No.442401

新魏・恋姫†無双 幕間1

yasuさん

続きです。

拠点のような、幕間のような・・。わかりません。

一刀が、男の娘/女の子になるのは、ゲームに出てきた許子将後の予定。

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2012-06-27 01:19:29 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:6235   閲覧ユーザー数:5168

―その1―

 

 ある日。華琳は一刀を探していた。

 

華琳「部屋に、居なかったしどこに行ったのかしら?」

 

ちょうど、その時秋蘭が反対方向からやってきた。

 

華琳「ねぇ、秋蘭。一刀どこに居るか知らない?あの話したいのよ」

秋蘭「そうですね。早くした方が。一刀なら、先ほど庭で掃き掃除してましたけど?」

華琳「掃き掃除??そういえば、あの子。よくいろんなところを、侍女に交じって掃除してるわよね」

 

秋蘭「はい。止めたのですが、どうも掃除が好きみたいでして」

 ガチャと、扉が開いた。

春蘭「華琳様に、秋蘭。私の部屋の前で何してるのですか?」

 

 ちょうど、2人が話していたのが、春蘭の部屋の前で外からの話し声が気になり外に出てきたのだった。

 

華琳「あら、春蘭の部屋の前だったのね。」

秋蘭「あぁ、一刀が掃除好きだと話していたのだ」

春蘭「そうなのか?そういえば、私は洗濯しているのを見た事あるぞ。ついでに、私のも頼んだのだが、顔を真っ赤にしながら断られたがな。どうしたのだろ」

 

華琳「洗濯ね・・。それと、春蘭。あなた、渡した中に下着入れたんじゃないでしょうね?」

春蘭「はい。一緒に渡しましたが」

華・秋「「はぁ~・・。」」

秋蘭「一刀は男なのだぞ。忘れてないか?」

春蘭「男だと知っているぞ。でも、何が問題なのだ?」

華琳「あなたは、少しは恥じらいを持ちなさい」

春蘭「はぁ?わかりました。」

華琳「本当に、わかったのかしら。まぁ、いいわ」

 

 すると、背後から穂琳の声が聞こえた。

 

穂琳「3人揃ってなにしている?」

華琳「お母様。一刀が掃除好きで、洗濯好きだと話していたのです」

穂琳「あと、料理好きよね♪よく私のお酒のおつまみ作ってくれるし」

華琳「私も、一刀とよく料理しますよ。腕前もかなりの物ですよ。動きにも無駄がありませんし。そういえば、秋蘭もよく料理してるわよね?」

 

秋蘭「はい。よく気が利きますし。頼りになりますよ」

 

穂琳「一刀くんは、掃除が好きで、洗濯好き。そして、料理好き。腕前もいい。よく気が利いて頼りになる。ん♪お嫁さんね♪」

 

華琳「そうですね。良いお嫁さんですね」

春蘭「嫁なのか」

秋蘭「嫁。だな」

 

 丁度、その時。背後から一刀の声が聞こえた。

 

一刀「お姉ちゃ~~~ん。おやつ、作ったんだけど食べて~~!!」

華琳「わかったわ!!あの子、嫁決定ね」

穂琳「そうね♪あと、無類の甘いもの好きね」

秋蘭「くすす。そうですね」

春蘭「先行くぞ!!」

 

 春蘭は走って、声がする方に向かって行った。

華琳「春蘭に食べられ前に行きましょう」

 

 

 そして、華琳達は。一刀の居る方に歩いて行く。そこは、一刀がさっきまで掃いていた庭だった。いつのまにか、椅子や机が置かれていた。

 

 

華琳「今日のおやつは、何かしら?この前は、くっきーに、ぷりん、ほっとけーきだったわね」

 

一刀「とりあえず座って、座って」

華琳「わかったわ」

 そして、4人が椅子座る。そして、一刀はお茶を入れて4人の前に置く。

 

一刀「さて、今日のおやつは、ミルクレープです」

華琳「みるくれえぷ?不思議な形、しているわね」

穂琳「そうね。それに、黄色いのと白いのが段々になってるわね」

一刀「黄色いのは、卵と牛乳、砂糖、小麦粉を混ぜた物を、薄く焼いたもの。そして、白いのは、こちらも牛乳から作った生クリームです」

 

春蘭「これ、一枚一枚焼いて、クリーム塗って重ねたのか!?」

一刀「そうだけど?どうしたの?」

穂琳「ありがとう♪さっそく、食べるわね。いただきます♪」

 そして、4人は慣れたようにフォークを使って切り、口の中に入れていく

秋蘭「なれたものだ、このふぉーくも。」

華琳「そうね。」

穂琳「あら、おいしいわね♪甘さもちょうどいいし、この食感も」

春蘭「うまい!!」

華琳「おいしわね。それに、このお茶と合うわね。さすがね、一刀」

 

 一刀は、村にあるお茶葉屋に通い全てのお茶を試飲して合うのを探していた。

 

一刀「えへへ。ありがとう。じゃ、俺も、食べよう。いただきます」

 

 

 そして、楽しいお茶の時間が過ぎていく。そして、食べ終わる頃。

穂琳「最近、一刀くん華琳ちゃんに、似てきたわね」

華琳「そうですか?」

秋蘭「そうですね。材料を自ら探し厳選。しかも、最近では畑まで作ってますし。とことん追求するところとか」

華琳「確かに、食に関してはそうね。みとめるわ」

一刀「お姉ちゃんより、ひどくないよね?」

春蘭「いや、同じくらいだぞ」

一刀「そうかな?」

穂琳「自覚ないのね♪でも、おいしくて珍しい物食べられるからいいのだけどね。あと、私に厳しくなった事!」

一刀・華琳「「それは、自業自得!!」」

穂琳「藪蛇だったわね」

 

華琳は、思い切って話を切り出した。

華琳「一刀。ちょっと話があるのだけどいい?」

 

 すると、一刀は寂びそうな顔浮かべて口を開いた。

一刀「ん?朝廷に呼ばれた事?それとも、置いていくこと?」

秋蘭「一刀・・。知っていたのか?」

一刀「朝廷からの話は、聞いていたから・・。それに、なんとなくそうかなって・・」

華琳「そう・・。ごめんなさいね。」

一刀「んん。お姉ちゃん、俺の為に置いて行こうとしているの、わかってるし・・・。ただ、お姉ちゃん達と離れるの寂しいなと思って・・・。ごめん」

 

 一刀は下を向きながら、少し涙声になっていた。一刀は、記憶を取り戻したことで大切な家族を失った時の、裂かれ、切り刻まれ、心がバラバラになった時の感情も思い出した。そして、盗賊が村を襲ったことで、その不安はさらに大きくなっていた。また、失うじゃないかという恐怖と共に。

 そんな、一刀を見て華琳は、立ち上がると。一刀の後ろに回り抱きしめた。

 

華琳「大丈夫よ。私は、死なないし。一刀の前から消えないわ。だから、大丈夫」

一刀「ぐすん・・。本当?」

華琳「本当よ。だから、泣かない。男でしょ!?」

一刀「うん。ごめん」

 一刀は、華琳に抱きしめられ、撫でられながら。少しずつ泣き止んでいく。

 

春蘭「私は、死なんぞ!!強いのだからな!!」

一刀「姉貴・・。そういう人に限って死んじゃうよ?」

春蘭「何を!!私は、死にません!!ねぇ、華琳様?穂琳様?秋蘭?」

華・穂・秋「「「・・・・・」」」

 

 3人は、目を逸らし『あぁ~~。よく物語であるわよね。こういう事言った後に、死ぬの』と思ってしまっていた。

 

春蘭「え?」

華琳「え?あ、あ。春蘭は死なないわよ(バカだし)。強いものね」

秋蘭「当たり前だ。姉者は強いのだからな(バカだから死なないな)」

穂琳「そうね♪(物語でも、バカはなかなか死なないものね)」

春蘭「ほら、一刀。みんなが言ってるぞ」

一刀「そうだね。姉貴強いもんね。弱気になってたみたい・・」

春蘭「うむ。だから、大丈夫だ」

秋蘭「私も死なぬよ。だから、安心していろ」

一刀「姉さん。ありがとう」

華琳「話が、逸れてしまったわね。一刀に渡すものがあるの。これを」

 

 そして、華琳はポケットの中から木箱を取り出し、一刀に渡した。一刀は、すぐ木箱を開けた。中には、華琳と同じデザインで少し大きくした髑髏の髪飾りが入って居た。

 

華琳「あなたの為に、特注で作らせたものよ」

一刀「ありがとう。でも、なんで髪飾りなの?」

華琳「決まってるじゃない♪あなたの女装の時に使うのよ。前から、お揃いの欲しかったのよね。それに・・。」

 

 華琳は、箱から髪飾りを取り出すと、どこから紐をだして。髪飾りに通し、一刀の首にかけた。

 

華琳「はい。これで、首飾り。いつでも、身に着けてられるようにね」

一刀「ありがとう」

 一刀は、ぎゅっと髪飾りを握った。

 

次の日。華琳・春蘭・秋蘭は兵を引き連れ洛陽へと旅にでるのだった。

 

 

 

 

―その2―

 

華琳達が、出て行って数日たったある日。ある人物が訪れた。その人物は、門から入ると大声で挨拶をしだした。

 

??「こんちわー!誰かいるかい?」

 

ちょうど、その時門の近くに居た一刀が対応に出た。穂琳の気まぐれにより女装姿で。

門を見に行くと、そこには背は高く。地面まで着きそうな赤い髪をした豪快そうな綺麗な女の人が立っていた。

 

一刀「はーい。どうしました?」

??「あぁ、遊びに来たんだよ。穂琳居るかい?」

一刀「(お母さんの真名知ってる人?なら、大丈夫か)いますよ。では、屋敷の中へ」

 

 一刀は、屋敷の中の客間へと招き、椅子に座ってもらい。お茶を出した。

 

一刀「どうぞ。お茶です」

??「おお。ありがとな、嬢ちゃん」

一刀「嬢ちゃん?あ。お母さん呼んで来ますのでお待ちください」

 

 そして、一刀は部屋から出て行った。

 

??「お母さん??あの子に、あんな娘いたかい?」

 

 そして、しばらくすると。穂琳が部屋に入ってきた。

 

穂琳「久しぶりね♪緋蓮」

緋蓮「ああ。久ぶりだね。それより、さっき嬢ちゃん誰?あんたの娘もっと小さいやろ?」

穂琳「嬢ちゃんね♪やっぱり、かわいいわよね♪一刀くん♪」

緋蓮「かなり可愛かったな。・・・・ん?お前『くん』と言ったかい?」

穂琳「言ったわよ♪だって、あの子男の子だもん♪」

緋蓮「なに、言ってるんだい。あの子どっから見ても、胸が残念な女の子だろ?」

穂琳「なら、証拠みせましょう♪そろそろ、来るわよ♪3,2、1.はい」

 

 言い終わるタイミング扉が開き、一刀が入ってきた。

 

一刀「お母さん。クッキー焼けたから持ってきたよ」

穂琳「一刀くん。くっきー置いたら、机から離れてその場に立っててね♪」

一刀「ん?うん。わかったよ」

 

 言われた通り、クッキーを机に置いて離れると、穂琳が一刀に近寄ると・・。突然、スカートを思いっきりまくり上げた。しかも、今日は穂琳が無理やり女性用の可愛らしい下着をつけていた。その瞬間、緋蓮は飲んでいたお茶を盛大に噴出した。

緋蓮「ブゥーー」

穂琳「ほら、みなさい♪付いてるでしょ?」

一刀「・・・へぇ?な、なななな。いやぁぁ~~」

 一刀は、スカートを抑え込むとそのまま地面に座って顔を真っ赤にしながら、穂琳を睨むのだった。

 

穂琳「可愛いわよ♪一刀くん」

一刀「か、かわいいとか問題じゃないでしょ!?」

緋蓮「確かに、付いていたな。この、可愛さで男とは」

穂琳「この子よ。手紙書いた、養子は♪」

緋蓮「そうだったのか。では、自己紹介するか。私は、孫堅 文台だ」

 

一刀「(この人が!!江東の虎で有名な孫堅さんなんだ。3人の娘の母親とは、思えないくらい。若くて、綺麗なひとだな・・。」

 

緋蓮「ぽーーー」

 

 緋蓮は、突然の事で顔を真っ赤にした。

 

穂琳「もう!!何、いきなり言ってるのよ!?一刀くん!私が、居れば十分でしょ?」

一刀「はい?突然なにいってるの!?」

穂琳「か・ず・と・くん。さっきの、だだ漏れよ」

一刀「へぇ?何が漏れて?」

穂琳「さっき、『3人の娘の母親とは、思えないくらい。若くて、綺麗なひとだな。』って言ったでしょ!?」

 

一刀「嘘・・。俺、口に出てたの?」

穂琳「ええ。あとで、お仕置きね♪」

 

 とてつもなく、怖い笑みを浮かべていた。

 

一刀「はい・・。あ、俺の名前は曹夏です」

緋蓮「あ、ああ。よろしくな。まさか、この年になって口説かれるとは」

一刀「十分若いですよ。お母さんも」

穂琳「ありがとう♪」

緋蓮「照れるではないか」

穂琳「早く食べましょう♪」

 

 そこから盛り上がり、2人は大量にお酒を飲むので、一刀は体を気遣い。おつまみ用意するやら、お酒を運んだりで忙しく働くはめになった。そして、2人共が酔いつぶれるまで続いた。そして、緋蓮は泊まる事となった。

 

 その日、一刀は夜庭で、月を眺めていた。

 

結衣「お疲れ様です。一刀様」

一刀「あぁ。本当に疲れたよ。助けてくれればいいのに」

結衣「私は、一刀様の女装姿を目に焼き付けるべく大忙しでした!!堪能しました!!眼福です!!」

 

一刀「結衣も、そっちなんだね・・。まぁ、いっか。今日は気分がいいや」

結衣「私もです。2人で、月を見ながらお茶だなんて!!幸せです!!」

一刀「素直だな。結衣は。なでなで」

結衣「ふにゃ~~~~。」

 

 一刀に撫でられ、ネコ化していた結衣だが。人の気配に気が付いた。

 

結衣「ちぇ。一刀様、誰か来ましたので。一足先に部屋に戻って居ます。では」

 

 そして、一瞬のうちに消えるのだった。

 

緋蓮「おお。お前さんか」

一刀「あ、孫堅さん。こんな時間にどうしんですか?」

緋蓮「目が覚めてな、それに人の気配がしてな。お前に真名を預けるよ。私は、緋蓮だ。」

一刀「いいんですか?」

緋蓮「いいさ。私はお前を気に入ったしな。それに、お前さんだろ?お酒や、あの珍しくておいしい料理を用意したのは。穂琳が、自慢ばっかりしてたからな」

 

一刀「もう、お母さんは・・。お酒だけ飲むと、体が壊れるのでおつまみを毎回つくってるんですよ。喜んでくれるから、作っちゃうんですがね。満足してくれたなら幸いです」

 

 少し照れながら、頬をかいていた。

 

緋蓮「ありがとな。それで、真名受け取ってくれるかい?」

一刀「はい。緋蓮さん。俺の真名は一刀です」

緋蓮「よろしくな。一刀」

一刀「よろしくお願いします。緋蓮さん」

 

 緋蓮は一刀の横に腰を下ろすのだった。そして、突然話始めた。

 

緋蓮「お前は、珍しい氣をしているの。冷たい氣と、熱い氣。そして、お主の本来の氣。その3つの氣が交じり。今の一刀の氣になっておる。何とも、綺麗な氣じゃ。だが、今は封じられてるのか」

 

一刀「わかるんですか?」

緋蓮「わかるわよ(まぁ、一刀の場合。他にも封じられてそうだが)」

一刀「そうですか。俺の中には、母親とおばあちゃんの氣が流れてるそうです」

緋蓮「そっか。それが、言いたくて・・な。なら、私はもう寝るとしよう。おやすみ」

一刀「はい。おやすみなさい」

 

 緋蓮が、部屋に帰ったのを見届けると。一刀も結衣が待つ自分の部屋に戻り、一緒に寝るのだった。もちろん、襲われたのは言うまでもない。

 

 夜が明け、次の日朝。緋蓮は帰る事になった。そして、玄関先で。3人が別れの挨拶を交わしていた。

 

穂琳「もう、ちょっと居てくれればいいのに」

緋蓮「うちにうるさいのが居てな。早く帰らねばならなくてな」

穂琳「どこも、同じなのね。うちの、一刀くんもうるさいのよ。華琳ちゃんに似てきちゃって」

一刀「お母さんが、ちゃんと仕事しないからでしょ?お酒禁止にしますよ?」

穂琳「ごめんなさい。それだけは!」

一刀「じゃ、仕事してくださいね。」

緋蓮「穂琳。尻に敷かれてるな。頑張れ」

穂琳「あなたもね。」

 

 緋蓮は、穂琳の近くに行くと一刀に聞こえないくらいの声で話はじめた。

 

緋蓮「穂琳、一刀に気を配れよ。」

穂琳「どういう事?」

緋蓮「私や娘たちと同じ血が流れてるぞ。」

穂琳「あなたの血って、まさか。あのやっかいな?」

緋蓮「ああ。本人はまだ、知らないみたいだがな。同じ匂いがする。」

穂琳「わかったわ」

 

 それだけ言うと、緋蓮は離れ元の位置に戻った。

 

一刀「どうしたの?」

穂琳「なんでもないのよ♪」

一刀「なら、いいけど。あ、緋蓮さん。言っておきたいことが」

緋蓮「なんだい?」

一刀「劉表。崖。岩。罠。これを、絶対忘れないでください。覚えてください」

緋蓮「どういうことだい?」

一刀「あなたの命関わる事ですから」

 

 その時、一刀からすごい気迫が伝わり。緋蓮は、頷いていた。

 

緋蓮「うむ。わかった。劉表。崖。岩。罠。だな。しっかり覚えた」

一刀「役に立てれば嬉しいです」

緋蓮「もし、封印解けたら。2人で、家に遊びに来な。娘たちを紹介する」

穂琳「だってさ♪行こうね。一刀くん」

一刀「はい。その時は、よろしくおねがいします」

緋蓮「ああ。待ってる。ではな」

 

 緋蓮は、愛馬に跨りかけていくのだった。

 

 

 


 
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