No.440454 超次元ゲイムネプテューヌ~青年の伝説~クロさん 2012-06-22 18:04:03 投稿 / 全4ページ 総閲覧数:1284 閲覧ユーザー数:1229 |
人は『何か』を得ようとする時、犠牲が伴う。
それが世界の『掟』
平和というものもその上で成り立っている。
大きな犠牲を出しながら----
--ギン--
剣と剣のはじき合い。
「チッ」
俺は舌打ちをする。
する理由はあたり前のように対3人だからだ。
しかも2人は『クロスボーン』モードで、もう1人は『バスター』モード。
さらに言うと俺は2回目の神眼開放。まだ前回に使った疲れが取れていない。
そりゃもうおされる訳で・・・・・・・・・
「兄さんがら空きだよ!!」
「ゼロ!そこよ!!」
「ゼロさ~ん。当たってくださいです」
・・・三人一緒に喋るな!!
しかしやばいな・・・。どうしたらいいものか。
いっそトランザムを使うか?
いやダメだ。神眼とトランザムは同時に使えない。
使おうとすれば俺の体が壊れる。
「「そこ!!」」
「!!」
気付けばアイエフと白雪が俺を挟み撃ちの状態になっていた。
クソ!俺としたことが!!
天照を双剣に換装するか?
いや無理だ。間に合わない。
それに間に合ったとしても天照が耐えれない。
・・・・・・仕方ない。
「『スターゲイザ』!!」
そう言った刹那、俺はさっきの場から約5mぐらい離れた場所に立った。
「「なっ!?」」
その場から俺がいなくなったことに驚き慌てる2人。
そして俺はそのままコンパの方に向かって走る。
「こ、こっちに来ないでくださいです~」
コンパは俺に向かって撃ちまくるが、俺は神眼の能力により全てよける。
「もらった!!」
そしてコンパに攻撃を当てようとした瞬間
「シ、シールド展開です!」
「!?」
コンパが注射器を天上に掲げて撃った溶液がコンパを守った。
なんだと!?そんなバカな!!
そこまで気のコントロールが出来るのか!?
「「ハァアアア!!」」
「!!」
後ろを振り向けばアイエフと白雪。
前を向けば・・・
「今度こそ当てるです!!」
コンパ。
こりゃあ詰んだか?
--ドゴーン!!--
そして大爆音がダンジョン内に鳴り響く。
私は今ネプテューヌと戦っている。
これは因縁。昔からの因縁。
だから私はその因縁を断たなければならない。
「ハァアアアア!!」
「クッ!」
今おしているのは私。
「このまま潔く私に負かされなさい!」
「・・・それだけはゴメンね!」
--ガキン--
剣と剣とのはじき合い。何度もダンジョン内に響く。
「アナタは何者?なぜ私に何度も勝負を挑んでくるの?」
「記憶がないふりをしても無駄よ!!」
「私には本当に記憶がないのよ。アナタのこと」
「もうそのセリフは飽きたわ!!」
「だったらアナタにとって私はどんな存在だったのよ?」
「・・・ただの『敵』よ」
私は一瞬言葉を出すのをためらった。
どうして?なんで!?
なぜ言葉を出すのにためらいがあるの!?
『あの時』私は決めたのに!!
そして次の瞬間
--ドゴーン!!--
ダンジョン内に鳴り響く爆音。そのは方向はゼロが戦っている方だった。
「ゼロ!?」
まさか彼が負けたの?あの『女神と戦っても勝てる』と言われている彼が?
「そこよ!」
目の前を見るとネプテューヌが刀を振るっていた。
「クッ!」
私はそれをぎりぎりで防ぐ。
「不意打ちなんて卑怯じゃない?」
「今は急いでるの。アナタにかまってる暇はない。それに分かってるんじゃないの?アナタじゃ私には勝てない」
「・・・だから私は『キライ』なのよ!!」
昔から彼女はそうだ。
私がどれだけ頑張って努力しても彼女は常に私の上をいく。
それが気にくわない。
彼女は特になにもしてないのに・・・。
「ハァアアアアア!!」
だから私は勝たなくちゃいけないの!!
「私はアナタを倒す!!絶対に!!!」
「そう・・・。なら私も少し本気でいかせてもらうわ。『クロスボーン』!!」
そういうと彼女の周りに紫色の粒子が出てきてそれがマントをかたどった。
「すぐに終わらせてあげるわ」
挑発じみた声で私に言う。
「フ、フン!終わらせてみるなら終わらせてみなさいよ!!」
強気で私は言う。
でも本当は分かってしまう。
圧倒的にあっちの方が強い。
だけど私にだって『譲れない』ものはある。
「ハァアアア!!」
ネプテューヌが私に向かって突っ込んでくる。
「!!」
速い!!
これが『クロスボーン』モード!?
私はバックステップをして1撃目はよける。
「そこ!!」
私は銃を抜き、引き金を引く。
しかし銃弾は全てマントに拒まれる。
「次よ!!」
ネプテューヌから2撃目、3撃目がくるがバックステップで全てよける。
そしてついに私は追い詰められた。
後ろは岩。
「これで終わりよ」
「クッ!」
ネプテューヌが刀を振りかざす。
そして私の負けが決まった。
たく・・・。
『手加減』という言葉を知らないのか?あいつ等は・・・
俺は今天井にいる。
いや、正確にはぶらさがっている。
どうやってぶらさがっているかというと『クロスアンカー』っていうものを天井に刺し、そして一気に引き上げる。
あの突撃娘がとんで来る前に使ったのだ。
それにしてもまぁ・・・ド派手にやったものだな。
土煙がだんだん晴れていく。
「勝ったの?」
「う、うん。どうやら勝ったみたい・・・」
「やったです~」
なぜ彼女たちが今あんな言葉を言ったかというと3人娘の真ん中に倒れているのは『俺』だからだ。
しかしながらアレは『俺』であって『俺』じゃない。
アレはただの人形なのだ。
しかし人形だからといってすぐにばれる訳じゃない。
あの人形は人並みの体温はあるし、言葉も喋れる。
しかしあの人形は息をしていない。
ちなみにアレを作ったのは俺だ。
脳内で想像して創造する。
これが俺の生まれてからの特殊能力『創造-クリエイト-』だ。
しかし上から見てると甘いものに群がるアリみたいだな。
まぁ、ちょい卑怯だが上から狙い撃ちさせてもらうよ。
そして俺はハイマットを引き抜き引き金を引こうとした瞬間
「させないわ!!」
「!!」
後ろからネプテューヌが攻撃してきたのだ。
俺はギリギリでアンカーを天井から引き抜き、地に立った。
「・・・よく気づいたな。ネプテューヌ」
「雑誌でも一番強いってとり上げられている人が、こんな簡単に負けるなんておかしいもの」
「それど周りを見渡したら見つけたと?」
「えぇそうよ」
そして俺の後ろから3人娘がやってきて武器を構える。
「まだ倒れてなかったの!?」
「さすがは兄さん。しぶとい・・・」
「もういい加減に負けるです~」
「・・・俺は負けず嫌いなんでね」
そういって俺は天照とハイマットを地面に落とした。
「何をする気?」
ネプテューヌが聞いてくる。
「まぁあ見てな」
と俺は言い目を閉じ、そして呟く。
「『衛宮士郎』。お前の闘い方を使わせてもらう!!」
そして俺は目を開ける。
「さぁ、役者は出揃った!第2回戦目の始まりだ!!」
俺は頭のなかで武器を想像し・・・
「投影開始-トレース・オン-!!」
そして俺の手に二つ剣がでてきた。
「何?その剣は・・・」
アイエフが問う。
「これは別次元に住むある男・・・いや、『英雄』だ使っていた双剣だ」
その剣は同じのようで違う。
形は同じだが、色は白と黒の対な存在なのだ。
その武器の名は『干将・莫耶-かんしょう・ばくや-』。
「何かは知らないけど先手を打たさせてもらうよ!!」
「オイオイ・・・。早まるなよ」
白雪の剣と俺の剣がぶつかり合う。
「ちょっ!先にデシャバリすぎでしょ!!」
「あいちゃん、コンパ。私たちも行くわよ!!」
「言われなくても分かってるわよ!!」
「後ろはまかせるです!!」
残りのやつらも飛んでくる。
「ねぷねぷ、あいちゃんは兄さんを挟み撃ちをして足止めして!!私はその隙に叩くから!!コンパは護衛射撃をお願い!!」
「「「分かったわ(です)!!」」」
俺は正直驚いた。
白雪が的確な指示を出し、その指示を3人娘が実行する。
だが俺も簡単には負けない。
「トレース・オン!!」
俺は武器を多く想像する。そして一気に構築する!!
「「「「なっ!?」」」」
4人一斉に声をあげる。
まぁ、それはそうか・・・。
今俺の背後には無数・・・とは言えないが、ほとんど無数と言ってもいいほどに剣があるからだ。
これは衛宮士郎が慢心王『ギルガメッシュ』と戦っていて、ギルガメッシュの『王の財宝』に対抗すべく使った技のひとつだ。
いわば『偽』の『王の財宝』なのだ。
「さてお前たちはこの剣をどう対処するかな?」
そういって俺は手を4人娘にむけて・・・
「行け!!」
そういうと剣たちは一斉に発射された。
--ドゴーン!!--
それは2回目の爆音だった。
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第十六話前編です
この会でゼロの全貌の半分だけ分かります(多分・・・)
自分でも分かりません←
ていうか今試験期間なんだよね~
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