間章「トラブルメーカー」
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この場所に来てどの位経っただろうか・・・・
未だに私はこの世界から抜け出せていないし、それに・・・・
霊夢「もういい加減にして欲しいわね」
私は忌々しげな呟きを漏らした。
ここは"奴"曰く、"過疎山"という場所らしい。
"奴"が創り出した世界なのか場所なのかどうかは知らないけど、まさかこっちの結界を歪めてくるとはね。
来た時と同じく辺りには樹木しか見当たらないようだけど・・・・
ヒュンヒュンヒュン・・・・
霊夢「ッ!」
瞬間的に頭を右にずらす。
カッ!
その瞬間、右頬を小さな扇子が高速で掠め、葉を散らして樹に刺さった。
さっきから定期的に飛んでくるこの扇子・・・・
もう何回目になったかしら。
?「ほほう、まだかわす力が残っておるようじゃな」
まただ・・・
上下左右から声が聞こえる・・・・
霊夢「面倒ね!さっさと出てきたらどうなの!?」
この受け答えも何度目になったか。
依然として「奴」は姿を現さない。
霊夢「ここじゃこの力は使えないって・・・・どういうことなのよ」
どうやらここでは私の能力は制限されてしまうようだ。
浮遊はかろうじて使えるが、お札が使えないのはかなり痛い。
これも、奴の影響下に置かれてしまっているからだろう。
?「・・・・ふん、まぁまだ時間はある」
ゆらり、と周りの空気が歪む。
まただ
あの扇子が来る前兆が・・・・
?「妾の大切なものを奪った罪・・・・たっぷりと償ってもらおうかの!」
霊夢「・・・・チッ!」
そして私はこう決心を固める
"あの"お賽銭は絶対に私のものだと・・・・!
-続く-
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ついさっき見て頂いた方々に色々と意見を頂きまして、過去作品を色々修正しました。
幻想郷の「郷」を「卿」と間違えるなんて末代までの恥だぜ・・・・サーセン
遂に近所の神様と本来の主人公様にご登場頂いちゃいます
とても短い文章ですが・・・・六章までの尺稼ぎだと思って下されば