No.452681

IS−インフィニット・ストラトス−黒獅子と駆ける者−

トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!

2012-07-14 13:51:45 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:4790   閲覧ユーザー数:4472

 

 

 

episode22 もう一つの自分

 

 

 

次の日の朝の一組では・・・・

 

 

 

「そ、それは本当ですの!?」

 

「う、うそじゃないでしょうね!?」

 

と、セシリアと二組からやって来た鈴は驚きの声を上げた。

 

 

「本当よ!この噂は学園中で持ちきりなのよ。少し信憑性に欠けるところもあるけど、ほぼ確実な情報!」

 

「・・・・・」

 

「でね、今度の学年別トーナメントで優勝したら・・・・」

 

 

 

 

「優勝したら何だ?」

 

そして隼人が話しに入ってきた。

 

「「「きゃぁぁぁぁぁ!!?」」」

 

するとなぜか声を上げた。

 

 

「ど、どうした?」

 

「な、なんでもないわよ!?」

 

「そ、そうですわ!?」

 

と、二人は否定の意を表すが、慌てているのが丸分かりだ」

 

「じゃ、じゃぁあたしは自分の教室に戻るわ!」

 

「で、ではわたくしは自分の席に戻りましょう!」

 

そうして二人は慌ててその場を後にした・・・・

 

 

 

 

「・・・なんだ?」

 

隼人は首をかしげた・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・ちょっといいか?」

 

「ん?」

 

そして三時限目が終わって、この後は自由にしていいというが、その時に箒が隼人の元にやって来た。

 

「どうした、箒?」

 

「・・そ、その・・・お前に頼みたいことがあってだな・・」

 

「頼み?」

 

「ここで話すのは何だ・・・外でいいか?」

 

「俺は別に構わんぞ」

 

「そ、そうか・・では、行こう」

 

そして隼人は鞄を手にして、箒と一緒に教室を出た・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「あ」」

 

と、お互い間の抜けた声を出してしまう。

 

場所は第三アリーナ。人物は鈴とセシリアであった。

 

 

「奇遇ね。あたしは今から学年別トーナメントに向けて特訓をするんだけど」

 

「奇遇ですわね。わたくしも全く同じですわ」

 

と、お互い見えない火花を散らす。どうやら二人の目的はトーナメント優勝のようだ。

 

「ちょうどいい機会だし、この際どっちが上かはっきりさせようじゃない」

 

「あら、珍しく意見が一致しましたわね。わたくしも同じ事を考えていましたわ」

 

「以心伝心で何よりね・・・・。まぁ、あたしのほうが上だって言うのは目に見えているけどね」

 

「あら鈴さん。弱い輩ほど無駄吠えをすると言う言葉がありましてよ」

 

「どういう意味よ」

 

「自分が強い強いと言い張っている鈴さんのことでしてよ」

 

「・・・その言葉・・・そっくりそのまま返してやる!!」

 

そして鈴は甲龍を展開すると、それと同時にセシリアもブルー・ティアーズを展開した。

 

「行くわよ!」

 

そして二人は同時に動き出そうとした瞬間・・・・

 

 

 

 

「「っ!?」」

 

すると二人の間を高速で弾丸が通り過ぎて、地面に直撃して砂煙を上げた。

 

二人は弾丸が飛んできたほうを見ると、そこには問題の転入生であるラウラがいた。

 

 

「くっ・・・・。ドイツ第三世代型IS・・・『シュヴァレツェア・レーゲン』!」

 

「・・・ラウラ・ボーデヴィッヒ」

 

「どういうつもりよ!いきなり撃ってくるなんていい度胸してるじゃないの!」

 

と、鈴は連結した双天牙月を肩にかける。

 

「・・中国の甲龍に・・・・イギリスのブルー・ティアーズか・・・・ふん、データで見たほうがよっぽど強そうに見えたがな」

 

と、ラウラの言い方は明らかに挑発的であった。

 

「なに?やろうって言うの?わざわざドイツからやってきてボコられたいなんて、大したマゾっぷりね。それとも、ジャガイモ農場じゃそんなことが流行なの」

 

「あらあら鈴さん、こちらの方はどうも言語をお持ちでないようですから、あまりいじめるのはかわいそうですわよ?」

 

と、二人は言い返すように悪口を言う。しかしそれは無駄な労力だ。

 

「はっ!量産機相手に二人がかりで負ける程度の力量で専用機持ちとはな。よっぽど人員不足のように思える。数しか能がない国と、古いだけが取り柄の国はな」

 

 

 

ぶちっ!

 

 

 

と、二人の何かが切れた音がして、二人は最終安全装置を解除した。

 

「ああ、ああ、分かったわよ。スクラップにされたいのがお望みなのね。で、どうする?あたしが先にやってもいいけど?」

 

「わたくしはどちらでもいいのですけど・・・」

 

 

 

「はっ!二人がかりで掛かってきたらどうだ。一足す一は所詮二にしかならん。下らん種馬の取り合いをするメスに、私が負けるはずがない」

 

 

 

そして二人の何かが爆発した・・・・

 

 

 

「・・今何つった?・・・あたしには『どうぞ好きに殴ってください』って聞こえたけどね!!」

 

そして鈴は双天牙月をバトンのように回して衝撃砲をスタンバイする。

 

「この場に居ない者の侮辱をするとは・・・同じ欧州連合の候補生として恥ずかしい限りですわ。その口、二度と叩けないようにして差し上げますわ!」

 

そしてセシリアもスターライトMK-Ⅲを展開して、ラウラに向けた。

 

「とっとと来い」

 

「「上等!!」」

 

そして二人は同時にラウラに向かっていく・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、頼みって何だ」

 

そして隼人と箒は外に出ていた。

 

「そ、そのだな・・・・今度の学年別トーナメントについてだが・・・・」

 

「・・・・・・」

 

 

「・・・わ、私を鍛え上げて欲しい!せめて専用機持ちと渡り合えるぐらいに!」

 

箒は大きな声を上げて言い放った。

 

「む、無茶苦茶なことを言うなぁお前・・・」

 

「それは分かっている。あまりにも無茶な願いというのは・・・。私自身それなりには技量はあると思っている。だが、それでは専用機持ちと渡り合うなど無理なんだ・・・」

 

「それは確かにそうだがな・・・」

 

「・・・さすがに無理か?」

 

「いいや。やろうと思えばできる。だが、それだけ過酷で厳しいものになるがな。それでもいいのか?」

 

「あぁ。望むところだ!今回ばかりは譲れないからな!」

 

「・・俺か一夏と交際を賭けてか?」

 

「っ!?・・・な、なんで知っているんだ!?二人には知られてないはず!?」

 

箒は顔を赤くして驚く。

 

「俺の地獄耳をなめるなよ」

 

「・・・・・」

 

「図星か」

 

「う、うるさい!それで、やってくれるのか!?」

 

「・・まぁ、やらないとは言わないが・・・俺がただでやると思っているのか?」

 

「うっ・・・」

 

「何か俺に賭けてもらわないと、やらないかな」

 

「くっ・・・お前というやつは・・・」

 

「一つのものを得るには一つのものを賭けなければならない・・・・取引って言うのはそういうもんだろ」

 

「・・お前がそんな正確でなければ・・・」

 

箒はぐぬぬと歯を食いしばる。

 

「さてどうする?」

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

ドガァァァァァァァァン!!!

 

 

 

 

「「っ!?」」

 

すると第三アリーナのほうから爆発音がした。

 

「な、なんだ!?」

 

「・・・まさか」

 

そして隼人はすぐに第三アリーナに向かっていく。

 

「ま、待て!」

 

箒もその後を追った・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ!」

 

鈴はラウラが放ったレールカノンの弾丸をとっさにかわした。

 

そしてその直後に衝撃砲を展開して衝撃を放った。

 

「無駄だ。この停止結界の前ではな」

 

ラウラは右手を突き出すと、何らかのエネルギーを展開して衝撃を相殺した。

 

「くっ・・・こんなにも相性が悪いなんて」

 

鈴は舌打ちをして、そのまま衝撃砲を連続で放っていく。

 

 

 

「そこですわ!」

 

そしてセシリアはスターライトMK-Ⅲを構えてラウラに向けてレーザーを放った。

 

ラウラはスラスターを噴射させてレーザーをかわして行くと、非固定ユニットよりワイヤーブレードを射出してセシリアに向かわせた。

 

セシリアはワイヤーブレードをかわすと、後ろ腰よりミサイルビットを前に展開してミサイルを放った。

 

「ふん」

 

そしてラウラはレールカノンに別の弾を装填すると、轟音と共に放つと、弾丸が放たれて二秒後に炸裂して細かな破片がミサイルをすべて撃ち落した。

 

「炸裂弾・・・でしたら!」

 

セシリアはその直後に非固定ユニットよりビットを放ってラウラにレーザーを放っていく。

 

「ちっ」

 

ラウラはレーザーをかわして行くと、向かってくるビットを停止結界で止めた。

 

「動きが止まりましたわね!」

 

「・・お前もな」

 

そしてスターライトMK-Ⅲを最大出力で放つと同時にラウラもレールカノンを放つと、二つの攻撃が衝突して大爆発を起こした。

 

 

 

 

「きゃぁぁぁぁぁ!?」

 

そしていつの間にかワイヤーブレードを足に絡められた鈴がラウラによって飛ばされて、セシリアにぶつけられた。

 

 

「終わりだ」

 

そしてラウラがレールカノンを放つと、鈴はとっさに衝撃砲を放って弾丸の威力を相殺するが、それでも爆風によって二人はアリーナの地面に叩きつけられた。

 

 

 

「くっ・・・!」

 

そして鈴とセシリアは体勢を立て直そうとするが、その前にラウラが二人の前に立った。

 

「くそっ!」

 

鈴はとっさに衝撃砲を放とうとするが・・・・

 

「甘いな。この至近距離で空間圧縮兵器を使うとはな」

 

そしてラウラはレールカノンを向けると弾丸を放って、甲龍の右の非固定ユニットを破壊した。

 

「今ですわ!!」

 

その瞬間セシリアがミサイルビットをラウラに向けて放ち、爆風で一気にラウラと距離をとった。

 

 

 

 

 

 

 

「あんたも無茶するわね。下手すればこっちもやばいっていうのに」

 

「文句は後ですわ・・・。ですが、これならば・・・・」

 

そして煙が晴れると・・・・・

 

 

 

 

「「っ!?」」

 

すると、そこには多少ダメージを受けているが、腕を組んで仁王立ちをしたラウラがいた。

 

「もう終わりか。なら、こちらの番だな」

 

そしてラウラはワイヤーブレードを射出すると二人の首に巻きつけると、強引に自分の方に引き寄せる。

 

「くっ・・・!」

 

二人はとっさにワイヤーを解こうとするが、しっかりと巻きつけられたワイヤーは解けなかった。

 

そしてラウラが二人を目の前にやると、そのまま二人を殴りつけていった。

 

 

 

「ぐっ!」

 

ラウラは容赦なく殴っていき、やがてISアーマーが少しずつ砕けていった。

 

それによってISより警告表示がされるが、ラウラはお構いなしに二人を殴り続けた。

 

「こ、このっ!!」

 

鈴は残った衝撃砲を至近距離でラウラに向けて放った。

 

「ふん」

 

だがラウラは右手を前に出して衝撃を相殺した。

 

「その程度か」

 

「・・・・くそ・・・」

 

「・・これで終わりだ」

 

そしてラウラが右手よりプラズマ手刀を出すと、二人に向けて振り下ろした・・・・・

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

だがその瞬間、ラウラは後頭部を何かで殴られて、一瞬視界が白くなった。

 

その直後に左横腹を何かで殴られて横に吹き飛ばされた。

 

「ぐっ・・!」

 

ラウラはとっさに体勢を立て直し、頭を振るって調子を戻す。

 

「・・・・・お前は」

 

そして前を見ると、そこにはバンシィを身に纏った隼人の姿があった。

 

バンシィは既に装甲を展開して露出していた金色のフレームが輝いていた。

 

「・・・っ」

 

だがその瞬間、物凄い威圧感に一瞬体が動かなくなった。

 

(な、なんだ・・・この殺気は・・・?!)

 

ラウラは一瞬冷や汗を?くほどに、バンシィから物凄い殺気が放たれていた。

 

 

 

「・・調子に乗るなよ・・・くそアマが」

 

「・・・なに」

 

すると、隼人はいつもと全く違う口調でラウラに言い放った。それだけでも物凄い殺気を放っていた。

 

「それで自分の強さを示していると思っているのか・・あ?」

 

「・・・・・」

 

「・・・笑わせるな。反吐が出る」

 

「・・・・・」

 

ラウラは何か言おうとするが、隼人から放たれる殺気にあまりに口が動かなかった。

 

 

 

「・・・だったら、てめぇに見せてやろうじゃねぇか・・・・本当の絶望をなぁっ・・・!」

 

そして隼人は地面を思い切って蹴ると、一瞬でラウラの懐に入った。

 

「なっ!?」

 

ラウラが気づいたその瞬間、隼人はラウラの腹部に左腕のアームド・アーマーVNをナックルのようにして勢いよく殴りつけた。

 

「おらぁっ!!」

 

その直後に回し蹴りをしてラウラの右横腹に蹴りを入れて左に吹き飛ばした。

 

「ぐっ!」

 

ラウラはとっさにレールカノンを隼人に向けると弾丸を放ったが、隼人は左腕のビームサーベルを前に向けてビーム刃を出して、音速で向かってくる弾丸を切り裂いた。

 

「甘いんだよ!!」

 

そして右腕のアームド・アーマーBSを展開して、ラウラに向けてビームを放った。

 

ラウラはとっさに回避していくが、隼人の正確な射撃によって、最終的に一発が直撃し、その直後に更にビームを放って、連続で直撃させていった。

 

「ぐぅ・・!」

 

そしてラウラは苦し紛れにワイヤーブレードを射出して隼人を牽制しようとする。

 

「そんなもん効くかっ!!」

 

そして隼人は展開したままのビームサーベルを一瞬の速さで振るうと、向かってくるワイヤーブレードをすべて細切れにした。

 

「くっ・・・!まだ一本ある!」

 

ラウラはその直後に最後の一本を放ち、隼人に向かわせたが・・・

 

「馬鹿が!」

 

そして隼人はワイヤーブレードをかわすと、そのワイヤーを掴むと、その手からワイヤーに何かを流し入れた。

 

「な、なに・・・?!」

 

ラウラはとっさにワイヤーを収納しようとするが、ワイヤーは戻ろうとしなかった。

 

「くっ・・一体何をした!?」

 

「てめぇが知る必要はねぇんだよ!!」

 

そして隼人は強引にワイヤーを引っ張って、ラウラを宙に飛ばして、そのまま地面にラウラを叩き付けた。

 

「ぐあっ!」

 

更にそのまま同じようにワイヤーを引っ張ってラウラを飛ばして、そのまま地面に叩き付けた。

 

「おらぁっ!」

 

そしてそのまま横の方に引っ張り、ラウラをアリーナの壁に叩き付けた。

 

「ぐっ・・!」

 

 

そして隼人はワイヤーをビームサーベルで切り裂くと、スラスターを噴射して近づくと同時にアームド・アーマーBSを放つ。

 

「くっ!」

 

ラウラはとっさに横に飛んでビームをかわすと、隼人に向かっていく。

 

「うおぉぉぉぉ!!」

 

ラウラはプラズマ手刀を展開してバンシィに切りかかるが、隼人は軽く動いて斬撃をかわすと、カウンターでラウラの腹部に蹴りを入れた。

 

「ぐはっ!?」

 

そしてラウラは思い切って吹き飛ばされて、地面に仰向けになって倒れる。

 

「どうした・・・もう終わりか」

 

そして隼人がラウラに近づくと・・・・

 

 

 

「このっ!」

 

するとラウラは半身を上げてレールカノンを隼人に向けると、すぐに弾丸を放って、バンシィに直撃させて、爆発した。

 

 

 

「・・・ど、どうだ・・」

 

ラウラは少しふらつきながら立ち上がる。

 

「いくらやつでも・・・これなら・・・」

 

 

 

「っ!?」

 

そして煙が晴れると、そこには無傷のバンシィが立っており、バンシィの赤いツインアイが発光する。

 

「ば、馬鹿な・・・!?この距離で直撃を受けて無事でいられるはずが・・!?」

 

 

 

「もう終わりか・・・。なら、こちらの番だ」

 

そしてアームド・アーマーBSを構えると、ビームを収束させて放った。

 

「くっ!」

 

ラウラはとっさに交わそうと横に飛ぶと、それと同時にレールカノンを隼人に向けるが・・・

 

 

「っ!?」

 

するとビームがレールカノンの砲身を切り裂いて、レールカノンが爆散した。

 

「なんだと!?」

 

ラウラが驚いているうちに隼人はすぐさま懐に入り、右拳でラウラを殴りつける。

 

「どうしたどうした!!その程度かくそアマッ!!」

 

そして左腕のアームド・アーマーVNで殴りつけて、ラウラを吹き飛ばした。

 

「ぐっ・・・!」

 

そして隼人は一瞬でラウラの背後に回り込むと、右拳でラウラを殴りつけて、地面に叩き付けた。

 

「・・・・ぐぅ・・・」

 

ラウラはすぐさま立ち上がろうとするが、その直前に隼人がラウラの背中を踏みつける。

 

「・・・呆気ねぇな・・・手応えが全くねぇなぁっ・・!!」

 

そしてそのまま力強く背中を踏みつけた。

 

「ぐっ!」

 

ラウラはとっさにスラスターを噴射して何とか逃れた・・・が・・

 

「っ!?」

 

その瞬間ラウラは腹部をバンシィの閉じた状態のアームド・アーマーVNで殴られた。

 

「逃がさねぇぞ・・・」

 

そしてそのままラウラの頭を掴むと、勢いよく後方に放り投げた。

 

その瞬間にアームド・アーマーBSを放って、ラウラに直撃させた。

 

「ぐはっ・・・!」

 

そしてラウラは地面をバウンドしながら飛ばされた。

 

 

 

「ぐ、ぐぅぅ・・・」

 

ラウラは何とか立ち上がろうとするが、体より激痛が走ってうまく動かせなかった。

 

 

「どうした・・・さっきまでの威勢はどうした・・・」

 

そして隼人がラウラの頭を掴むと、そのまま顔を向かせた。

 

「・・・・・・」

 

するとラウラはさっきとは大きく違い、絶望が顔色から分かる。

 

 

「そうだ・・・それだよ!その顔が見たかったんだよ!!絶望に染まったその顔がなぁっ!!」

 

そして隼人はラウラを無理やり立たせると、そのまま腹部に膝蹴りを入れた。

 

「・・・・・」

 

「おらぁっ!」

 

そして手をラウラの頭から離すと、その直後にアームド・アーマーVNでラウラを殴りつけて吹き飛ばした。

 

「てめぇの性格をぶち壊すっ!!」

 

隼人はそのままラウラを容赦なく殴りつけていくと、アームド・アーマーVNを展開すると、右側の非固定ユニットをクロ―で掴み、そのまま握り潰した。

 

「・・・・・・・」

 

もはやラウラにはなす術がなかった・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

アリーナの隅に避難した鈴とセシリアは、その光景が信じられなかった・・・いや、信じたくなかった・・・

 

「・・な、なんですの・・あれは・・・あ、あれが・・・隼人さんなんですか・・・」

 

セシリアは目の前で起きている光景にただ目を見開いて驚くしかなかった・・・

 

「・・・隼人・・・恐れていたことが現実になってしまったわね・・」

 

「・・ど、どういうことなんですか?」

 

「・・隼人は・・・・キレたら手が付けられなくなるのよ・・・・相手を叩きのめすまで・・止まらないわ」

 

「・・・そ、そんな・・」

 

二人の目に映る隼人は・・・怒りに狂う獣・・・いや、そんなものは生易しい物だ・・・。それ以上にタチの悪いものだ・・・

 

「・・・隼人」

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうした、どうした!!もう終わりかぁっ!!」

 

隼人はラウラを容赦なく殴りつけていき、回し蹴りを入れてラウラを吹き飛ばす。

 

「・・・・・」

 

ラウラはあまりもの圧倒的な力にもはや戦意を喪失しており・・・・もう戦う気力すら無い・・・されるがままの状態だ・・・

 

「おらぁっ!」

 

そして一気にスラスターを噴射してラウラに接近するとそのまま左腕のアームド・アーマーVNで殴りつけた。

 

ラウラは地面に強く叩きつけられて、口から少し血を吐き出す。

 

 

 

「うおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

そして隼人がラウラに追撃を掛けようとした・・・・

 

 

 

「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

するとアリーナの遮断シールドを砕いて一夏が白式を纏い、飛び出してきた。

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

そして一夏はウイングスラスターを噴射して雪片弐型を勢いよく振り下ろした。

 

 

 

「はっ!」

 

しかし隼人は振り下ろされる雪片弐型を右手で掴んで止めた。

 

「なにっ!?」

 

一夏はとっさに引き抜こうとするが、全くびくともしない。

 

「邪魔すんな一夏。てめぇもぶっ飛ばすぞ!!」

 

そしてそのまま隼人は雪片弐型を思い切って掴んだまま引いて白式の手から取り上げると、その反動でこっちに近づく一夏に左腕のアームド・アーマーVNで殴りつけた。

 

「ぐっ!?」

 

それによって一夏は吹き飛ばされた。

 

「それに太刀筋が甘いんだよ!!そんな程度で色々とごちゃごちゃぬかすな!!」

 

そして隼人はスラスターを噴射して一夏から奪った雪片弐型を持ち直すと、刀身を展開して振りかぶる。

 

「な、なんだって!?」

 

 

そして隼人は勢いよく雪片弐型を振り下ろして白式を切り付けた。

 

「ぐあぁぁぁぁぁ!!」

 

それによって物凄い勢いで一夏は吹き飛ばされて、アリーナの壁に叩きつけられた。

 

「ぐふ・・!?」

 

一夏は背中を強く叩きつけられて、口から少し血が出てきた。

 

「そこでおとなしくしていろ!!」

 

そして隼人は雪片弐型を思い切って一夏に向けて投擲した。

 

「っ!」

 

一夏はとっさに腕で顔を覆うと、雪片弐型は一夏の顔横に突き刺さった。

 

「・・・・・」

 

一夏はゆっくりと目を開けて隣に雪片弐型が刺さっていることを確認すると、再びラウラの元に向かうバンシィを見る・・・

 

 

 

 

 

 

「・・・・・」

 

ラウラはその場で震えていた。

 

(か、勝てない・・・あんな圧倒的な力に・・・どうやって・・)

 

 

 

 

 

そしてラウラの前にバンシィが立つ。

 

「このくらいでくたばんのか?」

 

そして隼人はラウラの頭を踏みつける。

 

「・・・・・・・」

 

「・・どうした・・・なんか言ってみろっ!!」

 

そしてそのままラウラを蹴り飛ばして、ラウラはアリーナの壁に叩きつけられた。

 

「ぐっ・・・」

 

ラウラはすべるように地面に座り込もうとしたが、その前に隼人がラウラの首を掴んだ。

 

「・・・・・」

 

「なんか言ってみろ・・・俺の言葉が分んねぇのか!」

 

そしてラウラを引き寄せて再びアリーナの壁に叩きつける。

 

「・・・や・・・め・・」

 

 

「あぁ?聞こえねぇな!!」

 

更に隼人はラウラを壁に叩きつける。

 

「・・や、やめて・・・・・て・・」

 

「聞こえねぇって言ってんだろうがっ!!」

 

そしてラウラをアリーナの壁に叩きつけると、首を掴んでいる手に力を入れる。

 

「う、ぐ・・・」

 

「大きな声で言ってみろ!!なんて言ったんだ!!」

 

「・・・・や、や・・・・やめて・・・くれ・・・」

 

 

 

「・・・・・」

 

そして隼人はラウラの首を掴んでいる手を離した。

 

 

「けっ・・つまらんな・・・・。まぁいい。今日のところはこれで終わりにしてやる・・・。まだ物足りねぇがな」

 

「・・・・・」

 

「二度と俺の前で調子に乗るな・・・・次にあったときは・・・」

 

 

そして隼人は右腕のアームド・アーマーBSを瞬時に展開すると、ラウラより十五センチ横の壁にビームを撃ち込んだ。

 

「っ!?」

 

「・・・もう無いと思っていろ」

 

「・・・・・」

 

ラウラは恐怖のあまり何も口にすることができなかった・・・

 

 

そうして隼人はバンシィの装甲を閉じていき、そのままアリーナのピットの戻っていった・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

後書き

オリ主鬼畜モード・・・・自分で書いておいてなんですが・・・ラウラがかわいそうになってきた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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