こっに移動してしばらく、すこしは慣れてきました。速いとこ全話をここに移します
「で」
零二は眼の前の状況をじっと見ながら頭をかく
「いやぁ~会話が成立するまえに、ネタが成立する人がおんのは嬉しいわ~」
「霧埼くんはおもろいなぁ~ホンマ気が合うわ~」
「紗雪、私とティアの隣でしょ?あとでへやにきてよ」
「うん。サクラちゃんもいいかな」
「とうぜーん」
「ほわぁーおいしんだよ~」
「いっぱいあるから、急がなくてもいいよ」
「ありがとうなんだよ、なのはさん」
「どうしてこうなった?」
零二はそう思ったことを素直に口にしていた。
数時間前
零二達はヘリに乗せられた後、簡単な質問をしていた
「それじゃ、ここは日本どころか、地球ですらないってことですか!?」
質問として零二は最初にここがどこかを聞いたが、自分の予想の斜め上を行く回答がでて驚いていた。
零二の目の前に座っている栗色の髪の女性、高町なのはと名乗る女性はここはミッドチルダと呼ばれる場所で、そしてここは零二が知っているマホウではない魔法の技術によって繁栄してきたということがわかった
「なんや、めちゃくちゃスケールのでかい話になってきたなぁ」
「別世界。並行世界でもなく、そんな世界が本当にあるなんて」
剣悟と紗雪も驚いていたが、少しばかり落ち着いてきていた。
「まぁ、名前からわかると思うけど、私も地球の出身だから。本部に戻った後、いくつか事情聴取が終わった後、帰れるから。たしか、月読島だったよね?いま探してくれてると思うから、安心して」
「そいつはありがたいですけど、でも……」
「わかってる。あなた達の持ってるロストロギアも、事情を説明して取られないようにもするから」
「はい。というか、そのロストロ…「うわ~かわいいんだよ~」ギア…って、何してんだサクラ!!」
みるとサクラが桃色の髪の女の子、名前をキャロ・ル・ルシエ言う少女の膝の上にいる先程の竜のミニ状態をなでていた。
「え~マスターやきもち~?」
「馬鹿言ってると、飯抜きするぞ。つか、そろそろその辺にしないと」
ガブリ。そんな音がここにいる全員に聞こえた気がした
「いだだだだだだ!!」
寝ているところを撫でていて機嫌を損ねたか、そのチビ竜はサクラの手にかみついた。
「ちょ、フリード!だめだよ人を噛んじゃ!」
「ていうか結構いたそうだったよ、今の!」
「ちょっと、大丈夫なの!?」
「たしか、応急処置用の医療ケースがあったはずですからそれで!!」
と、フォワード部隊の4人は先ほどまでの重い空気から一転し、随分と慌てていた。
「たく、お前は動物に嫌われる体質なんだってことをいい加減学べ」
「う~、でも、これから仲良くなっていくんだよ!」
「はいはい」
「あははは…」
なのは達は苦笑いをし、ガジガジとまだフリードと呼ばれる竜は噛んでいた。
「はぁ……で、話は変わりますけど、ロストロギアって何ですか?それに、あなた方が使ってる能力はいったい…」
「それは、今から合う人の所でまとめて教えてあげるよ」
となのはの隣に座る金髪のロングヘアをしたフェイトと名乗る女性が言った時だった。
「あ~見て見て、マスター!!」
今度は何事かと思いサクラの見ている窓の外へと向けると
「ここは未来都市か?」
そう言いたくなるほど光景だった。
もはやサクラを除いた3人は声が出ないほどである
「わたしも、最初こういうのを見た時はおどいたなぁ」
なのははそう言うが、今の3人の心境を変えることはできない。
「ははは、もう笑うしかないなぁ」
「ここまで来ると、驚きも何もかもを超越してる」
「奇遇だな紗雪、俺もそう思ったところだ」
結局、目的地に着くまでサクラははしゃぎっぱなしで、零二たちは今の状況を理解するのに手一杯だった。
そして、目的地着いたあと施設の中に入り、なのはとフェイトに部隊長室という場所に案内された。
ドアをノックすると中から「どうぞ」と女性の声が聞こえ、6人はその部屋に入る。
「「失礼します、高町なのは一等空尉、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官、任務から帰還および、列車内部にいた次元漂流者と思われる民間人をお連れしました」」
敬礼をしてなのはとフェイトは報告をする。そこには3つの影があり、正面に見える机の後ろに座っている女性とその両サイドにいるのは赤紫色の髪のポニーテールの女性と、キャロ達と同じくらいの歳にみえる赤髪の女の子だった。
「ごくろうさま。……はじめまして、機動6課部隊長、八神はやて二佐です。隣にいるのは、シグナムとヴィータでフォワードの副隊長」
「あ、どうも。芳野零二です。あなたがここの」
「そう、部隊長です」
「なんか、予想とちゃうな」
と剣悟が言う。
「あ?じゃあ、お前どんな人を予想してたんだ?」
「きまっとるやないか芳やん!もっとこう、ひげ生やして、宇宙〇艦とかの指揮してそーな……」
「いや、な―」
「なんでやねん!!」
なに言ってんだ?と零二がツッコムよりも早くツッコミが出てきた。ま正面にいる八神はやてから、関西風に
「あ………」
とおそらくこれが素なのだろうがそれを表に出す気はなかったのにか、つい出してしまい赤くなる。
「お~姉さん、関西の人なんか~!はじめてみたわ~」
「そ、そうなん?…でも君も」
「あぁ、ワイはただあこがれてこういう口調になっとるだけや!いや~本物に会うのは初めてやから、ちょっと今になって緊張してきたわ~」
当然緊張などしていないが、嬉しいのは本当だった。
「主、口調が」
と左に立っているシグナムという赤紫色の髪の女性がただそうとする。
「おっと、んんっ!…それで「ばきゅん!」…ぐぁ!!」
剣悟が手を銃の形にしてはやてに向けそう言うと、はやては弾丸を喰らったかのような演技をする。
「てめー!!今はやてになにしや「いやヴィータ演技やから!」ってええぇ!」
反対側に立っていたヴィータと呼ばれる赤髪の女の子は一瞬本気にしたが、はやてがとめた。
「霧埼、なんだ今のは?」
たまらず、零二が聞く
「あぁ、今のは関西特有のあいさつや」
「あんな挨拶があんなら、俺は今すぐにでも日本人をやめてーよ」
「それは関西の人に対する侮辱やで!」
「そうや、あやまってや!」
「って、何であなたまでのってるんですか!!……あぁぁもうわかりましたすいません!」
頭をかきながら零二は2人の関西人(一人はエセ)にあやまった。
「あのー、はやてちゃん…その、話がずれてきてるような気が」
「あっ……そうやった、久々の本場のネタやったから体が条件反射で」
「どんな条件反射ですか!?つか、紗雪もサクラも笑うな!」
「ごめんなんだよマスター。でも漫才みたいだったからつい…」
零二がはぁ、と大きなため息をついたあとようやく本題に入った。
「それじゃ、本題にいくで」
(もう関西弁でいくのか…まぁ、ツッコまないでおこう)
零二はそう思ったが今は聞くことに集中した。
「まず最初に、零二君やったな?君らが使ってたあの力について」
「それについては俺らも聞きたいことがったんです。ロストロギアやら、あなた方の能力やら…色々」
「ほな、まずロストロギアから……次元空間内にはいくつもの世界があって、その中に稀に進化しすぎた世界が存在すんやけど、たまに進化しすぎた科学や技術が自身の世界を滅ぼしてしまい、その失われた技術の遺産が残るときがある。それらを総称してロストロギアと呼ぶんや」
「なるほど、つまり滅んだ世界の大きな力を持ったもので、それ1つで世界の命運すらも決められるものだってことですか?」
「そう。大抵は使用方法はわからないのが多いけど、それでも危険な者やっちゅーのは変わらんから、それを見つけて、しっかりと保管をする必要がある」
それを聞いた零二達はすぐに彼らの言うロストロギアが自分たちの能力(マホウ)だと気付いた。
「なら、もう1つ。あなた方はマホ…いや、召喚せし者ですか?」
「?なんや、それ?召喚師のことか?」
「いえ。まぁ、謎はまた増えましたけど、とりあず違うことが分かったんで俺達のことを話します」
(やっぱり、違った…でも)
(おかしな点がひとつ残るなぁ)
紗雪も剣悟もそのことを考えていた。
「俺達は戦略破壊魔術兵器、通称マホウと言われる兵器を操る、召喚せし者、通称マホウツカイと言われる者です」
「「「戦略破壊……」」」
「「魔術兵器?」」
「はい。過去に俺達は手のひらくらいの宝石を偶然拾い、それしていつの間にかそれは消え…いや、融合した。そして、自身に危険がせまったとき、その力を覚醒した。そして、自身の心象を具現化して、能力を持った兵器となる。おそらく、これがあなた方の言うロストロギアです」
「にわかには信じられんけど……報告では数多くのナイフと2丁拳銃をもっとたらしいけど…」
「それは、ワイの武器とさっつんの武器やな」
「そう。そして、この兵器を使う者は人類の科学では理解不能の超人となる。肉体はマホウが回復し、如何なる科学兵器を用いても殺せない」
「マホウは心象を具現化するから、形は色々あるし、複数あるようにも見えるけど結局は1人につき1つ。そして、マホウは例外を除いてどんな兵器であろうとも破壊できないんだよ」
「例外?それはなんだ?」
シグナムが聞く。
「大いなる力を持ったマホウは、同じくマホウによってのみ破壊できる」
「つまり、まとめるとこういうことやな」
はやてはメモに書いたことを見直す
*
マホウもいかなる化学兵器でも破壊できず、マホウでしか破壊できない。
マホウはその人物の心象を兵器として具現化した形となる。
具現化したマホウ兵器には、独自の特殊な能力が備わる。
これらゆえにマホウは、一人の
*
「ん?ちょっとおかしくねーか?」
とヴィータは手に持った情報端末を見ながらいう。
「これがほんとだとすんなら、マホウはマホウでしか破壊できねーんだろ?でも報告書では、スバルがいくつか破壊したというのが入ってんぞ?」
そう、剣悟の武器は完全ではないがいくつか破壊された。
「それについては、わからない。サクラでも完全にはわからないから、俺達にはさっぱりだ」
「って、何でサクラちゃん…だっけ?どうしてそんなことがわかるの?」
「あぁ、それなら簡単ですよ」
フェイトの質問に零二は答える。
「サクラは、俺が呼びだした人型の戦略破壊魔術兵器なんです」
「「「「「!?」」」」」
この時、零二達以外は全員驚いていた。生きた
「で、兵器としての補助装備の中にあいてのマホウ能力を瞬時に見抜いて記憶する能力があるんです。ちなみにその情報はマスターである俺も見ることができます」
「驚きの連続だけど、とりあえずそれはわからないんだ………私達の使っている魔法は、超科学と言った方がいいかもしれないかな。魔力を使って発動される現象。そして魔導師が魔法の使用の補助として用いる機械が、デバイス。この中には、バリアジャケットや武装、シールドや攻撃の魔法の情報がインプットされてるの」
と、なのはが赤く小さな丸い宝石を出す。サクラはじっとそれを見る
「わっ、すごいんだよこれ!言葉で表すんだったら、
「れ、
冷静になろうにも、召喚せし者としての常識がそれをさせていなかった。
「うん。けど、あくまでも模造品にすぎないんだよ。一定の力以上はでないし、マホウ本来の機能の2割か3割位の力しかないんだよ…」
「しかし、マホウには変わらないため、デバイスによる破壊に成功した。そういうことか?」
とシグナムが聞く
「うん。でもこんなの普通はできないはずなんだよ」
「まぁ、そこはあれや、
剣悟もおちゃらけているが、内面では事実をまだ信じられずにいた。
「しかし、そのマホウとは外すことはできないのか?」
とシグナムが聞く。
「一度融合したマホウは、人間の意志じゃどうすることもできませんし、宿主を変えることもないです。それに…たとえできたとしても、俺は手放すつもりはありません。サクラは、俺の大切なパートナーであり、家族です」
「マスター……」
零二はいつも以上に真剣な顔付きで答えた。
「ワイも、自分自信の心象を捨てるなんてのはできひんな」
「右に同じく」
心象を捨てるということは、自分の生き方、生き様、その過程で生まれた自身の想い。それらすべてを捨てる。すなわち、自分を捨てると言うほかないのだ。
「家族、か……」
どこ昔を懐かしむようにはやては呟いた。
「わかった、今回のロストロギアに関しては不問にすると誓うから、安心してな」
「いいのかよ?はやて」
ヴィータは職務上として聞く。
「ヴィータやったら、どないしてた?」
「む!………そんなもん、聞くまでもねーだろ」
頬をお赤らめてそう言うの見たなのはとフェイトに笑みをだす。
「ほんと、ありがとうございます!」
「ええって。それじゃ、そろそろ……」
と、その先を言う前にドアをノックする音が聞こえる。
「ちょうどええ所やったな。どうぞ」
このとき、皆が安堵していた。
「失礼します!!」
「はやてちゃん、大変です!!!」
「「「「………妖精?」」」」
と入って来たのは眼鏡をかけた女性と、物語に出てくる妖精サイズの女の子
「妖精じゃないです!リィンにはリィンフォースツヴァイという名が…」
「リィン曹長そんな場合じゃありません!!」
「っとそうでした!」
そう、この2人が入ってくるまでは安堵していた
「見つからんかった!?」
はやては入ってきた女性、シャリオ・フィニーノことシャーリーが伝えた情報に驚愕した声と表情で聞く。
そう、零二達の住む月読島が見つからなかったのだ。
「もう1つの、旧名の方でも見つからなかったんですか?」
「継黄泉の島でしたね?それもまったく……」
リィンフォオースツヴァイことリィンが質問に答えた
「どういうことなの?私達の世界の人なら絶対にあるはずだよ」
なのは達も焦り出してくる。
「そういえば聞いとらんかったけど、ここに来れた理由はなんなん?」
「えっと、確か……」
零二はなるべく冷静に事の発端を話した
「空に穴……その大きさとかは、わかる?」
「いい表すのは難しいですけど、大空の1点だけに穴が開いていました」
「物で表すと、大きな紙に、ペンで穴をあけたほどだと思います」
紗雪が零二の後に続いて話すとはやて達は考え込むようなしぐさをした。
「シャーリー、次元震の反応は?」
「いえ、まったく……!まさか」
そこではっ、とする。それに気付いたのだ。そしてなのはが告げる
「……芳乃君、落ち着いて聞いてほしいんだけど、おそらく、あなた方と私達がいた地球は、似て非なる世界。それも時空管理局がつかんでない場所に存在する」
「それって!」
「うん…ごめんなさい。約束をいきなり破ることになってしまって」
つまりは零二達の世界で中規模の次元震と言うのによってできた次元の裂け目に吸い込まれ並行世界でもなく、別次元の世界のどこから迷い込んでしまった。そしてその場所もどこかはわからない。
「最悪の状況やな」
「つまり、俺達はもう帰れないんですか!?」
「ううん。そんなことはさせへん!」
はやては大きな声を出して否定する
「約束したんやから、それは絶対に守るそう決めたんや。せやから、ロストギアが絡んでるから公にはできへんけど、何が何でも絶対に見つけてみせる。」
「!!」
その時零二は気付いた彼女が【決断】しているのだと。
「でもどうすればいいんですか?それまではこっちの世界にいるということですし…」
「それなんだけど……どうかな?6課でフォワードで働いてみない?」
「もちろん、強制はしないよ。あなた達が決めてくれていいから。断っても出て行けとも言わないし。けど、これでこの世界で動きやすくなるとは思うよ」
とフェイトとなのはが提案する
「いきなり会ったばっかで信用するかと言われたらNOやけど、まぁそれしか道はなさそうやし。それに黙って何もせんのはしょうに合わんからな。ワイはええで」
「私は、少なくとも私達を元の世界に返すといった真剣な眼差しと言葉を信じたい。けど、兄さんがどうかで後は決める」
「私も、マスターの意見に賛成するんだよ」
剣悟を除いた2人は零二の答えを待つ。そしてその零二は少し悩んで言った
「…八神さん。いくつか問いますがいいですか?」
「聞かれる内容はだいたい分かるし、理解しとるからかまへんよ」
「ありがとうございます。なら、1つ目にあなた方は俺達を利用するということですか?」
といきなり警戒してますよと言いたげな質問をする。
「どんなに取り繕ったことを言っても、結局それには変わりはないから、そう思ってくれてもかまんよ」
「!じゃあ、次にあなたは、俺達に危害を加えるつもりはないんですね」
それを否定せず、かと言って肯定とも言い難い答えが返ってきて零二は少々驚くがすぐに次の質問に移った
「ない」
「なら最後に、俺達との約束を絶対に守るそれがあなたの決断なんですね?」
「そうや。これだけは絶対に覆らん。私の決断や」
「(この人も決断している。おそらくこれ以外にも何か)わかりました。あなたのその言葉を信じます」
零二は人を見る目はある。故にここで彼女を信じる選択を取った。
「ただし、俺達に嘘はついたり、俺達の道を阻む要因になるのなら、その時は……」
「……わかっとるよ。迷惑はかけん。万が一の時は私が全部引き受ける」
「なっ!」
その自己犠牲ともいえる考えを聞いて零二は確信する。この人が想像以上に重いものを背負っていると。
「わかりました。俺達もできる限りあなた方に協力します」
「ありがとうな。改めてよろしく芳乃君」
「はい」
「んじゃ、ワイらも自己紹介せなあかんな芳やん」
「それやったら……」
その後食堂に隊舎にある食堂に案内された零二達の前には本日あったフォワードメンバーを含めた6課のスタッフ達が並んでいた。
「自己紹介なら、一緒に戦うメンバーの顔を覚えとかんといかんし、何より一緒に生活するんやったらなおさらや」
「そっすね…芳野零二です。短い間にあるかもしれませんが、皆さんと協力すことになった民間協力者です。よろしくお願いします」
「黒羽紗雪です。兄さんとは、血の繋がりはありませんけど大切な兄です。兄ともども、よろしくお願いします」
紗雪が零二を見て義妹だと告げる。
「霧埼剣悟や!まっ、よろしゅーたのむで~」
「マスターであるレイジの剣であり、盾のサクラなんだよ!」
剣悟とサクラも楽しそうに自己紹介をすると、各所から拍手があがる。
そして現在
部屋の場所などの説明を受けた後、ちょっとした歓迎のパーティーが開かれたのだ。
「えっと、エリオだったな。お前みたいな常識人がいると、こっちも助かる」
と零二は先ほど自己紹介をしてもらったフォワードの赤髪の男の子、エリオ・モンデュアルと話していた。
「はぁ、零二さんもなんだか大変そうですね」
と同意する。
「つか、キャロだっけ?あいつもお前も、よくその歳で戦いに出てるよな。自分の意思か?」
「はい。昔、色々あって、フェイトさんに助けてもらってそのお礼に。フェイトさんを助けたいと、そう思って」
「ふーん。そいつがお前らの決断なら、俺はないもいわねぇよ」
「決断?」
「ああ。エリオ、1ついっとくぜ。守りたい大切なものがあるなら、【決断】するんだ。他人から見れば滑稽でも、その大切な1を守るために、全てを犠牲にしても守り抜く決断。捨て身じゃなく、生き残って守り抜くっていうな」
エリオは黙って聞いていたが、最後にしっかりと「はい!」といって笑った。
「マスター!!これおいしいんだよ~!」
「たっく!少しは遠慮しろってんだ」
そしてこの日の夜は去っていく。
だが彼らは知らない。この事件が思いもよらない方向へ進んでいくことなど…まだ、だれも……
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時空管理局とよばれる組織を名乗った高町なのはに言われ、やや警戒しながらヘリに乗り込む。その移動中に見たものは…
そして、彼らの上司に会い、お互いに衝撃の事実がわかることとなる