悪魔祓いに襲われた翌日。部長に呼ばれて部室に
集まっていた。何か教会関係者が交渉したいらしい。
でも…その教会関係者が…
「貴様…」
「あんた…」
昨日、襲われた悪魔祓いだった。ぐ、偶然でも出来すぎている
感じだ。
青髪の女性―――ゼノヴィアというらしい―――と
栗色の女性―イリナ―が睨んでいた。
「クリス…また何かしたのね…」
ため息をつく部長。俺は一誠ほど問題児扱いされる覚えはないぞ。
「はい…少しだけ、戦いました。でもあちらから仕掛けてきたので
威嚇してから逃げました」
「ふん…お前の威嚇は人に銃弾を当てるんだな」
思ったけど…もうそれは威嚇じゃないね。
「その事は謝る。でも、今はそんな事を話に来たわけじゃないだろ」
「あれをそんな事で済ますな!」
ゼノヴィアがツッコんで来たがそれを無視して
「ここに来た理由は? 悪魔祓いさん」
「それは…教会から聖剣エクスカリバーが三本奪われたんです」
それからイリナとゼノヴィアはここに来た理由を話し始めた。
◇
「そうか…堕天使側は戦争を起こすかよ」
聖剣エクスカリバーは、今七本ありそれが堕天使側に奪われたらしい。
…で、その堕天使は日本に逃げてきた。
その堕天使が『神の子を見張る者(グリゴリ)』の幹部で
聖書に載っているコカビエルという堕天使らしい。
「だから…教会側は悪魔側には一切介入しない事って」
そのことを言ったら二人は帰っていった
なるほど…これは教会側と堕天使側の問題だからこれに悪魔側
が入ると戦争が起こるからか。
戦争になったら…大勢の人が死ぬ。堕天使側や天使側。
それに…罪の無い一般人。
「あっ! 部長、用事を思い出しましたので先に帰ります」
「えっ! クリス! 待ちなさい!」
俺は一足先に家に帰った。
◇
「え~と。何で小猫がいるのかな?」
本屋でラノベを三冊買って家に帰ると小猫がリビングで
くつろいでいた。
「…"部長に変な事をしないように見張っときなさい"と言われたので」
「…さいですか」
何故か部長の中では問題児になっているからな。俺は
「…早くご飯を作ってください。お腹がすきました」
「はいはい。わかりました」
苦笑しながら、俺は料理をつくった。
◇
「あの…小猫は今日ここに泊まるの?」
リビングでバラエティー番組を見ている小猫に聞いた。
「はい。先輩を見張らないといけないので」
一応…部屋はたくさん空いているけどな。女の子を泊めるのはな…
「小猫。泊まるのはいいが、俺の部屋には絶対に入るなよ?」
「…それは、入ってもいいといっているのですか?」
「いや…ダチョウ倶楽部のふりじゃないから」
「とにかく。俺の部屋は危険なんだ。入ったら危ないぞ?
…主に俺の尊厳が」
俺の部屋にはあれとかあれがあるからな。
「じゃ おやすみ。」
「…おやすみなさい」
俺は小猫に入るなよともう一押しして眠った。
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神様の悪戯で、死んでしまった俺―――神矢クリスはハイスクールD×Dの世界に転生した。原作の主人公、兵藤一誠らに会っていろんな事に巻き込まれる。