物凄い程の煙が巻き起こり魔理沙と霊夢は其の煙にの まれる。そして霊夢が直ぐに周りの煙を吹き飛ばし魔 理沙と霊夢は流星が居た方を再び見る。
其所には巨大な穴が空いていて周りには凄い程の亀裂 が走っている。そして魔理沙と霊夢は流星の姿が在る か確認する。
周りを見るが流星の姿は見当たらない。霊夢は其れに は何も言う言葉が無くなり唯魔理沙の方へと向くしか なかった。
魔理沙は両拳を強く握って唯流星の居た方をじっと見 ている。そして凄く敵意の持った表情でレミリアの方 を見る。
「よくも兄貴を!」
「‥成程、今吹き飛んだのは貴方の兄だったのね」
クスッと笑いを溢して魔理沙の方を見るレミリア。其 れを魔理沙の隣から見る霊夢は恐ろしい表情でレミリ アの事を睨み付ける。
「‥貴方にはこの世から居なくなってもらうわ」
「仲間も守れない貴方達にそんな事が出来るのかしら ね?」
其れを聞き魔理沙は顔を上げレミリアに八卦炉を向け る。そしてレミリアに問いかける。
「絶対に許さないぜ!『マスタースパーク』」
閃光がレミリアに飛ぶ。レミリアは素早く身を交わし 余裕な感じで魔理沙の方を見て語りかける。
「動揺してるのが分かるわよ」
「其の前に自分の周りを見るんだな!」
魔理沙の其の言葉を聞き周りを見るレミリア。周りに はレミリアを包む様に弾幕が囲んでいるのが見える。
それらの弾幕は霊夢が放った物で更に複数のお札や弾 幕をレミリアに投げる。
「『夢想封印』!」
其の言葉の後に物凄い爆発がおきる。そして魔理沙は 無数の星屑を周りに散らし八卦炉をレミリアの居た方 に向ける。
「『マスタースパーク』!」
放った閃光はレミリアの方へと飛ぶ。だが凄い程の弾 幕の針が魔理沙のマスタースパークをかきけす。
そしてレミリアは凄い速さで魔理沙の方へと飛んで行 く。そして其の時の瞬間、全く別の方から閃光がレミ リアに飛ぶ。
「!?」
魔理沙と霊夢とレミリアは其の閃光が放たれたかと思 う場所を見る。
魔理沙と霊夢は其れを見て驚き其れ以上に嬉しさが先 に出てきた。其所にはレミリアのグングニルをうけた 筈の流星が注に浮き無事な姿で居るからだ。
「兄貴!?無事だったのか。其れに空も飛べてる様だ し」
「いや、正直死んだかと思ったよ。霊夢さんの能力を 真似する時間が遅れてたらどうなっていたか」
流星は直ぐに魔理沙と霊夢の方へと飛びレミリアの方 を恐い表情で見る流星。
そして今度は流星がレミリアに八卦炉を向けてレミリ アに問いかける。
「唯の人間にあんなもん放つなんてな。危なく走馬灯 が見えてしまう所だったよ」
「‥‥いっその事、見えて楽になってた方が良かった と直ぐに思わせてやるわ」
其の時何か凄い音が周りから聞こえる。その音は館の 方から聞こえ徐徐に其の音が大きくなる。
そして館の扉が物凄い力で吹き飛んだ。四人は何が起 きたのかと其所をじっと見る。
そして凄い速さで其の破壊を起こす人物がレミリアの 方に飛んできた。レミリアは驚いた感じの表情で其の 人物に語りかける。
「フラン!?」
「お姉様、久し振りに弾幕ごっこしよ」
其の言葉を聞きレミリアの表情は笑みを浮かべ流星達 の方を向きフランに問いかける。
「其の前に向こうに居る邪魔な三人を消してからにし ましょう」
「あの三人ね」
フランは流星達の方を見る。其れを見る流星達三人は 互いを見て魔理沙が先に流星と霊夢に話しかけてきた 。
「何か凄い力を感じるぜ」
「確かにあのフランと言う子からは今までとは違う物 を感じる」
「油断は禁物ね」
再びフランの方を見る流星と魔理沙と霊夢。そして流 星と魔理沙は八卦炉をフランに向けて霊夢は無数のお 札を構えている。
そして三人は攻撃を仕掛ける。だがフランの力に三人 の弾幕は消されてしまう。
三人は驚き直ぐに二回目の攻撃を仕掛けるがフランの 姿が見えなくなった。
「いなくなったぜ!?」
魔理沙が言って直ぐに霊夢が周りを見る。流星も周り を見てフランの姿を確認する。
「禁忌『クランベリートラップ』!」
突然、三人の上の方で声がする。直ぐに声の方を向い た時には遅く三人の周りを無数の弾幕が囲む様に押し 寄せてくる。
逃げ道が無くなってしまい直ぐに霊夢が弾幕を消そう とお札を投げるが其れ迄の時間が無い。
其の一瞬、流星は隙間を開けて魔理沙と霊夢を隙間に 入る様に言い直ぐに三人は隙間に入り隙間を閉める。
フランは周りを見る。そしてレミリアも周りを見る。 真っ先に三人の姿を見つけたのはレミリアだ。
レミリアは又もグングニルを出し流星達三人に放とう とする。だが其の前に後ろに姿を現した流星がレミリ アに攻撃を仕掛ける。
「さっきのお返しだ!『マスタースパーク』!」
咄嗟に後ろを向くレミリア。避けようとするが他にも 霊夢のお札や魔理沙のマスタースパークが周りを飛び レミリアは逃げ道が無くなった。
「しまったわ!?」
だが其の瞬間凄い弾幕の旋風が起きる。見るとフラン が左手にレーザー状の剣の様な物を振り回しているの が見える。
「禁忌『レーヴァテイン』!」
フランは凄い速さで流星の方へと飛びレーヴァテイン を振るう。流星は避けたが其の後に起きる旋風で逃げ 道が無くなる。
直ぐに魔理沙と霊夢は流星の方へと飛びお札や弾幕や 魔理沙のマスタースパークが其の旋風目掛けて飛び消 滅する。
だがフランは其れには動じずレーヴァテインを振り回 す。そしてレミリアもフランの方へ来て流星達に言う 。
「どうやらフランには敵わない様ね」
紅い弾幕を周りに散らし無数の数になりそれらを流星 達の方へ放つ。
「私も行くわよ。紅符『スカーレットマイスタ』!」
飛んでくる弾幕から更に散る様に弾幕が出現する。流 星達は其れを素早く身を交わし避ける。
其の時、フランが魔理沙の背後に居る事に気付く流星 。直ぐに流星は魔理沙にフランが後ろに居る事を言う 。
「魔理沙!後ろだ!」
魔理沙は直ぐに後ろを向く。そしてフランは容赦無く レーヴァテインを振るう。
魔理沙は素早く避けるが少し遅れてしまい箒の先が少 し切れてしまった。
魔理沙は其れを見て一瞬表情が曇ったが直ぐにフラン のレーヴァテインが届かない場所まで行き八卦炉を向 ける。
「『マスター‥‥』」
「禁忌『フォーオブアカインド』」
突然、フランが四人にわかれた。それらのフランは上 空に上がり無数の弾幕を魔理沙や流星や霊夢に降らす 。
そして霊夢が其の弾幕を避けながらフランの居る上空 まで上がる。直ぐに持っているお札を投げて念を込め る。
「『夢想封印』!」
物凄い爆発がおきる。だが霊夢は直ぐに違う方を向き 又もお札を投げる。
そして其処でレミリアの弾幕が霊夢へと飛ぶ。霊夢は 其れには気付かず其の弾幕が自分の前まで来た。
「「『マスタースパーク』!」」
霊夢の前を閃光が横切り霊夢に飛ぶ弾幕は消滅する。 そして魔理沙がレミリアの方を向き流星に語りかける 。
「私はあっちの方へ行くぜ!」
「いや、魔理沙は霊夢さんの方を頼む。俺はどうして もレミリアと勝負を着けなければならない」
レミリアをじっと見る流星。魔理沙は其の気持ちを察 して頷き直ぐに霊夢の方へと飛んで行った。
流星はレミリアの方へと八卦炉を向ける。其れを見た レミリアは突然姿を消した。
「‥スピードで俺と勝負か?」
流星は目にも止まらぬ速さでレミリアが飛んで行った 方へと飛ぶ。直ぐにレミリアに追い付き其の前に出て レミリアをストップさせた。
流星は腕を組み余裕な表情でレミリアを見る。そして レミリアに問いかける。
「俺のスピードにはある人の能力が真似されているか らな。諦めた方が良いぜ」
「‥‥其れなら力で捩じ伏せてあげるわ」
レミリアの周りを無数の弾幕が出現する。其れを見る 流星はレミリアに八卦炉を向ける。
「『紅色の幻想郷』」
「『マスタースパーク』」
互いの弾幕は其々に飛ぶ。そして流星はレミリアの弾 幕を避けてレミリアに放った閃光を見る。
だが避けたと思って周りを見ると更に無数の弾幕が流 星の方へと飛ぶ。レミリアは流星の放った閃光を素早 く交わし流星に言う。
「おしまいね」
レミリアは又もグングニルを出し流星の方へと向ける 。流星は其れを見てるが避けるのが先ではっきりとは 見えない。
レミリアはグングニルを放つ。凄い速さで飛ぶグング ニルが流星に向かう。
流星は凄い速さで急降下し向かって来るグングニルに 八卦炉を向ける。
「『マスタースパーク』」
閃光がグングニルにぶつかり物凄い爆発がおきた。流 星とレミリアも其の爆発に巻き込まれる。
そして魔理沙と霊夢は四人にわかれたフランを相手に 少し苦戦してる様だ。
魔理沙もどれだけの攻撃を放ったのかも忘れてしまっ た。霊夢も持っているお札が無くならないかポケット に手を当てている。
「とても相手にダメージを与えてる気がしないわね」
「心配無いぜ。弾幕はパワーだってのを相手に見せて やるぜ!」
ふと周りを見ると緑の線上の弾幕が魔理沙と霊夢を囲 んでいる。そしてフランの方を見る二人は互いに問い かける。
「相手も1人に戻ったしこれからだぜ」
「そうね」
フランに八卦炉を向ける魔理沙。そして複数のお札を フランの方へ投げる。
「『マスタースパーク』」
「『夢想封印』」
フランは大きな弾幕を出現させ魔理沙と霊夢が放った 弾幕を消して行こうとする。
そして其の弾幕を魔理沙と霊夢の方へ放つ。
其の瞬間
フランの弾幕が魔理沙の放った閃光に消滅させられ既 に霊夢が放ったお札や弾幕がフランの周りを囲んでい る。
「逃げ道が無くなったわ!?」
魔理沙と霊夢が同時にフランに言う。
「「終わりだ!」」
物凄い爆発がおきる。フランは其の爆発にのまれ凄い 煙が巻き起こる。
先程に爆発した流星とレミリアの周りに漂う煙が消え ていく。
直ぐに其所から出て来たのは流星だ。直ぐに流星はレ ミリアの居た方を見て姿を確認する。
「終わったのか?」
周りを見る。少し先の方でレミリアの姿が在る事に気 付く。直ぐに流星はレミリアの方へ飛びレミリアの正 面に行く。
レミリアは少しダメージを負った感じに見える。そし て恐い表情をしてる。
「流石に今のはこたえたかい?お嬢様?」
「‥‥貴方は楽には殺さないわ!」
レミリアは凄い速さでフランの居た爆発した煙の方へ と飛ぶ。
レミリアは煙の中へ入る。そして直ぐに其の周りの煙 が吹き飛びレミリアとフランが姿を現す。
流星は直ぐに魔理沙と霊夢の居る方へと行きレミリア とフランを見る。そして魔理沙と霊夢も。
そしてレミリアとフランは遥かに高く上に上がり無数 の弾幕を出現させる。
「フラン、二人であの人間共を始末するわよ」
フランは頷き七色の弾幕も出現させる。無数の数とな った其の弾幕は雨の様に流星達三人に降ってくる。
「禁弾『スターボウブレイク』」
凄い程の数の弾幕を避ける流星達。其れをフランの隣 で見るレミリアは先程に出した無数の紅い針の弾幕を 出し。其れも流星達に降らす。
素早く交わし続ける流星達はレミリアとフランに攻撃 を仕掛けようとする。
「兄貴、そろそろ終わらすぜ!」
「よし!同時で行くぜ!」
「私も行くわよ」
八卦炉を向ける流星と魔理沙。そして更にお札を出し た霊夢は攻撃を仕掛ける。
「「『マスタースパーク』!」」
「『夢想封印』!」
二つの閃光がクロスする形でレミリアとフランに飛ぶ 。そして其の周りを霊夢のカラフルな弾幕が飛ぶ。
其れを見るレミリアとフランは更に無数の弾幕を出現 させ其々の弾幕を消滅しようとする。
「これで最後よ。QED『495年の波紋』!」
フランが無数の弾幕を散らす。それらの弾幕は円を描 く様に舞い流星達の弾幕へと飛んで行く。
だがフランの弾幕は徐々に力を無くし最後にはフラン の弾幕は消滅していく。
其の時、フランは一瞬だけ驚いた表情をする。レミリ アも同じく唯二人に飛ぶ弾幕を見ている。
避けようとするレミリアとフラン。だが既に霊夢の弾 幕が周りを囲んでいる為に逃げ道が無い。
「この私が負けると言うの!」
其の言葉を言った時、流星達の放った弾幕は大爆発を おこし其の爆発に完全にのまれるレミリアとフラン。
物凄い風が巻き起こる。魔理沙は帽子が飛んでかない 様にしっかり持ち流星は二人の居た方を見てる。霊夢 も同じく爆発している所を見ている。
暫くして爆発は止み直ぐに三人はレミリアとフランが 居た方を見る。
「「「!?」」」
三人は驚いた。其所には確実に倒れていても可笑しく 無い二人が居るからだ。
レミリアとフランの表情は見る者を凍り付かせる程に 恐ろしい。紅い瞳は輝き二人からは紅いオーラの様な 物が出ている。
レミリアがフランに語りかける。
「フラン、こうなったら本気で殺してしまいましょう 」
フランの表情は笑みを浮かべる。そして凄い力が周り に放たれる。
流星達も其の力の波動で飛ばされる。なんとか吹き飛 ばない様に体を止めてフランの方を見る。
フランの周りから何かの光が見える。だが其れは一瞬 の出来事で其の後に物凄い数の弾幕と波動が凄い速さ で流星と魔理沙と霊夢に容赦無く落ちる。
「皆壊れちゃえ!。夢幻『幻月』!!」
弾幕の大嵐がおきる。フランは一瞬の隙も相手に与え ないかの如く弾幕を降らし続ける。
流星達は必死に避ける。余りの弾幕の嵐で避けても次 の弾幕がかすり又次の弾幕もかすって成す術が無い。
だが流星、魔理沙、霊夢は其の弾幕を消そうと無数の お札や星屑を散らす。
流星達はこの時に互いの心が一致していた。多少の被 弾を覚悟にして最後の攻撃を仕掛ける心が。
三人は頷く。
弾幕が三人をかする。流星と魔理沙は八卦炉をフラン に向けて霊夢は最後のお札を出す。
1つ2つ3つと多くの弾幕が三人に当たる。不思議と 痛みは感じないのは気のせいなのだろうか。
三人は攻撃をフランとレミリアに向かって放つ。
「「『マスタースパーク』」」
「『夢想封印』」
物凄い数のフランの弾幕の中を一直線に飛ぶ三人の弾 幕。
其の時、弾幕を散らすフランの前にレミリアが立った 。其れを見るフランは一瞬弾幕を放つのが止まりレミ リアに語りかける。
「お姉様‥」
レミリアは其の時、僅かな微笑みをフランに見せてレ ミリアは一言呟いた。
「‥‥私の負けね」
其の時物凄い大爆発がおきた。レミリアとフランは其 の爆発にのまれそして凄い程の突風が紅魔館一帯に巻 き起こる。
其の爆発と共に紅霧異変は幕を閉じた。
其れから紅霧異変の終わった明くる日の夜。
博麗神社
「何か最後にレミリアがフランを庇った様に見えたな 」
「そう?私にはそうには見えなかったけど」
霊夢の部屋の外でお茶を置かれた所で座る魔理沙と霊 夢。
「きっと最後に妹を傷付けたくはなかったんだな」
置かれたお茶を飲む魔理沙は一言言う。
「やっぱり魔理沙も同じ事を考えちゃう。あの時もし 立場が逆だったら真っ先にお兄さんが盾になるって」
「‥そいつは分からないぜ」
霊夢が魔理沙の肩をポンと叩く。魔理沙は顔を少し赤 くしている。
「恥ずかしがる必要ないでしょ。でも貴方のお兄さん なら助けると思うわ」
「れっ霊夢!?別の話しにしようぜ」
廊下の奥の方から何やら凄い荷物を持って流星が現れ た。其れを見る魔理沙と霊夢は流星に問いかける。
「兄貴!?どうしたんだその荷物?」
「いや、この異変も終わって里の人も喜んでこんなに 物を頂いてしまったよ」
「そんなに!?」
荷物を置く。荷物の殆どは里で造った酒だらけの様だ 。
「お酒しかないじゃないの!」
霊夢は他に何かお金になる様な物を探してる。結局在 るのは酒と少しの食べ物で金になる様な物はこれと言 って無かった。
「霊夢、せっかく戴いたんだ。早速頂こうぜ」
「まぁそうね。置いてても仕方無いし」
空は星の出る夜空。何時までも其の星を見れる事を願 い流星と魔理沙と霊夢は其の日は小さな宴会気分で其 の日を終えた。
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東方霧雨兄録の其の十五です。楽しんで頂けたら嬉しいです。