「いーーーーーーやぁーーーーーーー!!!!」
「しつこいわね!この龍!」
「ドコまでも追ってきますー!」
「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
「って言うかマスターはどこにいるんでしょうか?」
「今はそんな事言ってるヒマなんてないの!!そんなヒマがあるのならば、足を動かしなさい!足を!!」
4人は走る速度を上げるが、どんな事にも限界がある。30分も逃げ続けていれば、スタミナは減り、スピードが落ちる事は明白である。実際、4人の走るスピードは最初の時と比べ、遅くなっている。
「クッ!こうなったら戦うしか……!」
「そうですね。このままではジリ貧ですし…」
「マスターがいなくてもこの4人なら…!」
その言葉がきっかけとなり、4人はドラゴンに立ち向かう。ドラゴンはそれが分かったのか4人と相対するように止まった。そしてしばらく双方が無言で立つ。
…………………………………ピチャン。
それが何の音だったのかは分からない。しかし、その音が聞こえた瞬間4人と1匹は駆け出した。
しかし、その両方が戦う事は無かった。なぜならば……………
ヒュゥゥーーーーーーー……ドォン!!!
「やっと見つけた~~!………………………あれ?」
彼女達のマスターでもあり、家族でもあり、仲間でもある如月葵本人が空から降ってきたからである。
~葵Sied~
「さっきから探しているけれど、一向に見つかんないな……」
「キュー(まぁ、結構広いからな、この世界)」
「それもそっか。それじゃあ気楽に探そっか」
1時間後
「…………う~ん…。どうするべきか、やっぱりこのまま探すだけじゃ見つかんないよな」
さっきから1時間も経っているが、4人はおろか、人影すら見えない。
「キュー(でも、どうするんだ?)」
「………どうすればいいんだろ?」
「……キュー…(おいおい、しっかりしてくれよ。)」
そう、さっきから何か良い案がないか、探しているのだが何も思いつかない。
「………それじゃあ、そういうフィーはどうなの?」
「キュッ!?……キュ~(え!?ええっと、それは~…)」
「なんだ、結局フィーだって何も思いついてないじゃないか」
「キュキュ~(うっ!?………ごめん)」
「良いよ、別に。……それよりも早く4人を見つけよう」
「キュキューー(あのさぁ………思ったんだけど、葵のレアスキルを使えばいいんじゃね?)」
……………………………………………………………あっ。
…………うん、見事にキレイさっぱり忘れてたね。何で僕は歩きながらみんなを探していたのだろうか?僕のレアスキルを使えばすぐにみんなを見つけられるというのに。
「うん、確かに。ってかなんで今まで気がつかなかったんだろう?……………………今はそんな事を考えても仕方が無いか……………それじゃ、サーチング!」
え~っとみんなはっと…………おぉ、いたいた。ここから結構離れているけれどこれならすぐに行けるかな?
「それじゃあフィー、僕に掴まって。今から跳ぶから」
「キュ?(え?跳ぶ?)」
フィーが疑問に思っているが、早く4人と再会したいので、フィーを掴み、自分の肩に乗せる。
「…………………………よっしゃ!!それじゃあいっくぞーーーーー!!」
足の後ろ側に力を籠め、足を出すと同時に溜めていた力を出す。そうすることで、足に爆発的な力が加わり、走る速度はもちろんの事、空を跳ぶ事だって出来るようになった。………………まぁ、魔法を使えばいい事なんだけど…。そう思いつつ、僕は空を跳んだ。
「高っけーーー!!!」
あと少しでみんなのところだ。
ヒュゥゥーーーーーーー……ドォン!!!
着地すると、砂煙が舞ったけど、視界が晴れ、4人を見つける。
「やっと見つけた~~!………………………あれ?」
このドラゴン、何?
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一話が短い。そして戦闘は次回に持越しです。今日はここまで。…………短いな。