No.448615

ハイスクールD×D~魔乖術師は何を見る?~

ロキさん

主人公が異世界からハイスクールD×Dの世界に来てから数百年後の世界。第三巻から始まります。

2012-07-07 23:57:13 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:8979   閲覧ユーザー数:8701

あれから数百年という時が過ぎ、色々なことをやった。おかげで三大勢力のみならず、異世界にも知り合いができちまった。なんでも屋みたいな仕事をしていたある日、サーゼクス--現ルシファーのことだ--から依頼があった。

 

「駒王学園に行って高校生になれ?何を言ってんだ、お前は?」

サ「うむ、そこには私の妹であるリアス・グレモリーとセラフォルーの妹であるソーナ・シトリーがいるんだがね?」

「まわりくどい言い方をするな。依頼を断るぞ」

サ「まぁもう少し待ってくれたまえ。先日、リーアたんが赤龍帝を宿す少年を眷属にしたんだ」

「なんだ?今回の赤龍帝は悪魔になったのか?ついでにリアス嬢の呼び方が幼少時代に戻っているぞ」

 

サーゼクスの話では、龍は力を集める存在だからリアス嬢が死んだりしないか心配だから、ボディガードのようなものをしてほしい、ということらしい。

 

え?なんで数百年も生きているのかって?その説明も追々していくって。

 

「まあいいだろう。それで?今代の赤龍帝の名前は?」

「ああ、彼の名前は…兵藤一誠君だ」

 

おいおい、あの時の少年かよ。これまた数奇な運命だな。まぁ、いいか。面白そうだしな。

 

「それで?俺はいつ、その駒王学園とやらに行けばいいんだ?」

サ「君のタイミングで構わない。行くときは連絡をくれ」

「分かった。グレイフィアによろしく伝えておいてくれ」

サ「ああ。それじゃあ、よろしく頼む」

 

まったく、相変わらずのシスコンっぷりだな。まぁ、まったく逆の性格であるよりはいいんだろうが…。ん?今度は誰だ?

 

「もしもし?」

ミ「私です。ミカエルです」

「ミカエルか。珍しいな。緊急事態にでも陥ったのか?」

ミ「エクスカリバーが奪取されました」

「…なんだと?」

 

よりによってエクスカリバーを奪われただと?教会の連中は俺たちに対して喧嘩を売ってるのか?

 

ちなみにエクスカリバーは先の大戦の所為で、7つに分かれてしまった。話ではその内の3本が盗まれたらしい。

 

「なぁ、ミカエル?お前ら教会の連中は、俺とアルトリアに対して喧嘩を売ってるのか?」

ミ「い、いや、確かにエクスカリバーを奪取されたのは私たちの責任です。申し訳ないとも思っています。しかし、相手が相手なんですよ!」

「ほぅ?それで盗んだのはどこのどいつだ?俺が直々にぶっ殺してやる」

ミ「神の子を見張る者(グリゴリ)の幹部であるコカビエルです」

「あの糞戦闘狂か。それでお前からはどんな人員を出すんだ?」

「【擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)】を持たせた紫藤イリナと【破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクション)】を持たせたデュランダル使いのゼノヴィアです」

「お前がデュランダル使いを投入するとはな。でも全然足りてないだろ。そいつらを殺す気か?」

ミ「それもやむなしと言わざるを得ない現状なんですよ」

 

状況はかなり逼迫している、か。うーん。受けてもいいっていうか、むしろ受けてさっさとエクスカリバーを取り戻したいんだが…サーゼクスの依頼もあるしな。どうしようか…?

 

「それで、コカビエルの阿呆はどこに逃げたんだ?」

ミ「サーゼクス・ルシファーの妹が住んでいる街に逃げたそうです」

 

ん?それならサーゼクスの依頼も同時にこなせて一石二鳥じゃねえか。手間が省けてこっちとしても大助かりだ。

 

「分かった。その依頼、確かに受領した」

ミ「本当ですか!?」

「ああ。俺としても、あんな糞戦闘狂にエクスカリバーが盗まれたままってのは気に入らないしな」

 

後でサーゼクスと連絡を取るとしよう。その前にあの神器(セイクリッド・ギア)馬鹿のアザゼルにも確認を取ってみるか。

 

ミ「それでは、お願いします」

「分かったから早く通信を切ってくれ。いつガブリエルが乱入するか分かったものじゃないしな」

ミ「分かりました。それではくれぐれも完全に破壊しないでくださいよ?」

 

さてと、次は座標はこれで良かったっけ?ここ数十年連絡を取ってないからな。合ってるか不安だが…あ、繋がった。

 

ア「はいよ、どちらさん。ってライトじゃねえか。どうした。何か用か?」

「コカビエル、教会。こう言えば分かるか?アザゼル」

ア「その情報をどこからってミカエルに決まってるよな…。悪いな、お前を怒らせる気も戦争を起こす気もない。完全にコカビエルの単独行動だ」

「そうか…。それで?お前は誰を派遣する気だ」

ア「こちらはヴァーリを出す気でいる」

「…白龍皇を?あの戦闘馬鹿を出してもすぐやる気なくすのが目に見えてるぞ?」

ア「それでも対処にはあいつが一番適任だ。お前に任したら殺しかねないしな」

「当たり前だろ?よりにもよって、俺とアルトリアを繋いだ象徴を盗んだんだ。相応の罰が有ってしかるべきだろう?」

 

ああ、苛々する。とっととここを出てコカビエルの糞野郎を殺したい。他の…たしかバルパーとフリードだったか?そいつらもちゃんと始末するから、行かせて欲しい。

 

「用はそれだけだから。それじゃ」

ア「ちょっと待て!殺さないならどれだけ痛めつけてもいいから、殺すのだけは勘弁してくれ!」

「じゃあコキュートスで永久凍結させろ。もし、あいつが外に出ているのを確認した場合、滅させてもらう」

ア「…分かった。その代わり、ちゃんと捕獲してくれよ?」

「分かっている。お前もちゃんと金を払えよ」

 

俺の金庫には大量の金貨とかあるからな。多分現在の金に換金したら、途方もない金額になることだろう。まあ、どうでもいいか。

 

「それじゃあな、アザゼル。俺の勘だとまたすぐに会いそうだが」

ア「お前の勘って妙に当たるからな…。怖いものだが、まあいい。こちらも準備が整い次第、ヴァーリを動かす」

「了解。ま、期待せずに待っているさ」

 

通信を切った後、すぐに身仕度を整えてアルトリアを探した。俺の家はもはや城だからな。お、庭で騎士団の鍛錬をしているのか。俺は庭に向けて歩き出した。

 

「アルトリア、ちょっといいか?」

アル「あ、ライト。どうかした?」

「ああ、ちょっと話があるんだがいいか?」

アル「いいよ。…今日の訓練はここまで!皆、体をちゃんと休めること。以上、解散!」

 

言い忘れていたが、ここは冥界と人間界の間にある次元の狭間に建てられた城だ。ガイアが色んな場所に建物を建てるからな。いくら次元の狭間が無限の空間とはいえ、建てすぎだと思う。

 

アルトリアが服装をドレスに着替えていた。やっぱり綺麗だよな。彼女はアルトリア・ペンドラゴン。かの高名な表のアーサー・ペンドラゴンだ。俺は昔、【時】の魔乖術で昔のイギリスに観光気分で行って出会ったのがこのアルトリアだったんだ。

 

いや、ちょうど着替え中だったから肌を見られて羞恥の顔で斬りかかられた。その時にエクスカリバーに触れたら、エクスカリバーが俺に反応したんだ。だから、俺は歴史や史実に出てこない裏のアーサー・ペンドラゴンなんだ。

 

「エクスカリバーがコカビエルの阿呆に強奪されたらしい。ついでにバルパーの糞餓鬼もいるらしいから、一緒にどうかな?と思ってな」

アル「それ、他の人にはもう言ったの?」

「言ってないが…それがどうかしたのか?」

アル「(よし、これで一歩先取できる!)ううん、訊いてみただけ。それで仕事のお誘いだけ?」

「サーゼクスの依頼で、駒王学園とやらにいるリアス・グレモリー嬢の警護。そのために高校生として入って欲しい、ってのもある。

 

アルトリア、昔に学校に通ってみたいって言ってただろ?それも理由の一つだったんだ。忙しいなら別に構わないぜ?俺1人でもなんとかなるしな」

アル「本当に学校に通えるの!?」

「がっつくな。行けるよ。まあ、警護って言っても一年間卒業するまでだから、そこまで時間はないしな」

アル「それでも全然構わないよ!ああ、楽しみだな~♪」

 

今にも小躍りしそうだな。そんなに嬉しいものかねぇ?学校なんてただ暇で、だるくてやってらんない場所じゃん。まあ、剣を握った時からずっと王として毅然と振る舞っていたからだろうが。

 

「アルトリア、言い忘れてたけどしばらく、と言っても一年程だがアパートでも借りて同居するから準備しとけよ?」

アル「え?…今、なんて言ったの?」

「だから、アパートでも借りて同居するから準備しとけよって言ったんだよ」

 

っていうか、アルトリアの顔が赤いんだが。しかもこれは興奮状態の赤みだな。一体何を考えているんだか。

 

「それじゃあアルトリア。俺は先に人間界に行っているから、準備が出来たら俺に連絡をくれ。念話の術は使えたな?」

アル「うん♪ねぇ、ライト?」

「どうし…ぐむっ!」

 

いきなりキスされた。一体なんだと言うんだ!?俺はそんな変なことを言ったか!

 

零「相変わらずの鈍感っぷりを発揮してんな」

 

零二さん!俺は何か変なことを言いましたか!?まったくと言っていいほど身に覚えがないんですが!!って、うわっ!?舌入れてきやがった!くそ、もう容赦しねぇ!

 

零「お前は相変わらず人の好意を信じようとしないんだな。離しちゃ駄目だろ。テメェの女ぐらいはよ」

 

零二さんのそんな呟きも、その時の俺には届かなかった。

 

人にはそれぞれ性感帯がある。それは耳であったり、脇であったり様々だ。アルトリアの性感帯は口の中。舌の結びつきをふり解き、口の中の色んな処を舐めてやった。すると、腰が砕けたのか自力で立てなくなっていた。

 

「アルトリア、急にこんなことをするのは止めろ。誰かに見られていたらどうする?」

アル「誰に見られていても気にしないから大丈夫。それに私は貴方の妻よ。営みをして何がいけないの?」

「言ったな?だったらベッドに連れて行って悶えさせてやる。この世で最も強い快楽で飲み込んでやるよ」

アル「あら、上等よ。やってみなさい。ちなみに今日は安全日だから♪」

 

こいつ…最初っからこうさせるつもりだったな?上等だ。

 

それから約二時間ほどの間、アルトリアと俺の寝室の前を通った者たちは例外なく顔を真っ赤にしていたそうだ。ちなみに二時間もやってたらさすがに腰が痛くなった。本当にどうでもいいことだが。

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
3
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択