えっと……ただ今絶賛困り中なうです。
フェイトちゃんにキスされてから数日たち、ただいま第124管理外世界に建てた拠点地である私のもう一つの家、っていうより洋館に居ており、自分の自室に居るのですが、仰向けになって動けないで逃げられない状態に居ます。
理由は両腕を目の前に居る人物に押さえられ、私の上に馬乗りに乗られているからです。
っていうか、誰に馬乗りにされているのかは大体わかりますよね……
「ふぅ、何とかこの状態に持ってこれたわね……」
……その通りです。馬乗りにされている人物はアリサちゃんです。
どうしてこのような状態になるかというと話せば少し長くなるのですが、それはちょっと後にします。
今はこの状況を何とかしなければ……
「さて、どうしてああなったのかというのも聞きたいけど、今度こそなのはのキスを貰うんだから――」
本当にどうしてこうなってしまったのでしょう――
---------------------------------------
遡ること数日前、私はいつも通りアリサちゃんの魔法の練習をするためにアリサちゃんと一緒に第124管理外世界の洋館にきましたのです。
またアリシアちゃんも体の安定がしてきたようでしたので、ここ最近はアリサちゃんとアリシアちゃんの三人で魔法の練習をしていました。
正直この時の私はフェイトちゃんのキスの一件があるというのに、アリサちゃんがその事について何も言ってこなかったことに不思議でたまに教えることを忘れてしまうぐらいで、嫌な予感がかなりしていたのです。
それで魔法の練習が終わると、帰るまではアリサちゃんには自由と伝えており、エリナに紅茶を部屋に持ってくるように頼んで私は自室に行ったのです。
っていうかエリナもミリアもだんだんとメイドに定着していき、今や完全にメイドとして過ごしています。まぁ、彼女たちの自室は私たちと変わらずに部屋は同等の部屋を使わせていますが。
ちなみに、アリサちゃんも結構ここに来るようになったので、アリサちゃんの部屋も用意しており、アリシアちゃんとプレシアの部屋もそれぞれあります。あ、もちろんくーちゃんの部屋もありますよ。
とまぁ、そんな感じで私は自室のベッドの上でのんびりとしていたのですが、突然ドアの方からノックする音が聞こえてきたのでした。
「誰ですか?」
「アリサだよ。ちょっと部屋の中に入っていい?」
「えぇ、特に隠すようなことも今はしていませんし、別に構いませんよ」
私がそう言うと、アリサちゃんは私の自室の中へと入ってきて来ました。
この時にはアリサちゃんがフェイトちゃんとキスした事について何も言わなかった事をすっかり忘れていましたので、何も疑いもせずにアリサちゃんを自分の部屋へ入れてしまったのです。正直どうしてこの時忘れていたのだろうかと後悔しています。
そしてアリサちゃんは私が居るベッドの近くへと行き、私は一体何の用なのかと思っていたので、聞こうとしたのです。
「それで、一体何の用なのですか?」
「まぁ、用といえば用なんだけど、別に用がないと来ちゃいけなかった?」
「いえ、別にそういうわけでは……」
「ならいいよね。さて、それで用なんだけど……」
その刹那、突然アリサちゃんがバインドを使用して、私の両手を動かせないようにしました。
「なっ」
突然の出来事に私はすぐにバインドを解く行動に出てしまい、アリサちゃんのバインドぐらいならすぐに解けてしまい、それが逆に私を追い詰める原因だとすぐに頭が回りませんでした。
なぜならバインドを解いた瞬間に、アリサちゃんが私を押し倒して、そのあと私の上に馬乗りになり、両手で私の両腕を動かせなくしたのです。
この時完全にアリサちゃんの計算通りに動いていたのだと理解しました。危険はないと思って完全に抜かっていましたし、こんな状態ではかなり力を出さないと抜け出せないし、下手したらアリサちゃんを傷つける可能性があるので、私にはそんなことが出来なかったのです。
そして|現在《いま》へと至ります。
---------------------------------------
「それにしても迂闊だったわ。なのはの事が好きなのは私だけだと思っていたのに、いつの間にかフェイトまでがなのはの事を好きになるし。そのせいでファーストキスは奪われちゃったし……」
それは私もです。まさかフェイトちゃんまで私の事を好きだとは思いもしませんでしたし、突然あそこでキスされるとは思いませんでした。っていうか、あの時クロノ君とアルフさんも見ていたのに何も言ってこなかったのはなんなんでしょうか? まるで知っていたかのような感じでしたし……
とりあえず今はこれを何とかしないと…… って言っても、正直言ってアリサちゃんをどかすしか方法はないと思うのですよね。今回に限っては温泉の時みたいに誰かが見られないと逃げようがないし……
無理だとは分かっていても、とりあえず説得してみましょうか。
「あ、アリサちゃん、あの時はフェイトちゃんが勝手にキスして……」
「そんなことは分かっているわよ。あの時なのははかなり動揺していたし、どう見てもフェイトからキスしてたし、好意を持っている感じだったから。だからこそ今度こそは確実にキスさせてもらうんだから!!」
「ちょ、ちょっと待とうよアリサちゃん!! 一階落ち着いんっ!?」
私は何とか説得を続けてアリサちゃんを何とかしようと思いましたが、その前にアリサちゃんが自分の唇を私の唇に重ねてきました。
キスされたことによってあのか、私は力が全く入らなくなり、アリサちゃんのなすがままにされていきます。
「ん、はん……んっ、んは……んっ!?」
キスだけで終わるかと思ったら、まさか舌まで入れて来るとは全く持って思わず、抵抗もすることも出来ずに受け入れてしまいました。
「んっ……はん…ん、ん……んはぁ、はぁ、」
数十秒以上もキスをされ、そのほとんどがディープキスという事に、さらに体に力が入らず、いつの間にかアリサちゃんの両手が私の両腕を押さえていないことにも全く気付いていませんでした。そんな余裕はこの時ありませんでしたからね。
「なのは可愛い…… そんな顔をしたら、私もキスだけでは抑えられないじゃない…… 本当はこれで終わらせたかったけど、もう我慢できない……」
「はぁ、はぁ、キスだけでは、お、抑えられないって、ま、まさか……」
この時私はさらに嫌な予感がしてしまいます。キス以上の事といえばアレ以外考えられませんでしたからね。
そしてその予感は的中をしてしまい、アリサちゃんはこう言ってきたのです。
「多分、なのはの思っている事であっていると思うよ。それじゃあ、リラックスしててね。痛くはしないから……」
「ちょ、ちょっとこれ以上は……」
そしてこの後、アリサちゃんによって私の身体をそこらじゅう弄られるのでした――
***
Tweet |
|
|
3
|
1
|
追加するフォルダを選択
新暦85年、高町なのははある任務の途中で死亡する。
任務は全て嘘であり、全てはなのはを殺害するための一部の管理局員による計画だった。
なのははその計画通りに殺されるが、その任務に向かう途中に偶然何故か落ちていた拾ったジュエルシードによって、なのははタイムリープをするのだった!!
続きを表示