No.452363

いわゆるテンプレ物語 第10話

Sfonさん

いわゆるテンプレ物語の第10話

2012-07-13 23:15:33 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2391   閲覧ユーザー数:2312

 —————フランside

 

 翌日

 

 学校でキンジとアリアと一緒に教室で三人、机を寄せて昼食を食べながら駄弁っていた。

 

「そういえば、反省文みたいなの書いたの?」

 

「まさか。そんなことは全くなかったよ。フランちゃんの方こそどうだったの?」

 

「それが空き地島にミサイルを撃ち込んじゃったから、ちょっと怒られちゃった。まあ、そこまで対したことじゃなかったけど。」

 

 そんなことをしゃべっていると、先生が走ってこちらに向かってきた。

 

「フランさん。あなたに電話ですよ。アメリカの人見たいです。」

 

 と言って電話の受話器を手渡してきた。

 

 俺に?何かあったのかな?

 

 一応教室の外に出ておく。

 

 

 

 

 -----ここからは英語です-----

 

「はい、フランドール・スカーレットです」

 

「君がフランドール・スカーレットさんか。私はアメリカ大統領のバ◯ク=オバ◯だ」

 

「大統領様がなぜ私なんかに電話を?」

 

「実は、依頼があるのだ。アメリカがあなたに依頼するという形を取らせてもらった。」

 

 うわーっ。絶対に面倒事だな。

 大統領様だから、断れないか。

 

「それで、その内容とは?」

 

「イラク戦争に協力して欲しい。我が軍と合流して欲しいのだ」

 

「しかし、武偵は人を殺せないはずでは?」

 

「すでに政府から許可はとってある。その説明も合流次第する。」

 

 

 

 また、世界がゆがんできたな。

 いや、あんなことをしたら当たり前か。

 原作とはそこまで関係なだそうだし、やってもいいかな。

 

 

 

「分かりました。引き受けましょう。それで、どうやって合流するのですか?」

 

「今日の23:00、こちらの艦がそちらの近くまで行くから、戦闘機できてくれ。領海内にはいると面倒だから、少し離れているが。そちらに場所の情報をついたら教えるから、それからきてくれ」

 

「了解しました。では、よろしくお願いします」

 

 

 

 

 

 

 …疲れたぁ~!

 大統領相手に電話とか死ぬほど緊張した!

 

 

 それにしても、イラク戦争に参加するとは…

 

 ま、夜まではたっぷり遊んどくか。

 

 

 

 

「先生、終わりました。」

 

 受話器を手渡しながらいうと、

 先生が質問してきた。

 

「何かあったのですか?」

 

 …まさか、本当のことは言えないだろう。

 

「はい。フランスの親が帰って来いと言ってました。1ヶ月ほどなのですが、大丈夫ですか?」

 

「問題ありません。いつ出発ですか?」

 

「今日の夜です。」

 

「それはまた急ですね。気をつけて下さい。」

 

「はい。」

 

 ホワンとした先生で良かった。

 蘭豹先生だったら、嘘がバレるかもしれなかったしな。

 

「フラン、なんだったの?」

 

「親がフランスに帰ってこいって。1ヶ月くらいだから、すぐ戻ってくるけど」

 

「そうなの。いつ出発なの?」

 

「今日の夜だよ」

 

「えっ!?そんなに早いの!?…気をつけてね?」

 

「うん。ありがと。」

 

 

 

 

 

 

 その後は、いつも通りの生活を送り、

 

 

 

 

 

 そして夜。

 

 タクシーに乗って一旦羽田空港までいく事にした。

 

 

「それじゃあね。」

 

「気をつけてね? 早くかえって来てね?」

 

「うん。じゃあアリアちゃん、遠山くん、いってきます!」

 

「「いってらっしゃい」」

 

 

 キンジとアリアの見送りを寮の前で受けながら出発する。

 

「それじゃあお願いします」

 

「はいよ。」

 

 

 

 タクシー出発し、どんどんキンジ達と離れて行く。

 

 そして、角をまがり、完全に見えなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 羽田空港到着

 

 

 

 

 

 

 羽田空港に到着すると人混みの中、奥からこちらにかけよってくる男の人がいた。

 飛行機の整備士らしく、作業服を着ている。

 

 

「すみません。スカーレットさんですか?」

 

「はい。そうですけど…」

 

「ご案内します。こちらへどうぞ」

 

 と言って奥へと歩いてゆく。

 

 その後をついていくと、

 5分ほどあと、滑走路の傍にある倉庫の前に着いた。

 

「離陸はここで行って下さい。」

 

「分かりました。」

 

「では」

 

 …ちょっと待て

 

 

 

 なぜ、俺が自分で飛行機を飛ばす事を知ってたんだ?

 

 …そういや日本政府に許可をとったとか言ってたっけ。

 それで、羽田空港にお願いがきたのか?

 

 

 

 

 などと疑問を抱えながら、F-35を創って乗り込む。

 

 ヘッドマウントディスプレイをつけて垂直に離陸すると、機体に無線がきた。

 

「フランドール君かね?こちらはアメリカ軍のイラク戦争の指令のモリソン大佐だ。こちらの艦の位置情報を送った。」

 

「確認しました。そちらに向かいます」

 

 

 

 

 どうやら100キロほど離れた所に止まっているようだ。

 

 期待をその方向に向け、フルスロットルで向かう。

 

 

 

 

 

 因みにこのF-35は改造済みだ。

 飛行には燃料となるものを全く使わない。

 どこまでも飛行が可能だ。

 

 また、速度はマッハ5まで出せる。

 流石にそれ以上だと操縦は可能でも、体が持たない。

 それでも、各軍のよりは3倍以上速いが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな化物みたいな機体を操縦する事16秒、到着した。

 

 急にとまれないので、周りを大きく旋回しながら速度を落とし、何も出ていないイージス艦の甲板に着陸する。

 

「どうもどうも。フルスロットルでやって参りましたフランドールですよーっと。………」

 

 誰もいない。

 来ない。

 待てどもまてども一向に来ないので、此方から電話をかけてやった。

 

「どうも~。フランドールですけど、着きましたよ。」

 

「まさか。そんなに早く着くはずが…。すまない。たった今確認した。少し待っていてくれたまえ」

 

「はいはい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 指令が駆け足で甲板にやって来た。

 

「待たせて済まなかったな。しかし、どうやってあんなに早くしたんだ?」

 

「この機体はマッハ5まで出せるので。あっという間ですよ」

 

 と、胸を貼って指令にいうと、口をあんぐりと開けて固まっていた。

 

「そんなバカみたいなスピードが出せるはずが……」

 

「これは私の能力で作りましたから。かなり凄いですよ。」

 

「そうか…。今日はもう遅い、早く寝てくれ。明日の7:30から全員の前で参加する旨をいうから、甲板に来てくれ。その後、ミーティングが一部の人だけで有るからそれにも参加してくれ。」

 

「分かりました。…寝る場所を教えてもらえますか?」

 

「ちょっと待て…おい、ジョンソン!彼女をベットまで案内しろ!」

 

「sir,yes,sir!」

 

「ほら、ついていきなさい」

 

「はーい」

 

「ほら、こっちだ」

 

「おやすみなさい」

 

「おやすみ。」

 

 

 

 

 

 ベットへ向かう途中、話しかけられた。

 

「お嬢ちゃん、本当に武偵なのかい?」

 

「うん。こんななりでもね。高校生だよ。」

 

「高校生!?…見た目は中学生なのにな」

 

「なんかいった?」

 

 ものすごーく失礼なことを言われたような…

 

 とりあえず殺気でも飛ばしとくか。

 

「ちょっ、そんな殺気を当てないでくれ!頼むから!」

 

「何も言ってない?」

 

「ああ、何も言ってないから!信じてくれ!」

 

 …若干涙目になってるし、こんなもんでいいか。

 

「そういえば、ここには大体どの位の人が乗ってるの?」

 

「大体2000人位だよ。っと、着いたよ。ここがお嬢ちゃんが寝る場所だ。」

 

 と言って通されたのは、何処かの合宿場のような大部屋。男の人が7人集まってカードゲームをしている。

 

「おい!この娘が噂の武偵だ!今日からここで暮らすことになった!喜べ!」

 

「「「「「「「YHAAAAAA!!!!!」」」」」」」

 

 うおっ!流石アメリカ人。テンション高いな。

 

「それじゃあ、また明日な。」

 

「うん。おやすみ」

 

「おやすみ」

 

 

 さて、ここまで連れてきてくれた人も行ってしまった。

 

 と、なると…

 

「どこの出身だい?」

 

「何が得意なんだい?」

 

 …やっぱこうなるよな。

 

「フランスからきたことになってるけど、心は日本人だね。得意分野は大体のものだよ」

 

「ほう。じゃあ、格闘も出来るのかい?」

 

「勿論。何から戦ってみる?」

 

 この挑発に乗ってくるだろ。

 そうしたら、少しは舐められずに済むかな。

 

「いったな?よし、俺が相手になってやろう」

 

「いいね~。ジェイムス、怪我させるなよ」

 

「分かってるって。ほら、お嬢ちゃんおいで」

 

 と、此方から5m程の所に立った。

 

 …随分と余裕だな。

 

 先に攻撃を仕掛けられるとなると…

 

 

 

 まずは、相手との距離を近づけて…

 

 右腕をつかんで、肩に担ぎ、相手に背を向けて体を自分の背中にのせる。

 

 そして、前に相手を投げれば…

 

 綺麗な背負い投げが決まった。

 

 床はマットも何も敷いていない、ただのタイル貼り。

 頭をうたせないようにしたとはいえ、ダメージは多少あったかな?

 

 大丈夫かな?と相手を見てみると、どうやら大丈夫そうだ。すぐに起き上がってきた。

 

「いや~、俺の負けだ。何をされたのか全然分からなかったよ」

 

「凄いね、お嬢ちゃん。今のはどうやったんだい?」

 

「ええっとね…」

 

 その後、俺の柔道教室が始まった。

 

 

 

 

 

 

 1時間後

 

 

 

 

 

 みんな(俺を除き)汗だくになっていた。

 

「強いね。結局一回も勝てなかったよ」

 

「本当だよな。一体その身体のどこからあんな力が出てくるんだか?」

 

「だから、力は要らないんだってば。相手の勢いを利用するだけで、こっちは少しの力しか要らないんだよ。」

 

「言葉で言うだけなら簡単だけどな…。もう寝るぞ」

 

「はーい」

 

「お嬢ちゃん、俺と一緒に寝るか?」

 

 きもっ。ロリコンだったとは…

 

「お断りします。っていうか貴方ロリコン?」

 

「「「お前…」」」

 

「違う!断じて違う!!!」

 

 なんか必死になってるけど、無視が一番。

 

「おやすみなさーい」

 

「「「「「「おやすみ」」」」」」

 

 

 

 こうして、俺たちは寝床に着いた。

 

 

 

 

 

 

「俺はロリコンじゃねぇぇえええ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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