No.450074

ベン・トー ~狩人の名を持つ狼~ 第1話 友との再会

師咲集さん

「俺は最低の二つ名の狼だ」 
烏田高校に転校して旧友である佐藤洋に出会う。佐藤の所属する部活「ハーフプライサー同好会」で起きるいろいろな出来事。それがこの物語の始まりである。 

自分に文才がないのでわかりにくいところもあるかもしれませんが頑張りますのでよろしくお願いします。

2012-07-09 22:37:11 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:848   閲覧ユーザー数:843

第1話 友との再会

 

 

「めんどくせぇな、学校」

何故、こんなめんどくさがっているかというと。

俺は転校生である→学校に行くと職員室に行く→あいさつ→教室に行く→自己紹介→ざわざわ→放課になる→質問責めにあう(ここが一番面倒だ)というわけで俺は学校に行きたくない。

 

 

職員室へのあいさつを済ませた俺は教室に向かう。

 

「まさかこんな次期転校生なんてねぇ」

「はい、いろいろ事情があって」

こういうことがあるからめんどくさいんだよ、と心の中で思いながら俺は笑っていた。

俺は教室の前についた。

 

「ちょっと待ってなさい。合図を出したら入ってきて」

「わかりました」

「はい、静かにしろ今日は転校生がいるぞ」

「まじか!女か男か」

「男だ」

「なんだよ男かよ」

わるかったな男で。

「それでは、呼ぶぞ、入って来い」

俺は扉を開けてちょっとドキドキしながら入っていって教卓あたりで止まり自己紹介をした。

「はじめまして。このたび転校してきました、烏丸翔太です。よろしくお願いします」

俺の自己紹介が終わると女子が騒ぎ始めた。

「きゃ~~~」

「イケメンだよ!!」

「めちゃくちゃ、かっこいいじゃんか」

初対面の女子がいる場所に俺が入ると大体この反応だ。

 

俺はあきれながら教室を見渡すと見たことある顔があった。

髪の色は黒、俺と同じような髪型をしている。顔立ちは普通よりかっこいいいい感じの顔である。(認めたくはないが)

相手もこっちに気づいた様だ。

「まさか!!」

「まさか!!」

「洋!!!!!」

「翔太!!!!」

俺とそいつは同時にお互いの名前を呼び合った。

「何だ佐藤と知り合いなのか。それじゃあ佐藤お前が面倒見てやれ」

「僕ですか?」

「先生大丈夫です。あんなバカに見てもらわなくても」

「バカとはなんだバカとは」

俺と洋はにらみあった。その後なぜか

「はっははは」と二人同時に笑いあった。

「変わらないな、今も昔も」

「ああ、そうだな」

「そんなこと言ってないで授業始めるぞ」

「は~~い」

 

放課中

「ねぇ烏丸君は、何所から来たの」

「どんな食べ物が好き」

「どんな人がタイプ」

また始まったよ質問責め。

あ~~めんどくせ。

 

 

放課後

「洋どこ行くんだよ?」

俺は、洋を追いかけた。

「何所って部活だよ」

「お前部活やってたのかよ!」

「まぁね部活といえるか危ういけど」

「どんな部活だよ?」

「まぁこれば分かるよ、一緒に来る」

「暇だし行くか」

俺は、洋についていくとそこは五階建ての部室棟の五階。洋は502号室のプレート、その下に『ハーフプライサー同好会』というプレートのかけられた、扉の前で止まる。

「ここか?」

「うん」

洋が扉を開けるとそこは一面の壁一面に貼られた半額のシール。何年も使われて毛が短くなっている、赤い絨毯。そしてこの地区のスーパーと思われる場所に数字が書かれた、一面の壁一面に貼られた地図。

「何だ、佐藤、今日は早いな。そっちは誰だ」

そこには髪の色は水色より薄めの色、髪先が散って尖っている。たぶんわざと整えているのだろう。そして目元に引かれたダーク系のアイシャドウ。

そして制服のネクタイの色から烏田高校の二年であることがわかる。黒のストッキングを穿き、ゴツイブーツを穿いている俺が会いたかった女性。

「こいつは、今日転校してきて僕の小学時代の同級生の」

「烏丸翔太です。よろしくお願いします」

「ああよろしくな。私は槍水仙だ」

俺の胸は高鳴り鼓動を隠せないくらいになっていた。

「やっと会えたあなたに」

俺が小さい声で言うと洋が「どうかした翔太?」と言ってくる。

「なんでもない。で、この部活何する部活なんだ?」

そう言うと氷結••••あ、間違えた槍水先輩が「この部は半額弁当を獲る部活だ!」と言ってくる。

「へぇ~面白そうですね、俺、入部します」

すると洋が「止めといた方がいいよ。この部、危険だから」

「大丈夫だよ、ところで槍水先輩」

「何だ、烏丸?」

「今日、俺とスーパーで戦ってくれませんか?」

その言葉に洋が驚いていた。

「別にいいが基本、部員どうしでは戦わないのだが」

「そうだよ翔太、やめときなって槍水先輩は強いよ!」

「分かってる。でも俺も気に入ってはいないが二つ名を持つものだ戦いを申し込むのが当たり前だろ」

俺のその言葉に洋と槍水先輩は一瞬止まった。

「どういうこと?翔太が二つ名持ちって?」

「まぁ、そこは気にするな」

「それで烏丸、お前の二つ名は?」

「はぁ~、出来るだけ言いたくないんですけど、それと、この二つ名で呼ばないでくださいねぇ」

俺は一回大きく深呼吸をした。

「俺の二つ名は•••••••狼殺しの『狼殺し(ウルフスレイヤー)』」

その瞬間、槍水先輩は唖然とした顔をしていた。

「お前が『ウルフスレイヤー』だったのか!!!」

「それじゃあ、今日スーパーときわで待ってますから」

俺はその言葉を言い去っていった。

 

「楽しみだぜ、『氷結の魔女』お前の二つ名伊達じゃないとこ見せてくれよ」


 
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