No.459923

超次元ゲイムネプテューヌmk2 希望と絶望のウロボロス

さん

感想があれだけ来るとは………大変な分、やる気が上がった!
よし、今日も頑張りますか!この話が終われば次で真章です!!

2012-07-26 21:01:01 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:808   閲覧ユーザー数:783

レイスside

 

「死ね」

 

血も凍りそうな冷酷の声音と共に大地を砕きながら黒い稲妻を纏った斬撃が走る。

俺はいきなりそれはないだろうと思いながら拳で斬撃を拳で逸らして躱す。

受け流した斬撃はちょうど俺の背後あった岩石を軽々しく吹き飛ばし粉塵が舞う。

 

「いや、マジで悪い。俺が全部悪い、だけどそろそろ怒りを鎮めてくれないか……?」

 

固まり始めた血のような黒赤のツインテール、不気味に光る瞳

騎士のような分厚い装甲と堕天使のようなところどころ発行する翼型のプロセッサユニット、禍々しい空気を出しながらその溢れる強大さは、むしろ神々しさすら覚える彼女は無表情で鎌の形で出現されたブーレドで俺を切り裂いてくる。

 

「---っと」

 

高速に振られる死神の連撃、袈裟切りを払えば逆袈裟に更に上段から大きく振られる。

弾き、躱し、受け流すそれでも無理なら拳で止める刈る形のブレードと拳を保護する重厚なガントレットを徐々に互いの速さを早めていき大地を削り粉砕して、塵芥へと変えていく。

 

「この人外め、颯爽にマジェコンヌ様の一部となるがいい……!」

 

忌々しく口を鳴らすマジック・ザ・ハードは俺の拳をバックプロセッサで受け止め、すぐさま逆袈裟の一閃を繰り出してくる。

両足で地面を斬り、全体重を後ろに乗せたバックジャンプで躱すことができたが刹那、着ていた漆黒のコートに裂傷が走った。危ない危ない

 

「なぜだ……」

 

あくまで無表情でマジックは今の現状を信じられないように呟き始めた。

 

「マジェコンヌ様からの加護を頂き、女神どもから力をコピーした私は正に無敵ーーーなのになぜ、ここまで私は手こずる?」

「いや、それって自分自身の力じゃなくね……?」

「うるさい!!」

 

激昂の声音と共に大気を切り裂くいくつもの斬撃、俺は大きく飛び上がり近くの岩石に到着する。

 

「そろそろ、落ち着こうな、な?」

「レイスが当れば、まるく治まると思うぜ」

 

はい、そこうるさいトリック、なに呑気にポテトチップスをボリボリ食ってんだよ!。

そんなんだからお前はいつまでもデブなんだよ!

少しは生活リズムを改めろロリキャラだけでるギャルゲーや怪しい開発だけなんて体に悪い!!っていうかお前の総重量でよくそんなピエロみたいな足で支えれるな。……それ以前に俺はお前は直立二足したところ見たことない気が……

 

「私は至高の存在……敗北は許されない!!!」

「いつの間に勝負ごとになったんだよ!!」

 

威儀の振るいに発生する嵐、そこらの岩石を次々と飲み込んでいく。

内心で口を打ち魔皇の神域(ゼブル・アンドロメダ)を発動させ、その巨大な魔の手を持って嵐をがっちり抑える!

 

「潰れろ!!!」

 

魔皇の神域(ゼブル・アンドロメダ)その強靭な禍々しく手は魔力で発生させられた嵐を粉砕し、そよ風となって消えていく。

 

「むむむっ……!」

 

自分の都合が思い通りにならない子供のように唸り、瞳に涙を貯めるマジック

いつもは無表情でクールな彼女だが自分の思い通りにならないと子供のようなリアクションを返してくる。

 

「リーンボックスの件は本当に悪かった……とても無責任だった。けど、だからってお前は死ねと言われてはい、死にますと実行できるほど俺は酔狂じゃない。許してとも言わないがせめて怒りを鎮めてくれないか……?」

「マジック、確かに今回の件は全面的にレイスの過失だ。しかし彼が使える人材であることも事実であり、敵もマジェコンヌ様が警告していたように力は強大だ。今俺たちがすることは処罰ではなく、反省とこれからの改善と見直し、そして対処ではないか?」

「………っ」

 

突如として俺の背後に立つ巨大な影、胸に猛る獅子を持ち威圧するような厳ついフォルムのブレイブ・ザ・ハードは発言にマジックは眉を細めた。

 

「報告であった、冥獄神と破壊神のこともある。女神や信仰確保よりはこちらの方が重要だ。お前の言い分もあるが、ここは俺の顔を免じて収めてくれ」

 

相変わらずのイケメンだなブレイブ、なんでマジェコンヌになんかに入っているのか不思議すぎて謎だ。

それに関しては今度、ゆっくり話したいな。もしかしたらこの場で唯一マジェコンヌの本当の目的を知らないと思いし

 

「---分かった」

 

マジックは己の武装の鎌を消滅した。

それを見て俺は深く胸を撫で下ろした。

 

「レイス、二度はないからな……」

「了解、全てはマジェコンヌ様の為に」

 

棒読みになっているかもしれないがマジックは一人、ギョウカイ墓場の奥へと消えていった。

 

「助かった。ブレイブ」

「お礼はいいさ、それより俺はお前が敗北したことに驚いた。そんなに冥獄神は強かったんのか?」

 

……最初は弱かったな、いや強かったかもしれないがあんな自滅的思考なら誰にだって付け入る隙がある

だが、女神候補生と正面と話したんだろうなその結果あいつは自分のやるべきことを明白に決断し覚醒、その力は本来であるなら、世界を滅ぼすためにあるものだったがあいつはそれを完全に無視、守るために使った。

 

「あぁ、強かったよ」

 

何より、俺への敵対心と意思の力が強かった。

今の本人は忘れていると思うが、あの時だけ俺の中身(・・)が分かっていた。

だからこそ、本当に殺す気で来たあいにくまだ死ぬわけにはいかないので切り札使って負けたがな……さて、こうなると、こちらが後者に回ることは確定だな。

空並の思考能力とあの無慈悲の性格があれば人質なり取るだろうが俺は絶対にそんなことはしない意地でもなーーーならば

 

「次に会った時が勝負だな」

 

俺に出来るのはいつも決まっている。

圧倒的な力を持って叩き潰す気分は乗らないがあいつ(紅夜)の中に残してままだった奴を呼ぶことにしよう……今頃それが原因で紅夜はウハウハな気分かそれともマジで攻め手られているか、もしかしたら告白まがいなことを受けているかもしれない、今頃甘酸っぱい青春を送っーーー

 

「っ!レイス大丈夫か!?」

「……あぁ、ちょっと眩暈がしただけだ」

「まだ、ダメージが残っているんだろう。ククク、レイスここまでさせるということはよほどの強敵という訳だな……」

 

心配してくれるブレイブと楽しみそうに笑うトリック、すまんが俺はお前たちに嘘を付いた。

これはある種の脈動、復活を予兆する鼓動、核爆弾のカウントダウンは刻一刻と刻まれていく。

まだだ、まだ発動されるわけにはいかない……!俺にはまだすることがあるんだ………!

 

だから、耐えてくれよ俺の魂魄、その時まで……!!

 

 

レイスside out


 
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