時は三国時代 栄華を誇っていた漢王朝の腐敗により、民はその悪政に苦しめられていた。
ある者は飢えで死んでゆき、ある者は賊に身をやつし、またある者はその賊達に殺される。
そんな地獄のような日々の中、管輅という占い師により一つの予言がなされた。
『黒天を切り裂いて、天より飛来する一筋の流星。その流星は白銀の衣と刃を纏いし天の御遣いを乗せ、この大陸に安寧を齎すだろう。』
疲労しきった人々にとって、この占いは希望ともいえた。
天の御遣いが来てくれれば、官の圧政に苦しむことも、賊達に怯えることもなくなると。
そのようなこともあり、この予言はまたたく間に大陸中に広まっていった。
そんな予言が大陸中に広まりしばらくしたある夜、とうとうその日は来た。
夜の闇を切り裂く様な白き流星が空に現れたのだ。
その流星は大陸のいたる所で目撃された。
??「流れ星。・・・・・・白銀の流星?」
??「~~様、どうかされましたか?」
??「いえ、なんでもないわ。」
??「そうですか。」
??(そう、なんでもない。あんな占いなど関係ない。この大陸に安寧をもたらすのは天の御遣いなどではなく、この私なのだから。)
??「~~様?」
??「ふふっ、ごめんなさい~~。今日はたっぷり可愛がってあげるわ。」
??「~~様♪」
??「どうしたのだ~~、空を見上げてニヤニヤするなんて?」
??「あら~~、実はさっきすっごい大きくて綺麗な流れ星が見えたのよ。」
??「流れ星?」
??「そ、流れ星♪ ~~だって知ってるでしょ、管輅の占い。」
??「ああ、天の御遣いがというやつだろう。~~お前らしくもない、そんな戯言を信じているのか?」
??「まさか。ただね、さっきの流星をみたときにピーンときたの。何か良いことがあるって♪」
??「はぁ~、またいつもの勘か。」
??「そうゆうこと。早くあってみたいわ、天の御遣い♪」
??「~~ちゃん、~~ちゃんさっきの流れ星みた?」
??「すっごい大きかったのだ。」
??「はい。そしてとても綺麗でした。」
??「だよね~。きっとあれに天の御遣い様が乗ってるんだよ。」
??「~~様!あんな胡散臭い噂を信じるのですか?」
??「~~ちゃんだってさっきのみたでしょ?あんな大きくて綺麗な流れ星、私今まで見たことないもん。」
??「そ、それはそうですが・・・」
??「だからこの世界を平和にするために、あれで御遣い様がやってきたんだよ。」
??「し、しかし・・・」
??「にゃ~、~~は頭が固いのだ~。」
??「~~!?」
??「その天の御遣いってのが、良い奴なんか悪い奴かなんて、逢ってみないとわからないのだ。」
??「むむむ、~~に諭されるとは。」
??「あはは、早く逢えるといいな御遣い様に♪」
??「~~様、空なんか睨んでどうかしたんすか?」
??「どうしたもこうしたもありませんわ!!」
??「わ!?な、なんで怒ってるんですか?」
??「先ほど、流れ星が見えたんですの。」
??「へ?流れ星って、あの流れ星ですか??」
??「そうですわ。」
??「でも、別にそれって特別怒るようなことではないんじゃ・・・。もしかして、星に凶兆でも出てたんですか?」
??「~~様って、星みれたんでしたっけ?」
??「何を言ってますの?そんなのみれるわけないじゃありませんの。」
??「じゃ、じゃあなんで・・・」
??「目立っていた。」
??「はい??」
??「目立っていたんですわ!この名門たる私を差し置いて!!」
??「は、はぁ。」
??「この私の美しさは空にあまねく星々にも負けませんが、さきほどの流れ星、あれは不覚にも綺麗だと思ってしまいましたわ。」
??「そ、そうですか。」
??「次勝てばいいんじゃないですか?」
??「そうですわね、今度は絶対に負けませんわ。お~ほっほっほっほっほ~・・・・・・」
??「「はぁ~・・・」」
??「~~、そんなところにずっといると風邪ひいちゃうよ。」
??「~~ちゃん。うん、もう少ししたら部屋に戻るね。」
??「何してるの?」
??「実は、さっきとても大きな流れ星が見えたから、お願い事をしてたの。」
??「願い事?」
??「うん、みんながずっと幸せでいられますようにって。」
??「・・・・・・」
??「~~ちゃん、私たちずっと一緒にいられるよね?」
??「!? もちろんよ!僕が~~を一人にするわけないじゃない。」
??「ありがとう♪」
??(そう、絶対に一人になんてしない。
この先例えどんなことがあっても、絶対に~~だけは僕が守って見せるんだから。)
??「あ、流れ星!
普通って言われませんように。普通って言われませんように。普通って言われませんように。
普通って言われませ・・・・・・・・・」
??「さっきの流れ星すっごかったね。」
??「ええ、それにとても綺麗だった。」
??「たしか、あそこら辺にみえる山のてっぺんに落ちてなかった?」
??「たしかに落ちたね~」
??「今度見に行ってみる?もしかしたら、ものすごいお宝があるかも!」
??「わ~、だったらごはん食べ放題だね♪」
??「姉さん達、今はくだらない話より今日の食材集めをして。」
??「~~、くだらない話じゃないわよ。もしかしたらお宝があるかもしれないんだよ。」
??「そうだよ、そうだよ。そしたら、食材集めもしなくていいんだよ。」
??「はぁ~、例えそうだとしても、あの山々はとても険しくて、人がいける所じゃないって村の人が言ってたわ。」
??「え~、そうなの~!」
??「な~んだ、がっかり。」
??「はいはい、それがわかったら食材集めを再開して。」
??「「は~い」」
流星とともに降り立つ天の御遣いはどのような道を征くのか?
また、誰とその道を歩んで征くのか?
それぞれの思いが巡る中、今新たなる外史がその幕を開こうとしている。
あとがき
初めまして、この度『真・恋姫†無双 ~我天道征~』を書きはじめた sei と申します。
今までは読む方専門だったのですが、何を血迷ったか書きたい衝動に駆られ、投稿してしまいました。
私は文才もなければ、三国志にも全然詳しくありません(恋姫知識位)。頭脳戦をえがくような知識もないですし、オリジナルの設定を生み出すような発想力も無いです。
はっきしいって、恋姫本編や他の多くの小説家の方々をパク・・・、おほん、参考にしなければまともに話すら書けるとは思えません。
そのため、今後書いていく中で「あれ?この話どっかで・・・?」とか思っても、見て見ぬふりを。
今回人名を伏せてあるのも、それっぽくみせるためだけです。
恋姫を知ってる人ならすぐに誰だかわかってしまうと思いますが。( ̄Д ̄;;
こんな作者ですが、すこしでも面白そうと思って頂けたら幸いです。
今後とも生温かい目で見守ってください。
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初投稿になります。
不安で一杯ですが、頑張っていきたいと思います。
読む人が少しでも楽しんで頂けたら、嬉しいです。