No.461545 テイルズオブエクシリア~転生者はイレギュラーレイフォンさん 2012-07-29 01:11:24 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:1594 閲覧ユーザー数:1563 |
~レオンSIDE~
証を集め終わった俺たちは宿屋で食事を取り、休み終わり時間が夜8時ごろになるのを待っていると、その瞬間が来た。
ピカカアァァァァン!
『っ!?』
光明の塔が3つの光を発し始めた。
「時間だな」
俺が立ち上がると皆も立ち上がる。
「(問題はあの3つの光……俺が知る限りでは光の精霊はレム・ルナ・アスカの3人。光の属性の精霊術……ジャッジメントを3人同時に使われたらやばいかもな)」
「レオン。どうかしたのか?」
「! いや、何でもないぞミラ。行こうか」
俺は嫌な予感を感じながら、光明の塔を目指した。
数分歩き続け、光明の塔の前についた。光明の塔の入り口には5つの窪みがあった。
「これって一体……?」
「さ、さあ?でも、5つってことはこれを嵌めていけばいいんじゃないの?」
5つの窪みを見たジュードは不思議に思い、レイアは俺が持っていた証を勝手に取って窪みにはめていく。
「これで……どうよ!」
5つ全てを嵌めるが、何も起こらない。
「あれ?」
「はぁ……レイア、どいてくれ」
俺はレイアに退いてくれといい、窪みに嵌っている証を取る。そして、
「東の青竜」
まずは東の方角の部分に青竜の証を。
ピカァン
証が緑色に光る。
「南の朱雀」
南の方角には朱雀の証を嵌めると証が赤色に光る。
「西の白虎」
西の方角には白虎の証を嵌め、茶色に光る。
「北の玄武」
北の方角には玄武の証を嵌め、水色に光る。
「そして、最後は中央の黄竜」
最後に真ん中には黄竜の証を嵌めると金色に光る。
そして、
証が共鳴するかのように輝き始める。
ピカアァ――――――――――ン!
今まで以上に輝き始める証。その光を受け、扉がゆっくり音を立てながら動き始める。
ズゴゴゴゴゴ………ガタン。
扉が開き、中に入れるようになる。
そして、塔の中に入って行くと……
ドン!
「うわー!」
「なんだこの階段……」
「塔の頂上まで続いている階段のようですね」
そう、塔の階段は螺旋階段になっていた。壁際からぐるぐる回って行かないといけないようだ。
「皆、これ、歩いて登って行くようだぜ」
「えっ、マジかよ……」
ガクリとするアルヴィン。
「これは腰に来ますね…(汗)」
ローエンもさすがにこれは……と、汗をかく。
「まあ、そう言わずに頑張りましょうかね」
といい、俺は階段を登り始める。俺に続いてミラ達も登り始める。
「あ!おい、置いていくなよ!」
「待ってください」
少し遅れてアルヴィンとローエンも登り始める。
登り始めて数分後、ようやく塔の半分の地点にいる。
「ぜぇぜぇ……」
「はぁはぁ……」
アルヴィンやローエンだけではなく、俺を除いたメンバー全員が疲れ切っていた。
「こ、の階段は、鬼畜すぎ……だろう」
「ど、同感で、す。これは、年寄り、にはキツイで、す」
まあ、特に疲れているのはアルヴィンとローエンだな。
やれやれ……そう思っているとミラがあることを思い出す。
「レオン……」
「どうした?」
「私はあることを忘れてた」
「あること?」
なんだろうか?そう思っているとミラは話す。
「うむ。シルフの風の力で運んでもらえば良かったのではないかと」
ピキッ
俺の中で何かが壊れた音がした。
ガクッ
「そ、その手があったか!!すっかり忘れていたぜ」
よくよく考えてみれば四大達が囚われる前まではシルフの力で空を飛んでいたっけか。
「よし、皆!少し休んだらシルフの力で頂上へいくぜ!」
『お、おお~』
疲れているせいかみんな元気がなかったのを言っておこう。
休憩し、皆の体力が戻るのを確認した俺たちは、ミラがシルフを呼び出した。いきなり、この人数を運べと言われたシルフは嫌がっていたが、俺が剣を見えるように見させると、表情を青くし、わかったといい、俺たち全員を頂上まで運んだ。
頂上に着くと再び扉があり、今度は普通の扉のようだった。扉を開けたその先には……
椅子に座っている絶世の美女とその上にはこれまた絶世の美女、そして赤と薄い金色の鳥だった。
「ようこそ……リーゼ・マクシアからきた方々。私の名はレム」
「私はルナ」
「我はアスカ」
あちらから挨拶をしてくれるとは……。
「あんたたちは光の精霊でいいのか?」
「いかにも。私、ルナ・アスカは光の精霊です」
……だが、何で3人に分裂したいるんだ?
「お前たちは何故、3人に分裂しているのだ?」
「マクスウェル……ですか。そうですね。元々、光の精霊は私、レムでしたが、この世に復活した時はまだ、力を制御できず、暴走しました」
「その話は聞いているぜ」
「そうですか。では、その後の話しをしましょう。その後、力を放出しすぎた私はここ、光明の塔につきました。そしたら、驚くことにここにいるだけで力が戻っていったのです」
「どういう、ことですか?」
「そうだよね。ここにいるだけで回復って……」
エリーゼとレイアは何故、ここにいるだけで力が回復するのかがわからないようだ。俺は薄々感ずいているが、本当にこれで合っているのかがわからず何も言わない。
「フフ、そこの精霊の男の方はわかっているのでは?」
……!?俺の心を読んだのか!?
「レオン。どういうことだ?」
「……この街は光が途絶えることのない街だ。光の精霊には、光が回復源となる。例えば、イフリートが傷ついているとき、炎を与えると傷を回復することがある。それと同じ原理で、この塔は街の光が一番集まる場所に位置する。つまり……」
「ここにるだけで回復することができるのはそういうことなのですね」
「ああ。それと何で3人に分裂しているのかは……光を毎日のように浴び続けたせいだろ?」
俺が3人に分裂したことの考えをレムに伝えると、レムはクスリと笑い、俺に言う。
「正解です。正確に言えば、三日月の夜の日にルナが生まれ、半月の時にアスカは生まれました」
「唯一、夜の時に地上をてらす月は光そのもの。……なるほどな。だから、3人に別れたのか」
「レオン、どういうことなのだ?私たちには意味が……」
「月には3種類ある。三日月・半月・満月とな。月は太陽と違って夜を照らしてくれている役割がある。元々1人しかいなかったはずの光の精霊は、この街の光のエネルギーを吸収し、三日月と半月の日に溜まった力を放出する代わりに、ルナとアスカを作りだした……で、いいのかな?」
「おほほ、正解です。言ってみれば私たち3人は3人で一人の光の精霊ということです」
レムは鉄扇を構える。ルナは杖を。アスカは羽を広げる。
「あなた方が何をしにここに来たのかは見当はついています。精霊の男の方。あなたは私たちと契約がしたいのですね?」
「そうだが」
「では、力を示してください。私たちを使役するものが弱ければ意味はない。もし、私たちが勝った時は……あなたをもらいます!」
ビシっと鉄扇で俺を指すレムに俺は唖然としていた。いや、こんな場所でそんなことを言ったら……
ブチッ!
ミラの方から何かがキレる音がした。ミラを見てみると、
「………………………」
紫色のオーラを纏ったミラが鋭い目つきでレム達を見ていた。
「…………四大召喚」
小さな声でミラがそう言うとミラの周りに四大が召喚され、召喚された四大達はミラを見て驚いている。
【な、なんだ!?】
【い、一体何が!?】
【こ、こええ……】
【ミラが……ミラが怖いでし!】
ミラの状態を見て四大達ですら恐れている。さらに、
「………セルシウス、ヴォルトも召喚」
「んな!?」
ミラはセルシウスとヴォルトの名を呼ぶと、俺の周りにセルシウスとヴォルトが召喚された。
【こ、これはどういうことだ!?何故マスターでないミラ様に召喚されるのだ!?】
【理解不能?!】
さすがの2人も契約していないミラに強制召喚されたことに驚いていた。
「レオン……私たちだけで殺るぞ」
「……ミラ。やるぞが殺るになっている……ぞ」
ギロリとミラに睨まれ、俺は黙った。
「……皆、下がっていた方がいいぞ。俺たちの戦闘に巻き込まれる」
『うんうん!!』
6人を見るとガタガタ震えていた。ミラの殺気に恐れているようだ。
「フフ、マクスウェル様、嫉妬ですか?」
「人の男を取ろうとすると……どうなるかを教えてやる」
「あらあら?怖いですね。別にいいではないですか。私も彼を気にいったのですよ」
「ふざけるなああああああ!!!!」
ミラは剣を抜いて、レムに飛びかかる。
「あ、おいミラ!?ってか、ミラの奴、いつもより早くね!?」
ミラの走る早さがいつも以上だった。これが暴走モードのミラなのか!
「四大達!お前たちも手伝え!(怒)」
四大達は顔色が悪いがミラの言われ、レム達に突っ込んでいく。
「ああ、もう!行くぞセルシウス!ヴォルト!」
【はっ!】
【御意】
暴走状態のミラに呆れながら、俺もレム達に向かって駆ける。
「レオン!イフリート!行くぞ!(怒)」
「お、おう!」
【う、うむ!】
「イフリートの炎は」
「かなりきついぜ?」
【燃え尽きるがいい!】
「「レイジングドライヴ!!」」
レム・ルナ・アスカの足元から中心に地面に巨大な火の術式を展開し、その術式からすべてを焼き尽くすイフリートの炎が吹き上がり、3人を飲み込んだ。
「くうぅ!!やりますね!では、私たちも行かせてもらいます!」
3人が同時に詠唱を始める。
「「「降り注げ、裁きの光よ。彼のもの達に安息を与えよ。ジャッジメント!」」」
3人同時に同じ精霊術が発動する。
それと同時に俺たちも精霊術を使う。
「すべてを滅する神の雷よ」
「終焉(おわり)という名の安らぎを与えよ」
【これが俺の裁きの雷だ!!】
「「ヴォルトアロー!!」」
3人を雷を纏ったバインドで拘束し、上空からヴォルトの雷が連続で降り落ちる。
「「ぐあああああ!!!」」
「「「きゅああああああ!!(ぬああああああ!!)」」」
ドカアァァ――――――ン!
光と雷の精霊術が互いに直撃する。が、俺たちは事前に俺のライトバリアで威力を半減してくれたため、そこまでダメージはない。
「あ、あぶねえ(汗)」
ジャッジメントの降り注がれた場所を見て俺は思った。もし、ライトバリアがなければ俺とミラは消し飛んでいたかもしれないと。
「くっ!さすがは人間から精霊になられたお方……マクスウェル様から奪う価値のあるお方です!」
レムは鉄扇を構え、立ちながら言う。
「貴様……私の男を奪うだと?冗談もいいところだな」
「あら?冗談ではなくてよ?私、レオン様を気にいりましたの。頭の回転が速く、逞しく、優しい彼をね……ウフフフフフ」
「ほぉ?面白い。私はレオンの体の隅から隅まで知っているし、レオンとは長い付き合いだ。出てきたばかりの奴に何ぞ渡せられるか」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
ミラとレムの背後に青竜と白虎が見える。
「さあ、続きと行きましょうか!」
「行きますよ!光よ!レイ!」
ルナの光の精霊術が俺たちに降り注ぐ。
【こちらも行くぞ!フリーズランサー!】
【僕も行くよ!食らえ!ウィンドランサー!】
降り注がれる光の精霊術を避けて行きながらセルシウスとシルフが氷と風の無数の槍を飛ばす。
ズガガガガガガ!
3人はそれを避け、攻撃は地面に刺さる。
「食らえ!シャイニングバースト!」
アスカは口に溜めている光のマナを俺たちに向けて吐きだす。
ドカアァン!
「うわ!」
「くう!」
俺とミラは爆風で吹き飛ばされる。
「おっと!」
吹き飛ばされながら片手で地面に手を置き、バク転してそのまま、アスカに迫る。
「抜砕竜斬!!」
アスカに迫るスピードを利用してそのまま、神速の居合いで切り刻む。
「ぐうあ!」
ダメージで地面に落ちていくアスカ。
「許しませんよ!」
「ん!?」
俺の頭上にはルナが詠唱していた。ま、まずい!
術が完成する直前に、
「ディバインストリーク!」
「っ!? きゃあ!」
術が完成直前だったので、ルナは動けなかったのでミラの術を直撃した。
「レオン、大丈夫か!」
「ああ、ナイス援護だぜミラ」
俺とミラは再度、レム達3人を見る。
「やはり、私が見込んだ男なだけありますね……クフフ」
ゾクッ
レムの獲物を狙っているかのような目つきを見た瞬間、俺は寒気に襲われた。
この感覚は前に街の女性達に見られていた時の感覚に似ている。
「ミ、ミラ!俺の何かが失われそうな感覚が襲った!こいつらを早く倒そうぜ(汗)」
「ああ。私もあの目を見たらレオンの色々なものが危ない気がしたきたぞ」
お互いに顔を見合い、頷く。
「ヴォルト!あの3人を少し足止めできるか?」
【誰に言っているのだ主よ。俺は雷の……精霊だぞ!】
バチイィィィィィ!
3人の周りに雷の網が現れ、動きを止める。
「いくぜセルシウス!」
【はい、マスター!】
「私たちもだ、ウンディーネ!」
【任せてください!】
「「水に呑まれ、氷に墜ちろ!フリジットコフィン!!これで終わりだ!!」」
ウンディーネの水で3人を拘束し、セルシウスの力で作り出した巨大な氷の剣を上空から突き刺され、剣が刺さると、剣を中心に巨大な氷塊が現れ、氷塊ごと粉砕した。
「「「きゃああああ!!!(ぐあああああ!!)」」」
ヴォルトの雷の網によって動くことができなかった3人は技を回避できず直撃した。
バタン!
3人は倒れた。
「別の意味でやばかったぜ」
「レオンは私の男だ!手を出すな」
【あのミラが、ここまで変わるとは…】
【これもマスターとマクスウェルの愛の力だな】
女性であるウンディーネとセルシウスはレオンとミラの関係を色々と考えていた。
戦いが終わり、レムが俺の前に立つ。
「負けました。これで私たちを使役できます。契約をしましょう」
「おう、そうだな」
俺は8つの術式を展開し、その中から光と書かれた術式がレム達3人を吸い込む。
「では、必要なことがあれば私たちをお呼びください。〝ご主人さま″」
ピキッ!
「ご、ご主人さま!?」
「んな、な、なななな!!!」
ミラが口をパクパクさせてレムを見る。
「では、またお会いしましょう〝ご主人さま″」
「では、また会おう。主よ」
そういい、3人は消えていった。
それと同時に光の術式が光り出す。
後は、闇のだけだが……レムとルナめ!なんて言葉を残して消えやがって!!
「さ、さあ、皆、帰ろうか」
俺はその場を去ろうとするが、
ガシッ!
ミラに方を掴まれ、逃げられなくなった。他の皆は薄情なのか俺たちを置いて階段で降りていった。
そして、
「どういうことか話してもらおうか?レ・オ・ン?」
黒い笑みを浮かべたミラが俺を見ていた。
「……俺に聞かないであいつらに聞いて」
「こ・と・わ・る」
「お、俺は悪くねえぞ!?」
「ふ……ふふふふふふふふふ」
コツン……コツン……
俺を掴んだまま、壁際まで俺を引っ張っていくミラ。
「ま、待て!話せば…」
「O・SHI・O・KI・DA☆」
拳を握るミラ。
そして、
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
頂上から俺の叫び声が塔の中に響いたのであった。
その後、俺がミラと一緒に塔を出てきたとき、ミラの肌がツヤツヤで、俺がゲッソリしていたことをここに述べておこう。塔の中で何があったかは聞かないでくれ。
そのまま、俺たちは塔の前で待っていたジュード達と宿屋に戻っていった。
Tweet |
|
|
0
|
0
|
追加するフォルダを選択
第65話 VS光の精霊