No.443690 超次元ゲイムネプテューヌ~青年の伝説~クロさん 2012-06-30 14:44:13 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:1150 閲覧ユーザー数:1112 |
土煙が晴れていく。
さてどうなったかな?
「・・・」
さすがにあれだけの剣を防ぐのはキツかったか・・・。
その場に立っていた4人娘は全員倒れていた。
「・・・まぁ、よくやったと思うよ」
少し俺も大人気なかったな・・・。
まぁ、死んではいないだろう。せめて気絶ぐらいだろう。
さて・・・
「ノワール、どこにいる?」
俺はノワールを探す。
「どこだ?」
「・・・ここよ」
声がした方に向くとノワールがいた。
「・・・なにやってんの?」
「見て分からない?」
「・・・縄を切ってるのか?」
「そうよ」
ノワールの手首・足首には縄で縛られていた。
多分ネプテューヌがやったんだろう。
しかし岩で切ろうなんて・・・
「ほらコッチ向け。ほどいてやるから」
「お願い」
そういって俺はノワールの縄をほどく。
「ついでにコレも取ってくれないか?」
俺は自分の手首についているリングを差し出す。
「いや」
「・・・・ですよね~」
クッ。この作戦は失敗か・・・。
「さて、さっさとここから出るぞ」
「分かったわ」
そしてダンジョンから出ようと白雪を通り過ぎようとした瞬間
--ガシ--
「!!」
「まだ・・・まだ終わってないよ。兄さん!!」
なんと白雪が俺の足をつかんできたのだ。
「おまえどうやって・・・」
「あの『剣戟を防いだ?』かって?単純だよ。コンパが防いでくれたんだよ」
「!!」
しまった!
コンパはシールドが使えたんだ!!
そのコンパの方を見るとアレは本気で気絶してそうだな・・・。
「みんな!後はお願い!!」
「「了解!!」」
そして倒れたふりをしていたネプテューヌとアイエフが飛び掛ってくる。
「クッ!!」
「させない!!」
ノワールが気付いてコッチに向かってくるが間に合わない!!
--ダン!!--
そこに運がいいのか悪いのか、誰かが撃った弾が俺たちの間の地面に被弾した。
「手ェー出さないでもらおーか!ソイツは俺の獲物だからな!」
声をした方に向くとそこには男が立っていた。
髪はボサボサで、目は赤色、ひげが少しはえていた。
「よぉ、随分と探したぜ。『リンドウ』のガキ!!」
その男はこちら・・・俺に向かって言ってるのか?
「誰だ?アンタ・・・」
「はっ!まさか俺のことを忘れたって言わねーよな!?えぇえ?」
「・・・いや、俺の記憶にアンタのことは載ってないんだが・・・」
「は?・・・。は、ははぁああ!!コイツはおもしれーな!!まさか『コッチ』側に来る時に記憶でも吹っ飛んだか!!そいつは残念だったな!!!だが・・・」
そしてその男は武器を構えて・・・
「記憶がなかろーと、戦う時には関係ぇーねんだよ!!今度こそ殺してやるぜ!『リンドウ』のガキィイイイ!!!」
俺はとっさに天照を構え、男の武器をはじいた。
「(重い!?この男かなり・・・強い!!)」
「ハハハ!!どうした、どうした!?もっと来いよ!!」
男が挑発をしてくる。
「誰なんだ!?アンタは!!」
「名前を教えてほしかったら俺に勝ってみな!」
この男・・・かなり腕に自信があるみたいだな・・・。
しかし俺の体ももう限界に近い。
「はっはぁああ!!体がついてこれてねーみたいだな!!」
男は俺にそう言ってくる。
「・・・クッ。気付いてんなら手を抜いてくれてもいいと思うが・・・な!!」
「ハッ!冗談言うなよ!!俺がお前に手を抜くだと?冗談じゃぁないぜ!!」
やはしダメか・・・。
しかしなぜだろうな・・・。
この男を見ているとなぜか心から『憎い』と思ってしまう。
初めて会うのにな。
「ちっ。体が限界だってのに案外しぶといな・・・」
「・・・何度もこうゆう経験はしたんでな」
「ハッ!そうでなくちゃなぁああ!!そうでなくちゃ、殺しがいがないぜぇえええ!!」
そういって男はコートを広げて・・・
「行けよ『ファルグ』!!」
そう言って男のコートから数個の機械がでてきた。
数からしておよそ6個ぐらいだろう。
ソレがあっちこっちに飛び回って攻撃してくる。
「はっはぁああ!!どうだ?ファルグのお味はよぉおおお!」
「(クッ。まるで俺のドラグニルを受けているみたいだ!!)」
俺はソレを1個ずつ破壊していき、確実に数を減らしていく。
「ほう・・・。その体でよく全部破壊したものだな・・・。神眼も開放してないのにな。さすがは『リンドウ』の一族といったところか・・・」
リンドウ?
聞いたこともない名前だな・・・。
「・・・さっきからリンドウ、リンドウって言ってるが誰のことだ?」
「ハッ!こいつは驚いたな!まさか自分の名前まで忘れるとはな!!」
自分の・・・名前?
「何を言っている?俺の名前は『神ヶ崎 零』だぞ!?」
俺がそう言うと・・・
「なるほどなぁ~。お前は『コッチ』ではそうやって名乗っているのか・・・。だがな・・・」
そうやって言って男は再び武器を構えて・・・
「お前のその名前は所詮飾りよぉおおお!!いくらお前が名前を変えようともお前のその『血』はなぁ、化け物から逃れられないんだよぉおおおお!!」
今なんて言った?この男・・・
俺が『化け物』?
何を言っているんだ?
「クッ!何を言っているんだ!?アンタは!!アンタは・・・いったい誰なんだよ!?」
「俺の名はな、『ストローク・グロー』だぁああ!!コレで思い出したか!?クソガキがよぉおおお!!」
「ストローク・・・・グロー・・だと?誰だ。誰なんだよ!!」
なぜだ?
なぜその名前を聞くだけでこんなに憎い。
俺は知らないのに・・・。
あんなやつ俺は知らないのに・・・。
会ったこともないのに・・・・。
なぜこんなにもアイツを『殺したい』と思うんだ?
「おらおらおら!!がら空きだぞ!!そこがよぉおおお!!」
「!!」
俺はとっさにやつの剣戟を防ぐ。
「お前は・・・お前はいったい何なんだよ!!」
「ハッ!何度も言わせんじゃねーよ!!俺はストローク・グロー。お前を殺しにきた存在だとよぉおお!!!」
「かは!!」
俺はやつに蹴りを一発もらい、吹っ飛ばされる。
「グッ・・・」
「これで終わりだな・・・。じゃあな『リンドウ』のガキ。なかなか楽しめたぜ」
そしてやつは剣から銃に切り替え・・・
「恨むんだったら、お前を産んだ親を恨みなぁあああ!!」
---ダン!!---
銃声音が響き渡った。
兄さんが死んだ?
そんなバカな。
あの死んでも死にきらない兄さんが死んだ?
そんなバカな・・・。
私はいま起こった事態を頭では理解できなかった。
兄さんはあの『ストローク・グロー』とか言った男と闘い、負けて殺された。
ソレを理解した瞬間私は憎しみが湧き出てきた。
アイツが・・・あの男が・・・・私の大事な兄さんを・・・・・
殺してやる・・・殺してやる・・・・・・コロシテヤル・・・・・・・コロス!!!
私は感情だけに突き動かされ剣を取り、男に振りかざす。
---ガキン!!---
「女・・・剣を取って俺に向かったてことは死んでも構わんってことだな?」
「お前が・・・お前が私の兄さんを・・・・・・!殺す!!絶対に殺してやる!!!」
「やれやれ。感情だけで俺に向かってくるとは・・・。アホがする行為だなぁああ!!」
「キャッ!!」
私はアイツにおもいっきり蹴り飛ばされ壁に激突する。
「まったくよぉ・・・。びびって逃げてれば良かったものを・・・」
アイツが私に銃を向けてくる。
殺られる!そう思って目を瞑った瞬間
「「「ハァアアアア!!」」」
後ろからねぷ子とアイちゃんと、黒い女の子が飛び掛る。
「ハッ!バレバレなんだよぉおお!!お前らの動きはよぉおお!!」
その男は後ろに振り向き引き金を引いた。
しかしそれはねぷ子とアイちゃんの『クロスボーン』のマントで拒まれた。
そしてその間から黒い女の子が剣を振りかざす。
---ガキン!!---
「チッ!!」
男が舌打ちをして間合いを取る。
「大丈夫?」
ねぷ子が聞いてくる。
「う、うん。私は大丈夫。だけど・・・」
「大丈夫よ。ゼロの容態はコンパが見てくれているから」
私は兄さんの方を見る。
確かにコンパが治療してくれているみたいだけど・・・
「大丈夫よ。アイツがあんなやつに負けると思っているの?」
黒い女の子が問いかけてくる。
思っていない。思っていない・・・けど・・・・・
「とりあえずここから脱出しましょう。早くゼロを病院に連れて行かないと・・・」
そう言ってアイちゃんがリセットボタンを懐から取り出した。
「ハッ!この俺が逃がすとでも思ってるのか!?えぇ!?」
「思ってないわ。だからこそコレをつかって『逃げる』のよ」
「なら、ソレを使わせないように早く始末してやるよぉお!!『トランザム』!!」
「「「「!!」」」」
そんなバカな!?
トランザムを使った!?
アレは兄さんだけしか使えないんじゃないの!?
「アナタ・・・いったい何者なの!?」
「言ったろ?俺はそこにいる男を殺しにきた存在だとよぉおお!!」
そう言って男が私たちに向かって突っ込んでくる。
「まずは最初に喧嘩をふかっけてきた女からだぁあああ!!」
その男が私に飛び掛ってくる。
「(速い!!)」
一撃目は何とか受けこたえたものも、二撃目・三撃目となるときつい。
「(早くなんとか脱出しないと!!)」
私はチラッと兄さんの方を見る。
何とか全員その場にいるみたいだ。
なら・・・私も最高のスピードであっちに行く!!
「『ライトニング・スター』!!」
私はそう言うと体が軽くなったような感じがする。
この技は一定時間だけ素早く移動できる技なのだ。
私は全速力であっちに行き、技の効果を切った。
「待てよ!!逃げるきかぁああ!?」
「お願い、アイちゃん!!」
「了解!!」
アイちゃんがリセットボタンのボタンを押す。
そして私たちの目の前は真っ白になった。
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第十六話後編です
・・・
そう対してゼロ君の過去が暴かれなかった
自分でもなぜかショックだ
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