についている。怒りの表情だったが、食事をするにつれていつもの表情へと戻っていった。

 

 

食べ終わった後、今日の予定を決めているところである。

 

 

「さて、これからの予定はどうする?闘争都市ダークエリオンに行くか?」

 

 

「そのことなんだがよ……」

 

 

アルヴィンが話し始める。

 

 

「実は今朝早く起きちまったから海停に闘争都市ダークエリオン行きの船はいつあるか聞いたら明日だってさ」

 

 

「そうか。なら、今日一日は各自、自由に行動しよう」

 

 

そういい、皆は解散した。ミラは俺に近づき、腕を組んでくる。

 

 

「では、昨日いけなかった南・西・中央区へ行こうレオン」

 

 

「そうだな。じゃあ、行こうか」

 

 

俺とミラは宿屋を出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~南地区・朱雀~

 

 

南地区に来ると、赤い工芸品が並んでいる。炎のように真っ赤な工芸品から薄い赤色の工芸品が置いてある。

 

 

「おお、この工芸品の模様『イフリート紋』にそっくりじゃないか?」

 

 

「確かに……これは『イフリート紋』にそっくりだ!」

 

 

一つのセットのマグカップを手に取る。

 

 

「これ、いいな!」

 

 

「うむ、マグカップ、買うか?」

 

 

どうするかを考えていると、このマグカップを売っている店主のお爺さんが話しかけてきた。

 

 

「フォッフォッフォ。お若いカップルかの?」

 

 

お爺さんに言われ、俺とミラは顔を紅くする。

 

 

「え、ええ、まあ」

 

 

「う、うむ///」

 

 

「フォッフォッフォ。そのマグカップはお主たちに譲ろう」

 

 

「「えっ!?」」

 

 

お爺さんがこのマグカップを譲るというのを聞いた俺とミラは驚き、声を上げる。

 

 

「お主たちを見ておると、二十年前にこの街に来たあの旅人の工芸士を思い出すの」

 

 

「!? その人物を知っているのか!?」

 

 

俺の前世に生きていた時の世界の人物かもしれないのかで話が聞きたい俺はお爺さんに聞く。

 

 

「そうじゃ。あれは今から二十年前、儂がまだ40代の頃じゃった」

 

 

お爺さんが話を始める。

 

 

「元々この街は小さな村じゃった。儂はその小さな村で小さい工芸品を売っていたのじゃよ。そんなある日、その旅人である男が訪れたのじゃ。その者は儂の前でこう言いおった。

 

 

 

『ここの工房をお貸ししてくれないか?』とな儂は良いぞと言った。

 

 

 

それから5時間、男は工房から出て来て、儂に作った工芸品を見せたのじゃが、これが素晴らしいものでの。山のような形をして、美しい白と青、水色などといった色々な色を使った工芸品じゃった。

 

 

 

儂はこの山は何と言う山なのかの?と聞いて、男は『この山は俺の故郷の山、富士山というんだよ』と言っていたの」

 

 

「!? (富士山だと!?工芸品で富士山を作るってある意味すごくねえか!?一体誰だよその男は)」

 

 

「儂はその男の作った工芸品をもっと見てみたいと言うと、男はこう言いおった。『では、工芸品を作る代わりに数日間、ここに泊めてはくれないか?』と言った。儂は無論、いいぞと言い、それから数日間の間、男は儂の工房で工芸品を作り続けた。このマグカップもその男の工芸品の一つじゃよ」

 

 

俺とミラは手に持っているマグカップを見る。

 

 

「今、この街で売っている工芸品はその時に男が作ったものを手本に少しずつ方を変え、大きさも変えていったものも多い。さて、続きを話すかの。数日間、工芸品を作り続けた男はある日、フッとした瞬間、儂の目の前から消えたのじゃよ。

その後、男に貸していた部屋を調べるとこの街の発展させる仕方などが書かれた手紙と工芸品の事を書かれてあった本を置いておった。その手紙と本を使い、二十年の時間を経て、ここまで大きくなったのじゃよ」

 

 

俺は絶句した。やっぱり、そうだったのか。富士山といい、この街の作り方といい、間違いないな。その男は俺と同じ世界の人間だ。だが、その男はどこにいたんだ?

 

 

「なあ、その男ってどこに行ったのかわかんないのか?」

 

 

「うむ。礼を言いたいのだが、全く見つからん。じゃが、十年程前に闘争都市ダークエリオンで、姿を確認したと聞いたぞい」

 

 

「闘争都市ダークエリオンだって?!」

 

 

「レオン。丁度いいのではないか?これから行く目的地ではないか」

 

 

な、何という偶然。これから行く目的地に男の情報があるかもしれないとは……。

 

 

「もし、男のことを聞きたいのであれば、闘争都市ダークエリオンに行ってみればいいぞい」

 

 

「そうするよ。ありがとうなお爺さん」

 

 

「感謝するぞ、店主」

 

 

「フォッフォッフォ」

 

 

俺とミラは、その場を離れていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~西地区・白虎~

 

 

お爺さんの話を聞いた俺たちは、その後、ここ、西地区・白虎へ来ていた。

 

 

「ここは……白いな」

 

 

「白いな」

 

 

そう、白虎だけに白い工芸品が多かった。ただ、品数は今まで回った地区を上回っている。皿だけで小皿~特大皿まであるし、コップも小~特大だし、ここにある品は全部小~特大まであるな。何でこんなにデカイのが多いんだろうか?そう思っていると、納得した。

 

 

「デカイな」

 

 

「ああ、デカイな」

 

 

明らかに身長が2メートルを超える大男がたくさん歩いていた。なるほどな、背の高い人や腕の大きな人用だったのか。納得だな。

 

 

「さて、ここは特に見るものがないし、最後の中央区へ行こう」

 

 

「うむ、そうだな」

 

 

そのまま俺たちは中央区へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~中央区・黄竜~

 

 

「うへ~」

 

 

「ほぉ?」

 

 

中央区に来た俺たち。

 

 

中央区は工芸品ではなく、服類を売っている地区だった。

 

 

「すごい数の服だな」

 

 

「そうだな……」

 

 

ん?ミラの視線が……あ~あの店か。

 

 

「店の中、見て行こうぜ。気にいったのがあれば俺が買うぞ」

 

 

「い、いいのか?」

 

 

「おう、俺はウソはつかない!」

 

 

「で、では行くぞ!」

 

 

ミラは俺の腕を引っ張って店の中へ入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

店の中に入ると、女性物の下着やら服が多く置かれていた。そんな中、男は俺ただ一人。複数の視線を感じている。だが、嫌がっている視線はない。暖かい視線のみが俺に注がれる。

 

 

「レオン、私にはどういった服が似合うと思う?私はこういったものはよく知らないのだ」

 

 

「ん?ほしい、服があったんじゃいのか?」

 

 

「あ、ああ。それは既に籠に入れた。他に、その……レ、レオンの好みの服はないのかと思ってな」

 

 

……俺のために、か。ふふ、ミラも本当に昔よりも女性らしくなったもんだな。

 

 

「よし、俺が選んでやる!ミラは下着でも見てろよ」

 

 

「わかったそうする」

 

 

そういい、ミラは下着のコーナーへ行った。

 

 

「さて、さあ、服達よ。数の貯蔵は……十分か?」

 

 

さあ、ここからは俺の戦いだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果を言おう。どういうことだこれは!?何で俺のいた時代の服まであるんだ!?チャイナ服にナース服。キャミソールやプリーツスカート、サマーセーター、メイド服、タンクトップ、網タイツ、ect。

 

 

ここまであるとは……ミラに似合う服を全部買ってしまいそうだ。

 

 

俺が悩んでいると、

 

 

「レオン」

 

 

「おお、ミラか。どうした?」

 

 

「うむ。買う下着//////決めたのだが」

 

 

「そうか。こっちはミラに似合いそうな服を集めたらこうなった」

 

 

「……こ、これを私が着るのか//////」

 

 

今着ている服よりも露出度が高いものもあるので、ミラは顔を紅くする。

 

 

「面倒だし、全部買うわ」

 

 

「んな!?」

 

 

ミラはさすがにこの量を一気に買おうとする俺を見て驚く。

 

 

ミラの買うという下着も一緒に持っていき、俺は会計を済ませる。○○○万円したことを言っておこう。ケケケ……これでミラとの行為の時にコスプレ行為をすることができるぜ。

 

 

俺は買ったものをすべて影の中にしまう。いや~便利だよな影の魔法は。

 

 

「さて、帰ろうか」

 

 

「そ、そう、だな//////」

 

 

顔を真っ赤にする。俺たちはそのまま、宿屋へと帰っていったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

宿屋に帰ってきた、俺はこの街を発展させたきっかけを作った男の話しを皆にし、今日は眠りについた。

 

 

さあ、明日は闘争都市ダークエリオンだ!楽しみだぜ!


 
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